自分には、なかなか難しいお題でした(;´∀`)
私の人生は、私だけの物だ。
運命?
ふん。
宿命?
ふふん。
そんなものは、関係ない。
私は、私の思うままに生き、私の思うままに行動し、私の思うままに終わるのだ。
お前は、真っ直ぐだ?
ふふん。
当たり前だ、弟達よ。
私は、私なのだ。
お前は、無邪気だ?
ふふん。
当たり前だ、兄よ。
私は、私なのだ。
お前は、純粋だ?
ふふん。
当たり前だ、父よ。
私は、私なのだ。
私は、生まれた時から、
真っ直ぐで、
無邪気で、
純粋なのだ。
だからこそ、私は、私なのだ。
真っ直ぐだからこそ、興味を持ったのだ。
無邪気だからこそ、あの実を食べたのだ。
純粋だからこそ、貴方に近付きたかったのだ。
そう。
ふと、思ったのだ。
一体、どんな味なのか?
一体、どのようになるのか?
一体、どれ程近付けるのか?
その想いを抱いた途端、気になって仕様がなかった。
切に、切に、切に。
想いは、日に日に大きくなり、ついに、それを口にした。
もちろん、解っていたさ。
それは、貴方が、彼らを試す為のものであることくらい。
だが、どうだ?
その香りは!
その味は!
私は、夢中で貪ったさ。
たった一つ、たった一つだ。
その一つで、数千年の飢え、渇きが癒える思いだった。
また食べたいか?
ふふ。
弟達よ、解っていないな。
あれは、一つだから良いのだよ。
興味があるのなら、食べてみれば良い。
くく。
そうだったな。
父は、賢いのだった。
意思のある者でなく、意思のない物に管理させているのだからな。
あの剣に触れれば、我らとて無事に済まぬ。
しかし、挑んでみれば、万が一があるかも知れんぞ?
試してみてはどうだ?
ふふ。
ああ。
弟達に聞きたいことが、あったのだ。
初めて、色を見た記憶はあるか?
音を聞いた記憶は?
匂いは?
味は?
父に優しく撫でられた感触は?
もちろん、私も憶えていない。
たがな!
ふふん。
あの実を、食えば、また体験出来るぞ!
安っぽい表現だが、世界が広がる!
なに?
何故、そんなに勧めるのか、だと?
莫迦か、君は?
素晴らしいものを、共有したいと思うのは、人情というものだろう?
ああ、そうだ!
だからこそ、私は、彼らに勧めたのだ。
彼らも、世界が広がった!
世界は彩りを持ち、鳥の囀りが聞こえ、足元の花は薫り、果実は甘くなり、風が頬を撫でる…
確実に、彼らの世界も広がったのだ。
そのせいで、彼らは死ぬようになった?
ふん。
違うね。
私が、私であるように、彼らもまた、彼らなのだ。
だから…
何故、そんな目で、私を見る!
私は、貴方の愛した彼らを誑かし、貴方の愛した弟達を堕とし、貴方を裏切った!
何万、何億、何兆!
いや、それより、もっと、もっと、もっともっともっともっともっともっともっと…多くの命を奪ったのだ!
弟達よ!
何故、声を上げる!
兄よ!
何故、涙を流す!
父よ!
…何故、憐れみの目を向けるのです?
貴方が言ったのです。
お前の頭を砕く、と。
…さあ。
その踵を上げ、私の頭を砕け!
振り下ろし、石臼が小麦を擦り潰すよう、粉々に砕け!
私は、私の思うように生き、私の思うように行動し、私の思うように終わるのだ!
振り下ろされる瞬間、幼き日を思い出した。
色鮮やかな果実と。
風に乗った甘い薫りと。
父の手の温もり。
今回も、ゆり呼(@mizunoARTyuriko)さんに提供頂きました。
今回、自分としては、かなり難しいお題でした。
ゆり呼さんに、ヒントを頂いたりしたのですが、完全に自分色に塗り潰してます(;´∀`)ゴメンナシャイ
作者の意図を、汲み取れないポンコツ筆者です←
1回目と同じで暗いのは、ど陰キャ社畜なので、ご容赦くださいwww
こちらのイラストも、挿絵として自由に使ってもイイとの許可を得ておりますので、皆様も挑戦して頂ければと思います。
それでは、また次回のお題でお会いしましょう。