百階層攻略後に日本に帰れる(かもしれない)ゲーム転移。   作:はめるん用

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弓兵風情が剣士の真似事を!

弓兵は剣士

リンは剣士

剣士のリンは弓兵

弓兵のリンは弓を使える

ミュルグレはリンの武器

以上、証明終了
CQC
(コマンドサンボ)


☆とある盗賊のメモ・その3☆

 

【名前】シリウス

 

【クラス】パラディン

 

 元々は大陸でも珍しくない、王国でもありふれた没落令嬢。現在では仮面で素顔を隠した麗人で誰も由縁を知らない宝剣を携え熟練のソードマスターを師に持ち第30階層より先のフロアでの戦闘経験もあり後輩たちの安全のために闇市の調査を請け負っていた学生聖騎士という個性のごった煮。

 親が間抜けであること以外に特筆するようなことは無し。貴族としての立ち振る舞いは後天的に身につけたモノであり、本人は面白味のあるお嬢ちゃんだ。洗練された美しい所作で捨て肉のスープに揚げパンちぎってブチ込んでみたり、闇市でも好みが分かれる蜂の幼虫の揚げ物を高級チーズのように優雅に食べてみたりと、自分の容姿が優れていることを理解した上で道化を楽しんでいる。それでチビッコの、しかも女の子たちの初恋を奪ってるのが笑えるな。男の子たちにとっては大変なことだが、そこは頑張って甲斐性を見せて欲しいところだ。

 英雄学園に登録するにあたって偽名として【ジャンヌ】と名乗っているらしい。奴隷として名前を捨ててからの偽名ってのもおかしな話だ。それと名付けについて教主様に聞いてみたヤツがいるそうだ。探りとかではなく、どんなふうに名前を考えているのか単に気になったんだと。で、返ってきたのが「魔剣ミストルティンを託すことにしたが、黒騎士ヘズルの直系ではない女子なら都合が良いと思って」だそうだ。黒騎士はカミュの代名詞じゃないのか? 誰だよヘズル。あと魔剣って言うなよ宝剣って設定だったろうが。

 

 

【名前】レブロブス

 

【クラス】バトルモンク

 

 女神教団の実働部隊【慈愛の右手】に所属していた僧侶。マンハントに加担していたが女神教団への忠誠心などは皆無であり、豊穣の女神ミラに対する信仰心は本物。ケンカ慣れしていることを活かして闇市より貧民街を中心に慈善活動を施している。

 命を食い物にしながら弱者を助ける。全てを救えないのであれば、手を汚しながら手の届く範囲だけを助ける。悪党が善人を真似て人助けをしてなにが悪い。己の罪はいつか女神ミラにより裁かれるだろう。個人的にこういう開き直りは嫌いじゃない。普段は見て見ぬふりをしてるクセに他人のやることにケチをつけるときだけ大声を出す連中よりは何倍もマシだ。問題があるとすれば、コイツを切っ掛けにして似たような連中が闇市に流れ込んできそうなことぐらいか? 余計なのが紛れ込まないよう警戒する必要アリ、だな。

 

 

【名前】ガイウス

 

【クラス】無し→修道士→傭兵

 

 マンハントの生き残り。ロプト教団の預かりだが、英雄学園に入学させる予定として隷属の紋章は刻まれていない。教主様から復讐は相手と手段を選んでスマートに、と教えられたらしく境遇を思えば目の濁り方も少ないほう。

 ワケありの住人が集う闇市の環境は、復讐心と人間性の両立に役立っているらしい。ここじゃあ血の繋がりの無い家族なんて珍しくないし、身内を殺されて流れ着いたと聞かされても良くある話だな〜で終わりだ。復讐に待ったをかける者がいたとしても、それは「もっと強くなってからじゃないと無駄死にするだけ」とか「前もって情報を集めて整理しないと身代わりを掴まされて終わる」といったアドバイスばかりだ。大人たちに夢を応援されながら健やかに育つ少年、ぜひとも伸び伸びと復讐者として成長してほしいもんだ。

 

 

【名前】パッフェル

 

【クラス】アサシン

 

 女神教団の実働部隊【救済の左手】に所属していた暗殺者。見た目をネタに年増の若作りを自称している。ロプト教団カラーらしく愉快な性格は子ども受けもいいようだ。

 下手に誤解されて首を落とされては困ると関わらないようにしていたら向こうから接触してきた。どうやら似たようなことを考えていたらしく、自分の行動で雇い主が疑われるようではプロ失格だからと同業者には積極的に声をかけていたらしい。なんとも社交的な暗殺者がいたものだ。カモフラージュにも苦労しないだろう。世間話ついでに『処理』を済ませたモノの『跡始末』について相談されたので、ロプト教団絡みなら管理会が動くこと、あとは貧民街なら住民たちが積極的に協力してくれるとだけ教えておいた。

 ついでに、神父のところの子ども……特に剣の扱いが上手い坊やの相手をしていることについても聞いてみたが、真面目な顔で「アレは才能とかいうレベルじゃない、完成したらアタシでも勝てなくなる。自覚の無いままうっかり誰かを殺っちまう前に手加減を叩き込まないと大変なことになる」と貴重な意見を頂戴できたので管理会にキッチリ報告させてもらった。ウチはロプト信仰なんだ、女神教団からの武力介入への備えなんて、いくらやっても足りないなんてことはないからな。

 

 

【名前】ガラハッド

 

【クラス】フォートレス

 

 御家騒動でお祭り前夜というか一触即発な帝国から逃げてきた重装騎士。銀の大剣を細身の剣のように軽々と振り回す技量と経験に裏打ちされた判断力、速さの不利を逆手に取り反撃を強化する【切り返し】のスキル、さらには弱点である魔法攻撃に備えた【聖盾】持ちと、アーマー系のお手本のようなオッサン。帝国が国家間のパワーバランスの中心というのがよくわかる。

 騎士は頭の硬い連中ばかり、というのが先入観なのか。それとも信念のために騎士の肩書を捨てたからこそ柔軟なのか。ウチの荒くれ者どもと酒を酌み交わして歓迎の殴り合いに興じ、ほんの数日ですっかり溶け込んでいる。真っ直ぐで豪気な性格、と思いきやフォートレスとしての戦い方は全く侮れない。初手で盾を使い砂をはね上げ目潰しを狙ってくる老獪さは正義の無い戦争を知る者ならではって感じだな。そんな男が国を離れてロプト教団に頼りに来た、と考えると帝位継承は外向けよりよほどキナ臭いことになってるってことか。日陰者として後ろ指をさされるのはともかく、身に覚えの無い罪まで引き受ける義理はない。帝国の動きには特に注意が必要だろう。

 

 

 

 追記

 

 共和国新王【盟主】からロプト教団への接触について

 調査→済

 クーデター派と王国の魔導協会に取引アリ

 魔法学園の関与については現在不明

 要・再調査項目の洗出し

 但し、以下の項目については深入りを禁ずる

【古代魔法メガクエイク】

【真なる闇魔法の復活】

【三神器の指輪の行方】

【古竜由来の対軍兵器及び魔法】

 実際に使用されている可能性

 →旧共和国軍の局地的地震による敗北を確認済

 該当物品の引き渡しを目的とする様子

 

 

 補遺

 

 盟主の信用は充分であり、接触について闇市管理会が仲介することは今後の利益に繋がるものである。

 対象は共和国の、特に民衆の生活を安定させることを第一目的としており、該当物品の引き渡しは王国への不信感による牽制も含まれている可能性が高い。今後、2国間で対立の公算大。

 

 

 注意

 

 旧共和国派の竜騎士の動きに警戒を

 状況次第で学園への潜入調査も検討求む

 

 

 補足

 

 ロプト教団幹部、マルフィーサとブラダマンテの身内が関わっているらしい。とはいえ闇市側としては積極的に動く必要はない。教団側から、というか教主様から協力を求められた場合に限り介入すれば足りるだろう。

 ブラダマンテはもちろん、マルフィーサは無力な小娘でもなければ護られるだけの姫君でもない。表の中堅どころの探索者クランですら相手にならない単体戦力だからな。ただでさえ王族としての覚悟をもって奴隷落ちしてるのに、下手なマネをすれば説得するより先に敵対確定だ。さて、連中が掲げようとしているのは誰にとっての正義なのか見ものだな?




 作者としても、この盗賊の存在は便利で助かってます。ストーリー進行的に。
 たぶんゲームクリア後のエクストラで使用可能になるタイプのキャラかもしれません。
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