第2空挺部隊の方々が来る当たりを想定。
終末世界となってしまった地球の片隅で一つの冷凍休眠カプセルが休眠状態から解放される。目覚めたのは一人の成人男性。右も左も分からない男性は、周囲を見渡すが廃墟ばかりだ。そして、望んでいた世界に来られたのだと歓喜する。
「ははは、神様ってのは本当に居るもんだな。私は、終末世界で必ず望む尻を手に入れてやる!!」
男が望んだのは、2Bみたいな素晴らしい尻を持った女性が居る世界に行きたい。その上で、人類が貴重で大事にされる世界が望ましいと。その馬鹿みたいな願いは、本当に叶えられることになった。
彼は、これからのプランを練るために早々に行動を開始した。冷凍休眠カプセル内にあった備蓄を回収し、一週間程度ならギリギリ生活が可能になる。しかし、この先、安全な寝床と食料が手に入る保証が無い為、少なからず彼にも不安はあった。
だが、人類は性欲のためならば大体何でも出来ると優秀な種族。そこだけは、この世界が証明している。
彼は、この世界に一緒に来たスマホと一緒に理想を求めて歩みを進めた。この地には、ネイティブと呼ばれる化け物が居る事など彼は知らない。彼の中では、機械生命体やアンドロイドが居ると思っている。
「……あの遠くに見えるのは軌道エレベーター?凄いな、やっぱり未来の地球は進んでいるな~」
廃墟に多い茂る草木、遠くに見える軌道エレベータ。人気が全くしない廃墟。彼は、近未来感がばりばりするこの場所に必ず人類がエロい目的で作り上げたアンドロイドがいると信じていた。人類の技術の進歩は、第一に軍事、第二にエロと決まっている。特に、エロ方面への進化は多岐にわたる。
………
……
…
彼も最初はそう思っていた。
だが、二日目にして彼は絶望する事になる。廃墟を進む中で、最初にエンカウントした者が、完全な化け物だった。どの程度化け物かというとクトゥルフ神話に系譜がありそうな化け物だ。
ここで頭脳明晰な彼は、色々と考えた。この手の化け物を作る事が大好きなメーカーがあった事を。その名もフ口ムソフト。この世界が、近未来を舞台にしたフ口ムソフト製品だったとしても彼は納得するだろう。だが、彼が望んだのは尻だった。ここで、その世界観にNieR:Automataが悪魔合体したとなれば、全ての辻褄が合う。
「愉快犯の神なら、沙耶の唄も混ぜられている可能性もある。実は、化け物に見えるが美少女と言う可能性も捨てられない。脳に障害を負わされている可能性があるよな~」
本当に化け物に見えているだけの場合、先制攻撃をしてしまうと今後の友好関係に響く。この世界で長生きするためには一人では不可能だと化け物を見た瞬間に彼は納得した。
だが、本当に化け物だった場合、それを倒しきる力は備わっていない。そんな特殊能力があるなら、誰も苦労はしない。それに銃や鈍器があったとしても、生身の人間がクトゥルフ神話系の化け物に勝てる要素などない。
化け物を退治するには、化け物を差し向けるしかない。これが鉄則だ。
『ニクイ、コロス、ハラヘッタ』
彼は、聞き間違いであって欲しかったと心から願った。見た目化け物から聞こえてきたの声を彼は完全に理解出来てしまう。絶対に人類が発声出来ない叫び声だったが、彼にはその内容が正しく理解出来てしまう。
神様からのナイスなプレゼントで翻訳機能を彼は持っていた。理想の尻を求めた先で言語の壁が障害にならないようにと彼に備えられた唯一の能力。
「……まじか~。確かに看板の英語とか中国語とか韓国語が読めたのもコレが原因か。この世界って、なんか厄が満載な気がする。憎いって感情を持つって事は、あの化け物はつまり、そう言う事だろう」
明確な感情を持つ生命体は、少ない。特に憎しみなどといった負の感情では特にそうだ。人間特有の感情だとも言える。つまり、これらの化け物の正体は、アレである可能性が濃厚だと言う事だ。
この衝撃的な事に、彼も流石に半日程度覚悟を要する必要があった。人間の環境適用能力は非常に高い。世界には、穴があれば何でも良いと言う男性もいる。獣を相手にする人類も居るくらいだ。だから、あの化け物の材料から考えれば、あれらに尻を求める事は健全だと言える。
彼は、勇気を出して一歩を踏み出した。千里の道も一歩から!!
化け物の前に彼は姿を見せる。そして、人間らしい挨拶をする。コミュニケーションの基本は挨拶から始まる。
「初めまして。
勇気を振り絞って握手の手を差し出す男。化け物達が一人、二人と集まってきた。
『ジンルイ、ニンゲン……キボウ』
『ワレワレ、ノ、キボウ』
『ニンゲン、マケナイ、オウサマ』
『オウサマ』
絵面的には、化け物に囲まれて食われる5秒前みたいな状態だが、想像以上に好感触を持たれてしまう。それどころか、オウサマと呼ばれてしまう。だが、最初の難関は突破した彼だった。
この先、生き残るにはどう考えても化け物達と友好関係は必須。無論、化け物達を駆逐するだけの力があれば別だ。だが、どう考えてもそれは出来ない相談だ。化け物達と握手した瞬間、完全に勝てないと彼は察する。
この日から、エイドス7と呼ばれる地にて、新たな王が誕生した。美少女の尻を追いかけてきた世界で何が悲しくてクトゥルフ神話系の化け物達に囲まれた生活をしなければならないか苦悩する日々が始まる。
○月X日
私が化け物達の王様になって、初日。少しだが分かった事がある。多分、化け物達は本当に化け物だったという事だ。全身を色々と触らせて貰ったが、人間らしい起伏は何処にも存在しなかった。つまり、沙耶の唄みたいに脳に障害をもっていた訳ではない事が判明した。
正直、絶望しそうだ。中身が美少女ならギリギリ勃つ物は勃ったかもしれない。だが、あのビジュアルは流石に生理的に厳しい。王様と慕ってくれて、指示を聞いてくれるのは嬉しいが……あれ?これって、飼われているとかそんなんじゃ無いよね。
非常食扱いで、いざとなったら食べられる奴!?
◆月R日
この地がエイドス7と呼ばれる場所である事を化け物達から教わった。また、雨風が凌げるだけで無く、物資があるキャンプまで教えてくれた。当面はそこで生活基盤を作ろうと思っている。
みんな見た目は恐いが実は良い化け物達が多い事が理解出来た。この住まいの屋上に住んでいるアバドンさんは、元女性らしく。包丁使い巧みで、大根のかつらむきまで出来る程だ。家庭的で、将来はよいお嫁さんになるだろうと思ってしまった。
え、なんか、アバドンさんがコッチを見る目が少し恐いんだけど気のせいだよね?サイズ的に色々と無理があると思います。
C月W日
ここでの生活も大分落ち着いてきた。畑を耕し、作物を育てる。海に行けば、貝も魚も大量にある。調味料が塩しかないので、将来は何とかしたい。近所に図書館らしき場所があるので、何か役立つ知識がないか調べる予定だ。
最近、人間っぽい男性死体を見つけた。化け物達が言うには、こいつ等こそ真の化け物らしい。サイバーパンクくさい雰囲気があるので、確かに化け物だと思う。本当にこの世界可笑しいよね。NieR:Automataじゃなくて、サイバーパンクが混ざった世界。本当に終末世界としてお似合いだ。
◆月E日
アバドンさんが私が尻好きだと知った為か、ご近所にお住まいのギガスさんという尻が売りの子を連れてきてくれた。どうやら、ギガスさんは化け物中でもスーパーエリートらしい。この世界でも片手で数えられる程貴重なアルファネイティブと呼ばれる存在みたいだ。
だが、大事な事だが化け物だ。
エリート中のエリートなんだから擬人化とかできないんかと聞いてみたが駄目だった。そんな悲しむ私を優しく慰めた。コレが化け物でなければどれだけ良かったことだと本当に思ってしまう。帰り際に、頭のローラーを使って畑を耕してくれた。その性能はネイティブ一番だろう。
△月T日
私は気が付いてしまった。この化け物達がなぜこんなにも化け物に見えるのかという事だ。化け物だから仕方が無いかも知れないが、そうではない。知性のかけらも感じないのが問題だ。こうして話せばある程度の知性がある事は理解出来る。
つまり、彼女達も着飾れば、もっと知的な生命体に見えるのでは無いかと思う。化け物達からの風の噂で聞くにはナノスーツなる物が存在しており、着る者の体格に合わせて自動調整されるらしい。
そして、この場には運良くレッドパッションという設計図とそれに必要な素材が揃っている。そうだ、私だけこの化け物達に囲まれてSAN値が減るのは許せない。この幸せをお裾分けしてやらねばならない。
幸いな事に、この世界にはまだ人型の敵対勢力が要るらしいからな。
空挺部隊の方達って素晴らしい格好だよね。
惚れちゃいそうだよ……あれ?アバドンさん達の目が恐い。
ネタ投稿ですが、完結まで辿り着けなかったらごめんなさい。
作者的には、最後までやりきりたい!!
みんな仲よくハッピーエンドにしたいよ~。