[C&C総員に通達、対象に動きがあったわ
フロントメンバーは急行してちょうだい!
バックアップメンバーはCPに合流後、各員突入準備を!]
「了解!」「オッケー!」「はい!」
「では、参りましょう」
[現在現場で待機中だ]
メイド部の備品として備わっているヘリにビルの屋上から乗る、コントロールはアカネ
彼女はキヴォトスでも稀有なヘリ操縦士の有資格者なのだ。
[全員装備確認は済んでいるわね?]
「はい!」
生徒会室に繋がる無線から流れてくるリオ会長の声に返事をする、既に武器装備の点検確認は終わらせている、装備に心配はない
だが動きとはなんなのか、疑問を浮かべたオウカと、それを制するリオ。
[対象を見張らせていたAMASソナー機が信号をキャッチしたの、おそらくなんらかの秘匿通路を使った脱出を試みているものと思われるわ]
「ソナー……」
「地下か」
つい2日前、同じような道を制したばかりのオウカは吐き捨てる、連中の貧困な発想に飽き飽きしているのだ。
「馬鹿の一つ覚えでありますな、地下通路地下通路と」
[狭い道にセキュリティ、これまで確認されてきたトラップが、新種も含めて山盛りと考えるべきだろう]
相手を舐めるな、とカリンが言葉を締めて、オウカの隣に座っていたスナはぼんやりとつぶやく。
「難しそー」
[よって、追討攻撃を仕掛ける事とし、本社社屋へ突入、秘匿通路の先まで追い詰めてもらう、おそらく証拠品も隠し持っているでしょうけれど、最悪の場合は身柄だけでも確保できれば構わないわ]
「了解」
リオの指示にネルが代表として応え、これを以って通信を終了する、作戦の内容は指示されても、その方法は提示されなかった、つまり、やり方は問わない、ということだ。
「聞いたな?好きにやれってよ」
「……」「うむ」「わかった」
「まもなく目標、星精機本社ビル直上です、ラペリンク準備を!」
アカネの
オウカは軍刀の挟まれた帯を締め直し、ネルは安全装置を解除した愛銃
「行くぞ!」
ヘリからの直接アプローチ、接近降下着陸などというお上品な作法は無視して、ロープすら使わずにダイレクトに飛び降りる
ビルを垂直に駆け上ることすら可能とするネルの脚力ならば可能な荒業だ。
「リーダーやっるぅ!」
オウカはそのあまりの荒唐無稽な大技に引きながら飛び降り、下方向に向いたまま第五の型『激闘』を使っての大跳躍、複数のビルの壁や窓ガラスを蹴り付けてダイナミックに跳び周り、少しずつ減速・降下しながらネルに反応してビルの周りに展開してきていたガード兵士を狙撃していく。
「……真似はできないであります」
「おっ、オウカちゃんも格好いい!それじゃ私も行っちゃうよー!それっ!」
続いて飛び降りるアスナはビルの壁から生えていたパイプを掴み、そのま抱き込んで身体全体を擦り付けるように身を寄せて減速、手を離して腕がぶった斬られそうな太さの支柱をやり過ごし、ちょうど都合の良い高さにあった10階あたりのベランダの柵に降り立った。
[リーダー!大型のガードが来ている!]
「あぁ?ぶっ壊してやるよ!」
後方、リオ操る無数のドローンの視界をモニター越しに得ているカリンの言葉通り、ビルの奥、おそらく地下に繋がるメインシャフトのエレベーターからいつぞや戦った大型のオートマタが現れる。
「ネル先輩、そいつは俺が!」
時計回りに4棟のビル壁を走り巡り、オートマタの真上をとっていたオウカがそれをやめて強く壁を蹴り弾道落下、斜めに落ちる勢いのまま居合術の構えで抜刀、背後から首を切り落とす!
「リターンマッチでございます」
ネルの隣に着地したオウカが軍刀を収めると、ちょうど何処かの回線がショートでもしたのだろうか、燃料に引火した防御型オートマタは全身から火を吐き出しながら爆散した。
「はい、俺の勝ち、なんで負けたか明日までに考えてくるであります」
爆散したオートマタに向けて中指を立てて宣言する、その背後からネルに蹴り付けられて急かされ、オウカもすぐにそれを切り上げて本社へと突入する。
「コユキちゃん、聞こえるでありますか?」
[はい!聞こえてますよ!]
「ではここのシステムロックの解除方法を教えて欲しいであります!おそらくなんらかの外部からのロックが掛けられている!ちょっと周りを相手しながら自力では開錠できないであります!」
正面玄関の電子錠は当然開かない、これは警備会社の持つセキュリティカードキーか、あるいは役員以上の持つゲートキーがなくては開かないロック、一応万が一のためにテンキー入力も存在はしているが、彼らも使わないようなキーボードにまさか正解が付箋で貼ってあるわけでもない。
[えっ?……んーとはい!
まずはキーボード見せてもらえますか]
しかし、そういう時はコユキに話を通せと言われているため、セミナーへ繋いだ回線に向けて簡単な説明だけをする。
「カリン先輩!」
[わかった、こちらからドローンのカメラをリンクさせる]
カリン側から映像を回してもらい、オウカは戦闘に集中する、跳躍移動で縦横無尽に駆け回り、遮蔽に身を隠して索敵を躱す暗殺者の動きで立ち回り、音を出さないように銃を使わず常に軍刀で戦うことを心がける。
「オラオラオラオラァッ!」
全力で正面突破を試みているネルを陽動に使い、その陰で暗殺を繰り返すオウカ、二人の殺戮兵器によって瞬く間にオートマタの数が減っていく。
[憂晴センパイ!テンキー見てください!]
「番号わかった?」
[8245A3gh-5CB67zです!]
「8245Aの後からもう一回!」
あまりに早口だったのと戦闘の最中であったことも相まって答えを半分ほど聞き逃してしまったため、慌ててそれを聞き直す。
[ちゃんと聞いてくださいね?3gh-5CB67zです!]
「3gh(ハイフン)5CB!」
流石に長文すぎて一発で覚えきれなかった。
[オウカ、最後は67Z]「わかりました!」
カリンからの通信で最後のキーを入力し終わり、ビープ音と共に扉が解錠されると、入力パネルが間一髪のところで飛来してきたグレネードに爆砕される。
「うわあっぶな?!」
するりと扉の奥に入り込んだオウカは、扉自体を盾にしながら防弾ガラスの2重扉を軍刀の一撃で破壊、切断してドアを扉のあった空間を守るように立てかけて叫んだ。
「リーダー!あけました!」
「でかした!」
そのまますぐに奥へと走り、エントランスを飛び越えて秘匿されているメインシャフトから繋がるエレベーターへの道を『斬り』開いた。
「ぉぉぉっ!」
ミレニアムサイエンススクールの新素材開発部、ミレニアムの技術が他学校の2世代先を行くと言われる最大の所以がこの部活、彼女らの作る『新素材』はまことに都合いいものであるため、外部に技術が公開されることも稀にはある
そのため、外部へ公式に開示された型落ち品の技術が、当時の社会的に最新鋭からさらに先の世代の技術となるのだ
道路、壁、金庫、ありとあらゆる素材の強度が全く違う
鋼鉄よりも遥かに硬いその壁は金属を全く含んでいないにも関わらず、あまりにも硬いのだ。
「せゃぁぁぁっ!」
だが、こちらも最新鋭
ミレニアムの技術は日進月歩だ、昨日までの最新は今日の型落ちと言っても過言ではない
数年前に最新技術と素材で建てられたこのビルは、既にミレニアムの基準では古臭くてかなわない骨董品だ。
対してつい2週間前に作られた軍刀、基本設計が変わっていないとは言え、ミレニアムきっての技術者であるウタハが改造し、様々な機能を追加したそれ、『試製拳銃付軍刀』改め『拳銃付軍刀:尖月』
熱を内に取り込み、白熱刃化する機能を持ったその刃に、斬れぬものなど、現状ない。
「よし!」
メインシャフトを両断したオウカはそのまま飛び降りてエレベーターの天井を切断、その勢いで扉も切断して廊下へと向かった。
昨日の分も初投稿しています
ぶっちゃけ内容どうしよう
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ストーリー重視(このまま)
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はやく原作入れ(会長失踪)
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戦え……戦え…(戦闘重視)
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旅しろはよはよ(関係重視)
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消えてクレメンス(削除)