スリザリンをイメージアップしたい。できなきゃマズい 作:がん・ばる男
「アンタレス坊ちゃま、ホグワーツにて何かお変わりがございますればすぐ、このクリーチャーめにお知らせください!クリーチャーは坊ちゃまのお帰りをお屋敷でお待ちしております!」
「ああ。もちろんだよクリーチャー。僕にとって君は家族だ。僕も休暇で帰るのを楽しみにしているよ」
「ああ…!そんな、坊ちゃま…!クリーチャーにはもったいないお言葉でございます…!旦那様、奥様!アンタレスお坊ちゃまは、こんなにも!こんなにも…!」
「フフ、泣かないでよクリーチャー。そろそろ時間のようだから、僕は行くね」
「はい…!このクリーチャー、坊ちゃまのお帰りをお待ちしております!ホグワーツでもどうかお元気で…!」
「うん!じゃあね、クリーチャー!」
「ふぅ、なんとかコンパートメントに入れたか」
いやマジで舐めてた。俺がクリーチャーと感動的な別れをしていたら、他の子供らがもうギュウギュウに列車に詰まってた。どうにかこうにか中に入れたものの、もう一歩も動きたくない。
コンコン!
誰だろう?ドラコ達かな?
「はい、なんでしょう?」
あ、俺は一人の時はこんな口調だけど、一人でも他の人がいるときは余所行きの口調に変えてる。クリーチャーとかドラコは例外だけど。
「や、やあ。他のコンパートメントはいっぱいで… ここ、僕らも入っていい?」
…おいおいハリーじゃねぇか!ロンのとこ行けよ!…ん?後ろにロンいるな…
…もしかして俺がいるここが、元々ロンがいるとこだったのか…? なるほど…
「うん、勿論さ。荷物は上にやってしまうかい?」
ここは親切にいく作戦だ!第一印象はマジで大事だ…!
「うん…!ありがとう!」「ありがとう!」
「フフ、いいって。それよりも君たち、わざわざ手で上にやらなくてもいいだろうに」
「どういうこと?」
フッ、ここで華麗にできる奴アピールだぜ!
「僕たちは魔法使いだ。杖とこの身があれば、なんだってできる。そうだろう?」
俺は顔の良さを前面に出した微笑みを浮かべて【ウィンガーディアム・レヴィオーサ】で荷物を浮かせた。
「わ…!すごい!」
「君、もう無言呪文使えるの!?それ、パーシーだってまだできないよ!」
「ありがとう。ほら、車内販売が来た。お菓子でも食べながら自己紹介と行こうじゃないか」
「へぇ、じゃあ君があのハリー・ポッターなのか」
「ねぇねぇ!じゃあ本当にあるの!?おでこの傷!」
「う、うん。あるよ、ほら」
「スッゲー!」
「さて、ハリーの次は僕かな。僕はアンタレス・デネブ・ブラック。アンタレスでもブラックでも好きに呼んで。よろしくね」
「よろしく、アンタレス!」
「次は僕だね!僕はロン・ウィーズリー!よろしく!二人とも、寮はどこがいい?僕は家族全員グリフィンドールだからきっとグリフィンドールだ!」
おおう、寮の話題はマズ…くないのか!まだ!このあとドラコがやらかさなければまだ何とかなるはず!
…スネイプ教授は、うん。あとで考えよう。
「そうだね。ウィーズリーと言えば魔法界でも随一のグリフィンドール系列の名門だ。それにポッターも魔法薬学の名門で、代々グリフィンドールだ。二人とも、グリフィンドールじゃないかな」
まぁこれは賭け値なしの事実だしな。二人とも名家の坊ちゃんだ。
「そうなの!?僕、自分の家どころか魔法界について何も知らないんんだ。おばさん、マグルに育てられてたから…」
「僕だって魔法はまだ全然使えないぜ?ハリーなら大丈夫だって」
「そうさ。マグル生まれの生徒だってたくさんいるし、初歩的なことから始めていくだろうね。それに、ハリーのご両親はグリフィンドールの主席だったし、ロンのお父上は魔法省の官僚。ウィーズリー夫人も在学中は素晴らしい成績だったらしいじゃないか」
「おったまげー!アンタレス、君よくそんなこと知ってるな!ママの成績なんてなんで知ってるんだい?」
「フフ、ロン。僕らは親戚なのを知ってるかい?君のおばあ様はブラック家の出身だったんだ。それにポッター家にも何代か前にブラックの人間が嫁いだらしいし、遠いけどハリーも親戚さ」
これもマジだよ。ポッター家はブラック家と結婚を許されるほどの名家だったし、ウィーズリーは聖28一族だ。大体どっかで血縁関係があるんだ。
「
「「ハッハッハ!!」」 「それ最高だよロン!」 「あぁ。何かあれば
これ最高のスタートだろ!
コンコンコン!!
「なんだろう?」
「車内販売じゃない?」
「さぁ?とりあえず開けてあげようか」
ドラコまじでやらかさないでくれ頼む!
「ねぇ!あなたたち、ネビルのカエル見なかった?」
あれ、ハーマイオニーが来るのが先だっけ?まぁ、カエルくらい【アクシオ】で探せるだろう。ハーマイオニーのポイントも稼いでおくか。
「カエルか…見てないな。ロン、ハリー、君たちは見たかい?」
「「いいや、見てない」」
「息ぴったりだね…申し訳ないけど僕らは見ていないんだミス…?」
「あらごめんなさい、グレンジャーよ。ハーマイオニー・グレンジャー。」
「ありがとうミスグレンジャー。僕はアンタレス・ブラック。ところで、君が良ければここにカエルを呼んでしまうけど、構わないかい?」
「ハーマイオニーでいいわ。それより、あなたもう魔法が使えるの!?見てもいいかしら?あ、でも未成年が魔法を使うのは違法のはずよ?」
「フフ、この列車内では許されているから大丈夫。見学も大丈夫だよ。【アクシオ|来い】ネビルのカエル!」
ヒューーーン!
「さて、ミスグレンジャー。この子で間違いないだろうか?」
俺の手の平に載ってるヒキガエルは多分トレバーだろう。ま、一応確認はするが。
「【アクシオ】って魔法は教科書に載ってなかったわ!アンタレス、あなたもうそんなに予習してるの!?」
「ありがとうハーマイオニー。予習は他にすることがなかったからね。家で練習してたんだ」
「そうだったのね…私は両親がマグルだから家で練習できないのよ。だから教科書で予習したんだけど…」
「ハーマイオニーはマグル生まれだったのか。僕はてっきり魔法薬の第一人者のオズワルド・グレンジャー氏の縁者だとばかり思っていたよ。」
「魔法界にもグレンジャーっていう名前の家があるのね!なんだか魔法薬の授業が楽しみになってきたわ!」
「フフ、僕もさ」
「あ、僕はロン!ロン・ウィーズリー!よろしく!」
「僕はハリー・ポッター。よろしくね!」
「あっ、ごめんなさい。すっかり忘れちゃってたわ。ハーマイオニー・グレンジャーよ!よろしく!」
「因みに、そこにいるハリーは【スリーク・イージーの直毛薬】や、数々の魔法薬を開発したフリーモント・ポッター氏のお孫さん。そしてロンのお兄さんはドラゴンキーパーをやっているらしい。二人ともいい奴さ。ぜひ僕ら共々、仲良くしてくれるとうれしいな」
原作とは違ってハーマイオニーともギスギスしていない…!なんて、なんて平和なんだ…!!
あ、ネビルにヒキガエル返すの忘れてた。
オズワルド・グレンジャーは捏造です。ハリーもロンも名家出身で、魔法界でも有名でハーマイオニーだけ疎外感感じてそうだなって思ったのが一つ。
でもハーマイオニーは「流石グレンジャーだね」って褒められてもあんまり喜ばなさそう、「流石ハーマイオニーだね」って褒められる方が笑顔になりそうって解釈で、同じ苗字の人がいるらしいよでとどめました。
お気に召さなかったら申し訳ない。