スリザリンをイメージアップしたい。できなきゃマズい 作:がん・ばる男
サブタイトル考えるのムズすぎ。
翌日、日刊予言者新聞にある記事が投稿された。その見出しは世間の注目を集め、購読者達はその内容に戦慄し、1人の男に同情した。見出しはこうだ。
【シリウス・ブラック、まさかの冤罪か!?】
…うん。なんかテンション上がってやったけど、ヤバいね??
よく考えたらクィレルに取りついてるのってヴォルデモート本人じゃん。俺がダンブルドアサイドに着いたのめちゃめちゃバレてるじゃん。え、詰んでる?
…いやいや、そんなことない。ないったらない。よく考えれば我が従兄弟叔父上であるシリウス・ブラックが帰ってくる。これは大きな戦力になる。本来はスネイプ先生とギスる上に冤罪晴らせないし、ペティグリューに逃げられるっていうイベントだったわけだから、ここは良い。
この様子ならスネイプ先生はペティグリューを逃がしはしないだろうし、動物もどきだったことが露見した今、特別な牢屋なんかに入れられるだろう。シリウス叔父さんとルーピン先生は僕らの守護者になってくれるだろう。
逆にデメリットは、ヴォルデモートに俺の立場を知られた事に尽きる。正直シリウス叔父さんをダース単位で連れてきても勝負にならないだろう。
…えー、マズい。
いやだってペティグリューのアンポンタン大嫌いなんだって!どっちつかずの腰巾着の癖にドヤ顔で逃げるとことかイラッとくるでしょ!?
まぁ、これでヴォルの手先であるハゲネズミを突き出したことで、スリザリンって実はあんま悪くないよ、と校長先生にアピールできたのはデカい。ドラコにセオドールが居れば同年代のスリザリン生は掌握できるだろうし、グリフィンドールからの印象を良くしないとやられ役を押し付けられるからな。
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「さて、諸君の知る通り、ホグワーツに招かれざる客が入り込んで居った。ヤツは闇の魔法使いであり、高度な魔法を扱う実力者でもあった。しかしそんな相手に勇敢に立ち向かった3人の生徒に、儂はこの賞を与えることにする。アンタレス・ブラック、ドラコ・マルフォイ、セオドール・ノット。君たちにホグワーツ特別功労賞を送り、スリザリンに300点を送ろう。本当によくやってくれた」
スリザリンから物凄い拍手が飛んでくる。でも他の3寮からはまばらに聞こえてくる。ハリーと愉快な仲間たちも、表情が優れない。ま、まぁ、これから仲良くなるさ…
「やったなアンタレス!父上も母上も、僕らを誇りだって!」
「あぁ。ドラコもセオドールも、本当に助かった。ありがとう…!」
「フ、気にするなブラック。僕もこの賞をもらって得してるんだ。マルフォイと同じように褒めて頂いたしな」
「そうさ!きっとご両親も君を誇りに思っているはずだ!」
「うん…!そうだよな…!」
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場面は変わり、魔法省地下ヴィゼンガモット大法廷。上から下まで大混乱の真っただ中の魔法省に、10年ぶりに日の光を浴びんとする男の影があった。
男が冤罪であることは先日捕らえられた容疑者の尋問により明らかであり、裁判は形式上のものとなった。
「アンタレス、あの小さな子が、まさかブラック家の人間が冤罪を晴らしてくれるとはな…」
男の名はシリウス・ブラック。血の運命に逆い、闇と戦う不死鳥の騎士。10年ぶりに持つ愛杖と愛用のローブを持ってきた屋敷しもべを睨みつけながら、1人呟く。
「シリウス様。どうか屋敷にお戻りいただけませんか」
「フン、お前が俺に様なんてつけるなんて、明日はナメクジでも降りそうだな。話はあとだ。ホグワーツに行く」
そういって彼らは城へと赴く。舞い戻る不死鳥のように。
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「シリウス、君を信じ切れず、挙句に10年もアズカバンにいさせたことを謝罪させてくれ。本当に、すまなかった…」
「いえ、ダンブルドア先生は悪くない。すべてはピーターと俺がヤツを信じてしまったことにあるんですから…」
「君はこの老いぼれを、許してくれるのか…?」
「許すも何も、先生に責任はありません。それより、冤罪を晴らしてくれた我が従甥は?」
「そろそろ来る頃じゃろう。アンタレスに会ったことはあるのかね?」
「えぇ。と言っても、彼が生まれた頃一目見ただけですが…」
コンコン
「うむ、来たようじゃの。アンタレス、こっちへ「レギュラス?」…シリウス」
「お前、レギュラス…なぜ、?」
「初めまして、シリウス叔父様。アンタレス・デネブ・ブラックです」
目を見開くシリウス。その反応を予見していたかのようなダンブルドア校長。そして面倒なことにならないように内心祈りまくるアンタレス。校長室での再会はどう転ぶか…