地獄を更なる地獄に変えたダンナという存在は、アダムにとって目の上のたんこぶだ。アダム自身は、彼の存在が計画の邪魔にならないか、不安でいっぱいだ。だが、アダムはダンナに感謝もしている。地雷女達を纏めて引き受けてくれているという点だけは褒められる。
エルダーネイティブであるアダムには、計画があった。それは人類と新人類が共存する道を作り上げる事だ。その為なら、命すら惜しくないと思っている。その計画における最終段階で新人類との融合を計画していた。
その相手先として、最有力候補だったのがレイヴンだ。だが、彼女は想像を遙かに超えるヤンデレであり手を出さないで良かったとアダムは思っている。アダムは、空挺部隊が降りてくる度に適度に撃ち漏らしさせて、ターゲットの選別をしている。ピンチに駆け寄る事で相手との信頼関係を築き上げて、徐々に心を開かせる。
マッチポンプ作戦だ。
「ダンナの奴は、予測不能な行動するからな~。第七空挺部隊の連中には手を出さないで欲しいとお願いしたが、何処まで守ってくれる事やら」
『エルダー、ミナ、ハイチツイタ』
『イツデモ、ダイジョウブ』
アダムは、削られるSAN値を感じつつ笑顔で対応する。大事な所に穴があいたブラックパールに身を包んだネイティブ一同。こんなのがネイティブ達の中で流行しているなど地獄絵図だ。
そのお陰で地上に到達した新人類の連中も度肝を抜かれて、戸惑っている間に殺されている。隊長格やネームドの新人類しか生き残っていない。何て最低な状況だ。だが、そんな最低の状況下でアダムは、ある女性に目を付けた。
「ほほぅ、彼女は中々良いな。俺の中の直感が、彼女だと言っている。よし、全ネイティブに伝達。あの性格がキツそうな女性・・・・・・では、ない方の新人類は殺さないように。他は邪魔だから全部始末しろ」
性格がキツそうな隊長格の女性は腕が立つとアダムも分かっていた。並のネイティブ達では相手にもならない。アダムは、あまり使いたくなかったが通信機を手に取った。
頼れる隊長が居ては、計画に支障が出る。
『はい、こちらはダンナです。どうしましたか?お約束通り、今回は何も干渉していませんよ』
『あぁ、それについては理解している。だが、少し仕事をしないか?俺の目的は、既に話したとおりだ。その為には、邪魔な隊長格の女性がいる。お前好みの黒髪の女性だ・・・・・・貰ってくれないか。見るからに性格がキツそうで、地雷臭がする。お前は、地雷処理が得意だろう。ハーレムがしたいんだろう。その願い叶えてやるよ』
『お前、その台詞をレイヴンさんの前でも言えるのか?今、私の喉元にブレードがあるんだぞ。回答次第では死ぬだろう。ハーレムに加えるか否かは、別にしてアダムさんに恩を売っておくのは良いことです。
『それは助かった。レイヴンがコチラに来てくれれば、偽装は任せろ。アルファネイティブのコアと一時的に融合させて、新人類だとばれないように出来る』
通信を切断するアダム。
人類同士・・・・・・男同士の友情的な奴だ。ただ、毎度毎度、彼等の拠点に行くたびにネイティブに性的に食われそうになるのは、ダンナにとって恐怖で仕方が無い。あの手この手で、睡眠薬まで持ち出してくるのだから、気が抜けない。
危うく後一歩で大惨事になるくらいまでいった事もある。女の幸せを彼女達にも教えてやってくれとか、最もらしいことを言いやがって!! と殺意すら沸いていた。アダムだって、どうせ抱くなら美女が良いと考える人類だ。
M月%日
本日新しい住人であるタキさんが仲間に加わる事になった。流石は隊長格だけあって、偽装したレイヴンさん相手に中々張り合っていたよ。だが、コチラは、文字通り変態技術者のイベリスとリリーがいる。二段ジャンプどころか、三段ジャンプまで出来る用に改造可能だ。
他にも、小型ドローンを使ったファンネル攻撃まで出来るようになっているんですよ。向かうところ敵無しです。
さて、問題はタキさんの扱いだ。ここは、先日宇宙から訪ねてきてくれたデモクローラーさんの力を借りよう。彼女は、心優しい女性だ。
見た目は頭部に沢山の新人類を取り込んでSAN値を削るような姿だが、中身は素晴らしい女性なんだ。人は見た目で判断したら駄目だという典型だ。さて、アダムさんから引き取ったこのタキという新人類をどうするか考えないといけない。
&月#日
アダムさんが、怪我したイブさんの治療をしたいからイベリスとリリーに助力を求めて着た。ついでに、集めている資財も融通してくれだって・・・・・・コッチに地雷を渡して、ソッチは都合の良い女性を確保とか良い身分だ。
だが、地雷女っぽいけど、本当に身体は素晴らしい。そこだけは誰にも否定させない。美の最終形態だよ。くっそ、可愛ければ何でも許されるとはこの事だよ。地雷であっても許しちゃう程、美しいんだよ。
え、レイブンさん。今から寝室に来いだって?まだ、お昼ですよ、ねぇ、ちょっと力強いって。それに、その手に持っている張り形は、リリーがよく使う大人の装着型玩具ですよね。とても嫌な予感がする。落ち着こう。落ち着いて話し合いましょう。
助けろ、アダム!! 何がお幸せにだ。男には譲れない一線があるんだ。今助けなかったら、お前はもっと悲惨な事にしてやるからな。あのイヴとかいう新人類にお前がネイティブに性的に食われそうになった画像を送りつけるぞ。エルダーネイティブの真の力でレイブンさんを押しとどめろ。
Y月%日
アダムさんからマッチポンプで信頼関係を構築したいので手伝ってくれとお願いされた。そういうゲスな手段をするあたり本当に人類だなって思うよ。こっちは、タキさんの扱いをどうするか未だに考え中なのに、手が早い事で。
よし、名案が浮かんだ。ここは、タキさんの新人類としての戦闘力を根こそぎ落とそう。エグゾスパインやギアといった彼女達が持つ機能を使用不能にする。更に、動力にも出力制限を掛ければ大人しくなるでしょう。
そこら辺は、上手に頼みますよリリーさん、イベリスさん。え、それをやるには、彼女が持っている30桁の個人パスワードがいるだって?あぁ、それなら分かるから大丈夫だよ。