時系列中の存在意義があんまりないほのぼの回となっております
どんだけシリアスやってても容赦なくほのぼのさせる回なのでシリアスは本作で長続きしません
「……契約書……」
契約はその証である契約書を破壊して仕舞えば『それを立証する物』のない口約束となり、法的拘束力を失うのは周知の事実
騙くらかされて無茶苦茶な金利を吹っかけられたアビドスの借金、ここでまるごと消してしまうことも、できるのではないか?
「………………」
たった一体のオートマタを強襲して、その場で契約書諸共破壊する、然るのちに再び天井裏へ隠れる、それだけの事だ、簡単なことだ
「……」
オウカは天井裏のスペースに潜みながら考える
その最終的な結論は『諦める』だった。
アビドスの借金を消したら今度は別の方法で奪うだけになるだろう、地上げとはそういうものだ
契約書を破壊したのはアビドスの生徒だ、といちゃもんを付けて何かされたらたまらない
(オウカもアビドス生なのでこれに関しては純然たる事実なのだが)
実力で排除するにも、対抗できる戦力がたったの5人なのではあまりにも手が足りない
一騎当千の英傑も億万の雑兵が押し寄せれば溺れて死ぬのが世の定めというものだ。
「……任務に、徹するであります」
埃っぽい天井裏で、密かに呼吸を整えるオウカ。
星精密機とカイザーPMCの癒着、その証拠を捉える任務に来ているのだから、それを優先しなくてはならない
今のオウカはアビドス高校の2年生である前にミレニアムサイエンススクールのエージェント、C&Cのメンバーなのだから。
地上1階の待機室や倉庫、2階の射撃訓練場、3階の資料室などを抜けて、セキュリティルームへと屋根裏のゴミを被りながらもめげずに進み、そしてようやく辿り着いた。
(確認できた常駐している兵士はスキャナー持ちの監視型が2・警備員と同型の戦闘用が2の合計4体、事前情報通りならさらに動員可能な待機戦力が常時10
これを正面から相手取るなら流石に大立ち回りになるでございます
そう派手な動きをすれば当然物音程度の話では、済ませられない)
如何にPMCは軍事企業とはいえ自分たちの本拠地の室内でパンパンなっていれば何事かとも思うだろう
訓練の時間と被らせる、別の混乱に乗じるといった策でもなくては気づかれてしまう
それに4体の警備室待機オートマタも同時に倒せるわけではないので、非常ベルや
仮にも100人以上の職業兵士を抱える大企業であるからして、1人や2人も装備を手近においたままにしているやつが居ないと断言はできない。
戦力の
(可能な限り戦闘は避ける、完全隠密作戦でありますな、メタル○アみたいに蛇さん印のダンボールでもかぶって置きたいところでありますが……)
あいにく、今の手持ちに段ボールはない
ゲーム開発部の部長あたりから融通して貰えばよかっただろうか。
(いやいや、弱気になってはいけない
常に超強気を保つ事が勝利の秘訣であります)
ゆっくりと静かに呼吸を整えて集中する、暗殺任務ではなくあくまで潜入任務、最悪の場合は目撃者を消せばそれでいい蛇さんとは違って、発見された場合たとえ撃破してもその記録が残ってしまうので、オウカにとってはリセットボタンのないデスゲームなのだ。
「あー……暇なんだけど、なんかない?」
「なんだお前急にパパ活中のクソ柄悪いギャルJKみたいなセリフだして、万札持ってく?」
「それでカネ貰えんならいくらでもJKやってやるよ……ちげーよ本当に暇なんだって
考えてもみろ、俺達天下のカイザーPMCなんだぜ?銃ぶっ放して野良の
なんだってこんなチンケなモニターなんざ
「いやせめて
眼下の
(案外会話自体は軽快というか、無警戒というか、緩んでいるでございますね)
しばらく前、修理時から復活した義眼の開放時限定の機能である
こういう時、機械式センサーによる知覚は有利だ。
(そのまま全員酒飲んで寝てくれるような油断具合であればよろしいでありますが、まぁ流石に仕事自体には誠実……というかサボらない程度の良識はもっている、と)
こちらとしては非常に残念な情報だが、それもまぁそれとしておいて、オウカは観察を続ける
百花繚乱のエリートは太平洋戦争中の日本兵のように何日絶食してもパフォーマンスを維持することができる
『武士は食わねど高楊枝』ともいうように、オウカも同じく精神力によって飢えを克服する術を身につけているのだ。
「……俺、コーヒー買ってくるわ」
「オレ微糖、○メマンのやつ」
「私はカフェ・オ・レのペットボトルのものがいいです」「俺は……B○SSの無糖頼む」
「お前ら!後でちゃんと払えよー!?」
一人の監視型が叫びと共に部屋を出ていき、ため息と共に部屋が一段と暗くなる
チャンスかも知れない
だがもう一体の監視型を至近距離から欺けるか、2体の警備型に感知されずに情報を抜けるかを冷静に計算し、不可能と結論づける
これが周期的に発生する習慣のイベントなのか、それとも今回のみ突発的に発生したイベントなのかはわからないが、少なくとも何か物を買いに行く事で、一人くらいは短時間は監視が減ることは把握できた
長丁場の潜入任務、ポジションについたばかりの今日の成果としては上々だろう。
「…………」
何処かのタイミングで完全に無人になれば、5分の間にカメラの画像を定点撮影されたダミーへとすり替えてやれる
各所のセンサーの認証システムに介入して私が扉を自由に開けるようにできる、更に5分あればカイザーPMC理事の部屋の個人端末に侵入することも容易い
もちろん特定のUSB以外は挿しても接続できないというような原始的なセキュリティが盛り込まれている場合はまずセキュリティソフトの設定を改竄するところから始めなくてはならないのだが。
「…………」
意識を半睡眠状態に切り替え、省エネモードで身体を脱力させる
今日はこのまま監視業務の人員シフトを観察して、チャンスがあればすぐに動けるようにしようと考えながら、オウカは思考を緩めていく
決して止まらないように、それでいて疲れないように。
「………………………………」
「おーい英雄様が帰ってきたぞー」
「コーヒー」「カフェ・オ・レ」「キリマン」
「お前らなぁ!?もっとこう……言うべきことあるだろう!ほら150+150+170で470Cさっさと
「
「おらよ、もってけ
「カフェ・オ・レ代が170でいいんだっけ?」
「おうそうだぞさっさと出せ、おい!俺は貧乏人じゃねぇ!」
警備室組はどうやらコーヒーを買いに行った監視型(仮にこれをAとする)が帰還したようで、もう一体の監視型(Bとする)が缶を突きつけられながらホールドアップしてクレジット振り込みを宣言
同時に小銭を投げ渡してB○SSの虹缶を投げつけられた警備型(A
(イザナミだ……いやーユルい光景でありますな……カイザーも戦ってる姿しか無いわけではなく、一応はオートマタだって独自の生態を持っているって事を再認識させられるでありますよ……)
その姿をぼんやり眺めていたオウカは、
(くっ……)
右目を手で抑えて閉じる仕草と共に感覚を一旦遮断、義眼の機能を終了時し、通常モードで再起動する
こうすることで発熱や処理によるCPU負荷を下げてやることができるのだ
べつにその動作が必要なわけではないが、『目を閉じる』動作は義眼を停止させる時に直感的に認識しやすい停止信号となっている。
(……さて、耐久限界は携帯食料含めて1ヶ月、とあったところでありますか、これがどこまで耐えるか……共に、我慢比べといこうじゃないか)
前アンケート、
ぶっちゃけ内容どうしよう
の結果は
ストーリー重視(このまま) 3
はやく原作入れ(会長失踪) 2
戦え……戦え…(戦闘重視) 2
旅しろはよはよ(関係重視) 1
消えてクレメンス(削除) 0
となりました
これにより、本作のジャンルは変更された
前アンケートを踏まえて、先生は?
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必要である、原作にできる限り近づけるべし
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女先生って……いいよね
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便利屋版先生を代入する
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不要である、オリ先生など吐き気がする
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亡き者にしろ