アビドス過ぎたら次何処をやりましょうねえ。
【安らかに眠れ】青く透き通るGTA世界に祝福を・18【悪徳企業】
1058:オール・フォー・オール
あははははははははははは! こんな大爆笑したの初めてですよ! いやぁ溜めに溜めての今日とはいえ脳汁どばどばでテンションおかしくなってきますね! 見ましたかプレジデントの愕然とした顔! まあメット顔なので表情分かりませんけど! いやぁ最高! 腹の底から『ザマミロ&スカッとサワヤカ』の笑いが出てしょうがないですねえ!
[画像]
(映し出される映像を呆けたように見るプレジデント)
1059:名無しの転生者
落ち着けお馬鹿! いや気持ちはわかるが!
1060:G級ライダー
まあ気持ちはわかりますがね。それでも落ち着きなさいソニドリ、貴方の事なので失言はないでしょうが、興奮のあまり余計なことを口走らないように
1061:オール・フォー・オール
はい
1062:名無しの転生者
うわぁ! 急に落ち着くな!
1063:実力派センセイ
所でAFAちゃん、カンナちゃんから今、カイザーの施設爆破してる疑惑*1みたいなのが来たんだけど? 確証はないけど絶対こいつの仕業だろって言ってる
人的被害はないようだから「あの子も考え無しにそういうことはしないだろうから……」って説得はしたけど、どういう事かな?
1064:名無しの転生者
何してんのお前!?!?!?!?
1065:写輪眼
そう言えばさっきマコトから「DU地区で連続爆破事件が起こっているようだが、カイザーの施設という事はお前らの仕業か?」とか聞かれたんだがテメーの仕業かクソ緑!?
1066:オール・フォー・オール
ゴミ処理ですね! 大丈夫ですよ法的に立件はできませんから!*2
大体私のやり口なんてカイザーの今までの所業に比べたら可愛いもんじゃないですか
1067:名無しの転生者
こいつ開き直りやがった!
1068:G級ライダー
ソニドリ、後であなたのお尻をちぎりパンみたいにしますからね。やるのは構いませんがせめて報告をなさい
1069:オール・フォー・オール
先輩のお尻ぺんぺん物理的に音速超えるからお尻がとんでもないことになるんですよね……実質的に鞭打ち刑みたいなもんですし。まあ、甘んじて受けますが。どうせ逃げても足を折られますし
1070:名無しの転生者
あ、ライダーネキもやること自体はオッケーなんだ? お仕置きはするけど
1071:G級ライダー
言って聞かないのなら殴るしかないでしょう? ねえウリエさん
1072:写輪眼
全く否定できねえのが嫌過ぎるな……ちなみに黒舘も鰐淵も未だに折れてねえぞ
1073:名無しの転生者
まああれはもう……筋金入りだろうし……
1074:実力派センセイ
まあその辺りはヴァルキューレに任せる事になるかな……AFAちゃん、そういうことするならほんと一報お願いね?
いや、一報受けたとしてもやめなさいとか言うしかないけど……とりあえずカンナちゃんを宥めるのが確定してるのでライダーちゃん、ちょっとキツ目にお願いね
1075:G級ライダー
了解しました
あ、所で掃討作戦の進捗ですが、順調に進んでおりますよ。その辺りはソニドリが監視していると思いますが
一応私&オトモン、ホシノ達対策委員会、プルガトリオで分かれて行動しております
私の方はこんな感じですね
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(腕につけた絆石を掲げ青い光を放つホムラ、後ろにはオトモン達全員が咆哮を上げている)
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(ゴリアテを急降下して粉砕するレウス希少種)
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(カイザーの部隊を火炎放射で薙ぎ払うイャンクック)
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(金色に染まったラージャンが口からビームを放っている画像)
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(雷撃を放つキリンに騎乗しガンランスの砲弾をぶっ放しているホムラ)
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(赤熱する刃のような尾で戦車を両断するディノバルド)
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(咆哮し兵士たちの動きが止まったところを口から雷撃ビームを放ち薙ぎ払うラギアクルス亜種)
1076:名無しの転生者
モンスターパニック系の映画だこれ!
1077:名無しの転生者
科学の権化を自然の権化が蹂躙するというのも皮肉だよな……
1078:写輪眼
一応俺もゴリアテぐらいならやれるが……
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(戦車の履帯を引きちぎって砲塔をもぎ取り装甲車をホームランするウリエ)
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(対戦車ライフルから推定神秘ビームを撃って格納庫を吹き飛ばすウリエ)
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(対戦車ライフルでゴリアテの四肢を砕いて倒れ込んだ胴体をアッパーカットで打ち上げるウリエ)
1079:名無しの転生者
転生特典ナシでドラゴンボールばりの無法するのやめて下さる??????
1080:名無しの転生者
お前の部下のレイバー部隊やパワードスーツ部隊はどうしたよw
1081:写輪眼
いや普通に暴れてるぞ? 全体的な指揮は出すが俺がガチで暴れると回りを巻き込むからなぁ
イロハとは別グループだがあっちも結構派手にやってるってよ
1082:名無しの転生者
それは……そうなんですが……
1083:名無しの転生者
そうかこいつチャクラ使えるから、逆説的に体術も使えて神秘ブーストもかかるからやたらステゴロ強いのか……*3
というかお前一応謀略担当だったはずだけどすっかり肉体派というか暴担当よね
1084:写輪眼
クソ緑が今回派手にやってるだけで俺も色々裏で動いてんだけどな。馬鹿じゃ万魔殿の金庫番は務まらねえんだぞ?*4
というか頭が悪いとそもそも万魔殿には入れんしな。マコトもサツキも気質がゲヘナってだけで頭は良いんだ、頭は。使い方がアホなだけでな
そのマコトの情報網とかサツキの立場に乗っかって情報集めてるから俺がそっち方面で目立ってねえってだけよ
バレるような謀略家は三流って事だな
1085:名無しの転生者
AFAネキはどうなのよ?
1086:写輪眼
クソ緑は『バレても問題ないからバラしてる』『バラすことこそが本命を隠すブラフ』みたいなもんだろ。そのぐらいは俺もやってるからな
1087:オール・フォー・オール
写輪眼さんはなんだかんだゲヘナ万魔殿の裏番みたいなとこありますからねえ。ゲヘナマトモ勢が原作程お労しくないのはおおよそ写輪眼さんの尽力あってこそですし
というか根本的に性根が優しいので一流の謀略家ではあれども超一流には届かない感じですかね。私だったらもっとえげつなくやってますし
1088:名無しの転生者
そりゃ写輪眼ネキはAFAネキみたいに倫理観とか人間性終ってないし……
1089:オール・フォー・オール
否定はしませんよ。そう言う肝心なところで非情になり切れないのが写輪眼さんのいい所ですしね
そんな写輪眼さんでも私が作った夜のお供なお薬でハッスルしているのが分かっているので私はニコニコできるんですよ。この間フウカさん達からまた追加注文来ましたからね
1090:写輪眼
ぶっ殺すぞ!?
1091:名無しの転生者
いやほんとこいつ今日はひときわ無敵だな……いつも大体無敵の人ではあるが
1092:墓守の狩人
はい基地また1つ壊滅っと。全部潰して引き継ぎ済んだらビナー討伐に入るんだったかしら?
1093:オール・フォー・オール
ええ、そうなりますね。この間の交戦の時にビナー君には『サーチ』でのマーキングを施していたので場所の把握はできてますから、終わり次第ご案内しますね!
私もあとはカンナさんに任せてアビドスへ行きましょうか、色々準備もありますし。あ、写輪眼さん、例のもの完成したので討伐作戦開始前に第七研究所で受領していってくださいね
1094:写輪眼
お、やっとできたか。いいね、終わり次第取りに行くわ
そうそう、今アビドスでフウカとジュリも炊き出しやってるから休憩がてら顔出してやってくれ。柴関んとこにいるはずだ
カイザー掃討が終わったら転生者連中以外は下げる予定だからな、そいつらに食わせるなりしてやってくれや。手伝いたいって聞かなくてよ……嬉しくはあるんだがな
1095:墓守の狩人
あ、『墓守』のメンバーじゃないけど、シスターフッドも炊き出しやってるから貰って行ってあげてね
サクラコ様に今回の件をお話したら炊き出しの手配をしていただけたから。流石に味でフウカさんに勝てる気はしないけど、栄養満点で量もあるわよ
ゲヘナ・トリニティ・百鬼夜行・アビドスとシャーレの各勢力合計で数百人、下手すると1000人ぐらいはいるはずだものね
1096:実力派センセイ
あ、嬉しいなぁ。ありがとうね2人共。食べ盛りの子供達だもんね、ご飯はいくらあってもいいんだ
私もちょっと小腹空いてきたから1回戻ろうかなぁ
1097:にゃんこ大線路
先生結構食べますもんね……あ、これさっきの掃討戦の画像です
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(ゴリアテと殴り合うショベリウスの画像)
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(カイザーの兵士たちと熾烈な銃撃戦を繰り広げるSRT)
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(ショベリウスのアームで放り投げられる形で敵の頭上から奇襲をするSRT)
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(地を埋め尽くすネコ達の津波で呑み込まれるカイザー兵士)
1098:名無しの転生者
おー、ショベリウスとゴリアテのどつき合いは迫力あるねえ
SRTの子らもこういうのが本職だろうしすげー様になってるな
1099:名無しの転生者
なんか最後カオスなことになってんだけどw
1100:にゃんこ大線路
ちょっと増援が来たので課金を……というかちょくちょく微課金はしてますけどね、経費で落ちるのでアイテム買ったり戦闘時に生産力強化したり
RABBIT小隊以外の人達に胡乱な目で見られましたがコラテラル、コラテラルダメージ……ッ!
1101:名無しの転生者
こういう所にゃんこちゃんも転生者だよなって思うわ……
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「――――――ふう」
薄緑に光る刀身を持った大剣、転生特典で得た武器の1つ『月光の聖剣』を地面に突き刺し、アオはひと息を吐く。あの後また1つ基地を壊滅させ、護送と事後処理用の脳無部隊を待っているところであった。
そこへやってきたのは大剣の形状をした狩り道具『ルドヴィーグの聖剣』を背負ったシスターフッドの生徒。アオが指揮するカタコンベ保守点検部隊『墓守』の副官だ。
「隊長、事後処理の方々*5が来られました」
「そう。じゃあ後は任せて移動準備。もうじき掃討戦も終わるから……後は任せて予定通り撤収かしらね? アビドス本校のあたりで炊き出しやってるから、お腹空いてたらそれ食べて上がって頂戴。柴関のラーメンは絶品よ?」
「……よろしいのですか?」
「ええ。私が手ずから叩き上げたあなた達の実力は信頼してるけど、この後の戦いには流石にね。残酷な言い方ではあるけど、力不足なのよ。私でさえ討伐戦参加メンバーの中では下の方なのよ?」
この後の戦い。それは、現在行っているカイザーPMC掃討戦の後に控えた本命の作戦、デカグラマトン・ビナーの討伐戦である。
その戦いにおいては
これは単純に、その巨体で大規模な破壊を齎すビナーによる被害を自力でどうにか出来る面々が討伐戦参加メンバーに選出されているためである。特に今回は所属学区の防衛を放ってきている者達も多いため、元々数が必要なカイザー掃討戦が終わり次第大半の生徒は帰還させることになっているのだ。
「私自身、それ程他の幹部達と実力が離れていないという自負はあるけど……流石にゲヘナのヒナ委員長と殴り合いのできる面々を真正面から相手にするのはね。私達はどちらかと言えば入り組んだ場所でのゲリラ戦に向いているのだし。
それに、私達『墓守』はあくまでトリニティの遺構を守る保守点検部隊よ。私がいない間、その任は貴女に任せるし……何より、何かあった時、サクラコ様をお守りする為の指揮をあなたに任せるのは、私としての信頼の証ではあるのよ」
「……了解しました」
不承不承、と言った風に頷く副官。素の身体能力を持った殴り合いであれば、アオもまたフミやウリエ、ホムラと言った転生者でも上位のメンバーと渡り合える自負はある。しかし転生特典をフル活用した『殺し合い』となれば話は別だ。
アオの特典は『狩人としての体質』『狩り道具一式』であり、そこに己の有する神秘を加えたとしても剣技一つで百花繚乱の頂点に座したフミ、高い神秘と転生特典からくる超絶的な頑強さと身体能力を持つウリエ、自分と同系統の特典ながらも神秘の量と質において他を大きく突き放すホムラとやり合うのは流石に分が悪い。
自分と比べてもいくらか落ちるであろう副官や他の『墓守』達ではビナーと対峙するのはともかく、他の転生者達の戦いに巻き込まれてしまう可能性も高い。それゆえの撤収命令であった。
「撤収命令を不満に思うのならば、今よりもっと強くなりなさい。私に並び立つ……いえ、私を超える程の『狩人』になりなさい。
……まあ、それはそれとして。さ、帰るわよ。腹が減っては戦はできぬ、夜に食べるラーメンは格別に美味しいのよ」
そう言うとアオは副官に背を向け、歩き出す。これから起こるであろう激戦に備えるために。
「お、アオ達も戻ってきたみてえだな。こりゃ掃討戦も終わりに近いかねえ」
アビドス学区、その中にあるビルの一室で、ウリエは眼下に見えるアビドス高校の校庭にアオ率いる『墓守』の面々が戻ってきたのを確認し、ウリエは肩を鳴らしながら傍らを見る。
護衛すら排し、がらんとしたフロアに鎮座するテーブル、その傍の椅子には、白い制服から白い羽を延ばした長髪の少女、トリニティはティーパーティーの一角、桐藤ナギサが座っていた。
割り当て分の掃討戦を終えて帰還したウリエに、先に帰還していたナギサが差し向かいで話したい、と持ちかけ、ホムラの許可を得て廃ビルの一室をつかっての会談となったのだ。
「ま、ナギ姉らの仕事はここまでってこったな。助かったぜ、おかげで予定時間を2時間は切り詰められたしよ。さすがはトリニティ自慢の砲兵隊だぁな」
「……元気でやっているようで何よりですよ、ウリエさん。すっかりゲヘナに染まっているのはまあ……思うところはありますが」
穏やかに微笑むナギサ。ウリエとナギサ、この2人はかねてよりウリエが言っているように幼馴染である。
黒い翼を持つ堕天使として生まれたが故に疎まれ、ゲヘナの名家の養子として引き取られていくまでのほんの数年程とはいえ、この2人には共に居た時期があった。
幼少期から破天荒だったミカに引っ張られ振り回される毎日だったが、それ故にまばゆく、今でも色褪せぬ思い出として2人の心に焼き付いている。
「しゃーねえだろ、あれから10年以上はゲヘナで育ってんだぜ、染まりもするわな。ナギ姉もずいぶん苦労してるって聞くけどよ……トリニティの親玉ってのも、肩凝るよな」
「あなたほどではありませんよ? ……まあ、他の2人が正直頼りにならないので……ええ……」
「俺んとこもトップがマコトだし、風紀委員も天雨の野郎がなぁ……ま、条約に大きな影響は出ねえとは思うが」
揃ってため息を吐く2人。ナギサは3人の生徒会長の中でも苦労人のポジションであり、ウリエもまた、くせ者揃いの万魔殿の中でも良識派というどうあっても苦労するポジション。
故にお互いの苦労は察して余りあるほどに察せられるため、直接にこう、と言わなくても何となくお互いの苦労が理解できてしまうのだ。ナギサは紅茶を軽く啜り、対面にある椅子に戻ってきたウリエに菓子を勧める。そうして、少しの間、お互いの近況などを話し合う雑談で時間が過ぎてゆく。
しかし、ナギサのカップの紅茶がなくなったあたりで、ナギサが神妙な顔をしてウリエを見やった。
「……ウリエさん、貴女から見て、エデン条約はどう思われますか」
「エデン条約? ……率直な事言った方が良い奴だなこれ。まあ、そうだな……今からでもなかった事にしちまうってのも、手かもしれねえぞ?」
その言葉に、ナギサの顔が僅かに曇る。それを見てウリエも眉を顰めるが、その口は止まることはなかった。
「正直、俺としちゃあエデン条約そのものに対して魅力を感じてねえ。双方が人員を出し合って両行の間の問題に対処する
「……そうでしょうか」
「ナギ姉はゲヘナを甘く見過ぎてんだよ。ついでに言やぁトリニティもな。ゲヘナは想像の斜め上からバッサリやってくるようなアホ共ばっかりさ、風紀委員が例外すぎるだけでな。
それにトリニティのプライド高ぇお嬢様共がゲヘナと仲良しこよしなんてできるわきゃねえだろ、
まあ、ナギ姉の考えそのものは尊いもんだと思うし、イザってときの協力体制を整えること自体は悪い事じゃねえ。やるな、とは言わねえさ。やるならできる限り協力はするがね。
つうか、大分骨は折ってる方だぜ? マコトのアホの横槍はぶん殴ってでも止めてるからな」
「本当に逞しくなりましたね……ですが、ありがとうございます」
お互いに苦笑し合うナギサとウリエ。と、そこで突然、窓の外から爆音が聞こえてくる。正確に言うなら何かを打撃するような音が、断続的に聞こえてくるのだ。
それを聞いてすわ襲撃かと腰を浮かせかけたナギサであったが、ウリエは音の源を察したのか着席を促し、すっかり冷めた紅茶を一啜りする。
「おちつけナギ姉。多分あれはクソ緑……ソニドリの野郎がホムラ会長にお仕置き喰らってる音だ。D.U.の方で派手にやったみてえだからな…… そのお仕置に尻叩きをするっつってたはずだ」
「窓越しにビルの上まで聞こえてくる打撃音なんですけどあれお尻叩きの音なんですか?!」
「パンチ1発でビルを粉砕できるような人だからな……ま、それはさておき。エデン条約に関しては予定通り進めてもらって構わねえよ。
ただ、そうだな……条約じゃなくでも、何か困りごとがあれば頼ってくれよ。そのためのシャーレだからな。ま、こいつは先生の受け売りだが。
ナギ姉は昔っから思いつめると周りを頼ろうとしねえ所あるからな……少しは助けさせてくれよ。俺がゲヘナに行く前、俺の肉親以外の味方はナギ姉しかいなかったんだ。
その恩を返さずにいる程、恩知らずではねえつもりだぜ? 俺ぁよ」
ウリエはそう言ってニッと笑う。その
どばん。ずばん。ばぢん。ずどん。おおよそ人体を殴打している音とは思えない音が、アビドス高校の校庭に響く。
事の起こりは数分ほど前、掃討戦を終え校庭に戻って来ていたホムラの下に、これまたD.U.でのプレジデント捕縛後割り当て分の掃討戦を手短に終えて来たソニドリが戻ってきたのだ。
そして
普段飄々とした態度を崩さないソニドリが全力で耐えている顔で受けるそのお仕置きは、行為はともかく、その見た目と音はこの世のものとは思えない有様であった。
正座し、膝の上にソニドリをうつぶせに横たえ、ホムラはゆっくりと平手を振りかぶり、獣の絶叫の如き風切り音をさせ吊るした肉を全力で殴打するような音で尻を叩く。
その回数が100を超えた頃ソニドリは解放され、乱雑に放り出された上で突っ伏して痙攣を繰り返していた。
如何にソニドリが頭痛の種の1つであるとは言えその様子を見かねたのか、ひきつった笑顔でホムラに声をかける。
「いやぁ、その、ホムラ先輩、やり過ぎじゃないですかねこれ……」
「このぐらいしないとこたえないのですよ、このこは。うりえさんにはんごろしにされてもすうふんでふっきしてくるのですよ?
しょうげきやいたみを無効化していないだけまだはんせいするつもりはあるようですし、これはひつようなせっかんです」
「えぇ……」
「いやまあ流石に連絡抜きでやったのは連絡すると止められるからだったので覚悟の上ではありましたけどね」「うわ生きてた!?」
ホムラの返答にドン引きするホシノであったが、言っている間に尻をさすりながらソニドリが立ち上がったのを見て、もう1段引いた目で2人を見た。
「とりあえずカイザーグループは壊滅状態、ここからの討伐戦に横やりを入れてくることもないでしょうね。トップが意気消沈して連行されていきましたし」
「……一応聞くけど何したのさ?」
「カイザーグループ関連施設を片っ端から吹き飛ばしました、物理的に」
「この短い間におじさんの想定を何度も塗り替えないでくれるかなぁ!?」
絶叫するホシノ。この2人と、いや2人と
この2人と関わっている時は、『廃校対策委員会の小鳥遊ホシノ』ではなく『アビドス副会長小鳥遊ホシノ』でいられる気はするが……あの2人の事なので、それがこちらを慮った行動ではないのは確かだろう。
「まあまあ、ほしの、そのあたりにしてあげてください。みそぎはすませました、あとはこれからのたたかいでこきつかうだけです」
「いやその原因の一端担ってる先輩が言う事じゃないですよ? ……まあ、いいですけど。しっかし……ビナー、ですか。名前あったんですね、あの砂蛇。なんなんです、あれ?
ソニドリちゃん主導の企画ってことは、ソニドリちゃんは何か知ってるの?」
「『
「まあ、一応……先生とかから聞いたけど。それを探すためにアビドスの土地狙ってたんだっけ?」
「そうですね。その『宝物』の奪取はすでに済んでいますが……まあ、恐らくはビナーはそのお宝の防衛を主任務としていたのでは? という推測はできます。
……ま、これから叩き壊すのでそこはどうでもいいんですけどね。結局『何故あそこにいたのか』の大まかな推測はできても『誰が作り配備したのか』までは分かりませんでしたし」
「ソニドリちゃんでも分かんないって事はほんと詳細不明って事なんだねぇ……まあ、今考える事でもないか」
ため息を吐くホシノ。と、そこでホシノは、ソニドリが自分とホムラを見つめていることに気付く。表情は真顔、しかしいつものような怒りで精神がフラットになったが故の真顔ではなく、何を言い出そうか迷っているような、軽い戸惑いの色を感じた。
「……ソニドリちゃん?」
「……ホシノ先輩。ホムラ先輩。ビナー討伐戦が終わったら、お話したい事があります。ですので、柄にもないことを言いますが……ご無事で。
私達シャーレの面々を庇おうとか思わないで、自分の身を大事にしてくださいね」
「そ、ソニドリちゃんが他人を気遣ってる……!?」「てんぺんちいのまえぶれでしょうか」
「自覚はありますけど、先輩達って私の事サイコパスだと思ってますよね?」*6
「違うの?」「じんかくにただいなるもんだいをかかえているのはじじつでは?」「ぬかしおる」
問答の直後、誰ともなく噴き出し、笑い声をあげる。アビドスにおけるシャーレの活動の締めくくり、デカグラマトン・ビナー討伐戦。
その直前の穏やかな時は、こうして過ぎていった。
そんなわけで23話でした。次回アビドス編最終決戦。
■解説
・アオ
一応部下からは慕われている系転生者。
自他ともに贔屓目で見るという事があまりないので、自分の強さも部下の強さも割と客観的に判断している。
今回の討伐戦においては流石に巻き込むと死にかねないので部下はお留守番。
実力が足りないとは言うけれど、副官ちゃんもあれで1イオリぐらいはあるのでまあまあ強い。
・
一応自分がサイコパスという自覚はある狂人。おしりぺんぺん(という名の人力鞭打ち刑)を個性で軽減しなかったのは、なまじショック吸収とかで耐えるとさらに強く叩いて耐性ぶち抜いてくるので。
作戦後2人にぶん殴られる覚悟を決めた。
・ホムラ
ビルをワンパンで爆破解体できる腕力でおしりぺんぺんすると立派な刑罰になるというお話。
なお素の肉体が頑強なソニドリ相手のおしりぺんぺんだったのでまあまあ本気で叩いただけで他の子にやる時はもっと手加減はする。