暗黒錬金術師伝説6 暗黒!ソフィーのアトリエ 作:dwwyakata@2024
何故にこの世界がこうまでも過酷なのかが、創造神の口から語られます。
それはあまりに想像を絶する内容でした。
全ての怒りが、別の所に行ってしまうほどに。
序、始まりの時
それは偶然の出来事だった。
無数の世界が重なり合うその「点」に、偶然にも意思が宿った。
理由は分からない。
ともかくその存在は、意思が宿った時点で、自分の存在を自覚し。そして、祝福の言葉を聞いた。
見てごらん。
聞いてごらん。
世界は光に満ちているよ。
そうなのか。
無邪気にその存在は、言葉に従って、周囲を見た。
そして、愕然とした。
聞こえてくるのは。
悲鳴だ。
ある場所では、どう考えても不平等な格差によって、多くの者達が泣いていた。苦しんでいた。
ある場所では、暴力的な戦力差によって。
一方的な殺戮が行われていた。
これが、光なのか。
無数の光が瞬き。
ある場所には命がある。
だがその命というものは。
根本的に殺し合いながら、互いをつぶし合って存在しているものなのだった。
祝福の言葉は嘘だったのか。
悩みながらも、その存在は。
まずは自分を定義づけた。
定義づけることによって形を為し。
名前を得た。
そして、まずはどうするべきかを考えた。
有り余るほどの力。
できない事など何一つ無い。
この世界には、多数の悲鳴が満ちている。
それはあまりにも哀れにしか思えなかった。
それならば、するべき事はある。
この有り余る力で。
悲鳴を少しでも、無くすことだ。
だから、行動を起こす。
出来るのだから、やらなければならない。
一つずつ、順番にやっていこう。
そう決めたのだから、すぐに動く。
哀しみの声を上げ。
助けを求めている者達を。
助けることにした。
そう、それが。
どれほどの苦難と困難を呼ぶか。
その時、その存在。
創造の乙女パルミラは、知らなかった。
結論から言えば、それは全て自業自得の産物。
哀しみは過程であり。
それも全てが身が招いた錆だった。
残虐な世界は最初から残虐な世界だったわけではない。
理不尽な世界も最初から理不尽だった訳でもない。
そこに至ったのは、全て元からあった楽園をすり潰してしまった愚行の結果。
むしろ創造の者は愚かしさにめげず良くつきあった。
良く責任を果たした。
それでもどうにもならなかった。
だからこそこの世界が誕生したのだ。
それは誰も知らない。
知り得ない。
だが今知り得る者達が来た。
故に知られる事になる。
それは幸せな事なのだろうか。
創造の者にそれに関する興味は無い。創造の者はただ自分がするべき責任を果たすだけ。
その行動は何一つ間違っていないし。
間違いようがない。
というよりも。
万策を尽くした果てのこの世界のあり方。
それでもなおどうにもならないのが。
この世界。