異世界に転生した祖龍は新しい人生を楽しむ事にしました 作:虚無神
その龍は寿命を迎えそのまま息を引き取る。
そう思われていたが、その龍の魂は時空を超えてある世界へ転生する事になった。
『……』《ここは・・世の全く知らぬ世界・・・》
その龍は目を覚ますと辺りを警戒し周囲を観察していた。
『……』《どうやらこの世界は余の知る世界とは違う世界・・時空を超えたか・・・だがこの時空は初めて来る・・それに此処は余の力を制御するには難がある、まぁ存在するだけで災害、厄災そのもの余では・・》
龍は自身の力を抑える抑止力が欲しかった、だがその抑止力は思わぬ形で手に入る。
「異界の龍よ・・己の力を制御したいか…?」
『…何者だ・・姿を現せ…』
「…良かろう……」
声の主は龍の前に姿を現した、その姿は己と同じ龍の姿をしていた。
「これで良いか…?異界の龍・・いや異界の祖龍と呼ばれしミラルーツ・・・違ったかな…?」
『……何故余が別の世界から来て、そして余の名を知っておる・・汝は一体何者だ…』
「自己紹介が遅れたな、私の名はヴェルダナーヴァ、この世界の創造主、神と言っても過言では無い」
『…その神が余に何のようだ…?』
「先程自身の力を抑える抑止力が欲しいと言っておたな…」
『確かに余はそのように申したが・・まさか叶えてくれるとでも言うのか…?』
「そのまさかだ・・ミラルーツ君…」
『余をなめているのか?、ならばその身で・・!?』
この時ミラルーツはこのヴェルダナーヴァと呼ばれる龍のその存在感だけで圧倒され攻撃をすると言う行動をする事は出来なかった、まるで背筋が凍るような、身の毛もよだつ様な感覚に陥り、ミラルーツは生物としての本能がこのヴェルダナーヴァと言う龍が遥か格上だと自覚した。
「……よく攻撃を仕掛け無かったな・・利口なのか腰抜けなのか、いやそのどちらでも無いか・・・君は私と明確な実力差があると瞬時に見抜いた、それだけでも上出来だよ・・君はかなりの実力者の様だし・・・恐らく私を除けば君がこの世界で一番最強だろうな・・いや確実にな…」
『・・何故それ程の力があるのにこの時空が保っている・・・それだけの質量・・この時空だけじゃない無数の時空を無数の異界を瞬時に消滅させる程の力があると言うのに…』
「そこまで分かったか・・なら特別に教えてやろう・・・どの時空、異界にも抑止力は存在する、その世界で一番力がある者の力を抑え込む為の・・君の世界の抑止力では君の存在は抑えられなかった、それだけだ、だがここであれば君のその力を制御可能になる…」
『では余の力は元いた世界では強大過ぎたと言う事か・・だが一つ疑問に思う事がある、汝の力はこの世界だけの抑止力で抑えられているのか・・・って事だ……』
「流石、異界の祖龍と呼ばれる事だけはあるな・・その疑問に答えてやるまいに一つ試させてはくれぬか?、君のその力がどんなものなのか・・・をなぁ……」
『余の力をそのまま解き放っても良いと・・この世界にダメージは無いのか?』
「安心しろ、私の力で抑え込める…」
『なら・・分かった…』
ミラルーツはヴェルダナーヴァに言われ己の真の力を解放する、その瞬間、この時空、異界全域に超巨大な衝撃の波が襲う、その波はヴェルダナーヴァが結界を張っていなかったら完全に無数の時空、異界を完全消滅させていた、しかしそれでもヴェルダナーヴァからして見ると小さな力に過ぎなかった。
「私が結界を張っていなかったら・・間違い無く無数の時空、異界が完全に消滅していたろうな…」
『…なるほど今迄こんなに全力で力を解放した事が無い上、どんなものかと思っていたが・・まさかここまでとはな……』
「さて、君の力は完全に理解した・・ではさきの質問に答えよう・・・私の力の制御はこの世界、この時空の抑止力だけでは無い、無数の時空、異界の抑止力を最大出力で発動させ無理矢理私の力を押さえ込んでいる状態だ……」
『……なるほど・・そんなに抑え込まれた状態でその強さって訳か・・・これは適わぬわな…』
「実に面白い・・理解が早いな・・・気に入ったミラルーツ君・・君に力に抑止力を上乗せしてその力を抑え込める様に教えよう・・・簡単だ、人の姿になるだけだ・・人の姿になれば世界の抑止力が働きお前の力を極限迄に抑えてくれる、ただし龍の姿に戻った時は今と同じ状態となる、存在するだけで滅びを齎す存在としてな……」
『人の姿に・・なるほど、それは理解出来た、だが今は汝の力で余の力がこの時空そのものを消す事を防いでいる・・と言う事だな…』
「嗚呼・・その通りだ……」
ヴェルダナーヴァの力に寄りミラルーツの力は制御、防がれており、今いる時空、異界が完全消滅するのを阻止していた。
そしてミラルーツはヴェルダナーヴァの言う人の姿になる、その姿はスタイル抜群の白髪の美人、美少女だった、だがミラルーツに性別と言う概念は無い為、無性となる。
『こんな感じで良いのか?』
「嗚呼、・・まさか初見で出来るとはなぁ……」
『確かにこの姿の方が馴染む上に力を制御も簡単に出来る…』
人型になるのは初めてだが、どう言う訳かしっくり来ており、体も楽だと感じていた。
それから数万年後、新たに原初の悪魔と始原の七天使と呼ばれる存在が誕生し、様々な歴史の変化が起こる、原初と資源達が生まれて数千年と時が流れ、原初達からも始原達からもミラルーツは勝負を良く挑まれていた。
『・・この程度か?、原初の悪魔も始原の天使も・・・全員揃ってその程度か・・つまらぬな・・・汝らはもっと力を付け、その時にまた挑むと良い…』
原初の悪魔と始原の天使を全員相手どっても平然としており、丸でそこら辺の雑魚を低級装備のハンターを一瞬で蹂躙し三落ちさせる様にあしらっていた。
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