ブルアカ転生掲示板   作:タマヤ与太郎

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そんなわけで36話です。もう暫くイベント編。

所でデジモン新作とポケモン新作、デジモン新作に心が傾きつつあります。どっちみち両方買いますが。
ベルスターモンの下乳が俺を狂わせる……


36:打ち合わせる奴ら

【先生】青く透き通るGTA世界に祝福を・41【若返る】

 

 

 

498:実力派センセイ

 

いやー、副作用恐くてなかなか踏ん切りつかなかったけど、若返るっていいね! 体が軽いというか、体力が有り余るというか!

……AFAちゃん製の薬*1なら万一もないしね

 

 

499:名無しの転生者

 

満喫してんねえ先生。そしてサヤが信用されてなくて草

 

 

500:名無しの転生者

 

かわいそうなサヤ……ひとえにテメェの倫理観がカスなせいだが

大事無く収まったとはいえ先生相手にやらかしてにゃんこちゃんにこってり絞られる程度で済んだの奇跡じゃない?*2

 

 

501:にゃんこ大線路

 

拘束してガン詰めしただけで拷問とかはしませんでしたけどね。解毒薬の調合に差しさわりがあると問題なので*3

あと先生も若返るのは良いですが羽目外しすぎないでくださいね! あんまり生徒さんたちの情緒を壊してたら怒りますよ!*4

 

 

502:名無しの転生者

 

なにしとんの先生

 

 

503:名無しの転生者

 

いやまあ先生が生徒の初恋キラーなのはいつものことだけどさ*5

 

 

504:写輪眼

 

先生、マジで生徒との距離感気を付けてくれよ……? 若返ると気持ちまで若返るらしいってのは前に聞いたけどよ

あと一応先生=若返り先生ってのは露見してねえけど、先生の隠し子疑惑とか出てるからな?

 

 

505:実力派センセイ

 

う、その辺はごめんね……でも私は別に距離感近く接してる気はないんだけどなぁ。一応変装してるし、ソニドリちゃん製の偽装ヘイロー*6つけてるし

というかミヤコちゃんとかワカモちゃんに若返った私の写真が出回ってる事に物申したいんだけど、狩人ちゃん?

 

 

506:墓守の狩人

 

実際非転生者にも事情を知ってる人はいた方がいいじゃない? ただでさえ先生は重責背負ってるんだから……*7

ミヤコちゃんとワカモさんとヒナさんとホシノさんには教えてるから覚えといてね

 

 

507:名無しの転生者

 

こ、こいつ反省の色がねえ……!

 

 

508:実力派センセイ

 

はぁ……まあいいけど。しっかし隠し子かぁ。結婚はしてなかったけど一応子供はいたんだけどね?

 

 

509:名無しの転生者

 

えっ

 

 

510:にゃんこ大線路

 

えっ

 

 

511:写輪眼

 

はぁ!?

 

 

512:墓守の狩人

 

あら、そうなの? まあ40過ぎてたら子供の1人ぐらいはいても不思議はないわよね

 

 

513:実力派センセイ

 

いやぁまぁ……いたと言っていいのかは微妙なラインだよ? そもそも私子供の顔すら知らないんだもん

というか……うーん、まあ今更だし言っちゃってもいいか。妊娠してるってわかったのがアリステラ防衛戦の直前、前世の記憶が戻った直後だったから

あ、ちなみに父親はアリステラの近衛兵の1人でクローニンさんの同僚の人だよ。優しい人でね、気が付いたら好きになってた。まあ、あの子を妊娠したって気付く直前位に戦死しちゃってるんだけど

そこから色々あって自爆したけど……まあ、産んであげられなかったことだけが前世においての唯一の後悔かな

体感で自爆直後にこっちに転生したからちょっと期待したけど、流石にお腹の子までは一緒に転生して来れなかったみたいだし

 

 

514:名無しの転生者

 

お、重い……っ!

 

 

515:名無しの転生者

 

ご、ごめんなさい……マジごめん……

 

 

516:写輪眼

 

……すまねえ、マジで申し開きのしようもねえ

 

 

517:実力派センセイ

 

気にしないでいいよ、みんな知らなかったことだし、何よりもう過ぎた話だからね

それに、こうして話題に出せば思い出せる。思い出せば、忘れないでいられる。悪い事ばっかりじゃないんだよ。悲しいのはまあ、仕方ないけどね

 

 

518:オール・フォー・オール

 

一応先生の体は隅から隅まで検査しましたが、まだ妊娠初期の初期の段階だったから形跡も見られませんでしたし

恐らくこれは先生が転生するにあたり、『シャーレの先生』として肉体が構築されるにあたり、再構成の対象が死亡直前の先生の肉体のみに絞られているからかと

私達はあくまで『この世界の生命体』として誕生していますから、これば先生の肉体にだけ見られる現象ですけどね*8

 

 

519:名無しの転生者

 

お前もうちょっと空気読めって……

 

 

520:実力派センセイ

 

いいのいいの。どうしようもないことだし、誰が悪い話でもないんだしね

それに、ちょっと希望はあるんだよ? あの子の存在を知った時、私のサイドエフェクト*9で感知できたんだ。つまり、あの子には命が、魂があったという事

もしかしたら、この世界じゃないかもしれないけど……あの子が転生して、幸せに暮らしている世界があるかもしれない。そんな希望が、あるかもしれないんだよ

あの子も連れてこれなくて悲しいのは事実だけど……この転生者掲示板って概念を知った時に最初にそう思ったから、私は今先生として活動出来てるんだ

まあ、まだ産まれてもいなかった子だから、前世の記憶とか、そう言うのはないかもしれないけど、希望は、希望だけは、確かにある

 

 

521:G級ライダー

 

それは……ロマンのある話ですね。あるいは、もうどこかのスレで言葉を交わしているかもしれない。そう思うと、なんとも優しい気持ちになれるお話です

 

 

522:聖剣の保安室長

 

確かにな。それによ……キヴォトスに転生してなくて良かったかもしれねえぞ? あたしが言うのもあれだが……この世界、治安がゴミだからな*10

 

 

523:名無しの転生者

 

確かにな……なんだったら倫理観とかそう言うものもまあまあアレよね*11

 

 

524:囚人キング

 

下手に撃たれても死なない世界だからみんなトリガー軽いもんね……まあ手加減しなくても早々死なないってのは良いことかもしれないけど

倫理観とか治安とか以前の頭おかしい子割といるからなぁ……

 

 

525:オール・フォー・オール

 

私とかその生きた証拠みたいなもんですしねえ

あ、そうだ先生、話変わりますけど……セミナー*12から先生にコンタクト取ってほしいって連絡来たんですけど、多分これイベント案件ですよ

 

 

526:G級ライダー

 

セミナーというとミレニアムの生徒会でしたか? イベント案件という事はどのイベントかは見当がついているのですか、ソニドリ

まあイベント名で言われても私は分からないのですが

 

 

527:オール・フォー・オール

 

多分『船上のバニーチェイサー』ですかねえ。元セミナーの遵法意識ゼロ、倫理観ゼロ、罪の意識ゼロのトリプルゼロの横領犯、黒崎コユキちゃんのイベントですよ

 

 

528:名無しの転生者

 

まさにその通りなんだがもっと言い方あんだろお前w

 

 

529:実力派センセイ

 

元生徒会役員なのにどう見ても字面が犯罪者のそれなんだけど……?

 

 

530:写輪眼

 

いやまあそれ言われるとゲヘナの人間としちゃ何も言えねえんだが……*13

 

 

531:オール・フォー・オール

 

ゲヘナはゲヘナで生徒会長が横領パワハラテロ準備罪のオンパレードですからねえ。まあそれはそれとして、このコユキちゃん、ある種の異能の持ち主でして

パスワードや暗号の類を直感的に解いてしまえるという能力を持ってるんですが……それを買われて一時期セミナーに居たんですけどね

先に挙げたカスっぷりのせいで結局クビになりまして。かといってその経歴からセミナーの機密も知ってるので矯正局にはぶち込めないという厄介な子なんですよ

 

 

532:墓守の狩人

 

で、セミナー名義で債権を無断発行しまくった上に逃亡して他所の学校の管轄に逃げ込んだところを捕まえに行くのが大雑把なあらすじね

バニーチェイサーって事はC&Cとの共同作戦になるのかしら?

 

 

533:オール・フォー・オール

 

ですねー。詳しい所はシャーレにC&Cの人達が来るので相談してくれって話らしいです

 

 

534:実力派センセイ

 

なるほど……あ、ユウカちゃんからモモトークだ。うん、AFAちゃんに連絡はしたけどC&Cの子達と共同作戦を頼みたいからお願いします、だって

C&Cっていうとミレニアムのエージェント部隊だよね。ちょくちょく当番で来てくれてるアスナちゃんとかアカネちゃんがいる所だっけ

メイドさんの制服可愛いよね*14

 

 

535:名無しの転生者

 

あ、先生その2人とは知り合いなのね。そうそう、『Cleaning&Clearing』、略称C&C、ミレニアムの誇る凄腕エージェント集団だよ

ミレニアム最強と名高いコールサイン00、美甘ネルを筆頭にした少数精鋭の集団なんだけど……まあ、やることが派手でね。任務の度になんかぶっ壊して帰って来るんよ

その抑止と監視のために先生を付けてコユキ捕縛に……というのがプロローグの流れやね

 

 

536:にゃんこ大線路

 

あー、そう言えばメイドさんがいて何事かと思いましたが、ミレニアムの人達だったんですね

アスナさんはなんというかこう……大型犬というか……なんというか。抱きつかれて窒息しかけましたよね

 

 

537:名無しの転生者

 

タッパもあるしスタイルもいいのにインストールされてるの人格が人懐っこい大型犬だもんな……

なおあれで高3で、ネルと並んで最上級生なんよね

 

 

538:実力派センセイ

 

うんうん、可愛いよねぇアスナちゃん。アカネちゃんもちょっとアブないとこ*15あるけどいい子だし

他の2人には会ったことないけど、話を聞くに荒っぽい子なのかな……?

 

 

539:名無しの転生者

 

まあネルは結構ヤンキーみたいなとこあるよね。写輪眼ネキとか聖剣ネキと似たベクトルっつーか

でもカリンは大分良識派だし、ネルも誰彼構わず噛みつく狂犬って訳じゃないから仲良くしてあげてね

 

 

540:聖剣の保安室長

 

へぇ、ちょっと気になるわな。一応シャーレ実働部隊の1つを預かる身としちゃ、他所の凄腕って聞くと興味出て来るわ

 

 

541:名無しの転生者

 

義理人情に篤い面もあるし、聖剣ネキとは結構波長合うんじゃね?

まずは打ち合わせからになるんかね、頑張ってなー

 

 

542:写輪眼

 

コールサインダブルオーっていやぁ、その道じゃ知れた名だからな

俺もちっと血が騒ぐね、どれ、顔出しにいくとすっか

 

 

543:名無しの転生者

 

け、ケンカはやめろよ……? まあ、墓守ネキとかライダーネキがいるから多少の怪我は何とかなるだろうけど

 

 

544:実力派センセイ

 

あはは、元気でいいねえ。あ、そろそろくるみたいだから落ちるねー。進展あったら報告しに来るよ

皆も来れたら来ていいよ、私一人で出迎えるのも寂しいからね

 

 

545:名無しの転生者

 

なんもないと良いけど……

 

 

546:名無しの転生者

 

まあ、先生とか良識派に期待しよう

でもやり合うことになってもそれはそれで仲良くなれそうよね

 

 

547:名無しの転生者

 

ネルと聖剣ネキ・写輪眼ネキはもう不良漫画の文脈なんよね

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、改めまして初めましてかな、C&Cの皆。シャーレの先生こと天保印羊子です。アカネちゃんやアスナちゃんとはもう会ってるけど、ネルちゃんカリンちゃんとは初めてだったよね」

 

少し後。シャーレの執務室でデスクに座りながら、先生はにこやかに微笑む。

目の前には4人の少女。ミレニアムの生徒会『セミナー』直轄の精鋭部隊『Cleaning&Clearing』の四人だ。

 

「お久しぶりです、先生。コールサイン03、室笠アカネ、参りました。今回は任務にご協力いただけるとの事で……」

 

そう言って堂に入ったカーテシーをする、ロングスカートのメイド服を着た、明るい茶のロングヘアに眼鏡をかけた少女。コールサイン03、室笠アカネ。

 

「初めまして先生。コールサイン02、角楯カリン。よろしく」

 

一礼する、黒髪に褐色肌の、スカート丈の短いメイド服の少女。コールサイン02、角楯カリン。

 

「はいはーい! コールサイン01、一之瀬アスナ! 今回はよろしくね、ご主人様!*16

 

喜色満面、といった風に快哉を上げる、大型犬の様な印象を受けるミニスカメイドの少女。コールサイン01、一之瀬アスナ。

 

「はしゃいでんじゃねえよアスナ。ともあれ、コールサイン00、美甘ネル。別にシャーレと協働しなくても十分可能な任務だと思うんだがよ……ま、会計のやつがうるせーしな」

 

はしゃぐアスナを窘めつつもため息を吐く、ひと際小柄なメイド服の上からスカジャンを着た、強気な面差しの少女。ミレニアム最強と名高いコールサイン00、美甘ネル。

彼女たちC&Cの四人は、今回先生とも親交の深いセミナー会計、早瀬ユウカの命により、先生、厳密にはシャーレと共同で任務に当たる事になっている。しかし、それを受け入れている他の3人はともかく、リーダーであるネルだけは不満顔であった。

それはそうだろう。ミレニアムにおいてC&Cは最精鋭、その中でもコールサイン『00(ダブルオー)』を冠するネルは、その圧倒的な実力から『コールサイン00』という名前そのものが約束された勝利を意味するとまで言われている。

自らの実力に自負のあるネルにとっては、今回の任務は『自分達だけでは心もとない』と言われているようで、非常に不満だったのだ。

 

「君達にフリーハンドを与えると損害度外視で暴れるから、うまい事手綱をお願いします、ってユウカちゃんから言われてるんだよね。余計な被害を出さないのも有能なエージェントの手腕だと思うよ?

 特にネルちゃんとアカネちゃん。特に今回、他所の学区内での任務だからね。全責任をネルちゃん達が取るなら、私もフリーハンドを与えてもいいけど」

 

そう言って、やや『圧』を感じる笑顔で四人を見る先生、そして視線を逸らすネルとアカネ。C&Cはセミナーが擁する凄腕エージェントであることは間違いないが、それはそれとして問題児集団でもあるのだ。*17

任務の度に物品や建造物を破壊して来るため弁償などで予算が想定の数倍に上ることも珍しくなく、会計であるユウカの頭を悩ませる一因となっている。主にアカネの悪癖のせいで。

アカネは物腰柔らかな理想的なメイドといった雰囲気とは裏腹に、卓越した爆薬スキルを用いてむやみやたらと爆破する爆弾魔という側面を併せ持ち、初当番の日は天井を爆破して先生の前に現れるという衝撃的な登場を披露している。

ネルもまたリーダーとしての自負はあるが荒っぽい所もあり、破壊行為に関して悪びれる様子もなくユウカと口論になる事も一度や二度ではない。それ故、機密を握った逃亡犯の捕縛という重要任務ではあるが、被害を抑えるためにも、と先生の指揮下で動くことになっているのだが。

 

「自覚はあるようで嬉しいよ。まあ、必要ならどんだけやっても構わないけれど……少しは後始末する人の事も考えようねって話。それじゃ、ソニドリちゃん、概要説明お願い」

 

「はいはい、承りました。今回の作戦は元セミナー、黒崎コユキちゃんの捕縛です。すでに事前情報の共有は済んでるはずですけどおさらいしときますね?

 コユキちゃんはミレニアムからの逃亡後、各種交通機関を乗り継いで現在はオデュッセイア海洋高等学校船籍『ゴールデンフリース号』へと逃げ込んだことが分かっています」

 

立体映像を浮かべながら解説するソニドリ。そう、逃亡犯。黒崎コユキが逃げ込んだのは、よりにもよって他学区、それも島や船を拠点としている学園、オデュッセイア海洋高等学校の管轄だったのだ。

 

「まあ、なまじブラックマーケットに逃げ込まれなくて良かったですね。流石にブラマ吹き飛ばすと後始末が面倒ですから。*18コユキちゃん自ら逃げ場のない船上に逃げてくれて助かりましたよ。船一隻吹き飛ばす程度ならどうとでもなりますからね*19

 

「おい先生!? なんかこの緑色とんでもねえ事言ってんぞ!?」

 

「あはは……まあまあ。ソニドリちゃん、続けて続けて」

 

ソニドリの発言に思わず先生を見るネル。先生はいきり立つネルを宥めつつ、ソニドリに後を続けさせた。

 

「ま、穏便に行けばシンプルな話ですよ。オデュッセイアに犯罪者の引き渡しを要求すればいい話ですから。まあ、問題は逃げ込んだ先がゴールデンフリース号って事なんですけどねー」

 

「……と、言いますと?」

 

アカネの相槌にソニドリは新たにいくつかの立体映像を浮かべる。件の『ゴールデンフリース号』、そしてその内部と思しきカジノの映像だ。

 

「ゴールデンフリース号は船内カジノで大儲けしてて独自採算で動いてまして。厄介なことにオデュッセイアの生徒会の話を聞かない連中だそうなんですね。*20

 そんな人たちが大人しく生徒会からの命令に従って犯罪者引き渡すと思います? めんどくさいことにこのコユキちゃん、横領した金をたんまり持って逃げ込んでるそうなので。

 連中からしたらカモがネギと調味料と鍋背負って台所に飛び込んできたようなもんですよ」

 

「じゃあ、どうすんだよ? 潜入でもすんのか?」

 

「ゴールデンフリース号をシージャックします」「おい!?」

 

思わずソニドリに掴みかかるネル、それを止めようとする一同でひと悶着。少し後、荒い息をついてソファにもたれかかるネルを見ながら、ソニドリはけらけらと笑う。*21

その反省ゼロの様子にネルは拳を握り締めるが、他の面々に静止されてしぶしぶと拳を降ろした。

 

「いやー、やっぱいいですねえ、ボケに対してきれいにツッコミ返って来るのって。最近皆慣れて来たのかスルーされがちですし……

 ネル先輩みたいな打てば響くツッコミ、ボケ冥利に尽きますね! まあそれはそれとして、基本的には先生を中心にシャーレとして乗り込んでゴールデン……めんどくさいですね、GF(ゴールデンフリース)号と略しますか。

 GF号の船長にコユキちゃんの引き渡しを要求します。まあ、断られるでしょうけど」

 

「ソニドリちゃん、じゃあどうするの? いつもみたいにどっかーん、ってやっちゃだめなんだよね?」

 

「GF号を沈めます、物理的に。アスナさん的に言えばどっかーん、ってやっちゃうって事ですね!」「おい先生本当にこいつ大丈夫か!?」

 

アスナの問いにサムズアップで応えるソニドリ。またもツッコむネルに先生は苦笑を返し、まあまあ……と落ち着くようにジェスチャーを返す。

訳が分からない。ネルは困惑していた。自分達の荒っぽい行動を咎められたかと思えば、咎めた側が自分達並みに荒っぽい作戦を展開しようとしているのだ。

もっとも、その解説をしているのがミレニアムでも『歩く治外法権』で有名な王釣ソニドリである。自分をからかうための適当な解説だとも思えたが……

 

「まあまあネルちゃん落ち着いて、落ち着いて。ソニドリちゃんもネルちゃんからかうのはその辺にしてあげてね? 可愛いとは思うけど話進まないから。

 で、まあ……大まかな作戦としてはそんな感じかな? まずはシャーレとしてコユキちゃんの引き渡し要求、それを断るならGF号を制圧、その後コユキちゃんの捜索と捕縛かな」

 

「……いいのかよ?」

 

「言いも悪いも、冤罪ならともかく明らかな犯罪者を庇うなら犯人蔵匿罪だよね? どうもキヴォトスで犯罪犯す子達は連邦生徒会を舐めてる節あるし……

 結果的に船沈めることになっても、それでシャーレを恐れて犯罪を辞める子達が増えるなら、それはそれで万々歳かな」

 

苦笑する先生。ネルは、己の口角がひくつくのを感じていた。こいつらやべえ。ネルは素直にそう思った。

元々先生自身、キヴォトス到着早々に七囚人率いる不良軍団の大規模暴動を鎮圧し、アビドスにおいては己自身が矢面に立ち、たった5人でカイザーPMCの主戦力を殲滅。

今作戦を開設している王釣ソニドリもまた、ミレニアムにおいての最高峰の頭脳を持ちながらミレニアムからの援助をほぼ受けず、己の頭脳と技術力をフルに使いキヴォトストップクラスの大企業の総帥をしている。

また、あらゆる手段を用いて影に日向にかつてカイザーグループを真綿で首を締めるように締め上げ、最終的に滅ぼすに至った。

他の幹部陣もゲヘナの影のボスと言える蓮常寺ウリエ、剣術だけで百鬼夜行最強の名をほしいままにする剣鬼、虎尾フミ、トリニティはシスターフッドの暗部『墓守』の長である龍宮アオ、暁のホルスと並び称された『宵のベヌウ』乃木平ホムラ。

単騎で一軍にすら匹敵する面々が勢ぞろいしているこの面々に狙われることになったコユキに、ネルはちょっとだけ同情した。

 

「ま、景気よくカマすのはこっちとしても嫌いじゃねえが……人のやりすぎをどうこう言ってたヤツの言葉じゃねえよな?」

 

「必要だからやってるだけだよ。やりすぎたにしてもシャーレの責任においてどうにか出来る範囲だしね。

 マウント取るような言い方になっちゃうけど……ネルちゃんはそう言う事、やらなくてもスマートに収められるよね? そう言う性分だから仕方ない所はあるんだろうけど」

 

「それに資金的な問題なら我がハチドリグループが居ますので! 金なんてどうにかしようと思えばどうにかなるもんですよ?

 ま、ユウカさんが抱えてる問題はC&Cの破壊行為だけじゃないから頭が痛いんでしょうけど。私個人としてはどーでもいい事ですけどね」

 

そう言って肩をすくめる先生とソニドリ。ネルは大きくため息を吐き、頭を乱暴に掻く。思ったほどに真っ当な連中ではないようだが、それでも、退屈はしなさそうだ。左右を見回し、他の3人の様子をうかがう。

アスナ、『いつも通りって事でいいのかな? 先生とお仕事するのは初めてだから楽しみ!』と太陽の様な笑顔を見せている。こいつはいつもと変わらないか。

カリン、『噂ってのはあてにならないな……』とちょっと遠い目をしている。そこは本当に同意はする。おまえがC&C(ウチ)の良心だ。

アカネ、『派手にやってもいいのなら、気楽に行けそうでしょうか?』と眼鏡の奥の瞳が怪しく煌めいていいる。お前はちょっと落ち着け。

メンバー3人の様子を伺い、ネルは先生を睨む。その顔は人懐っこい笑みを浮かべてはいるが、その奥に、強い意思の光を見た、そんな気がした。

 

「ま、ウチの連中も概ね大丈夫そうだ。今回の作戦、仕切りは先生、あんたに任せる。ミレニアムの矛、上手く使ってみせろよ?」

 

「それは責任重大だね。でもまあ、大丈夫じゃないかな。勝手に飛び回って敵を殲滅した上に敵の拠点根こそぎ吹っ飛ばしてくるような矛でなければ……うん……」

 

そう言って先程とは一転、ちょっと黄昏た雰囲気を出し始めた先生を見て、ネルは『この人もこの人なりに苦労してんのな……』とちょっと同情したのだという。

 

どっとはらい。

*1
ソニドリは個性併用でサヤの薬に匹敵する効能の薬が作れる。副作用無し

*2
サヤ「あれはこってり絞られるというか普通に監禁からの尋問なのだ」

*3
なお差しさわりが無ければ多少痛い目を見せるぐらいはする模様

*4
なお当人が情緒壊された筆頭

*5
前科多数あり

*6
それっぽくしただけのただの立体映像を出す髪飾り

*7
という建前で割と愉快犯的な犯行

*8
死亡直前の状態で転生してきているのは先生だけ

*9
先生のサイドエフェクトは生命感知、命あるものの存在を認知する能力

*10
それはそう

*11
実例沢山

*12
ミレニアムにおける生徒会に相当する組織

*13
マコトとかアコとか

*14
実際表向きはメイド部みたいな扱いらしい。一応ネームド以外のモブもいる模様

*15
何せ絆ストーリーで天井爆破して乱入してきた実績持ち

*16
アスナは『先生』ではなく『ご主人様』呼びをする

*17
特にアカネとネル

*18
面倒というだけで必要なら躊躇なく吹き飛ばしはする

*19
せやろか

*20
ミレニアムに対するソニドリに近いスタンスだと思われる

*21
ウリエやホムラに半殺しにされて平然としている生き物がネル相手に臆することはないのである




そんなわけで36話でした。明かされる先生しんじつと風前の灯火となったコユキちゃん。死にはしません。死ぬよりはマシな目に合うかもはしれませんが。
そんなわけで珍しく前後編です。ニュー転生者は出ませんが、シンプルになんか長くなりそうだったので……

□解説

・先生
実は恋人もいたし子供がいた(妊娠してた)42歳。
生徒達に恋愛感情一切ないのも、同性である以前に恋人を一途に想っているから。
ごくごくまれなタイミングで当時を思い出してしっとりしている先生が見れます。なお(理由は知らないまでも)それを見たミヤコとかレイは情緒がぶっ壊れた。

・クソ緑
ミレニアムから予算は貰ってるけど一切手を付けずに自分で稼いだ金で好き放題してるやつ。
表向き法的には一切問題ないし、問題ある施設も大体アビドス砂漠に埋もれてる上独自システムで完全に外部ネットワークから独立してるのでリオ会長やヴェリタスでも手が出せていない。
この時点でもうリオ会長の横領とか横領都市建造には気づいてるけどミレニアムには一切報告も忠告もしてない。どうでもいいので。

・ネルパイ
実は今回の小説パートに登場した中でカリンとツートップでまともな子(=苦労する子)。
性格上ソニドリの良いおもちゃにされそうだけど先生がいるのでまあまあ苦労するぐらいで収まりそう。
なお、作戦の概要解説した後ウリエとかホロとかとガチンコの模擬戦してました。

・C&C
アカネとアスナは既に先生と面識があったという事にした2人。アスナはレイを胸で窒息させた前科持ち。
カリンもまあまあ苦労しそうだけど、本作先生は原作先生の様に狂ったりはしないので頼れる先生、ぐらいの認識になりそう。
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