崩壊:アークナイツ   作:猪のような

4 / 4
お久しぶりだぜ…星核ハンター組じゃなくてもう普通にスタレキャラ出せる奴はバンバン出す事にしたぜ。


第四話 龍門での人探し

 

 

 

 

 

「……う…んん…」

 

ステラは目を覚ますと、ロドスの自室の天井が目の前に広がる。身体を起こして欠伸をしながら思いっきり伸ばす。

 

「あ、起きた?」

 

すると部屋にステラ以外の声が響き、ステラは声の方に目を向けると、そこには同じ部屋で過ごしているロドスの一員のなのかが居た。

 

「おはよう、なの」

 

「おはよう!身体の調子はどう?」

 

「大丈夫、救出作戦でも大きい怪我はしてないし…」

 

「そっか、じゃあ着替えたら朝ごはん食べに行こ!」

 

「うん」

 

二人は一緒に朝食を摂る為に食堂に向かうと、既に食堂では多くのオペレーターが居た。

 

「いっぱいだね」

 

「ね〜……あ、ステラ、あそこ!」

 

空いている場所が無いか食堂を見渡したなのかは、空いている場所を見つけてステラを連れて向かう。そして、その場所に一人だけ座っていたオペレーターに声を掛ける。

 

「丹恒〜!ここ座っていい?」

 

「ん、お前たちか、構わないぞ」

 

「やった!」

 

二人は座って食事を始めると、丹恒がある話題を口にする。

 

「そういえば、二人は今日、龍門に行くのか」

 

「うん!アーミヤとドクターの護衛でね〜。BSWの人も居るって聞いたけど……そういえば、何で丹恒はお留守番なの?丹恒って炎国出身だし、知識も豊富だから今回の任務はてっきり丹恒も来るものだと…」

 

「確かに、護衛も私やナノより上手いだろうし」

 

「そんな事は無い。確かに俺は炎国出身だが、炎国から離れて随分と経っているし、龍門の事は何も知らない。俺が行ってもお前たちが行っても大して変わりは無いだろう」

 

「そうかな?」

 

「それより、この後アーミヤ代表と打ち合わせがあるんじゃないか?」

 

「そうだった!早く食べていかないと─」

 

「ご馳走様でした」

 

「早っ!?ちょ、ちょっとアンタ!待ってよ〜!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして時間が流れ、ステラとなのか、はドクターとアーミヤの護衛として龍門に共に向かっていた。

 

「えっ、ドクターも記憶喪失なの!?奇遇〜!」

 

「奇遇って、もしかして君も…?」

 

「うん!ウチも北の方で氷漬けになってたところをヨウおじちゃんに助けてもらったんだけど、それより前の記憶が無くてさ〜。あ、ヨウおじちゃんっていうのは〜」

 

なのかは初対面のドクターにも明るく話しかけ、同じ記憶喪失である事をキッカケにどんどん打ち解けていく。それを見たステラはアーミヤに話しかける。

 

「アーミヤ、もしかしてなのや私を護衛に選んだのって…」

 

「はい…ドクター、記憶喪失で色々と不安そうでしたから、似た境遇で明るく振る舞うなのかさんやステラさんと接すれば少しは気が楽になるかと思いまして…」

 

「そっか、じゃあ丹恒は?てっきり護衛任務ならいると思ったんだけど…」

 

「ああ丹恒さんはその…ケルシー先生から待機するように言われてて…」

 

「ふぅん……どうしたの、二人の方をチラチラ見て」

 

アーミヤは仲良く話すなのかとドクターが気になっているようだった。

 

「い、いえ…確かに仲良くしてくれればいいとは思ったのですが…その……ちょ、ちょっと距離が近くありませんか…!?」

 

「……そう?なのか、誰でもあんな感じじゃん。アーミヤにもそうでしょ?」

 

「そ、そうですが、その…」

 

「なーに兎ちゃん、嫉妬してるの〜?」

 

「ふ、フランカさん…!」

 

BSWに所属しているフランカがニヤニヤとしながらアーミヤを揶揄うと、アーミヤは顔を真っ赤にして慌て出す。ステラが頭の上に?を浮かべていると、同じくBSW所属のリスカムがため息を吐きながらフランカに話しかける。

 

「フランカ、アーミヤさんを揶揄うのはやめて。後、護衛なんだからちゃんと周りを警戒して」

 

「も〜、相変わらずお堅いわねぇ〜」

 

「?どういう事?」

 

「分からないの?兎ちゃんはあのドクターの事が「ほ、ほら皆さん!もう少しで龍門に着きますよ、約束の時間も迫ってますし、急ぎましょう!」も〜照れ屋さんなんだから〜」

 

「???」

 

「はぁ…」

 

「何々、ウチらを除いて楽しそうに話してるじゃん!」

 

「何を話していたんだ?」

 

「な、なんでもありませんよドクター!さ、行きましょう!」

 

アーミヤがドクターの手を引いて進み、他の四人もそれに続いた。

 

 

 

 

 

 

龍門の検疫所に着くと、龍門近衛局の隊員が無理矢理検疫所を突破しようとした感染者の避難民を取り押さえていた。連行されていく感染者を眺めていると、龍族の女性がアーミヤ達に近付く。

 

「チェンさん、お待たせしました」

 

「ああ、時間通りだ……そっちはBSWの人間だな。そちらは?」

 

「はい、こちらがロドスの顧問であるドクターです。後の二人はロドスのオペレーターで、今回護衛として同行してもらっています」

 

「そうか。では、こちらへ」

 

そう言ってチェンは歩き始める。BSWの二人は報告の為アーミヤ達と別れ、四人はチェンに着いて行った。

 

「わぁ…!」

 

地下から地上に上がると、並び立つ高層ビルの数々がアーミヤの瞳に映り、ビルからの光を反射するかのように目をキラキラさせる。

 

「すご〜!後で写真撮ろーっと!」

 

なのかとアーミヤが龍門の街並みを見てはしゃいでいると、二人は運転席に座っているチェンの姿を見てハッとし急に静かになる。

 

「二人ともどうしたの?」

 

チェンの隣である助手席に座るステラは急に黙った二人をバックミラー越しに不思議そうに見ると、チェンが口を開く。

 

「チェルノボーグの暴動の後、生き残りは皆狂ったように龍門を目指しているそうだな。奴らも感染者なら分かっている筈だろうに、龍門に来たらどうなるかを…」

 

そうしてなんだか気まずい雰囲気のまま一行は近衛局ビルに到着し、中に案内される。

 

「ウェイ長官、ロドス代表の二名、及び護衛の二名をお連れしました」

 

「御苦労」

 

案内された部屋の中から返事が聞こえ、チェンは四人を連れて中に入ると、部屋の中ではロドスの医療部門最高責任者であるケルシーと、ロドスのオペレーターである()()が龍門を治めるウェイ・イェンウと交渉していた。

 

「アーミヤ」

 

「ケルシー先生、姫子さん…!」

 

「よく来たわね、アーミヤ。貴女達も…あら?」

 

「ドクター…?君も来たのか」

 

ケルシーと姫子はドクターが現れたことに少し驚いたようだが、直ぐに気を取り直してウェイを見つめる。

 

「このソファ三人しか座れないね」

 

「しょうがないからドクターは私達と一緒に後ろで立ってなよ、交渉役で来た訳じゃないんだし」

 

「あ、ああ…」

 

ステラ、なのか、ドクターの三人がアーミヤ達の後ろに控え、交渉が始まった。

 

「では続きを聞こうか、ケルシー君、姫子君」

 

ウェイのその言葉でケルシーと姫子を目線を交わすと僅かに頷き合い、姫子が口を開く。

 

「では、続けさせてもらいます。今の状況はウェイ長官もよく理解していると思いますが、現状の感染者対策だけでは、レユニオンの脅威は──」

 

そうして交渉の末、ロドスは条件付きで龍門との契約を結ぶ事に成功した。

 

「はぁ〜…あのおじさん、気難しい方ですね…」

 

「すっごく緊張した〜!ウチずっと息がつまりそうだったよ〜…」

 

「なのは後ろで立ってただけでしょ」

 

「それはアンタも一緒でしょ!」

 

「私は緊張なんてしてないし」

 

「えー嘘!?ドクターは?緊張したよね!?」

 

「う、うん…」

 

「良かった〜、ウチだけかと思ったよ〜…」

 

交渉が終わった後、ステラ達の会話を聞いて姫子が「ふふっ」と笑う。

 

「どうしたの、姫子?」

 

「あなた達がいつも通りな姿を見て少し安心しただけよ。チェルノボーグでの事はもう聴いたわ。二人とも、よく頑張ったわねアーミヤに関しては、今回の交渉も含めてね」

 

「まだ安心は出来ない。あの抜け目の無いウェイの事だ、何を企んでいるかは分からない…だが、そんな男を相手に契約を結べたのは大きな成果だ…今回の交渉、悪くなかったぞ」

 

「え、えへへ…」

 

ケルシーと姫子に褒められてアーミヤが照れていると、ケルシーはドクターに視線を向ける。その目はアーミヤに向けられたものより少し鋭くなったように感じ、ドクターはたじろぐと、姫子が咄嗟に口を開く。

 

「ケルシー、ドクターは…」

 

「分かっている……これまでの犠牲に、報いる事ができればいいがな……ドクター、よく戻って来た、キミの帰還を歓迎するよ」

 

ケルシーはそう言うと皆を置いて先に行ってしまった…

 

「け、ケルシー先生どうしたの?いつもおっかないけど、今日はいつにも増しておっかないような…」

 

「はぁ……ドクター、あまり気にしないでちょうだい。ケルシーはその…どうすればいいか分からないのよ」

 

「そうなの?」

 

「ええ…彼女の事は私に任せて、皆は明日の為に早く戻って休みましょう」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃…

 

「はぁ…はぁ…ここなら大丈夫」

 

「はぁ…何であの人達、私を追ってくるの?」

 

「分からないけど…少なくとも碌な理由じゃないと思う…」

 

「……あの子達、大丈夫かな?」

 

「大丈夫、あの子達を信じよう」

 

二人の少女は、スラム街の人目に付かない場所で身を寄せ合いながら休んでいると、片方が立ち上がる。

 

「お腹、空いたよね、私食べ物持って来るから」

 

「え、だ、ダメ!今アイツらに見つかったら──」

 

「しーっ…大丈夫だよ、ちゃんと見つからずに戻って来るし、仮に見つかっても私なら撒いて逃げ切れるから、ねっ?」

 

「そ、そう言ってこの間帰って来るの遅かったし…!」

 

「そ、そうだけど、でもちゃんと帰って来たでしょ?だから大丈夫!この後も逃げるんだから、栄養は摂れるだけ摂らないと!」

 

「……」

 

「よしよし、良い子だね。すぐ戻って来るから」

 

「うん……ねぇ、()()()

 

「うん?」

 

「絶対、戻って来てね…?」

 

「…任せて、絶対にミーシャの元に戻って来るから」

 

そう言ってホタルと呼ばれた少女は駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「捜索任務?」」

 

翌日、アーミヤとドクターと一緒にスラム街を巡回していたステラとなのかはアーミヤから聞いたチェンから指示に疑問符を浮かべる。

 

「ミーシャって…さっき私たちが助けた子達が言ってた…?」

 

「なんで暴徒に加えて近衛局がその女の子を探してるの?」

 

「分かりません、チェンさんは何も教えてくれませんでした…」

 

「え〜…探せって言って理由は教えてくれないなんて酷くない?」

 

「仕方ありません、理由はなんであれ、ミーシャさんが追われているのは事実です、一刻も早く見つけて保護しましょう」

 

そうして、アーミヤ達はミーシャ保護の為に行動を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………」

 

そしてその時、高い建物の屋上からスラムを見渡す一人の男…大陸ハンターの一員である刃が居た。

 

『刃ちゃん、聞こえる?』

 

「…何だ」

 

通信機からカフカの声が聞こえ、刃は端末を手に取って応える。

 

『いい刃ちゃん。今回最優先すべきはミーシャよ、ロドスに気になる相手がいるのは分かるけど、自分の仕事を忘れないでちょうだいね?』

 

「ああ、分かっている…」

 

『そう、ならいいわ。ホタルと上手くやってちょうだい』

 

カフカはそう言って通信を切ると、刃は目線をスラム街からその向こうにある並び立つビルを眺める。

 

「龍門…お前達の選択、見極めさせてもらうぞ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっと龍門が見えてきたね…全く、この辺りにはレユニオンの兵が彷徨いているし、何かあったら君がなんとかしてくれよ?」

 

「あの程度の輩、貴様でもどうにか出来るだろう」

 

そして龍門付近の荒野では、龍門に向かって歩いている二人組が片方は金髪の長い髪の男で、もう一人は氷のような髪色で黒い目隠しをしている女性だった。

 

「それより急ぐぞ、恐らく奴等は既に龍門に入り込んでいるのだろう。状況を確認しなければ」

 

「分かっているさ」

 

「改めて確認するが、本当なのだろうな?今龍門の近くにいるそのロドスとやらに……

 

 

 

 

 

 

 

飲月がいるというのは」

 

 

 

 

 

 

 

場面は戻り、スラム街へ、ホタルとミーシャは迫る暴徒との逃走劇を繰り広げていた。

 

「居たぞ、こっちだ!」

 

「しつこい、ミーシャ大丈──」

 

「はぁっ!はぁっ!」

 

(不味い、このままじゃミーシャが持たない…!)

 

「ミーシャ、こっち!」

 

ホタルはミーシャの手を引いて廃墟と化した建物の中に逃げ込む。そして廃墟の中に何個かある部屋の中の一つに入って隠れる。

 

「「………」」

 

コン、コンと足音が響き、ホタルは足音を聴いてある事に気付く。

 

(この足音、さっきまでの暴徒達とは違う…明らかに訓練された人間の歩き方だ…だとすれば、近衛局、或いは…!)

 

ホタルはミーシャの方を向いて手で退がるように指示すると、ミーシャはスライド移動で退がり、それを見たホタルは扉の方を見て、護身用に持った鉄パイプを握り締める。そして扉から足が見えた瞬間…

 

「っ!!」

 

勢いよく鉄パイプを振ると、カンッ!!と何か硬い物にぶつかった音が響く。次にホタルの目に映ったのは、盾を構えて鉄パイプを防いだリスカムの姿だった。

 

「BSW…!?」

 

「フランカ!」

 

リスカムの背後からフランカが飛び出し、ホタルに肉薄するとあっという間に組み伏せ、地面に抑えつける。

 

「ぐあっ…!」

 

「ホタル!」

 

ミーシャがホタルの名を叫ぶと、リスカムとフランカはハッとしてミーシャの方を見る。すると部屋にアーミヤ達も入って来た。

 

「大丈夫ですか?」

 

「私たちはなんとも、それより…」

 

「見つけたわよ、兎ちゃん」

 

「!……貴女がミーシャさん、ですか?」

 

「ほ、ホタルを離して!」

 

ミーシャはホタルが落とした鉄パイプを拾い、アーミヤ達に向ける。

 

「ま、待ってください!私たちは貴女達を保護しに来たんです!」

 

「え……?」

 

「フランカさん、その人を離してあげてください」

 

「いいの?」

 

「はい、私たちは敵じゃないと、分かってもらわないと…」

 

「…はーい」

 

フランカが拘束を解いて立ち上がると、ホタルも立ち上がってミーシャの側に戻る。

 

「ホタル、大丈夫?」

 

「大丈夫…それよりこの人達、強いよ。さっきまでの暴徒とは訳が違う…逃げるのは諦めよう」

 

「う、うん…」

 

「私はアーミヤと言います、ロドス・アイランド製薬の者です」

 

「ロドス…?」

 

「聞いたことある…感染者に対して治療や支援を行ってる企業だよ、沢山の感染者を受け入れていて、社員も感染者が多いんだって」

 

「そうなんだ…」

 

「はい、そちらの方の仰る通りです。ミーシャさん、貴女は追われているんですよね?そちらのホタルさんも一緒に、安全な場所まで私たちが送り届けます」

 

「え…?」

 

「どうしてミーシャを助けようとするの?理由は?」

 

「ミーシャお姉ちゃんとホタルお姉ちゃんを助けてと、子供達にお願いされました」

 

「!あの子達は!?」

 

「無事だよ」

 

「そっか、良かった…」

 

ドクターからの返答に二人はホッとしていると、アーミヤは続けて、ミーシャを保護する事が子供達を守ることに繋がると、二人に説明した。説明を聴いたミーシャはホタルに不安そうな視線を向ける。

 

「ホタル…」

 

「大丈夫、悪い人達じゃなさそうだし、それに…コレ以上はミーシャが持たないよ、だから保護を受けよう。安心して、私も一緒だから」

 

「…分かった、ホタルがそう言うなら、行く…」

 

「!ありがとうございます、ミーシャさん!」

 

こうして、ミーシャとホタルはロドスの保護を受ける事を決め、近衛局との合流地点まで共に移動する事になった。

 




うーむ、致し方なしとはいえ、ちょっと場面転換が多すぎたかな?あ、次はバベル読み切ってから書きます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。