お兄ちゃんに祝福を   作:パピオン大王

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彼と彼の兄

 

 

どうもカズマです。

 

突然だが、俺には兄がいる。

 

名前は佐藤リョウマ。

 

兄は俺と顔は全然似てないし…おまけに結構整っている。

 

今になって思うが不公平じゃね?なんで同じ家族なのにこうもルックスに差が出るんだ…おかしいだろ!って言いたくなる。

 

それに何かと頭も良かったし運動もできてた…まさに完璧人間って感じだ…あ、でも一つだけ欠点があるとしたら…

 

口が悪い…んもう多分他の人からしたら性格終わってんじゃないのか?ってくらい口が悪い。

 

 

だけど…

 

 

ー幼少期ー

 

『うーん…』

 

 

『あん?んだよカズマ…』

 

 

『兄ちゃん…俺もっとケーキほしい…』

 

 

『…っち』

 

 

『え?』

 

 

 

『おら…食えよ…俺のやるから』

 

 

『いいの?でも兄ちゃんのが…』

 

 

『いいんだよっ…それに腹一杯だし…』

 

 

 

優しい兄だった…。

 

 

 

近所のいじめっ子からも助けてくれたし…

 

 

中学の頃…俺が引きこもった時も口は悪くても責めずに…寄り添ってくれてた…。

 

 

だけど…そんなある日…

 

 

 

『…カズマ…ちょっといいか…?』

 

 

珍しく父親が俺の部屋に訪れた…ギャルゲーの邪魔をされて腹が立ったので返事はしなかった…。

 

 

 

『落ち着いて…聞きなさい…リョウマが…死んだ…。』

 

 

『…はっ?』

 

 

突然だった…やっていたゲームの内容も何もかも全てすっ飛んだ…。

 

死んだ?兄ちゃんが?

 

 

父の話によると兄は学校の帰り道に薬物の過剰摂取による錯乱状態の通り魔に殺されたらしい…。

 

 

小学生の女の子を庇って…。

 

 

 

その後、兄の葬式が行われた…もちろん庇ってもらった女の子とその子の両親も来ていた…。

 

 

『…本当に…本当にっ…なんと申し上げたら…っ!』

 

その子の父親が涙を流しながら頭を下げる…母親も同様…。

 

俺の両親は泣きながら『娘さんを救った息子は私たちの誇りです…どうか頭を上げてください』なんて言ってた…

 

 

俺は…涙も出なかった…心が空っぽになった感覚だった…

 

 

でも…一つ少女に聞いてみた…。

 

 

『…なぁ…お嬢ちゃん…?兄ちゃんは…助けてくれた兄ちゃんはカッコよかったか?』

 

なんてことを聞いてるんだって両親には怒られた…だけど気になった…

 

すると少女はこちらを真っ直ぐ見つめて

 

 

『うん!かっこよかったです!お兄ちゃんが助けてくれて!ヒーローみたいだった!!』

 

この子も思うことがあるのだろう…目に大粒の涙を貯めて…だけどあえて明るく俺に教えてくれた。

 

『…そうか…そっか…グスッ』

 

 

その言葉を聞いた途端…心が兄がいなくなってしまった事への喪失感…そして兄が誰かのヒーローになっていた事への誇らしさ…いろんな感情がごちゃ混ぜになって、泣かずにはいられなかった…。

 

 

 

「ちょっとカズマぁ?何ぼーっとしてんのよっ!」

 

 

「おいっ!人が思い出を振り返ってるのに邪魔するなよっ!この駄女神がっ!!」

 

 

「うぁぁぁぁん!カズマが酷いことをぉぉぉ!!」

 

 

 

ったく…なぁ兄ちゃん…?

 

 

俺は今、この駄女神と一緒に異世界で頑張ってるよ…兄ちゃんももしかしたらこっちに来てるのかな…?

 

 

もしそうなら…もし、この世界にいるなら…。

 

 

『…カズマ…お袋と親父が色々言ってるが…俺は好き勝手にしてもいいと思う…俺がいるんだ…テメェはテメェの事を第一に生きてろ』

 

 

不器用な愛でもいい…また…一緒に暮らしたいな…。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

「…くたばりな…」

 

 

一匹のドラゴンがボロ雑巾のように横たわる…。

 

その前に立つのは1人の男…。

 

 

「クエストはこれで終わりだ…俺は元いた拠点に戻る…」

 

 

 

「ま、待ってくれサトウリョウマ!お願いだ!僕のパーティーに入ってくれないか!?共に魔王を討伐しよう!」

 

 

青い鎧を身に纏った青年…ミツルギが男を引き止める…

 

 

「あぁん?話がちげぇな?テメェは俺と一時的な共闘を望んだ…だからこうやって協力した…それで俺たちの関係はお仕舞い…ちげぇのか?」

 

 

 

ギロリとミツルギにガンを飛ばし威嚇する男…サトウリョウマ。

 

 

「ちょっと!キョウヤがせっかく誘ってるのにそんな言い方ないじゃないっ!」

 

 

「そーよ!偉そうにも程があるわ!」

 

 

ミツルギの後ろからクレネアとフィオと言う取り巻きの女が声を荒げる。

 

 

 

「あん?黙ってろよクソアマ…テメェらは今回なんの役にも立たなかった役立たずじゃねぇか…そんなテメェらにどうこう言われる筋合いはねぇよ…」

 

 

 

リョウマの鋭い眼光により2人は押し黙ってしまう。

 

 

「なぜアクセルにこだわるんだ…?」

 

 

「テメェに関係あっかよ…」

 

 

「ある…共に戦った仲間だから」

 

 

「いいかい僕ちゃん?俺とテメェは仲間じゃねぇ…商売敵だ…今回は特別…報酬も良かったからな…」

 

 

「…もしかして日記に書いてあった弟の事か?もしかしたら転生してきてまた会えるとっ!!?」

 

 

そこまで言うとミツルギは強制的に黙らされた…。

 

リョウマに首を捕まれ瓦礫に押し付けられだからだ…

 

 

「「キョウヤ!!?」」

 

 

「…もう2つほど教えてやるよ僕ちゃん…人の日記は安易に見るもんじゃねぇ…それと…人の家庭の事情に首突っ込むな…わかったか?」

 

 

そう言うとミツルギを解放しギルドへと足を運ぶ…。

 

 

彼の名はサトウリョウマ…。

 

…人類最強にして駆け出しの街の守護者と呼ばれる男だ…。

 

 

 

 




主人公
佐藤龍馬
年齢21
身長184センチ
職業ルーンナイト

カズマの5歳上の兄、18歳の頃に通り魔に殺されて転生。

身体能力が異常なまでに高く、カズマ同様悪知恵も働く。
カズマとまた会えるかもしれないと言うのを希望に駆け出し冒険者の街に止まり続けている。

野営もする事もあるので意外と料理が得意。
                  
転生特典はブレスレット型のアイテム…その名を

【無限の進化】(インフィニティエボリューション)

見た目は黒色のブレスレットであり数箇所に青い発光体が装飾されている。

性能
使用者の経験によって形態を自由自在に変えるアイテム。

ただし並大抵の転生者では変形出来るのも一つや二つが限界。

だがリョウマは血の滲むような努力の結果、現在20以上の形態への変形を可能としている。

使用者が強くなればなるほど威力も大きさ問わず無限に進化して行く仕様である。

ただし、これには制限ももちろんあり、まずヒールの効果が効きにくくなり、消費エネルギーもかなりあるので食費が他の人の倍以上かかってしまう。

使い方によったは使用者の身を削るといった形態も存在する。



ヒロインどうしましょう?(申し訳ない!めぐみんはカズマのヒロインとさせてもらいます!)

  • アクア
  • ウィズ
  • ダクネス
  • ルナ
  • ゆんゆん
  • サキュバス
  • エリス(クリス)
  • もういっそのことハーレム
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