まあそんなこんなで31話、ホロが加入してからの何でもない日の話。
【次の犠牲者さん】青く透き通るGTA世界に祝福を・26【ご冥福をお祈りします】
498:聖剣の保安室長
改めて自己紹介させてもらいやす、レッドウィンター連邦学院3年、虎杖ホロ。姐さん、シャーレの先輩方、掲示板の皆さん、よろしく頼んます!
499:実力派センセイ
うん、よろしくね。えーと、まあ分かりやすく聖剣ちゃんと言う事で
500:にゃんこ大線路
よろしくお願いします! でも、聖剣さんは先生を除いて最年長ですし、敬語使わなくても……
501:聖剣の保安室長
そうっすかね? うーん……まあ、それなら適宜って事で
ブルアカの事は実質なんも知らんも同然だし、色々教えてもらう事が多いと思うんで、その辺はよろしく頼まぁ、暫く隠居してて世情にも疎いもんでな。
他の転生者達と合いそうな話っつーと……なんかあったかね、モンハンライズはそこそこやりこんだ記憶はあるが
主に読んでたのがサンデーとマガジンだったもんでジャンプ系はよく知らねえんだよな……
502:名無しの転生者
ま、その辺はおいおい交流してけばいいんじゃない? 何だったら掲示板で駄弁ってるだけでも空気はつかめようし
503:写輪眼
そうだな。聖剣さんとはノリも近いし気が合う気はすんだよな*1
504:聖剣の保安室長
ああ、確かに写輪眼のとはウマが合うっつーか。ゲヘナってーとあの雷帝の野郎の後輩か……今は確かあいつの部下だった羽沼とかいうのがアタマ張ってんだったか?
あいつと空崎ってチビは大分手強かったし、今はもっと強くなってんだろうな……
505:名無しの転生者
そういや雷帝と、まだ1年の頃だったとはいえマコトとヒナを擁するゲヘナ軍を単独で押し返したんだよな
506:聖剣の保安室長
ま、全軍殴り倒したわけじゃないけどな。羽沼と空崎を中心に初手から複合聖剣で奇襲仕掛けて分が悪いと思わせただけよ
そんじゃ、特典の話と行くかね? あたしの特典は『戦隊レッド 異世界で冒険者になる』の『勇者の聖剣』。複合聖剣まで使えるようになってる
507:名無しの転生者
なるほど、ってことはビッグ絆ソウル持ちって事なのね?
508:実力派センセイ
ビッグ絆ソウル? なんかすごそうな名前だけど……
509:聖剣の保安室長
そうか、姐さんは戦隊レッド未履修か。戦隊レッドは……まあ、簡単に言うと戦隊モノ最終話で首領と刺し違えた戦隊レッドが異世界転生して異世界で冒険する、って筋書きの話なんだが
その戦隊が絆の力を用いて戦う戦士たちだったんだが、その戦士に変身する資格が『ビッグ絆ソウル』を持っているかどうか、ってことなんだな
絆の力、作中では絆エネルギーと呼ばれてるもんは誰にでも、なんなら敵にでも存在するものなんだが……平たく言うとすげー出力の絆エネルギー、って事だな
510:名無しの転生者
作中でも実は明確に説明されてないんだよね……
511:名無しの転生者
3巻で唐突にレッドが口走った設定だもんな……
512:実力派センセイ
漫画あるあるだね……
513:聖剣の保安室長
ほんとにな……
ともあれ、絆エネルギーってのは作中世界において人と人を繋ぐだけじゃない、万物の、なんなら原子を『繋ぐ』ことで物質の精製も可能な万能エネルギーだ
そしてそれが極まったビッグ絆ソウルは不可能を可能にする……なんだったら新しい能力を創造する事すら可能なシロモノなんだよ
本来勇者の聖剣には七つの形態を切り替える機能しかないんだが、作中での所持者、二代目勇者ロゥジーは無意識にその力を使い、複数の聖剣を融合させることで複合聖剣を行使してんだ
あたしは特典貰う時に『複合聖剣も使いたい』ってリクエストしたからな、結果的にビッグ絆ソウルも持ってるって感じになってる
514:囚人キング
なるほど、写輪眼ちゃんと同じような感じだね。写輪眼ちゃんの特典は万華鏡写輪眼、そして写輪眼はチャクラを使う、そのため写輪眼ちゃんはチャクラも使えるし、チャクラを使う忍術も使える、って感じで
515:G級ライダー
なるほど、そう言う事なのですね。私はそこまで考えませんでしたからねぇ
516:オール・フォー・オール
つまり聖剣さんは絆エネルギーもお持ちという事ですね! いやぁ実に興味深い! 是非一度勇者の聖剣も一緒に私の研究所で精密検査を受けていただけませんか!?
なぁにちょっと絆エネルギーの観測と勇者の聖剣の解析がしたいんですよ! 解析と研究が進めば聖剣さん用の絆創ブレス*2やキズナビースト*3の制作も可能になるかもしれません!
あぁたまりませんねえ! この脳汁とアイディアと知的好奇心がドバドバ湧いてくる感じ! こいつはデカいヤマになりますよぉ!
517:名無しの転生者
ひぇ、狂った*4
518:G級ライダー
落ち着きなさい、ソニドリ
519:オール・フォー・オール
無 理 で す ! ! ! ! ! !
[動画]
(リアルでゲッダンしているソニドリの動画)
520:名無しの転生者
こ、こいつガチで興奮してやがる……!
521:名無しの転生者
気持ち悪い動き……
522:聖剣の保安室長
えーっと……断った方がいいのか、これ
523:名無しの転生者
うん、気持ちはよーくわかるけど一度その辺しっかり解析してもらった方がいいと思うよ
こいつ頭おかしいけど技術力はキヴォトストップクラスだし、狂ってるし倫理観もゴミだけど、先生とその特典解析してキヴォトスにないエネルギーの貯蔵・そのエネルギーを用いた兵器製造までやってる実績*5もある
聖剣も絶対に壊したりしないと思うし、ライダーちゃんが悪用すんなよって言い含めれば絶対に悪用はしないから、信じがたいと思うけど騙されたと思って一度検査受けてみて
本っ当~~~~~に度し難いマッドサイエンティストだけど、聖剣ちゃんの役に立つことは間違いないんだ。勝手に専用機作って押し付けたりしてくるけど
524:聖剣の保安室長
えぇ……あ、姐さん?
525:実力派センセイ
うん、気持ちはすっごくよく分かる。よく分かるけど……聖剣ちゃんの為にも検査は受けてほしいかな……
AFAちゃんこれでも辛うじて一応お医者さんでもあるし、ちょっと倫理観アレだし無断であれこれやるけど害にはならないと思うから……
526:名無しの転生者
先生でも擁護しきれてないのちょっと笑うわ
527:名無しの転生者
脳内AFOを鼻で笑う精神性で一歩間違えばキヴォトス最大のヴィランになってたとこだったのをギリギリ善側に踏みとどまってるからなぁ
ユメパイには足向けて寝られんわ、こいつをギリギリとは言えこっち側に留めてくれたんだもの
528:聖剣の保安室長
まあ……それなら、折を見て……?
529:オール・フォー・オール
やったー! ではお時間が空きましたらご連絡ください! 多分数日がかりになると思うので!
連絡があり次第すぐに向かいます! いやー楽しみですねえ! わーい!
530:墓守の狩人
この人がこんなキャッキャしてるの初めて見たわ
まあ科学者が未知のエネルギー調べる機会があると分かればこうもなるのかしら
531:G級ライダー
申し訳ありません、聖剣さん。こうなると殴り倒しても止まらないのでどうかお付き合い願えると助かります
聖剣さんのお体に危害を加える事は絶対にないと思うので……
532:名無しの転生者
キャッキャしてるAFAネキは可愛いと思うんだけど、日頃の行いと言動を鑑みるとスンッ……ってなるよネ
533:名無しの転生者
カイザーグループ気に入らねえ! で比肩する企業を数年で作り上げてカイザーに成り代わったぐらいのキ〇ガイだもんよ
なんだったらカイザーの頭捕まえに行った時特に意味もなくカイザーの持ちビル爆破してたしな
534:にゃんこ大線路
あの時はカンナさんが遠い目してましたよね……
535:名無しの転生者
酷い事件だったね……なんだったらストッパーがいなかったからやりたい放題だったもんなAFAネキ。その後制裁は受けたが、おしりぺんぺん
536:写輪眼
高層ビルの上階まで聞こえてくるぐらいの爆音スパンキングだったがね……
ナギ姉が「ここまで聞こえてくる爆音なんですが!?」とか驚愕してたのが印象的だったぜ
537:聖剣の保安室長
……大丈夫だよな?
538:G級ライダー
自分の行為で心身に問題が出る場合は事前に聞いてきますし、日頃から狂ったような言動ですが、自分の技術に関しては絶対的な自信とプライドを持っています。信じがたいことに
万が一にも聖剣さんのお体に問題が出たり勇者の聖剣が壊れるなどの被害はないと思いますよ。そこだけは信じてあげてください。信じがたいとは思いますが*6
539:写輪眼
まあこっちが避けるか無効化するか、ギリギリに着弾する前提で味方巻き込んでぶっ放すとかは平然とやる奴だがな……アビドスんときは俺も共犯と言えばそうだが
540:オール・フォー・オール
そりゃ必要だからやってるだけですよ? みんなが避けられるなら被害なんてないも同然ですし、多少の被害で敵に大打撃を与えられるならそれはやるべきですよ
第一にゃんこさん以外空爆に巻き込んでもケロッとしてるような人外の集まりじゃないですか、先生含め
写輪眼さんなんてアサルトライフルの掃射受けて顔面に当たってもちょっと痒い程度で済む癖に
541:写輪眼
そりゃ一般スケバンやメット団の掃射なんて団扇で扇いでるようなもんだろ、流石にFOX小隊クラスの掃射喰らったら俺でも痛ぇぞ? 血が滲むぐらいの怪我はするし
542:名無しの転生者
それでも血が滲む程度で済むのかよw
543:聖剣の保安室長
まあ……腕は確かなのはわかった。一応……
所で話は変わるんだが、今シャーレの格納庫で不審者とっ捕まえたんだがこいつぶち込んだ方がいいか?
ソニドリ……こっちだとAFAか? その関係者だってのたまってんだが。一応ミレニアムの学生証は持ってる
544:オール・フォー・オール
え? 今日は誰もミレニアム関連の人は来てませんよ? 強いて言うならゲーム開発部と交流があるぐらいですが……ちょっと監視カメラ確認しますね
545:聖剣の保安室長
ちなみにこんな奴らな
[画像]
(紫髪の知的な面差しの少女、犬耳で眠たげな眼差しの少女、変な形の眼鏡を付け、制服を派手に着崩した金髪の少女)
546:オール・フォー・オール
あ、なんだエンジニア部ですか。ただの不審者なのでそのまま牢屋にぶち込んじゃってください。どうせショベリウスとかデビルペンチとかゾイドを見に来たんでしょうし
547:聖剣の保安室長
えぇ……
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「なあ、ソニドリ……よかったのか、あれ?」
同日、シャーレ休憩室。鼻歌を歌いながら何らかの図面を引いているソニドリに、おずおずと話しかけるのはホロだ。『あれ』というのは先程不審者として拘束し拘留したミレニアムの生徒、エンジニア部の3人の事。
ソニドリは嫌なことを思い出した、とばかりに一瞬渋面を作るが、すぐに元に戻り、図面から目を離さぬままに口を開く。
「いいんですよ、不法侵入者なのは間違いないんですから。あんなのにわが社の製品達を触れさせたら何されるか分かったもんじゃありません。
技術者としての実力は私に比肩するガチの天才なのは間違いありませんが、セキュリティ意識、防犯意識の低さ、クライアントの意向より自分の趣味を優先させる意識の低さ、ついでに言うなら後先考えずにカネをつぎ込む計画性のなさ。技術者として以前に人として最低の連中ですからね。
もう通達は出しましたが、シャーレの備品や設備の整備に彼女たちは関わらせないと決めましたので。ホロさんもシャーレで見かけたらとりあえず牢にぶち込んじゃってください」
「いいのか?」
「洗浄便座に戦闘能力持たされたり掃除ロボットが物理的に火を噴いたりしますよ?」
「何でそんなことになるんだよ!?」
絶叫するホロ。エンジニア部は部長である3年、白石ウタハを筆頭に『マイスター』と呼ばれるミレニアムでも屈指の天才たちの集まる部活ではあるのだが、何とかと天才は紙一重とはよく言ったもの。
その独特すぎるこだわりやロマンを追求する悪癖もあり、ミレニアムでも屈指の功績を上げてはいるが、同時にミレニアムでも屈指の問題児の集まる部活でもある。
「それにあの人たち、その場のノリで動くことも多いんで、確か以前整備や調整で預けられてた銃を勝手に改造してタバスコ噴射するように改造してたりしますからね。
ホロさんも気を付けてくださいね、あの人たちに勇者の聖剣を預けようものなら何仕込まれるか分かったもんじゃないので」
「キヴォトスは広いんだな……まさかレッドウィンターがまだマシと思える馬鹿共がいやがるとは」
「キヴォトス、基本的に治安はゴミですから。恐ろしいことにあの人達ですらミレニアムではまだマシな方ですよ。もう廃部になりましたが、疑似科学部なんて詐欺師の集団もいましたからね」
「あの人達、廃部になっただけでまだあっちこっちで活動はしてるみたいよ? まあ、頭のおかしい人はどこにでもいるものよ。今私の隣にいるソニドリとか」
そう言ってソニドリの近くに着席するのはアオだ。容赦のない物言いにもソニドリはあははと笑い、『事実ではありますからねえ』とつぶやく。
「まあ、私は良識と倫理観と正気が欠けている自覚はありますよ。ですが正気にては大業ならずと昔の人も仰ってますし。
何より私の思想や思考が狂っているのは事実ですし? 周りに迷惑掛かってなきゃいいんですよ。研究に使うお金だってほぼほぼ自分で稼いだ金ですし。
第一、私は他人が使うものに意味不明な機能をその場のノリで盛り込んだりはしませんよ。他人の専用機をその場のノリで作りはしますが」
「何が違うんだよ?」
「主に安全性と信頼性です。勝手に作ったりはしますが、ハードもソフトもきちんと仕上げてますし、何よりセキュリティも万全です。自爆装置なんかも無意味につけたりはしません。*7
市販品はともかく、知り合い専用機は中枢系には脳無……私の作るゴーレムのようなものですが。それを用いた独自ネットワークを用いているのでハッキングなどは物理的に不可能です。
ホロさんもご希望があればじゃんじゃん依頼してくださいね! ゾイド・アースムーバー・SAAえとせとらえとせとら。今図面引いてるのはアーマードコアです!」
「それはちょっと気になるな……ナインボールとか行けんのか?」
「私の趣味で主に5と6系統ですけどね! まあそれ以外のロボでもご依頼は受け付けますよ!」
「エルデンリングのチャリオット*8とかカタコンベに置いたら面白そうよね」
そんなかしましい休憩室の扉が開き、大柄な女性……先生が入って来る。先生は3人を見てにっこりと笑うと、コーヒーを淹れてその輪に混じって来る。
「楽しそうだね3人共。ホロちゃんもシャーレには慣れた?」
「姐さん! お疲れ様っす! まあ、みんな良くしてくれてますんで……年上の新入りって結構うざってえもんだと思うんすけどね」
「トシは関係ないわよ、最低限の礼儀さえ弁えてれば硬いこと言わないのがシャーレのいいとこよね」
「ホロさんはその辺線引きしっかりしてますからね! ホムラ会長が狂犬なんですよほんと……」*9
そう言って紅茶を啜るアオに、後半の台詞を視線を外しながら言うソニドリ。その様子を微笑ましく見ながらも、先生はソニドリの対面に座ると口を開いた。
「そういえば、エンジニア部の子達は迎えが来たから帰したよ。チヒロちゃんって言ったっけ。……良かったよね?」
「構いませんよー。あんなのでも一応ミレニアムに貢献することもありますし。私の管轄に関わってこなければそれで。ほんとだったら罪状でっちあげてでも矯正局にぶち込みたいところですけどね」
「本当に嫌いなんだねあの子達の事……まあ、同じ技術者として趣味とロマンを追い求める事そのものは否定しないんだけどね。
ただ、それをクライアントが存在する制作物でやるのは私としても度し難いとは思うし……諸々の技術者としての危機管理意識が低いのはちょーっと容認はできないかなぁ」
あからさまな渋面で言うソニドリに、苦笑する先生。エンジニア部の事は当番でやって来るユウカから度々聞いていたが、その技術力はともかく、作ったものに対する杜撰な管理体制や技術者としての意識の低さに関してはちょっと擁護できないな……と考えていた。
元々シャーレの技術方面はソニドリが任されていることもあり、現状エンジニア部の肩を持つ気はない、というのが先生としての見解である。
そして話を終えた先生はコーヒーを一啜りすると、はた、と何かを思い出したように宙を見遣ると、改めてソニドリへと視線を落とす。
「そういえば、チヒロちゃん、ヴェリタスっていう非公認部活の部長だって聞いたけど……ソニドリちゃんに伝言預かってるんだよね。
『コタマにはきつーく言って聞かせるから、破壊音波はやめて破壊音波は』って言ってたんだけど、なにか知ってる? ……知ってるね?」
最後の一言と共に、先生の声音の温度が数度下がる。なぜなら、その『伝言』を利かせた直後、ソニドリが視線を外して口笛を吹きだしたからだ。
「――――――ソニドリちゃん、こっち向こうか」
「は、分かりまし……うわ先生目力強ッ!」
先生のマジ睨みにさしものソニドリも降参し、事の次第を白状する。
そもそもの原因はチヒロの同級生、非公認部活『ヴェリタス』所属生徒『音瀬コタマ』の悪癖である。
コタマには盗聴癖とでもいうべき癖があり、あらゆる場所に盗聴器を仕掛け通信システムを盗聴したりなどしている。
収拾した音源を集めてASMRを作って楽しむなどあくまで個人で楽しむ目的で行っているため半ば黙認されているが、現在シャーレのセキュリティはソニドリの管轄である。
当然この悪癖を知っているソニドリが対策しないわけもなく、コタマがシャーレを盗聴すべくプレゼントに仕込んで送って来た盗聴器を介して破壊音波(個性を応用した特殊な音波)を送り、
運悪くヘッドホンではなくスピーカーで聞いていたためヴェリタスのアジト内にいたコタマを含む3名の鼓膜にダメージを与え、ついでにその影響で機材が壊れるなどしたらしい。
なお、チヒロはその時たまたま不在だったので難を逃れたのだとか。
「一応警告のつもりでしたよ? コタマ先輩の盗聴癖は知ってましたし。それにどうせ反省ゼロですしまたやりますよ。私としても次は許すつもりないので」
「はぁ……確かにそう言うのには警告しないとダメかな……でも、もっと穏当に警告できたよね?」
「あの手合いには痛い目見せないと根本的に理解も謝罪もしませんよ? 特別拘禁房にぶち込んでる美食研究会の2人と同じです。チヒロさんが例外的にまともなだけで」
「まあ……素直にごめんなさいが言えないなら泣くまでぶん殴るのが私の方針だし、今回は理解はしたよ。でも……」
そう言って先生はソニドリの首根っこを掴むと猫を持ち上げるようにして持ち上げ、小脇に抱える。
「……あの、先生?」
「取り合えず謝りに行こうか。その上で私と一緒にそのコタマちゃん? を説得しに行こうね」
「無駄だと思いますけどねぇ……」
そのまま先生は休憩室を出ていき、その場にはアオとホロが残される。
2人の視線がぶつかると、ホロは大きくため息を吐き、頭をバリバリと掻いた。
「なんつーか……思ったよりとんでもねえな、今のキヴォトスは」
「でも、退屈はしないでしょう?」
アオの返しにホロは一瞬呆気にとられるが、直後破顔し、大きな笑い声をあげ、一言。
「――――――違いねえ」
そんな、何でもないある日のシャーレであった。
そんなわけで31話でした。やっぱ掲示板形式は書きやすい……!
もうちょっとイベント・日常回パートを続けて次に行きたいですが、さてどの話やったもんか。
□解説
・ホロ
喋り方がウリエと割と被っている20歳。
シャーレでは割と常識人寄りなのでレイとウリエと同じぐらい苦労すると思われる。
・クソ緑
狂った思考と思想を持つくせに技術者としては限りなく真っ当な意識を持っている狂人。
なのでノリと勢いで冗談みたいなものばっか作ってるエンジニア部を毛嫌いしている。
ロマンを追求する事そのものは否定しないけど、ロマンを建前に粗大ゴミ作るんなら他人に迷惑掛からないようにやれ、というのがソニドリの言い分。
制作物関係なく自身の言動で周りにりかかるあれこれに関しては棚に上げている。
・先生
先生としてエンジニア部にもまあまあ優しく接しはするけど、技術者の端くれとしてちょっとエンジニア部のスタンスは擁護できねえな……と思ってる人。
常々言ってますが、本作先生は原作先生と違って必ずしも全生徒に平等には接しません。
基本方針が謝罪できなきゃ泣くまでぶん殴られても構わねーよな?な生き物。
・エンジニア部
実質シャーレを出禁喰らった奴ら。実は元々ソニドリの制作物を入手できないようにソニドリが手を回しているので、ワンチャンシャーレの当番として整備に関わってその流れで触れねえかな……と思ってシャーレに来たらとっ捕まった。
・ヴェリタス
ソニドリからエンジニア部係として認識されているチヒロの胃が心配になるが、多分イ在学中ずっと付き合っていかないといけない奴。
なおソニドリは盗聴器ごしにポケモンでいう『ハイパーボイス』をぶちかました。
本気で排除する気ならヴェリタスの部室を吹き飛ばしているのでソニドリなりの恩情。