梶尾「どうしてXIGのメカはコンテナ型なんだ?」   作:Mak

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ヘビーウェイト

「XIGファイターには通常のファイターに比べて圧倒的な火力の向上がなされているのは梶尾さんもご存じだとは思いますので説明はいらないですよね?」

 

「ああ。レーザーバルカンに新型のサイドワインダー、その他オプション装備のどれをとっても防衛隊のファイターとは桁違いなのは常に感じている。…それで? なんとなく想像はつくが火力の向上がどうリパルサーリフトに繋がるんだ?」

 

「想像通りかとは思いますが、それらの火器類の重量がファイターに搭載するには重すぎたんです」

 

 

 

通常の航空機が空を飛ぶためには前述した通り揚力が重要であるのだがその力には限度がある。

様々な要件や使用目的にもよるが、浮かび上がらせたい重量が重いほどより大きな揚力が必要となり、その揚力を増やすためにはより大きな翼*1が必要となるのだが戦闘機のように高速飛行を要求される機体にはその翼自体が障害となってしまう。

 

 

 

「それらの問題を解決するための対策として、リパルサーリフトが選ばれました。リパルサーリフトによる反重力の補助によって機体重量を飛行可能な程度まで軽減するのが当初の理由で、実際にノーマルファイターによる実証実験での評価は現在のファイターと遜色ない性能を証明したそうです」

 

 

 

…後にこの実験が無駄ではなかったことは近い将来に判明するのだがこの時の我夢たちには知る由はなかった。

 

 

 

「なぜそのプランのまま採用されなかったんだ? 機種転換の手間や時間を考えれば新型機を用意するほうが非効率に思えるのだが」

 

「…理由は幾つかありますが、まずはリパルサーリフトの性能が開発者の予想以上だったことです。これを見てください」

 

 

 

そういうと我夢はパソコンを操作し、2つのグラフで表されたデータを梶尾に見せる。

特別(目の前の人物に比べて)学の無いと思っている梶尾から見てもそのグラフからは天と地ほどの差があることは一目瞭然に見て取れた。

 

 

 

「このデータはファイターのジェットエンジン出力に比例して発生する従来の揚力とリパルサーリフトから発生する反重力の値を現したものです。見ての通り、同じ出力でも発生する反重力は揚力を大幅に上回ります。つまり…」

 

「補助どころの騒ぎではない、揚力にとって代われると判断されたわけか」

 

「その通りです。この結果を受けてファイターの開発者たちは従来の航空力学の常識には捉われない新しい航空機の開発を決定したそうです」

 

 

 

ちなみにどれ程の開きがあるのかというジェットエンジンのアイドリング状態で生み出させる電力と充電されたバッテリー電力の消費だけで機体重量を0に出来る程度であり*2、これは通常の航空機がエンジンを廻し、水平に飛び続けるのと同等であると聞けばその差を理解してもらえるだろう。

 

 

 

「そしてもう一つの理由ですが…」

 

 

 

此処までは順調であった。

しかし、歯切れよく進んでいた我夢の説明が歯切れの悪いものになりそうだと梶尾は予想し、実際にその予想は的中していた。

 

 

 

「これはXIGの設立にも関係する話なのですが、政治的な理由により現在のファイターがあると言っても過言ではありません」

 

 

*1
諸々の条件によりその限りではない

*2
第21話、妖光の海より。酸素欠乏によりエンジンの燃焼がストップした際ピースキャリーが墜落せず通常比30%の推力で飛行できるのは驚異的




お久しぶりです

時が過ぎるのが早いと年々感じてしまう今日この頃でございます。

気ままに書きますのでどうか気ままに読んでいただければ幸いです

なぜセイレーンなのかは…次回のお楽しみに


※2月7日更新
すいません、都合により最後の部分の内容を変更いたします
セイレーンについては次回もしくは次回へと繰り越します。
ご承知おきください
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