時を止める実力者になりたくて   作:Mr.不器用

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 今月は投稿がんばろ。

 そういえばメッセージボックスってどうやってやればいいんですかね。あんまりこのサイトの機能分かってないので知ってる方いたら教えてください。


金稼ぎイベントの到来だ!

 聖地リンドブルムから王都に無事に戻ってきた。アレクシアはあれ以降鍛錬に励んだり書物を読むなどして自分なりにディアボロス教団について調べてる。それによく俺も付き合わされているというわけだ。正直俺としてはかかわられると正直面倒なのでおとなしくしててほしいのだがそんなことを言っても聞くわけがないので仕方がない。

 

 さて、それはそうと王都ではブシン祭のエントリーが始まっている。予選から始まり勝ちあがった人が本選に進む、よくある典型的な大会だ。もちろん俺は出るつもりはない。俺が楽しめる相手なんて出ないだろうからな。

 

 だが、このブシン祭はこの世界では規模のでかいお祭りのようなもので町中がにぎわっている。今、町中を歩いているわけだがあちらこちらで誰が優勝するだの、注目の選手はだれかなどの話が聞こえてくる。

 

「ようやく見つけたわよ!」

 

「げっ、ブラコン短気女」

 

「その変な名前今すぐやめなさいよ」

 

「何も間違ってる気はしないんだが。まぁいいや。それで何の用だクレア」

 

「あんた、もちろんブシン祭は出るわよね」

 

「出ないぞ」

 

「そうよね。もちろん出る・・・・今なんて言ったの?」

 

「耳まで遠くなってるのか。出ないって言ったんだ」

 

「なんで出ないのよ!」

 

「いや、出ることに魅力を感じないから。出ても10秒で終わらせられる相手と戦っても何も面白くないだろ」

 

「それは私も10秒で終わらせられるってことでいいのかしら?」

 

 あ、やべ地雷踏んだ。ついつい本音が。クレアと戦うとになんてかーなーり手加減してやってるからな。クレアはプライドが高いからいつも届きそうで届かないくらいの強さに調整してるから今の発言が信じられないし自分を馬鹿にしてるように聞こえたんだろ。

 

「なんだ。クレアが出るのか。”ライバル”のクレアが出るなら考えるか」

 

「っ!!そうよ!私が出るんだからあんたも出なさい。そして大勢の前で今までの借りを返すわ」

 

「あーまぁ考えておく」

 

「今決めなさい」

 

 めんどくせぇ。クッソ、ライバルって言ってクレアの気分良くしたら帰ってくれるかと思ったらまさか裏目に出るとは。

 

「あーあれだ。この前の学校で起きたテロ事件で実は他の生徒を庇ってな。その傷がまだ完全に癒えてないんだよ。もちろんそれでも他の連中に後れを取るつもりはないがクレアとは万全な状態で正々堂々と戦いたかったんだよ。クレアも万全じゃない俺に勝っても納得しないだろ」

 

「はぁ分かったわ。エントリー期間中に傷が治りそうだったらエントリーしなさい。出来なかったら傷が治り次第私とまた戦いなさい」

 

「ああ、約束しよう。傷が治り次第教えるよ」

 

「あんたらしいといえばらしいけど、気をつけなさいよ。私のライバルなんだから」

 

「なんだ心配してくれるのか?」

 

「ち、違うわよ。あんたが死んだらシドが悲しむでしょ」

 

「そう言うことにしておく。じゃあそろそろ俺は行くわ。じゃあな」

 

♢♢♢♢

 

「へーお前ブシン祭出るんだ。なんか意外ー」

 

「いやー見た目は超弱そうだけど実は大会のダークホースで次々と優勝候補者を倒し、あいつは何者なんだー的なやつをやろうかと思って。さっきガンマのところに行って来て変装する姿を選んだんだ。我ながら凄く弱そうだった」

 

「なるほど、定番だな」

 

「それよりトキは出ないの?」

 

「お前が出るなら出てもいいがトキとしては出れないな。お前とガチでやりあったら学生レベルじゃなさ過ぎて必要以上に注目浴びそうだからな。そういえばさっきお前の姉にブシン祭に出ろって絡まれたぞ」

 

「あーそれは災難だったね。それで出るって言ったの?」

 

「何かと理由つけて断った」

 

「すごいね。あの姉さんを引かせるなんて。断っても無理やりにでもエントリーさせに行きそうだけど」

 

「ほんとだよ。知ってるなら少しは何とかしてくれ」

 

「無理だよ。シド・カゲノ―は姉さんには逆らえないんだ」

 

「さいですか」

 

「それで出るの?」

 

「うーん。お前みたく変装して出てもいいけどなーただ当たったらわざと負けないといけない人がいるんだよなー」

 

「へー誰?」

 

「アイリス王女だよ。ただでさえいろいろあってアイリス王女のえーと、あれだ紅の騎士団。あの騎士団、メンバーが学校テロ事件で死んだりして結構ボロボロでその名誉回復のためにもブシン祭は優勝したいだろうからな。ここで優勝しなかったらさらに周りの目は厳しくなるだろうしそれはさすがに不憫だと思ってな」

 

「なるほどね。まぁ僕は当たっても容赦する気ないけど」

 

「だろうな。だから、お前と当たらない可能性もあるから今回はいいかな。そのかわりお前が出ると聞いてやることが一つできた」

 

「何するの?」

 

「金稼ぎ」

 

「詳しく!」

 

「この大会、普通に賭けがあるらしいからな。町中だとすでに誰にかけるかの話で盛り上がってたぞ。そこでだ、お前が出る。しかも弱い見た目でだ。つまり必然とオッズは上がる。そこに毎回全財産を投入すればがっぽりよ。予選でもある程度稼げると思うが本選なんておそらく誰もお前が勝つと思わないから予選の比じゃないくらい稼げるぞ」

 

「さすが僕の相棒。僕の全財産も渡すから頼んだよ」

 

「分かったよ。その代わり負けんなよ」

 

「誰に行ってるのさ。僕はトキ以外に負けるつもりはないよ」

 

「よし、お互いがっぽり稼ぐとしようか」

 

 俺とシドは熱い握手を交わしこのブシン祭で稼ごうそう誓ったのだ。

 

♢♢♢♢

 

大会当日 

 

 シドはジミナという名前でエントリーしている。その姿は今日初めて見たが本当に弱そうだった。だからこそオッズは必然と高くなっている。まだ予選は始まったばかりだが既にかなりの額を稼いでいる。この賭けに支払われる資金はどこから出てるのか知らないが破産させてやるぜ。

 

 大会には俺、シドとあとヒョロが来ている。ジャガは実家で芋を掘ってるらしい。シドはジミナの番が回ってくると抜け終わったら戻ってくるそれを繰り返してた。ヒョロは対戦相手を記録しどっちが勝つかを熱心にメモしていた。それを俺らに得意げに話してくるのだ。こいつにかければ間違いなく勝てるとか。俺がジミナにかけたときはそれはそれは馬鹿にされた。もちろんジミナが勝ちあがるがそれを見てもジミナにかけるつもりはないらしい。

 

「僕、ちょっとトイレ―」

 

 次はジミナの試合か。それにしても僕ちょっとトイレ―ってあの小さい死神以外で使うやついたんだな。

 

「俺も散歩してくるわ」

 

 せっかくのブシン祭だ。わざわざ結果が出る試合を見ても楽しくない。どうせならどんな選手がいるかを見てくるとするか。

 

 エントリー者はかなりの数なようでそこらじゅうで予選が行われている。ただ、強そうだなと感じた人は誰もいなかった。それもそのはずで優勝候補者など注目されてる人たちは予選が免除され本選からなのだ。

 

 会場内で行われてる試合を見ても特にそそられなかったので金だけ受け取って今日のところは帰るか。

 

「エルフのにおいがする」

 

 会場を出ようとした矢先、エルフのにおいがするとか言われて引き止められてしまった。どんな嗅覚してんだよ。

 

「あなたエルフに知り合いはいる?」

 

 声をかけてきたのはフードを被った女性ではっきりとは見えないが耳が長いのでエルフなのだろう。

 

「まぁ知り合いだったらかなりいるね」

 

「エルフを探してる」

 

「そうなんだ」

 

 いや、これしか言えんがな。

 

「知らない?」

 

「えーと、せめて特徴教えてもらっていいですかね」

 

「私に似ている」

 

「顔がよく見えないんでフード取ってもらっていいですか?」

 

「そうだった」

 

 おやまぁ、アルファとそっくりじゃん。

 

「知らないか?」

 

「差し支えなければ、探している理由を聞いても」

 

「妹の忘れ形見でな」

 

 顔からしておそらくアルファの血縁者ではあるだろう。そして現在行方が分かっていない。その二点を合わせて考えるとおそらく探しているのはアルファだろう。そして妹のってことはアルファにとってこの人はおそらく叔母にあたる人だ。

 

 さて、どうしたものか。少なくとも行方不明になった時、俺とアルファが出会ったのは5年前だから少なくとも5年は探していることになる。個人的には合わせてあげたいと思うが問題がある。 

 

 ひとつ、こいつがそもそも信用できるかどうか。アルファは組織のナンバー3的なポジションいくら親族とはいえ簡単に合わせていいのかどうか。まぁアルファだしその辺は大丈夫なんだろうが。

 

 それにアルファ本人がどうかそれが最も大事だ。アルファが会いたくないなら申し訳ないがお引き取り願うしかない。

 

「うーん。俺はおそらくあなたが探している人物を知っている」

 

「本当か!」

 

「ああ、でも本人の意思が一番大事だからな。彼女があなたに会いたくないといったら合わせるのは難しいな」

 

「そうだな。でも、生きてると分かっただけでも十分だ」

 

「彼女は確かにあなたに似ているがそれでもあなたの探している人とは限らないんじゃ」

 

「そうだな。会えるかどうかまでわかるのにどのくらいかかる?」

 

「王都にいればすぐに聞けるが王都にいない場合はすぐには難しいな」

 

「わかった。私もしばらく王都にいるつもりだから返答が着次第教えてくれ」

 

「わかった。この後、時間あるし聞きに行くよ」

 

「助かる」

 

「じゃあ俺はこれで」

 

 この場を去ろうとした瞬間彼女は剣を抜いた。その動作はあまりにも自然で美しかった。

 

 剣は俺の首に迫ってくる。俺は剣の鞘でガードする。

 

「なかなか」

 

「やっぱり、強い」

 

 もともと殺気は込められていなかったから寸止めのつもりだったのだろう。だからあえて反撃はしなかった。殺気を籠めずに戦える領域に到達していたらかなりまずかったがこの世界ではその領域に達したものはまだいない。もちろんあいつは除いてだが。

 

 さっきの動作で分かったが剣技だけは俺らに迫っていたといえるがあくまでそれだけだ。

 

「それでなんでこんなことを」

 

「強そうだったから確かめたくなった」

 

「これで俺が止められなかったらどうするんだよ」

 

「その時は寸止めにしたから。でも、いきなり剣を抜いたのは謝る。ごめん」

 

「全くだ。そういえば名前聞いてなかったな」

 

「ベアトリクス。あなたは」

 

「トキ。あなたの名前覚えておくよ」

 

「私も覚えとく」

 

 最後にいろいろあったが会場を後にしアルファがいるかどうか確認するためひとまずミツゴシに向かうことにした。 

七陰列伝や番外編みたいな話を入れるか?

  • もちろん、入れる
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