続・ポケモン廃人、知らん地方に転移した。【完結】   作:タク@DMP

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第76話:ハザードフォルム

 駆け付けたミアは、真っ青になる。アルカが顔面から血を垂れ流したまま、倒れていたからだ。

 脈拍は低下している上に、心音もどんどん大人しくなっている。このままでは、近いうちに生命活動を停止するであろうことは誰の目にも明らかであった。

 

「や、やだっ、アルカさん……!!」

 

 アルカを抱き起こし、ミアは異変に気付く。

 アルカのオーバングルに嵌めこまれていたオージュエルが割れているのだ。

 触ろうとしたが、あまりにも熱されているそれに思わず手を引っ込めてしまう。

 

「オージュエルが割れてる──どうして、こんな……!!」

『こいつ、ギガオーライズとやらを使いやがったんだ! だけど、使った後に様子が……!』

 

 ヴォルカニドの声が聞こえてきて、ミアは振り返った。

 ……驚いた事に、モンスターボールの中に入った状態でも意思の疎通が図れるらしい。

 

「どうしたんだ!? こっちは、ブリザベオを捕獲できたけど──」

「ふぃるふぃー……フィッ!?」

 

 急いで走って戻ってきたメグルとニンフィアは異様な光景に気付く。

 アルカの様子がおかしい。彼女を抱きかかえるミアが「大変なんです、アルカさんが……!!」と叫んだ。

 辺りにヴォルカニドの様子はない。

 

「どうしたんだ!?」

「アルカさんが、ヴォルカニドを捕まえたんです!! でも、でも、ギガオーライズを使ったからか、血を噴き出して……!!」

「コォオオオン……」

 

 悲しそうにセグレイブも嘶いた。ポケモンの方に問題は無い。

 過重負荷を全て背負ったのはアルカの方だったのである。

 

「オージュエルが割れてる……もしかして、ギガオーライズの負荷の所為か……!?」

 

 割れたオレンジ色のオージュエルを見て、メグルは思い出す。

 かつて共闘したイクサの言っていた「オシアス式のギガオーライズ」についてだ。

 同じポケモンのオーラを重ねる事で発動できるオシアス式のギガオーライズは、事実上どんなポケモンでも強化が出来る代わりに、真っ黒に純化したオージュエルでなければ発動できないという制約があるというものである。

 メグルがニンフィアをギガオーライズすることが出来たのは、メグルの持っていたオージュエルが長い戦いの中で使いこまれて純化していたことが大きい。

 

「パプリカさん!? 何とかならないんですか!?」

「生憎……こんな症状は見た事無いでち……! 未知の症状には薬を作る所から始めないといけないでち!!」

 

 しかし、アルカのオージュエルは違う。純化しておらず、ギガオーライズの出力に耐えきれなかった。

 そして結果的にアルカの身体に荷重負荷を押し付けてしまったのだ。

 

(俺のオージュエルは真っ黒だけど、アルカのオージュエルは割れちまってる……!)

 

「メグルさん、どうしよう、アルカさんが死んじゃう……!!」

 

 ひゅー、ひゅー、と死線期呼吸を繰り返し、鼻と目から赤い雫を流し続けるアルカ。

 このままでは彼女が死んでしまう。しかし、辺りに病院は無い。運んでいる間に手遅れになるのは確実だ。

 しかし、唯一つだけ彼女を救う方法がある──とメグルは考える。まだ赤熱しているメグルのオージュエルだが──此方も無茶は承知でやるしかない。

 

「ニンフィア──ギガオーライズだッ!! 行けるか!?」

「……ふぃーっ!?」

「ギガオーライズなら、オオワザが使えるはず……オマエの能力なら……相手を攻撃するんじゃなくて、回復させるオオワザに昇華させることができるはず……!」

 

 ニンフィアのギガオーライズは、種族としての特徴である「相手を落ち着かせる、リラックスさせる能力」が最大限に引き出されている。

 その為、今まではその能力を使って相手の戦意を削ぎ取り、大きく弱体化させてきた。ニンフィアが何もせずとも、放たれる波動だけで相手を落ち着かせてしまうのである。

 故にメグルは考えた。ギガオーライズしたポケモンはオオワザを行使できる。ニンフィアのオオワザで相手を癒すことができるのではないか、と。

 

「俺は、アルカを失いたくない。お前はこいつの事キライかもしれねーけど……ッ」

「フィー……」

「頼む! アルカを助けたいんだ!!」

 

 ギガオーライズの連続使用は少なくともメグルとニンフィア、両方に負担がかかる行為だ。

 イクサから聞いた話によれば「地獄のような苦痛」を伴う事すらあるという。

 しかしそれでも、アルカを助けられる可能性が一抹でもあるのならば、メグルは縋りたいのだ。

 頭を下げて頼みこむ主人に──ニンフィアは、頬をリボンで撫でた。

 

 

 

 ──バカね!! 今更、コイツの居ない日々なんて考えらんないっ!! 

 

 ──それに、コイツが死んだら──あんた、どうにかなっちゃうでしょ!!

 

 

「……オマエ、今……喋ったか?」

「ふぃるふぃー!!」

 

 ニンフィアがメグルを睨みつけた。

 迷っている場合ではない。やるしかないのだ。 

 メグルは頷き、オージュエルにカードを翳す。

 再び二人の目に稲光が迸る──

 

「メグルさん……ッ!」

「絶対に、助けてやる……アルカ!!」

「ふぃるふぃーあ!!」

 

 メグルとニンフィアは呼吸を合わせる。オージュエルは赤熱しており、メグルの肌を焼き続ける。

 二度目のギガオーライズは流石のメグルも激しい頭痛と吐き気に襲われたが──それでも、踏み込んで耐える。

 

「ニンフィア、オオワザだ──ッ!!」

 

 体を流れる波動に集中し、目を閉じた。

 呼吸を合わせ、そして狙いを定める。力を──体の奥から解き放つ。

 この感覚を合わせる。 

 訓練など必要は無かった。メグルとニンフィアは、旅を始めてからずっと一緒だったからだ。

 ニンフィアの身体から漏れ出した癒しのオーラはアルカを包み込んでいく。

 荒れ地だった周囲からは草が芽吹いていき、命が活性化していく。

 

「名づけるなら──オオワザ”しんぴのめぶき”!!」

「ふぃるふぃぃぃぃーっ!!」

 

 

 

【ニンフィアの しんぴのめぶき!!】

 

 

 

 春のような心地よい風が辺りを包み込んだ。

 そしてニンフィアのリボンがアルカの身体に触れ、一気に癒しの波動を流し込んでいく。

 しばらく、苦しそうな呼吸が聞こえていたが──徐々にそれが落ち着いていく。

 同時に、充血していた目の色が徐々に薄くなっていった。

 

「かふっ……かふー──すぅー……すぅー……」

 

 脈拍をずっと測っていたミアの顔が晴れやかになっていく。

 

「息が……心拍が! 正常に戻りました! ……成功です!」

「ッ……はぁー……ヒヤヒヤしたぜ」

「ふぃーるふぃー……」

 

 ニンフィアのギガオーライズが解除されていき、メグルは今度こそ安心したようにへたり込むのだった。

 そして──相棒に視線を向ける。「これでまた貸し一つよ」と言わんばかりに、彼女は微笑んだ。

 

「……へへ、世話掛けさせちまったな、相棒」

「ふぃーあ」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

 ──それから、どれほどだっただろうか。

 夢も何も見なかった。それほどに爽やかな目覚めだった。

 目を擦り、辺りを見回す。知らない部屋だ。

 

「ん、あ、ボク……どーなったの」

「……すー、すー」

「ッメグル!?」

 

 思わずアルカは叫ぶ。

 自分はベッドに寝かされている。

 そして、横ではメグルが──椅子に座ったまま寝こけていて、足元ではニンフィアが丸くなっている。

 思わず傍にあったランタンを点けた。メグルの目元には、うっすらと涙の痕があった。

 アルカは察する。またしても、自分が彼に心配をかけてしまったことを。

 

『ずっと、オマエの傍に居たんだぜ、コイツ』

 

 声がして、アルカは振り向いた。棚の上にマスターボールが2つ、置かれていた。

 

「ヴォルカニド!?」

『安心しろよ。調服の儀は成功だ。完全に我らは闘神としてひとつになった』

『貴様らの力、確かに見させてもらった。その覚悟も』

『だけど、肝心の災禍が来る前に倒れたんじゃあ世話無いわなぁ』

『貴様は助けられたのだ。そこのメグルとニンフィアにな。さもなくば死んでいた』

「……そっか」

 

 最早、ボールの中からでも意思の疎通ができる事に、アルカは突っ込まなかった。闘神とはそういうものなのだろう。 

 マスターボールの横には、オーバングル、そして砕けたオージュエルが置かれている。

 

(やっぱ、無茶だったんだね……)

 

「……メグル」

 

 寝ている彼の髪を触る。また、助けられてしまった。

 

「ありがとね」

「ん……アルカ」

 

 ぴくり、とメグルが震える。そして──ぱちりと目を開けた。

 

「アルカ! お前、目ェ覚めたのか!?」

「あっははは……ゴメン。また、迷惑かけちゃったね」

「バカ!! 迷惑とか言うんじゃねえよ!!」

「わわっ」

 

 椅子から立ち上がるなり、メグルはアルカに抱き着いた。

 

「えへへへへ……メグルに、ぎゅーしてもらっちゃった」

「……心配、したんぞぉ。ほんとーにお前って奴はさぁ……」

 

 ぐす、ぐす、と柄にもなく泣いているメグル。そんな彼の背中を、ぽんぽんと叩き、アルカは「本当にごめんね……」と呟くのだった。生きている。今、こうして二人共──生きているのだ。

 

「ごめんね。オージュエル……砕けて使い物にならなくなっちゃって」

「そんな事はどうでも良い。お前が無事なら、俺はそれで……良い」

 

 それに、と彼は続けた。

 

「散々心配かけたのは、俺も同じだ。俺がダメな時、散々助けてもらった。これで貸し借りナシだ。お互い様で良いだろ」

「……ん」

「だけどよぉ……頼むから……居なくなるなよなあ……」

「えへへへ……ごめんね。居なくならないよ」

 

 そんな二人を、マスターボールの中から闘神は見つめていた。強い強い絆で結ばれた二人。

 それはきっと自分達にも勝るとも劣らない。

 

「……そうだ、アルカ。大変な事になってんだよ」

「どうしたの?」

「あんまりにもこの辺、電波が繋がらねえから、ミアが無理矢理持ってるノートパソコンと機材で電波をつなげたんだ。そしたら、ハズシさんから連絡があって」

 

 一拍置き──メグルは告げた。

 

 

 

「隕石が……明後日にでもこの星に到達するかもしれねえんだ……!!」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

「やっぱり時空の裂け目だわ!! あいつ、ワープしたのよ!!」

 

 忌々しそうにハズシは言った。

 現に、月の付近には時空が歪んだ形跡が見られており、計器が異常な数値を観測している。

 消えていた隕石は、月の付近までいつの間にか移動しており、更に速度を上げて近付いてきているのだ。

 隕石はポケモンだ。それも、かつて現れたマイミュと同様、時空の裂け目を自在に操る力を持っている。

 そう何度も連発は出来ないのかもしれないが、予定よりも遥かに速く、隕石はこの星に到達しようとしていた。

 そんな中──通信機に連絡が入ってくる。

 

「ッ──誰!?」

「マーニャからです! 恐らく、メグルさんかと」

「つなげて頂戴!!」

 

 ハズシはスマホロトムを起動した。

 

「私よ、ハズシ! アルカちゃんは──」

「あっ、ハズシさん!? ボクはもう大丈夫です!! ぐっすり寝たし、メグルとニンフィアのおかげで元気満タンだよ!!」

「ッ……アルカちゃん! 良かったわァ! 話は聞いてる?」

「ヴォルカニドとブリザベオの力で……これから隕石を破壊します!!」

「頼むわよ──ッ! あまりにも隕石が近付くのが速すぎたわ、貴方達しかもう頼れる人がいないのよ!!」

 

 あまりの隕石の接近速度に、各地の宇宙研究センターも対策が後手後手に遅れてしまっている。

 隕石を観測することは出来ても、迎撃する手段が整っていないのだ。

 故に、全てはメグルとアルカ。そして二匹の闘神に託されたのである。

 

「──世界を、ちゃちゃっと救ってきて頂戴!! 任せたわよ!!」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

「良いかお前達!! 闘神様の門出を、全員で祝うのでち!!」

 

 

 

 夜が明け、メグルとアルカは再びフォートマウンテンの頂上に立っていた。

 その後ろではミアとゼノが空を見上げている。あれから加速し続けた隕石は、この地点の真上に迫ってきているのだ。

 爆砕するならば大気圏に入る前に、決行するしかない。時間はもう残されていないのである。

 

『重要なのはシンクロだぜ』

『我らをギガオーライズで調服した貴様らならばできるはずだ』

「……だってさ。やってやろうぜ、アルカ」

「うんッ!!」

 

 二人は手を繋いだ。

 そして──マスターボールを天高く掲げる。

 そこから、咆哮を上げて闘神たちが現れ──フォートタウンの住民たちは皆歓声を上げるのだった。

 ドコドコドコと祭事用の太鼓が鳴り響き、笛も吹き荒れる。

 闘神の門出を住民たちが皆、祝福している。

 

「……クソッタレ共。さっさと隕石なんてやっつけて、帰ってくるでちよ」

『ヘヘッ、任せろよい!! 我らプロですから』

『あの水の龍に勝る災禍など、あってたまるか』

「不安になってきたでち……」

 

 

 

「ガタララララララッ!!」

「トブルルルルルルッ!!」

 

 

 

 ヴォルカニド、そしてブリザベオの身体が緑色の稲光に包まれていく。

 そして両者は足を折りたたんでいき、角を変形させ、先鋭的な姿へと変わっていく。

 

『さあ、見ろ!! アルカ!!』

『メグルよ、これこそが我らの本気の姿だ』

 

 

 

【特性:ハザードフェイズ ”イノセントハザード”を使った後、フォルムチェンジを行う】

 

 

 

 まるで、それは戦闘機の如く。

 後ろ脚のスラスターが火を噴き、二匹は空へと飛び上がっていく。

 この姿ならば、隕石を正面から破壊出来る、とアルカは確信する。

 一方のメグルは「何で飛行機になってんの……?」と困惑していたが。

 

「どっからツッコめば良いんだ……?」

「古代の遺跡からも、”飛行機”と形容されるような調度品が見つかる事があるんだよね。もしかして、あれはマーニャの闘神を模したものだったのかも!!」

「絶対違うと思うんだが!?」

「ガタララララララッ!!」

「トブルルルルルルッ!!」

 

 二匹は咆哮し、飛んで行く。

 そして、メグルとアルカの意識も、強制的に闘神とシンクロした。

 結果的に視界に、ぎゅんぎゅんと雲を突き抜けていく青空がいきなり見せられるわけで。

 

「すごいっ!! 空だ!! まるで空を飛んでるみてえだ!!」

「うん──これが、闘神とのシンクロ──」

 

 最初こそ二人はジェット機になったような気分でテンションが上がっていた。しかし、徐々に顔色が悪くなっていく。

 

「ごぉあああああああああ!! 酔うじゃねえかオッロロロロロロ」

「オッエエエエエ、気持ち悪ッ──オエエエエエ!!」

『あ、やっべぇ人間には負担が凄かったみてーだぜ』

『慣れろ人間。さもなくば世界が滅亡するぞ』

「……なんかメグルさん達が苦しみ出し始めました……」

「よくよく考えればズブの素人がいきなり闘神とシンクロして耐えられるわけがねーでち」

 

 もう練習する暇もないでちがな、とパプリカは他人事のように言った。送り出すだけ送り出して随分と無責任な賢者である。

 しかし、数分もすれば慣れたのか、何とか持ち直した二人は再び闘神とのシンクロを試みる。

 

「す、すっげぇ、空がどんどん暗くなっていく!! もうすぐ宇宙って感じだ!!」

「隕石ってどの辺まで来てるんだろ……」

 

 その間にも、どんどん速度を上げていく闘神たち。

 大気圏をあっさりと突き抜けた二匹は──遂に、マーニャに迫る巨大な隕石を捕捉した。

 当然、それは地上に居るメグルとアルカにも共有される。

 凄まじい速度で光る物体が此方目掛けて近付いてくる。

 

「見えた! 隕石だッ!」

「ああ、俺にも見えたぜ!!」

『よーし、全力全壊だ。全員で呼吸を合わせるぞッ!!』

『兄弟。オオワザだな?』

『そうだとも兄弟!!』

 

 ヴォルカニドの身体が激しい熱に、そしてブリザベオの身体が極限の冷気に包まれていく。

 狙うは接近してくる隕石。

 それに合わせ、メグル達も神経を張り詰めさせて闘神と呼吸を合わせる。

 宇宙空間故に音も何も聞こえはしない。只、目の前にある巨大な隕石が迫りくるだけだ。

 

『来たな災禍よ!! 此処で打ち砕く!!』

『我らの闘神の力、とくと見るが良い!!』

 

 闘神たちは、二筋の閃光となり──隕石目掛けて突き抜ける。

 

 

 

【ヴォルカニドの プライマルボルケーノ!!】

 

【ブリザベオの アイスエイジブレイク!!】

 

 

 

 それは、あっさりと隕石を貫き──爆砕するのだった。

 

 

 

 ※※※

 

 

 

「ッ……隕石!! 破壊されました!! 木っ端微塵の粉々です!!」

「やってくれたわね、メグルちゃん、アルカちゃん……!!」

 

 

 

 宇宙研究センターでも、隕石が突如破壊されたことが確認され、全員は手を取り合って喜んでいた。

 しかし──ハズシだけが険しい顔で計器を見つめている。

 

「……でも、あれはポケモン。過去の事例から考えても、これで終るとは思えない……!!」

「ッ……エラー!! エラー発生!! 隕石は破壊されましたが──その付近から別の熱源が!!」

「……ほらやっぱり」

 

 

 

 ※※※

 

 

 

『よっし、確かな手応えだぜ兄弟!! ブチ砕いてやったぜ兄弟!!』

『いや待て、兄弟。まだ終わっていないぞ兄弟』

 

 

 

 二匹は旋回する。

 確かに木っ端微塵になった隕石だったが──その破片から光が漏れていき、収束していく。

 

 

 

「メ・ガ・ラ・ラ・ラ……ッ!!」

 

 

 

 そして光は、徐々に羽根を象り、巨大な目を、大顎を、そしてでっぷりと太った腹を作り上げる。

 

 全身が黒い外骨格に覆われた悪魔の如し狩蜂の王だ。

 

 きっと世界が違えば、人々はこう言ったはずである。()()神鳥の如し狩蜂(メガララ・ガルーダ)に似ている、と。

 

 

 

 だが、この世界に於けるこの災禍の名前は──ガルヴァチス。星を狩る悪魔として、後に語られることになる名だ。

作者の作風に期待するものは?(良ければ感想欄でも教えて下さい)

  • ラブコメ、純愛
  • 戦闘シーン
  • シリアス、曇らせ
  • ギャグ、コメディ
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