暗黒錬金術師伝説6 暗黒!ソフィーのアトリエ   作:dwwyakata@2024

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現実世界でもギフテッドと呼ばれる人達は、必ずしも周囲からよく見られませんが。

この世界でもそれは同じです。

この世界でのギフテッドは異能じみていることもあって、特にその傾向は強い。

オスカーは近くに似たようなギフテッドのソフィーがいなければ、或いは荒んだ人生を送っていたかも知れません。

ソフィーは温厚なオスカーがいなければ、更に危険な存在になっていたでしょう。

世の中とはそういうものです。


3、植物の悪意

昔から。

 

オスカーの言葉を周囲は信じなかった。

 

植物の声が聞こえる。

 

オスカーはそう言い。

 

植物を何よりも大事にしていた。

 

モニカでさえ、オスカーの言葉を信じていなかったが。

 

あたしは信じていた。

 

あたし自身が、不愉快な雑音に苦しめられ続けていたし。何よりオスカーの言葉は当たるのだ。

 

現在、オスカーがキルヘン=ベル周辺の緑化作業の音頭を取っている事も。

 

多くの実績を上げていること。

 

そしてオスカーの言う通りやると、緑化作業が上手く行くこと。

 

これらが理由として大きい。

 

森に踏み込む。

 

これほど密度が高い森は初めてだ。

 

強烈な緑の臭い。

 

人間が作った森では、こうはいかない。

 

声も聞こえる。

 

雑音が非常に強烈だが。不愉快なタイプの雑音では無い。あたしの表情が厳しくなっているのに、モニカは気付いているのだろう。

 

暴発したらと、冷や冷やしているようだった。

 

オスカーは、幼児に戻ったかのように目を輝かせて周囲を見ているが。

 

不意に、こっちだと言って、指さした。

 

「何だか呼ばれてる!」

 

「行ってみるか」

 

フリッツさんも、オスカーのこの能力については、間近で何度も見ているから、だろう。

 

特に文句も言わずについていく。

 

途中、錬金術で使えそうな木の実や素材を見つけては、荷車に入れていくが。予想通り、品質は素晴らしいの一言だ。おばあちゃんも、こういう所から株ごと薬草を持ってきたのかも知れない。

 

鉱物の素材も結構ある。

 

人跡未踏の地だから、だろうか。

 

どうにもそうではない気がする。

 

さっきから、雑音の密度が異常すぎるのだ。

 

どうも此処は。

 

何かがおかしいとしか思えない。

 

オスカーには気を付けろと声を掛けたいのだけれども。

 

これほど多くの植物に囲まれるのは、初めてなのだろう。あれほど浮かれている竹馬の友を、引き留める気にはなれなかった。

 

森の中だから、だろう。

 

猛獣も比較的大人しい。

 

荒野だったら、問答無用で襲ってくるような猛獣も、向こうから距離を取って様子を窺う。

 

普通だったらこうはいかないのだが。

 

ただ。襲ってこない相手を襲うわけにもいかない。

 

まあ相手が匪賊だったら殺すが。

 

匪賊でもないのだし、殺す必要はない。

 

美しい木の実がある。

 

星形をしているが。

 

オスカーは首を横に振った。

 

「あ、それは猛毒だ。 食べたら死ぬぞ」

 

「そうなんだ」

 

「本当ですよ。 それはデッドスターと呼ばれる植物で、猛毒を生成するのに使います」

 

プラフタが即答。ふふんと胸を張るオスカー。

 

モニカが嘆息した。

 

「どうしてこうなのかしらねもう」

 

「あら、幼なじみの言う事を信じてあげないの?」

 

「そういうわけではないんですけれど」

 

レオンさんの言葉に、モニカが言葉を濁す。

 

あれ。

 

そういえば、だ。

 

モニカとは、教会の教えの事で、何度も派手に喧嘩をした。殺し合い寸前まで行ったことも何度かある。

 

だがモニカとオスカーが、植物の言葉の件で、本気で喧嘩をしているのを見た事はあったか。

 

ひょっとしてモニカの奴。

 

オスカーが周囲から孤立しないように、言動を控えるよう誘導していたのか。

 

そうか、モニカはそういう所がある。

 

何だか、色々と考え方が変わったが。

 

まあ良い。

 

兎に角今は、猛毒の素材ならそれはそれでいる。

 

猛毒の素材として使うと言うと。オスカーは、これとこれがいいと、指し示してくれた。

 

ただし種をまいてくれという条件付きで、である。

 

植物と交渉が出来ると言うのは利点だ。

 

実際、何が一番強い毒を持っているかという話なら、植物が一番よく分かっているだろうし。

 

すぐに採取する。

 

まだアトリエの側に空き地があるから、帰ってから植えるとしよう。

 

他の薬草同様、こういう貴重な素材をアトリエで採集できるのはとても嬉しい事である。

 

更に奥へ。

 

ふと、オスカーが。

 

何だか妙な植物に、無造作に手を伸ばそうとした。

 

あたしはそれに。

 

嫌な雑音を感じた。

 

そしてあたしよりも先に。

 

プラフタが手を伸ばして、オスカーの手を掴んだ。

 

「なんだよ?」

 

「これは毒草です」

 

「えっ!? はあっ!?」

 

オスカーが。

 

珍しく怒気を孕んだ声を上げる。

 

植物とは友達になれる。

 

それがオスカーの主張だ。

 

この様子だと、この毒草に、オスカーは呼ばれたのだろう。触って触って、と。

 

だが、あたしもこの毒草には、嫌な雑音を感じる。

 

「植物がおいらを騙すはずがないだろ!」

 

「ならば見ていてください」

 

プラフタが取り出したのは、道中で仕留めた獣の肉だ。

 

毒を見分ける方法は幾つかあるが。

 

即効性の場合、肉にある種の薬草から抽出した液を掛け。

 

それに毒を掛けると。

 

肉に変化が訪れる。

 

毒草にその肉を擦らせると。

 

見る間に真紫になっていった。

 

「なっ……!」

 

「これはサンポソウと言って、触ると三歩進む間に命を落とすという毒草の中の毒草ですよ。 触ってしまったら、流石にかなり危なかったでしょう」

 

「お、おいらを植物が騙すなんて……」

 

「……一度戻ろう」

 

オスカーを促して、水源を出る。

 

どうせ、高品質の素材は、充分すぎる程手に入った。

 

今回の戦果は充分。

 

薬草類も、今までも見た事がないほどみずみずしいものばかりだし。うっすら魔力を放っているものさえある。

 

魔力を持つ薬草の中には、あまりにも高品質だと魔力で光るものがあるのだと、初めて知った。魔力が見える人間なら兎も角、そうでない人間にもこれは光って見えるはずだ。これについても、サンポソウの事があったから、オスカーには確認したが。歯切れはとても悪かった。

 

鉱石類も、貴重なものばかり。

 

その辺の石のように。

 

高品質なインゴットや、爆弾の材料になる石がゴロゴロ転がっている。

 

ここに入れるようになった、という事が。

 

今後キルヘン=ベルの発展に、大きくつながる事は疑いない。

 

ただし今は。

 

植物のスペシャリストが、明らかに事故の原因になる状況を避ける必要がある。

 

旅人の道しるべを使って、回収した素材をコンテナに入れると。

 

キルヘン=ベルに帰ることにする。

 

オスカーは、この様子では数日は立ち直れない。

 

モニカも、今回ばかりは。オスカーに何も言う気は無いようだった。

 

 

 

アトリエに戻ってからしばらくは、備蓄用の爆弾と薬剤の調合に努める。

 

邪神戦で消耗した分くらいは補給しないといけないし。

 

何よりも、キルヘン=ベルの発展に欠かせないからだ。

 

オスカーは流石にこたえたようで。

 

数日は黙々と緑化作業に従事していたが。

 

ミスが多くて、周囲から困惑の声が上がっていた。

 

ホルストさんに、カフェに爆弾の納品に行った時、苦言を呈された程である。

 

オスカーは植物関連に関しては、ほぼミスをしないことで有名で。

 

不思議な事は口にするが、非常にしっかりしている、と評判だったのだ。

 

それがミスをする。

 

いずれも致命的なものではなく。

 

心ここにあらずという状態でのものだったから。

 

怒りでは無く困惑の声が上がったのだ。

 

もっとも、今までのオスカーの緑化作業の実績と。

 

保水力と栄養が上がった土地の良さについては、実際に畑仕事をしている者達が一番よく分かっている。

 

故に、苦言ではあっても、彼奴を止めさせろとかそういう言葉では無く。

 

どうしたのか心配だ、という声が上がったのだ。

 

そこであたしは、水源で起きたことについて説明。

 

話半分だったオスカーの植物談義も。

 

緑化の劇的な成功の結果、今は公認の事実となっている。

 

それ故に、オスカーはあたしやモニカと並ぶ、期待の若手とみられている訳で。それが失敗続きともなれば心配もされる。

 

「植物に騙されたんですよ」

 

「オスカーが? 妙な話ですね」

 

「それも触ったら即死確定の毒草にです。 プラフタが気付いて止めたから良かったものの」

 

「……オスカーときちんと話してください。 オスカーの能力は、この街には必要不可欠なものです」

 

ホルストさんが、周囲を見てそうはっきり言ったので。

 

顔役達も納得していた。

 

まあカフェにいる人だけだが。

 

皆、散ってそれぞれ今の話をするだろう。

 

あたしもオスカーの所に行く。

 

八百屋は大繁盛していて。

 

今、コルちゃんが、話をしていた。

 

コルネリア商会に商売を任せて。

 

支店を営業する、と言う形にしないか、というのである。

 

数字に強い上に誠実なホムが経営を管理し。

 

更に利潤が上がる。

 

帳簿なども、派遣するホムの経理がつける。

 

生活も楽になる。

 

その話をすると。

 

オスカーのお母さんである名物女将は、コルちゃんの言葉に腕組みしていた。

 

「確かにあんたのお店は評判が良い。 でも、うちの売り物は……」

 

「オスカーさんと一緒にいるので分かっているのです。 商品選びなどには一切口出しはしないのです。 経済面でのアドバイザーだけをつけるのです」

 

「それで売り上げが上がって、生活も楽になるというのなら……」

 

此処もコルネリア商会に取り込むつもりらしい。

 

まあ熱心な事だ。

 

咳払いすると、あたしはコルちゃんを見る。

 

彼女は、びくりと一度身を震わせると。

 

契約書だけ渡して、後はこれをじっくり読んでくださいとだけ言って、戻っていった。

 

コルちゃんはオルゴールを直してから、あたしに完全に頭が上がらなくなっている。前から怖がっていたようだが、恩まで出来るとなおさらだろう。

 

あのオルゴール、本気で直すつもりだったら、公認錬金術師に多額の報酬を積むか、あるいは大都市の機械技術者に土下座をするか。どちらか二択しかなかった。それも、成功するかは分からなかっただろう。

 

それが直ったのだ。

 

真面目なホムの特性が、コルちゃんにはとても強い。

 

あたしに対しての恩義を無碍に出来るほど、コルちゃんは不真面目でも恩知らずでも無いという事である。

 

八百屋の女将は帰ったコルちゃんの背中を見ていたが。

 

咳払いする。

 

「どう思うね」

 

「ヒト族の商人なら信用は出来ないですが、コルちゃんなら大丈夫ですよ。 ただ悪さをするようなら、あたしがとっちめます」

 

「そうかい。 まああの子は大まじめに商売をして、皆にお金が行き渡るようにしてくれているからね。 うちも品質の良い商品を安心して提供だけ出来れば、それでいいと思っているし」

 

「その辺りは無欲ですね」

 

当然オスカーのお母さんである女将は、あたしが来た理由を知っている。

 

奥でいじけているオスカーを連れて来てくれる。

 

想像よりもオスカーはしょげていたが。

 

コレは確かに、仕事をミスするのも仕方が無い。

 

かといって、怒鳴りつけてやる気を出させるのも問題だし。

 

此処は丁寧に対処をしたい所だ。

 

あたしはオスカーとモニカと三人でいつも一緒にいた。

 

だから、扱いについては分かっているつもりだ。

 

「オスカー、あのサンポソウとどうしたい?」

 

「……ソフィー」

 

「どうしたい? 手伝うよ」

 

「そっか。 手伝ってくれるか……」

 

大きくため息をつくオスカー。

 

オスカーは、少しずつ言う。

 

「すまん。 実を言うとおいらも、騙されるのは初めてじゃあないんだ」

 

「! へえ」

 

「植物の中には、人間を恨んでいる奴もいる。 ヒト族や獣人族の匪賊なんかは森で悪行の限りを尽くす奴もいるからな。 そういう目にあった植物は、人間に見境無く仕返しをしようとしたりもする。 でも植物って基本的に正直なんだよ。 だからおいらは嘘を見抜けたし、諭す事も出来た。 それで、そんな植物とも、友達になりたいって、思っていたんだけれどな」

 

今回の相手は。

 

想像を絶するほど巧妙だったという。

 

「最初から悪意があるとしか思えなかった」

 

「まるで人間の詐欺師のような?」

 

「そうだ。 おいらも人間の中にはとんでもない外道がたくさんいることはよくよく分かってる。 理由はお前の逆鱗に触れると思うから口にしないけれど、とにかくそんな悪意のある植物がいるなんて信じたくなかった。 こんな荒野だらけの世界だ。 持ちつ持たれつでやっていかなきゃいけないんだ。 植物くらいは、心が通じると信じたいだろ」

 

「そうだね」

 

端から聞いていれば。

 

オスカーの発言は、狂人のそれにしか思えないだろう。

 

だが、実際にオスカーには聞こえている。

 

多分内心では、モニカもそれを認めているはずだ。

 

モニカの場合は、オスカーが周囲の女子に珍獣のように見られている現状が嫌で、毎回苦言を呈しているだけで。

 

実際には、オスカーの能力と。

 

その有益性を理解している筈。

 

何しろ、三人揃ってずっと一緒にやってきたのだから。

 

「何か理由があるのかも知れない」

 

「ふむ、そう来た」

 

「ああ。 ヒト族の詐欺師じゃあるまいし、人間を殆ど見た事さえ無い植物が、そこまで性格が擦れているとは思えないんだ。 しっかり話して、誤解があるならば解いておきたいんだ。 手伝ってくれるか」

 

「いいよ」

 

ただし、あたしの方でも準備がいる。

 

この間手に入れた、黄金樹の葉を用いて、ある道具を先に造っておく。

 

これは保険だ。

 

一度アトリエに戻ると。

 

プラフタが、既にレシピを用意してくれていた。

 

これはおばあちゃんが現役時代に使っていた、最高ランクのレシピ類だ。

 

そうか。

 

あたしはついに、これらを作れるようになったのか。

 

現役時代のおばあちゃんは、何処に出しても恥ずかしくない一流の錬金術師だったのである。

 

それに並ぶことが出来たか。

 

頷くと、あたしは調合を始める。

 

丁度コルちゃんが、試験的に少し増やしてくれた黄金樹の葉をすりつぶすが。

 

それだけで、凄まじい魔力が籠もった液体になる。

 

なるほど、コレは凄い。

 

これに深核から作り出した中和剤を混ぜ。

 

更に複数種類の薬草を。過熱して特定の栄養素だけを取りだし、更に変質させ。中和剤を入れて馴染ませながら混ぜていく。

 

その結果、最初はどす黒かったりどす青かったりした液体が。

 

混ぜる度に、徐々に色が薄まっていく。

 

非常に繊細な調合だ。

 

薬草類も、最高品質のものだけを使う。

 

使う場合も、丁寧に乳鉢ですりつぶし。

 

葉脈も取り去り。

 

レンズを使って確認して、不純物を取り去った後。

 

場合によっては濾紙を使って、必要な栄養素だけを抽出する。

 

何個か中間生成液を造った後。

 

魔法陣に乗せて、緻密なコントロールを行い。

 

調整をした後、遠心分離器に掛けて邪魔な要素を取り去る。

 

何度もこれらの作業を繰り返し。

 

最終的に、黄金に輝いている、すりつぶした黄金樹の葉を加えた。

 

文字通り、輝くような魔力が凝縮されている。

 

なるほど、これは神話に出てくる「ネクタル」などと同レベルの存在だろう。

 

神々が癒やしに使う液体。

 

文字通りの神薬だ。

 

鍋を慎重にゆっくり廻しながら。

 

丁寧に、丁寧に。

 

処理を続ける。

 

額の汗をプラフタが拭ってくれた。

 

おばあちゃんは現役時代。

 

コレを造っていたんだな。

 

そう思うと。

 

感慨も深い。

 

そして恐らく。

 

一緒に戦った人達も。この薬で、何度も窮地を救われたのだろう。

 

一流の錬金術師が造る、一流の薬。

 

だが、あたしは更に先に行くつもりだ。文字通り、超一流の域まで行かなければ、あたしにとっての到達点にはたどり着けない。

 

程なく。

 

色が消えた。

 

水では無いかと思える程の、純粋すぎる透明。

 

錬金釜の底が見える。

 

非常に透明度が高い湖が世界にはあるらしいが。

 

そんな水を見ている気分だ。

 

吸い込まれそうである。

 

だが、これで完成では無い。

 

これを一晩おき。

 

上澄みだけを取る。

 

一度の調合で作れるのは、精々数回分。

 

ただしこの効能は、あたしが今まで使っていた山師の薬の比では無い。

 

文字通り、瞬時に傷を消し去り。

 

体力を回復させ。

 

あらゆる病魔を消滅させる。

 

そんな薬だ。

 

魔術で空気の流れを遮断。

 

埃が入らないように処置すると。嘆息した。

 

プラフタが、92点という、初見の、しかも薬では聞いた事も無い点数をくれた。

 

「見事です、ソフィー。 私が口を出す箇所はありませんでしたよ」

 

「これは、生命の蜜、と呼ぶんだっけ」

 

「はい。 古くはネクタルと呼んでいたようですが、私の時代には既に生命の蜜と呼ばれていました」

 

「そっか」

 

ぼんやりと、透明な釜の中身を見る。

 

そういえば、レシピには。

 

まだ作れてはいないという前置きで。

 

更に高度な薬があると書かれていた。

 

ドンケルハイトと呼ばれる超ド級の薬草を用いた薬で。それは更に強烈な回復効果と、本人の力を極限まで増幅させる力があるという。

 

古き時代の名はエリキシル剤。

 

今の時代は、神秘の霊薬と呼ばれているそうだ。

 

いずれにしても、ひょっとしたら。

 

あの森の奥にあるのかも知れない。

 

ともかく、酷く疲れた。

 

今晩は休む事にする。

 

そして、ノウハウが確立出来た以上、この生命の蜜はいずれ量産体制に入る事が出来るだろう。

 

ホルストさんに納品すれば。

 

それが、更にこの街の発展を後押ししてくれることは、間違いなかった。

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