「というわけで、本日よりメイド部の員数外として入部を希望します、憂晴オウカです」
「はぁー?!」
「えっなになに?どういう事ー?新人ちゃん入ったの?よろしくねー!」
「あらあら、メイド部への入部希望ですか……それは構いませんが……」
「入るのは、構わない、だが私たちは……少々特殊な、事情があってだな」
失礼ながらもノアへと割りのいい仕事を求めたオウカは、なんとその翌日に、メイド部へセミナーから外注される依頼は結構な額の利益が出ると教えられ、そのままメイド部への入部届を書いて部長である美甘ネル三年生へと提出しに来ていたのである。
「ユウカとノアから話は聞いたぜ、なんとか金稼ぎしてぇって話だろ?……ふざけんじゃねぇ!」
ドン、力強い音と共にオウカの知覚を置き去りにする
弾丸一発、たかが一発だ、だがミレニアムの
砲撃のごとき火力と銃本来の性能による連射を兼ね備えた攻撃が本来の『味』である彼女が、あえてそれを抑えて一発だけ撃った牽制射
もちろんこんな程度の攻撃で倒れるようなら、それはメイド部、いやミレニアム全土に対する
「流石に怖いであります」
咄嗟に軍刀を抜こうとして腰に手を置き、そこに軍刀が無いことに困惑する
僅かに頭が下がる腰溜めの構えを瞬時に取ったことで跳弾は頭上を掠めて消えていく。
「へぇ……マグレでも避けたってんなら、良いぜ、こっからは入部テストだ」
「うわっ部長やる気じゃん、可哀想」
「後片付けの準備をしましょう」「急ごう」
メイド部の名前の通りにトリニティじみた豪奢な家具調度が並んだ部屋が弾痕と焼け焦げまみれになってしまうことを危惧したのだろう、アカネとカリンがさっさとティーポットや壺をどこかに運び始める。
「悪いが……頼むでありますよ、『
ピンクのゴツい銃を改めて右手に握ったオウカは即座に反撃を開始、彼女はC&Cの本来の存在意義など知りはしないが、実力を求められたのならそれに応えるくらいはできる。
「来い!」
「いくであります!」
叫びと共に照準を定め
ごっと鳴る風切音と共に人の頭蓋骨など容易く貫徹する一撃が放たれた
ネルはツルギのように再生能力があるわけでも、ホシノやヒナのように弾を弾くほど硬いわけでもない、無限に食いしばりを発動するように瀕死で耐え続ける体質なのだ、頭蓋骨を粉砕して脳髄まで貫く一撃を受ければそのまま死亡する。
「へっ!そんな見え見えの攻撃なんか喰らうかよ!」
「流石であります」
銃剣突撃のごとき一突きは容易く躱され、蹴り飛ばされる、接近戦を制するのは、ネルだ。
「速い!?」「お前が遅えんだよ!」
彼女の拳の一撃で鳩尾を打たれ、くの字に折れた胴を蹴りながらて吹き飛ばされる。
「くっ……間合いが足りない……っ!」
「あぁ?御託並べてんじゃねえよ!」
入り口側の壁に叩きつけられるほど吹き飛ばされた、それによって開いた間合いを再び詰める
相対距離20m、この距離はオウカの間合いだ。
「借り物のピストルでどこまでいけるか……」
「は?……お前、それ借り物かよ」
急に冷めた声になるネル、無理もない
自分のために最適化された愛銃、固有武装ならざる借り物のそれ、慣らしも碌に済んでいないような武器で挑まれるとは思っていなかったのだろう
どうりで動きも甘いわけだ、と納得し、気迫が薄れていく
そこが狙い目だ
12発の
それが己の間合いというものだ。
「ぬっぁぁ?!てんめぇ……ブッ殺されてぇのか!?」
「ブッ殺したるであります」
ネル自身の至近距離に於ける格闘性能と敏捷性、ツイン・ドラゴンの連射性能、制圧力、小回りの効く体格の有利
それら全てが彼女を支える、あらゆる意味で『最強』だ。
「オラオラオラァッ!」
ネルの両銃から連射される弾を避ける、避ける、避ける、避け切れない!
「いつづづづ!?」
「バァカ!動きが単純なんだよ!」
射撃を両腕でガードした、突き上げる衝撃に腕が弾かれ、顔の前に腕が掛かる、衝撃によって一時的に握力を失った手から銃が離れ視界が両腕に覆われてしまう
ネルの前で視界を失う隙は、致命的だ。
オウカが跳躍と同時に縦回転、その真下を行き過ぎるネルの細い足が空を薙ぎ払い、上からオウカの蹴りが
「なっ!こんのぉっ!」
顔面を蹴られたネルがその体重の軽さ故に大きく吹き飛ばされ、着地したオウカが腕に掛けたワイヤー仕込みの腕輪を引いて銃を手元に引き戻し、膝立ての姿勢で構え、撃つのに十分な時を与えてしまった。
軍刀はない、抜刀術は使えない、銃弾を跳ね返す技術も、近接戦を制する刀技も使えない
それでもオウカは、彼女は。
「勝つ!」
神秘の純粋放射、出力で劣るオウカのわずかな勝機、キヴォトスでも極少数の神秘の使い手しかそれを扱う者はいない
弾に縛られない霊なる一撃がネルを貫く
物理体のそれではない常軌を逸したダメージ、魂への直接損傷は肉体の無敵を貫通するのだ。
「ご……がぁ……んぬぁぁっ!!」
血反吐を吐くような声と共に、震える膝で無理やり立ち上がるネルが両手に握られた銃を正面に向ける、体外への神秘の放射によって肉体の神秘量が著しく低下したオウカは今、銃弾を受けたら致命傷になり得る
そんな事情は知ったことではないネルの手に握られた引き金が引かれて、命を奪う一撃が、そうとも知らずに放たれた。
真っ直ぐに飛ぶ死の線が、オウカの胸を貫く岳の銃身自体に込められた『ウタハの神秘』に防がれる
借り物の銃、借り物の武器、借り物の力が故に、彼女は命を救われた。
「ありがとうございます、ウタハ先輩」
腰のポーチから取り出した手榴弾を投擲、爆砕するそれを尻目にリロードと同時に走り出す
再び肉体に戻った神秘を銃身に込め、出力を上げて弾を撃ち出す。
「集中……っ!」
視界が金に霞む、心臓が激痛を訴える、全身に熱と頭が廻る、時が遅くなる
やはり義眼のCPUによる援護なしには扱い切れないのか、ダメージがフィードバックされる
それでも、今この時の戦いに賭ける。
「はぁぁぁっ!」「オラァァッ!」
「そこまでです!」「待ってリーダー!」
過熱する戦闘は二人のメイドによって止められた。
ぶっちゃけ内容どうしよう
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ストーリー重視(このまま)
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はやく原作入れ(会長失踪)
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戦え……戦え…(戦闘重視)
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旅しろはよはよ(関係重視)
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消えてクレメンス(削除)