スリザリンをイメージアップしたい。できなきゃマズい   作:がん・ばる男

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 両親は捏造です。


1話 プロローグ

 

「とうとうこの日が来たか…」

 

 俺は眼を閉じてこの11年を振り返る。俺を産み亡くなった母。重なった近親婚で減らした寿命に重ね、病気がちだった父も、すぐ後を追うように亡くなった。断絶寸前の家。俺へ期待の言葉や最後の希望とばかりに激励を送ってくる肖像画(・・・)。 そして何より…ブラック(魔法界の王家)という姓。

 

 

 ……なんでだ!!!

 

 俺なんか悪いことしたか!?オッケー、ハリポタに生まれ変わったのは百歩譲って良いとしよう。それでもなんか他にあったろうが!なんでよりによってどっちの陣営からも警戒されそうなブラックなんだよマジで!

 

「アンタレス坊ちゃま!遂にホグワーツから手紙が届きました!アンタレス坊ちゃまの晴れ舞台、旦那様も奥様にも見せて差し上げたかった…うっうっ…!」

 

「泣かないでクリーチャー。僕にはおじい様やおばあ様、なにより、クリーチャーがいる。それだけで僕は前に進めるよ」

 

 まぁ正直、赤ん坊のころから面倒を見てくれたクリーチャーや、魔法を教えてくれた額縁の中のご先祖たち、話し相手になってくれたシグナスじいちゃんなんかは好きだ。でかい屋敷に一人の俺を温かく迎えてくれたマルフォイ家のみんなはもう愛してると言っても過言じゃない。でも闇陣営に付くときっと死ぬ…まじでどうしよ。

 

 俺の父はデネブ・ブラック。家系図のタスペトリーによると、ドラコの母ちゃんの弟にあたるらしい。母はアリッサ・マクミラン。聖28一族の一つ、マクミラン家出身だった。ちなみにドラコ・マルフォイは俺の父方の従兄弟ってことになる。ちなみに同級生だ。仲は良好で、おそらく僕ら二人はスリザリンだろう。うん、マズい。

 

 

「うっうっう…!クリーチャーめにはもったいないお言葉でございます…!」

 

 あとさっきからクリーチャーが号泣してるからなんとかしてくる。

 

 

 あ、言い忘れてたけどドビーやクリーチャーみたいな屋敷しもべ妖精の扱いやマグル出身の扱いを巡ってちょっとした行き違いがあったが、なんやかんやマルフォイ家を原作より割と寛容にすることに成功した。嬉しい。

 

 まぁ、まだスリザリンに対する他の3寮からの印象は最悪に近いだろうが。

 

 

 

 

「さてクリーチャー。僕は必要品を買いに、ダイアゴン横丁に行かなきゃならないらしい。一人で行って大丈夫だろうか?」

 

「いけませんアンタレス坊ちゃま!クリーチャーは今すぐルシウス様とナルシッサお嬢様にお手紙を書くべきだと考えます!」

 

「それもそうか。よし、クリーチャー。手紙を書くからフクロウの用意をして。そして用意ができたら書斎の前に連れてきてくれるかい?」

 

「承知いたしました!」

 

 ドラコに会うのも久しぶりだし、ナルシッサおばさんとルシウスおじさんに何か持ってくか…?

 

 

 

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side:マルフォイ家

 

コンコン

 

「旦那様、奥様。ご歓談中申し訳ありません。アンタレス・ブラック様よりお手紙が届きましたので、お持ちいたしました」

 

「なに、アンタレス君から?」

 

「あら!ドビー、見せて頂戴!」

 

「畏まりました。こちらでございます」

 

 

 

「アンタレス君に変わりなかったかい?」

 

「ええ!今度ダイアゴン横丁に教科書や杖なんかの必需品をドラコと一緒に買いに行きたいそうよ!」

 

「フフ、まったく。彼はいつになっても誘い文句が上手にならないな。さて、ナルシッサ。私たちの愛しいドラコを可愛い甥に合わせてやるとしよう。」

 

「フフッ、本当ね。ドラコにも教えてあげましょう。アンタレスはいつでも構わないと言ってたから、私たちが予定していた日で良さそうね」

 

「ああ。ドビー、私のレターセットはもう必要ない。あとで片付けておいてくれ」

 

「もうフクロウをお飛ばしになられたのですか?」

 

「いや、もう手紙が届いて(・・・・・・・・)しまったからな」

 

 マルフォイ家のサロンにあった書きかけのレターセット。そこには、ダイアゴン横丁へ一緒に行こうという誘いが。そして宛名にはアンタレス・デネブ・ブラック、親愛なる我らが甥へ、とあった。

 

 

 




 
 緩くやっていきます
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