ブルアカ転生掲示板   作:タマヤ与太郎

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そんなわけで17話です。お話し合いのお時間。
まさかのキサキ実装、いかがお過ごしでしょうか。私は石が溶けましたが出るには出たので元気です。
あとはレイジョが出れば……いいなぁ。

全く関係ありませんが、ガンブレ4クリアしました。クリアはしましたが俺ガンプラ作るの楽しくて時間が消し飛びます。


17:通達するやつら

【まだまだ】青く透き通るGTA世界に祝福を・14【アビドス】

 

 

 

 

802:写輪眼

 

よう、例の件*1の続報あるぜ

 

 

803:名無しの転生者

 

写輪眼ネキ!

……ゲヘナ、まだ残ってるよね? 土地ごと消し飛んでないよね?

 

 

804:G級ライダー

 

私を何だと思っているのですか

 

 

805:名無しの転生者

 

自我を持った核ミサイル

 

 

806:名無しの転生者

 

物理的にキヴォトスを滅ぼしうる人材*2

 

 

807:名無しの転生者

 

人型古龍

 

 

808:G級ライダー

 

怒りますよ

 

[動画]

(パンチ1発で廃ビルが爆破解体されたように崩れていく動画)

 

 

809:名無しの転生者

 

ごめんなさい

 

 

810:G級ライダー

 

よろしい

 

 

811:写輪眼

 

あの後俺とヒナと先生とライダーで話し合ってな、その辺後で話し合おうぜって事で、その話し合いの日が今回になったんだわ

……これライダーと小鳥遊と先生とクソ緑がゲヘナに来た時の写真な

 

[動画]

(レウスにホシノ、イャンクックにホムラ、ディノバルドに先生、ラージャンにソニドリが載った状態でゲヘナに乗りつける動画。周囲は阿鼻叫喚の大混乱)

 

 

812:名無しの転生者

 

Oh……

 

 

813:名無しの転生者

 

あの、ライダーネキ。これ明らかに示威行為ですよね?

 

 

814:G級ライダー

 

そうですが。付き合いのあるヒナさんやあの場でおおむね無害だと認識したチナツさんの事は信用していますが、それ以外のゲヘナ生に対しては一切信用していませんからね

何かあれば校舎ごと更地にしますよ、ゲヘナを

 

 

815:実力派センセイ

 

ライダーちゃんほんと落ち着いて、ね? いきなり大暴れとかしちゃだめだよ?

迎えに来た風紀委員の子立ち眩み起こしてるし……

 

 

816:名無しの転生者

 

あ、そういえば変態と狩人ネキはおらんの? 当事者だよね?

 

 

817:墓守の狩人

 

絶対ろくなことしないから先に入ってようって事でスニーキングして風紀委員の会議室入りしてるわよ*3

 

[動画]

(拳を握り締めて歯を食いしばっているアコの周囲をぐるぐる回っているアオとフミ)

 

 

818:囚人キング

 

いやー、知ってはいたけど生で見ると迫力が違うねこの横乳! 何考えてこんなバカみたいな格好してるんだろうアコちゃん

百鬼夜行も大概だけど、あれは一応ちゃんとした制服の一種類だからこんなアコちゃんしかしないようなハミデヤンとは違うし。というかボクはその制服着てないしね

 

 

819:G級ライダー

 

あれはゲヘナの制服じゃないのですか?

 

 

820:写輪眼

 

ンなわけねえだろ、いやまあ一応は制服だけどあのカウベルとか手枷は天雨の趣味じゃねえの、知らねえけど

というか系統的に似てる制服はヒナやチナツが着てるんだが、あいつのあの横乳はな……ほんとなんなんだろうな?

噂ではヒナサイズの制服を無理やり着れるように改造してきてるって噂もあるが真偽不明だ

 

 

821:名無しの転生者

 

煽ってんじゃねえですよお馬鹿2人!w アコちゃんプルプルしてんじゃん……

そういえばゲヘナサイドは誰が出るの? 写輪眼ネキとヒナ、アコ、イオリは確定として

 

 

822:G級ライダー

 

一応マコト議長の出席は要請しましたが。一応私生徒会長ですしね

 

 

823:写輪眼

 

ああ、一応出るとは言ってた

 

バカ「キキキ……風紀委員が問題を起こしたそうだな、どことやり合ったんだ?」

俺「天雨の先走りでアビドスに攻め込んで、シャーレの先生拉致ろうとしてた。そんでアビドスの現生徒会長ガチギレさせて銀鏡が手も足も出せずにボコボコにされてたぞ」

バカ「ザマァないな! ……所で、アビドスの現生徒会長は小鳥遊ホシノだったか?」

俺「いや、小鳥遊はまだ副会長だよ。現生徒会長は留年しまくって未だ在学中の乃木平ホムラ会長」

バカ「何イィィィィィッ!? 天雨アコはアホなのか!? 元情報部の癖になんで乃木平ホムラがまだ在学中かどうかをチェックせんのだ!?」

俺「ここ一年ほど出稼ぎに出てて最近戻って来たらしいぞ、そんで近々ゲヘナに乗り込んでくるから時間空けとけよ、お前にも出席するよう要請してたからな」

バカ「      」(白目剥いた顔

 

こんなやり取りがあったりはしたが

 

 

824:名無しの転生者

 

マコトちゃんなんだかんだゲヘナでは比較的マトモなほうだよな……*4

 

 

825:オール・フォー・オール

 

マコト議長は事情通ですからねえ。そりゃ当時大暴れしてた会長の事なんて知らない訳がないですよ

普通に頭いいし政治的手腕は本物なんですよね、ヒナさん関係になると途端にアホになりますが

 

 

826:名無しの転生者

 

ちなみに具体的に何やったの、当時のライダーネキ

 

 

827:オール・フォー・オール

 

・攻め込んできた不良を迎え撃った上でボコボコに叩きのめして拠点にカチこんで更地に

・ブラックマーケットの一角が一夜で火の海に。原因はクソ依頼に会長がブチキレた事

・ゲヘナ生の不良に絡まれてそのままゲヘナ遠征、当時最大勢力の不良グループを壊滅させたうえで介入してきた風紀委員を半壊させる

 

とかですかね? ちなみにその不良たち、どっから調達したのか戦車とかも持ってたそうなんですが鹵獲してカチ込む際に再利用されまして

捕縛した不良を戦車に縛り付けて肉の盾にしながら蹂躙してましたからね。本当にイオリさんとか今回の風紀委員は運が良かったですよ

 

 

828:写輪眼

 

そうか、あの他校の生徒が不良グループ壊滅させて、その後風紀とドンパチやってたって話、ライダーの仕業か……

俺当時は万魔殿歩兵隊の下っ端だったからなぁ

 

 

829:名無しの転生者

 

ほんとやる時は徹底的にやる主義なんね……

 

 

830:G級ライダー

 

いやあお恥ずかしい。思えばあの時ヒナさんと知り合ったのでしたね、懐かしいものです

ゲヘナの雷帝? なる人の遺産を探すお手伝いなどしましたねえ、見つかりませんでしたが

 

 

831:名無しの転生者

 

おおっとまた地雷出てきたぞ?

 

 

832:名無しの転生者

 

そう言えばアビドス砂漠、例の船以外にも厄ネタ結構埋まってるっぽいんだよな……*5

 

 

833:名無しの転生者

 

というかビナー君とかもそれだもんな。デカグラマトンの中で、ビナー君だけ異質なんだよな、何のために作られたものなのか、が全く分かってない

他のデカグラマトンはだいたい例の自販機に感化されて預言者になってるミレニアムのマシンだったり工場だったりなのに

 

 

834:オール・フォー・オール

 

まああのクソ蛇はいずれ完全破壊します。今でもやればできますが……準備が足りませんのでね

これからのアビドスの為にもビナーの完全破壊は必要ですし

 

 

835:名無しの転生者

 

そういえば、アビドスの敵は完全に叩き潰す方針のAFAネキとライダーネキでもビナーはどうにもできてねえのな

いやAFAネキはちょくちょく交戦はしてるし、撃退も出来てるみたいだけど

 

 

836:オール・フォー・オール

 

さっきも言いましたけど、完全に破壊までするには色々準備が足りませんからね。ビナー君を叩き壊すだけならいつでもできますが……

介入の阻止、余波で市街地が壊滅しないような場所の選定、完全に叩き壊せるだけの火力の用意、けっこうたくさんあって困るんですよね

なまじヘイローがあるから頑丈だし、叩き壊しても再生してくるので厄介なんですよ

 

 

837:名無しの転生者

 

わぁ、ガチ目に破壊するつもりなんだぁ……

 

 

838:G級ライダー

 

流石に今までは何処に出現するかもわからない、壊し切るまでに逃げられるで対症療法しかできませんでしたからね

今これほどの戦力がいれば逃がさず完全に破壊することができるかもしれません

ソニドリ、準備はお願いしますよ。そのために私の名が必要なら躊躇なく使いなさい。必要なものがあれば用立てます

 

 

839:オール・フォー・オール

 

了解しました。まあそのために必要な最後のピースは今回手に入る予定なので今以上にどうこうしてもらう必要はないですけどね

強いて言うならクーラーミストを増産してもらえると助かります、ダース単位で

 

 

840:G級ライダー

 

分かりました。出来たものはナダレに預けておきます

 

 

841:名無しの転生者

 

おお、ビナー討伐計画が……クーラーミストってあれだよな、暑さ防御アイテム

確かMHST2だと街に戻るまで持続するってやつだっけ?

 

 

842:写輪眼

 

だな。まあ俺らはともかく先生とかアリウス勢は環境に慣れてねえし必要だろ

ライダー、AFA、そろそろ会議はじまんぞ、戻って来い

 

 

843:実力派センセイ

 

皆、私も怒ってはいるし怒りはもっともだけど……お手柔らかにね?

 

 

844:墓守の狩人

 

まあ、ほどほどにしておくわ。私個人としては別に今回の件で派手にやらかす気はないし

ま、それでも多少はつつかせてもらうけどね?

 

 

845:囚人キング

 

同感かな。一応百花繚乱の委員長代理としては今回の件、他人事でもないしね

まあ、ヒナちゃんをいじめるつもりはないよ

 

 

846:オール・フォー・オール

 

ま、決まった事の通達ぐらいですかね、こっちも。拒否権を与えるつもりはないですけどー

 

 

847:G級ライダー

 

当然ですね。むこうの意図がどうあれ、すでに否やを言える立場ではないのです

条件を呑んでいただけないのならば……まあ、戦争しかないでしょう

 

 

848:写輪眼

 

マジでお手柔らかに頼むぜ……? いやゲヘナサイドの俺が言えた義理でもねえし、本当に今回このまま戦争になっても文句は言えねえレベルの話なのは重々承知してるんだが……

 

 

849:にゃんこ大線路

 

本当によろしくお願いしますね写輪眼さん……

こっちはこっちで今回の件のあれこれを知ったミヤコちゃんが先生の護衛という体でRABBIT小隊率いてゲヘナに殴り込もうとしてたので駐在メンバー総出で押さえ込んで説得してますんで……

ショベリウスの初出撃が身内を抑え込むための出動とか、ほんと魔境だなあキヴォトス……

 

 

850:名無しの転生者

 

こっちはこっちでえらいことになっとるー!?

 

 

851:実力派センセイ

 

ごめんね、本当にごめんね!? ミヤコちゃんには私は大丈夫だから落ち着いてって伝えておいてね!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲヘナ学園・ゲヘナ風紀委員会本部。その会議室の中を、張り詰めた空気が支配していた。

その部屋の中には、長机を挟み、先生が上座に座り、ソニドリ、ホムラ・ホシノ・フミ・アオの順で並んだ、シャーレ及びアビドス高校サイド。

ヒナを上座に、アコ・イオリ、そして万魔殿の制服を着た、白髪の鋭い目つきをした悪魔系の生徒、万魔殿議長羽沼マコトとウリエ、ボリューミーな赤髪の生徒、万魔殿戦車長棗イロハが並ぶ。

全員が座っているのを見渡し、先生は資料を手に口を開く。

 

「それじゃあ、会議を始めようか。議題は……ゲヘナ風紀委員会、天雨アコ、及び銀鏡イオリによるアビドス高校学区内での戦闘行為」

 

「――――――さらにいえば、そのせんとうこういにたいするげへながくえんにたいするしょぶんをもとめるつうたつです」

 

先生の言葉に被せるように口を開いたホムラの発言により、一気に室内の緊張度が高まる。

 

「そにどり、つうたつなさい。いちおうあそこのちけんしゃはあなたです」

 

「私ですか? まあいいですけど。この場にいる方々には今更説明することもないと思いますが、一応説明しますね。

 あ、私、ミレニアム二年、王釣ソニドリです。件の場所の地権者ですね。でまあ、説明ですが……

 先頃、アビドス学区内、私が所有してる地域で、ゲヘナ学園風紀委員会による無許可(・・・)での戦闘行為が行われました。

 標的はシャーレ顧問、天保印羊子先生の身柄の確保……ま、ありていに行っちゃえば拉致ですね」

 

そこからつらつらとソニドリが説明するのは、この間の風紀委員会との戦闘の顛末。

結果から言えば、アコの目論見は失敗、風紀委員もまた返り討ちに合い、最終的な怪我人はゼロだったにせよ、*6アコの謹慎、イオリ及び風紀委員複数名が数日間精神的に戦闘不能になるなど、因果応報にせよ少なくはない被害が出た。

 

「無許可、無警告での他学区内での戦闘・連邦生徒会要人の拉致未遂、ついでに言えば民間人やアビドス以外の生徒も巻き込まれてましたねえ」

 

「先生の殺人未遂が抜けてるわよ」「おっと失礼。ありがとうございますアオさん」

 

軽口も交えながらソニドリが説明するにつれて、ゲヘナサイドの顔色が変わっていく。

頭を抱えるヒナ、怒りからか顔を真っ赤にするアコ、骨を折られた時の事を思い出したのか服の上から胸骨を触るイオリ、目を見開いて口をぱくぱくと開閉するマコト、イロハは心底呆れたような目をアコに向け、唯一双方の関係者であるウリエは帽子を目深に被り視線を隠していた。

 

 

 

896:写輪眼

 

のっけからトップギアでカチ込んで来るんじゃねーよ!?

 

896:オール・フォー・オール

 

事実を述べてるだけですけど。まあ先輩が真横で怒りのオーラ漂わせてるんでこの辺手抜かり出来ないんですよね

 

 

 

 

等というやり取りが脳内掲示板でなされながらも、ソニドリの説明は続く。さらに数分つらつらとあれこれ並べ立て、「これが今回の一部始終です」で締める。

既に沈痛な空気が漂っている室内だったが、ソニドリは躊躇することなく再び口を開く。

 

「……で、以上の事から考慮いたしまして、ゲヘナ学園に求める処分ですが――――――

 ――――――天雨アコ、銀鏡イオリ、双方の退学処分が妥当だろう、という事で私とホムラ会長の意見が一致してますね」

 

「……ちょっと待って。流石に退学処分は重すぎないかしら」

 

そう呟いたのはヒナだ。が、直後その肩に、否、その場にいる全員を押しつぶすような重圧が発生する。

発生源は――――――ホムラ。彼女の発した物理的な圧にすら感じるプレッシャーが、その場の全員にのしかかっていたのだ。

 

「いいえひなさん、これでもかるすぎるぐらいですよ。ほんとうならば、うわやくであるあなたのかいにん、そしてふうきいいんかいそのもののうわやくであるまことさんのたいじんもようきゅうしたかったところです」

 

「ちょっと待て! 私は関係ないだろう!?」

 

「そもそもあこさんのぼうそうのげんいんとなったひなさんがたぼうなそもそものげんいんはあなただと、そうきいていますが?」

 

「それは、だが――――――」

 

唐突に向けられた水に思わず叫ぶマコト。なおも言い募ろうとするが、ホムラの赤い瞳に見据えられると、言葉が喉から外に出てこなくなってしまう。

ぴしり。マコトの前に置かれたティーカップにひびが入り、じわりと中の紅茶が漏れだす。

 

「屁理屈はやめとけよマコト、会長さんは今日お前お得意の交渉をしに来たんじゃねえ。要求を突きつけに来ただけだ。

 誤魔化すな、はぐらかすな、お前が今目の前にしてるのがかつてウチ(ゲヘナ)で何をやらかしたか、忘れたわけじゃねえだろう?」

 

「お前はどっちの味方だウリエ!?」

 

「強いて言うなら今はヒナとゲヘナの味方だ。お前の味方じゃねえ」

 

そうウリエににべもなく切り捨てられ、言葉に詰まるマコト。そこで手を挙げたのはイロハだ。向けられたホムラの視線に冷や汗を垂らしながらも、その目を見返し、ヒナやアコたち風紀委員を示す。

 

「あの、ホムラ会長。いいですか?」

 

「どうぞ」

 

「アコさんやイオリさんの退学を要求されていますが、それが将来的に招く事態はご理解されておりますか?」

 

「しておりますよ。ひなさんがかろうでたおれ、ふりょうたちがはしゃぎだし、こんどはあなたがたがぼうさつされますね。ふうきいいんのかたがただけではおさえきれませんから。

 まあ、わたしのしったことではありませんね。あびどすではしゃぐのならたたきのめせばよいだけです。げへなのかたならげへなにのりこんでねじろをたたきます、むかしのように。かんたんでしょう?

 どんなにあたまがわるくても、しぬすんぜんまでいためつければがくしゅうするものです。しないかたもいるようですが」

 

そういってちらりとマコトの方を見るホムラ。この羽沼マコトという少女、その悪の親玉然とした外見にたがわず智謀に長け、混沌渦巻くゲヘナ学園万魔殿の議長(せいとかいちょう)を務めるにふさわしい手腕の持ち主であるのだが、

何故か役割上は部下にあたり学園の治安を守る風紀委員会、ひいてはその委員長であるヒナを敵視しており、何かとこまごまとした嫌がらせを繰り返している。度が過ぎればヒナに叩きのめされるが、かといってマコトからの嫌がらせが完全に止むことはない。

 

「はなしがそれましたね。わたしはあなたがたがあびどすでやんちゃをなされたのでそのだいしょうをしはらっていただきにきたのです。

 そのけっかどうなるか、なぜわたしがそのようなさまつごとをきにしなければならないのですか、いろはさん?

 じごうじとく、いんがおうほう。ただそれだけのはなしです。ほうふくがいやならさいしょからやらねばよいのですよ。

 ふうきいいんがやくにたたないのならばばんまでんのせんしゃたい、ほへいたいがあるでしょう。まさかごじまんのせんしゃははりこのとらだとでも?」

 

「万魔殿と風紀委員では戦闘部隊でも役割が違うんですが……分かりました。――――――どうしようもないですねこれ。

 『宵のベヌウ』の噂は聞いてましたけど……本当にアコさんとイオリさんを退学させないと収まりませんよ?」

 

処置無し、とでも言いたげに肩をすくめるイロハ。視線をヒナ達に向ければ、イオリとアコは卓に突っ伏して沈黙、どうやらホムラの威圧に負けて気絶したようだ。

唯一ヒナが一筋汗を垂らしながらも何事かを考えているようだったが、少しの沈黙の後挙手、神妙な顔で口を開く。

 

「ホムラ会長、貴方の怒りはもっとも。アコとイオリが今回やったことは、流石に私も擁護できないわ……でも。

 それでも、アコは私がいない間風紀委員を支えてくれて、イオリもこれからの風紀委員を背負っていく子なの。

 虫のいいお願いだとは思う。アコとイオリを許さなくていい。でも、退学処分だけは撤回してもらえないかしら」

 

決死の表情であった。何が何でもこれだけは通す、そんな意志を感じる目だった。

ホムラはその視線を受けても眉すら動かさずヒナを見つめていたが、ふと肩を叩かれる。そちらを向けば、先生を手で示すソニドリ。

先生はホムラに向けて苦笑しながらも、首を横に振る。

 

 

 

953:実力派センセイ

 

ライダーちゃん、流石に、これ以上は……

 

954:G級ライダー

 

……まあいいでしょう。本気で退学をさせる気でいましたが、恐らく通ることはないだろうとも思っておりますし

 

 

 

「ではひなさん、あこさんやいおりさんをどうするおつもりですか? きょういくしなおされますか? にどとこのようなことがないように」

 

「……ええ。なんとか時間を作るわ」

 

「よろしい。ではそのかわりのようきゅうがひつようですね。そにどり」

 

「お任せください!」

 

ホムラの言葉に応じて立ち上がったソニドリは、何処から取り出したのか追加の資料を全員の前に配っていく。

全員に行き渡り、気絶している約二名以外が軽く目を通したのを確認し、ソニドリは資料を読み上げ始めた。その内容とは――――――

 

 

 

1・ゲヘナ学園全生徒は許可なくアビドス学区内への進入を禁ずる。違反した場合生徒の身の安全は保証しない。

 

2・ゲヘナ風紀委員会は空崎ヒナ委員長に頼り切りの現状を改善する。委員長の労働時間の削減、睡眠時間の増加。定期的な王釣ソニドリによる健康診断も義務付ける事。

 

3・また、空崎ヒナ委員長は後進の育成も行う事。最低限、自身の卒業までに銀鏡イオリを現在の自分と同等程度までには育成する事。

 

4・上記2、3の事項を実行するために低下する対応力はアビドス高校、及びシャーレからの応援人員で対応する事。

 

5・万魔殿は風紀委員会に対するハラスメント、及び資金の横領を辞め、風紀委員会の活動に対し一切の妨害を行わない事。これは上記4における応援人員の活動へも同様である。

 

6・今回の件の罰として、天雨アコ、銀鏡イオリは1か月、1日8時間(途中休憩1時間)のアビドス学区内の砂掻きを行う事。場所の指定はアビドス高校会長乃木平ホムラが行う。

 

7・風紀委員会、及び万魔殿実働部隊はアビドス生徒会、シャーレ、ハチドリグループからの応援要請に従う事。拒否権は与えないものとする。

 

8・1以外のこれらに違反した場合、反省の余地なしとして天雨アコ、銀鏡イオリ、羽沼マコトを即時退学とする。

 

 

 

「……ええと、ソニドリさん、だったかしら? ちょっといい?」

 

「どうしました? 内容に対し拒否権を与えるつもりはありませんが」

 

「いえ、拒否する気はないけれど……少し、これは私達に都合が良すぎないかしら? それに……これ、最初から用意してたわね?」

 

読み上げた後、ヒナが眉根を寄せながらソニドリに問う。実際、内容としては拒否権がない事を除けば風紀委員会の利になる事ばかりだ。

最後の一文で「おい!? 何かあれば連帯責任で私も退学になるとか書いてあるんだが!?」とマコト叫び、イロハが「身から出た錆でしょう」とツッコむ一幕こそあったが、当初の「問答無用でアコ・イオリを退学にする」よりはよほど温情のある裁定だろう。

 

「流石にお二人を退学にするのはやり過ぎだとは思ってましたので。お二人の退学が通れば良し、通らないならこっちを出そう、としていただけですよ。

 別に私は会長同様ゲヘナがどうなろうと知ったこっちゃないですけど、私やアビドスにとって最大限に利のあることをしているだけです」

 

「……ごうはらですが、じじつではありますからね。そにどりがよしとしたならば、それはけっかてきにわたしたちのりになることでしょう」

 

あっけらかんと言い放つソニドリと、憮然とした顔で付け加えるホムラ。引き気味にそれを見ていたヒナであったが、視線を外した拍子にホシノと目が合うと、お互いに軽く頭を下げた。

 

「……苦労してるみたいね、お互いに」

 

「なんだかんだ付き合い長いし、慣れたくないけど慣れちゃったよね。ま、おじさんの言いたいことは大体言ってもらったからこれ以上あれこれ言う気はないけど……

 ――――――クソみたいな理由でカチこまれてさ、頭きてんのは会長だけじゃないって事は、知っておいてほしいかな。あの2人ホントお願いね?」

 

あははー、と笑いながらも、直後、突き刺すような鋭い視線でヒナを睨むホシノ。その眼光に、ヒナは『暁のホルス』が未だ健在である、と確信するのだった。

 

「……根っこは変わっていないようね、小鳥遊ホシノ。あとは……フミ委員長代理、龍宮アオ、あなた達からは何かあるかしら」

 

「ボクは特にないかな、別に何か被害を被ったわけでもないし。*7強いて言うなら……百鬼夜行に来るなら一声かけてほしいかな。

 知ってると思うけど、一応ボク、現在は百花繚乱の委員長代理してるからね。今回みたいなことがあれば……まあ、治る程度にたたっ斬るだけだよ」

 

「私はまあ言いたいことはあるにはあるけど、死体蹴りする趣味はないのよね。

 まあ、一つ忠告するなら……マコト議長はきつーく躾けておいた方が良いと思うわよ?」

 

「……ご忠告痛み入るわ」

 

ヒナは頭を抱えてため息を一つ。するとそこで、先生が真剣な顔で手を挙げていることに気付く。

 

「先生、何かあるのかしら?」

 

「一つだけ……一つだけ、アコちゃんに直してほしい所があるんだよね。今言うべきか迷ったけど、本人今気絶してるから」

 

「ああ……まあ私が代わりに聞いておくわ。さっきの条項に付け加える九つ目、ということでいいの?」

 

「まあ、これは番外というか、直さなくても別に退学とかはしなくていい奴だからそんな重く考えないでほしいんだけど……

 一人の大人として、アコちゃんにこれだけは直してほしい、っていうのがあるんだ」

 

そう言って、先生は深呼吸。視線がアコとヒナの間を行き来し、言いかけて止め、を数度繰り返した後、意を決したように口を開いた。

 

「その、何と言うか……アコちゃんのね、制服のね? その、横乳っていうのかな? そこは……しまった方が良いと思うんだ。

 まかり間違ってその、あれ(・・)がはみ出たら大事だし……個人的にはカウベル首輪とか手枷とかあのちょっと大股になったら見えちゃいそうなスカート丈とかも気になるんだけど!

 あのおっぱいの側面丸出しなのは本当にやめた方が良いと思う! 尊厳ある人間として!」

 

「ええ、直させるわ……って、え? 何? アコの……丸出しのよこ、何? え?????」

 

突然の発言にヒナの背後に宇宙と猫が浮かび、唖然とした顔のままフリーズ。

フリーズしたヒナと、真剣な顔でヒナを見つめる先生。そのなんとも言い難い光景に、その場にいる(気絶しているアコとイオリ以外の)全員が噴き出したのは、言うまでもない。

 

どっとはらい。

*1
風紀委員会のアビドス襲撃事件

*2
モンスターを全員起用し暴れさせながら本人も暴れれば実際に出来かねない

*3
特にアオは腐ってもトリニティ生なので

*4
何なら場合によってはヒナよりマトモな時もあると思われる

*5
デカグラマトンであるビナー、某列車砲等厄ネタの宝庫である

*6
重軽傷者多数ではあったが回復アイテムで完治させたため

*7
フミ個人としてはただ剣を振り回して迫撃砲を迎撃してただけである




そんなわけで17話でした。対策委員会編?も締めに向けて動き出し始めております。
20話に届くかどうか……そのぐらいで片付くとは思うんですが。


■解説

・ホムラ
割とガチめにアコとイオリを退学させる気でいた生徒会長。
今回だいたいキレてたけど、ソニドリの言う事の方が最終的にこっちに利になるという事を理解する程度には冷静さは残ってた。

クソ緑(ソニドリ)
不平等条約を締結、というか叩きつけた狂人。
アコとイオリがどうなろうと知ったこっちゃないけど、この2人を多少の罰で許せば風紀委員会を戦力として使えるのでそうした。
アビドスの砂掻きは多少って言わない? それはそう。

・ヒナ
多分今回の件で一番可哀想な目に合った子。
まあ最終的に万魔殿の横槍もなくなってちゃんと休めるようになったから……
まあ根本的にワーカホリックの気がある気がするので長い目で見ていく必要はありそう。

・マコト
流れ弾が四方八方から飛んで来たけど割と身から出た錆だった人。この後ウリエに、
『悪いお友達との付き合いはやめとけな?』
『姉ちゃんやナギ姉に何かあればどんな犠牲を払っても死にたくなるような目に合わすぞ』
と忠告(やわらかいいいかた)をされた。

・先生
ハミデヤンのハミデヤンが我慢ならなかったらしい人。
こいつカホとかツバキとか見たら卒倒すえうんじゃないだろうか。
3割ぐらいは場の空気を和らげようとしての発言。つまり七割ぐらい本気。
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