シドがアレクシアに告白してからはや一日が過ぎた。今まで告白を断り続けていたアレクシアが告白を受けたことはすぐさま学校中に広がった。
「シド、お前いつからラブコメ主人公になったんだよ」
「そんなの僕が聞きたいよ。モブらしく無残にフラれるつもりだったのに」
「モブは諦めろ。王女と付き合っている以上モブなんて無理だ」
「だよねー。別れたら別れたでまた噂が広がるだろうしどうしよ。トキなんかいいアイディアない?」
さて、どうしたものか。昨日アレクシアは気になる人がいると言っていた。シドの告白を受けた以上シドがそうなのだろう。凄く意外だった。おそらく俺がシドといるところをたまたま見かけてシドに惚れたのだろう。いわゆる一目惚れとは。いつもは結構荒れてるが案外アレクシアも女の子だったてことだ。
ここからが問題だ。俺は二人を別れさせるべきなのかどうかだ。シドは嫌がっているが、アレクシアからしたら好きな人から告白されたんだ。それをいきなり別れさせるのはいささか可哀想である。しばらくはこのままでいてもらおう。
「残念ながらないな。しばらく頑張れよ。ラブコメ主人公。それより昼食べに行こうぜ」
「そうだね」
今はちょうど昼休みなのでシドとともに学食に向かう。その途中でヒョロとジャガもいたので一緒に食べることにした。
さっそく料理を頼みいざ席で食べようとするとやっぱり周りの視線が気になる。視線を向けられているのは俺ではなくシドなんだが。周りからは、なんであんな奴が、トキ君ならわかるけどあんな男がアレクシア様と付き合うなんて、絶対に何か弱みよ握ったのよ。などと言われている。
「隣良いかしら?」
声をかけられたので目線を上げるとそこにはアレクシアがいた。
「いいぞ。じゃ俺は食べ終わったから行くわ。シド頑張れよー」
ここで邪魔をするのは無粋というものだ。俺はクールに去るぜ。
それから数日がたった。
「ポチ君」
「トキ、その呼び方やめてよ」
「今日も元気に金貨拾いだろ。まったく陰の実力者にプライドはないのかね」
ある日俺はシドとアレクシアが普段どうしているのかが気になってこっそりと後をつけていった。そしたらまさかのシドがポチとなり金貨を拾っていたのだ。一瞬ドSそうなアレクシアから提案したプレイの一種なのかと思った。でもさすがに気になったのでその翌日にシドに聞いてみたら、アレクシアはシドに恋愛感情なんてなくただ恋人役を演じてもらっているらしい。他にも候補なんていくらでもいたのにその中からシドを選んだってことはこいつが金で動くような人間だと瞬時に判断したことになる。そうなるとアレクシアはかなり人を見る目があるらしい。流石王女だ。上に立つものはやっぱり人を見る目がないといけないな。すぐに部下に裏切られるとかよくあることだ。
「僕は目的のためならプライドなんて捨てるよ」
「さいですか。それでいくらくらい稼いだんだポチ」
「だいたい、50万ゼニーくらいだね。これでまた陰の実力者コレクションが充実するよ」
「さすが王女様金はたくさん持ってるみたいだな」
「じゃあ僕は御小遣い稼ぎに行ってくるよ」
「がんばれよー」
俺は小遣い稼ぎに行くシドを送り出してから帰る。
翌日
シドが捕まった。なんでもアレクシアを誘拐した容疑にかけられたらしい。アレクシアと最後にいるのを目撃されたことで被疑者となったようだ。あいつ、ますますモブからかけ離れていくな。
俺的にはシドに容疑をかけることに驚きだ。あいつは陰の実力者になるために不必要だと思うものを捨ててる。つまりあいつには性欲がないのだ。
俺なんて性欲に困ってるというのに。スマホがないのでお供もない。元地球人にはとてもつらい。しかも特訓の時俺はシャドウガーデンの拠点アレクサンドリアに行っていた。シャドウガーデンは俺とシドを除けば他は全員女性。正直めちゃくちゃ溜まる。
さすがにやばいので一人で処理してたらアルファが部屋に入ってきてそのまま。その後ほかの七陰メンバーに見つかりもはや襲われるがままに今では全員と関係を持ってしまった。まぁ、こうなった以上責任はしっかりとるつもりだ。
話がそれたが、性欲がない奴が誘拐なんてするか?しないだろ。金目的にしろ、身代金を要求してない以上そんなことはない。
だから、無実の罪で捕まるのはさすがに可哀想だと思ったので助けてやろうかと思い行動することにした。ちなみにクレアは直談判に行き拘束された。まったく間抜けなことである。俺は慎重に証拠を集めやっていこうと思ったのでひとまずシドに話を聞きに行くため、捕まっている牢屋に行ったらまさかの光景だ。
あいつ、この現状を楽しんでやがった。拷問が終わってから話したところモブっぽい演技ができていたか聞かれた。さすがにいくら俺でもこれには頭を悩ませた。俺も時間停止に関する執着している以上ある程度の理解はあるが、拷問されて喜ぶのなんてもはや一種の変態である。俺はいたってノーマルのためそんな趣味は存在しないので理解に苦しんだ。
シドを助けてやろうと最初は考えていたが、さすがにそんな気はあの光景を見た以上無くなりおとなしく帰ることにした。
それから数日で監視付ではあるもののシドは解放された。
「一応迎えに来てやったぞ。変態」
「え、それって僕のこと?」
「拷問受けて喜んでいる奴を変態と言わずして何というのか教えてくれよ」
「いやーモブっぽかったでしょ」
「ああ、その演技力には驚いたよ。ハリウッド並みだ。誇っていいぞ」
「ありがとう。トキはこれからどうするの?」
「アルファがこれから来ることになってるからな。一応お前の無事も確認できたし帰る」
「トキの今の担当はアルファなんだ」
「そういうことだ」
シドの無事?も確認できたのでりょうに帰る。寮に帰り部屋に戻ると早速特徴的な金髪が目に入った。
「アルファもう来ていたのか。早いな」
「一秒でも早くあなたに会いたかったから。はいこれ」
そういってアルファが差し出したのはマグロナルドのハンバーガーだ。この世界にもともとハンバーガーなんてあるはずもなく、これも彼女たちが作り上げたものだ。
「うーん。アルファが食べさせてよ。口移しでさ」
正直なところ最近会えてないので寂しかった。その分俺も溜まってるわけで半分本気で半分冗談で言ってしまった。
「まったく、仕方ないわね」
そう言うとアルファはハンバーガーの袋を開け一口自分の口に運んでから顔を近づけてきた。そしてアルファの唇によってふさがれた。
「ん・・・・んぅ・・・・」
そして徐々にアルファの顔は離れていく。
「これで満足かしら?あとは自分で食べなさい。それより本題に入るわ」
危ない危ない。今、理性をなくしたらかなり危ない。気持ちを切り替えないとな。
「アレクシアの件だろ。俺も調べてる。アレクシアのいる場所に着いては既に特定ができている」
「さすがね。どうするつもり?すぐにでも助けに行くのかしら?」
「アレクシアからはより濃い英雄の血を採血するのが目的なんだろう。だとしたらすぐにでも殺すことはないはずだ。万が一にも危険に陥ったとしたらその時はすぐに駆け付けられるように常にアレクシアの魔力は把握しているから問題ない。せっかくの機会だからな。シャドーガーデンのメンバーがもう少し集まってから教団を一気に叩く」
「わかったわ。用意ができ次第連絡するわ。それにしてもあなたにそこまでしてもらえる王女様に少し焼けるわね」
「アルファがピンチになった時もすぐに駆け付けるから安心してくれ。ま、気をつけてな」
「今回の件が終わったら、今度は私がハンバーガーを食べさせてもらおうかしら」
「そうだな。今度は俺がそうしてもいいかもな。それにその後も付き合ってもらおうかな」
「・・・・・・バカ。私だって我慢してるのに」
部屋を去る際に何か言ったようだが、風に飲まれて聞こえなかった。
さてと、これから忙しくなるな。アレクシアの魔力反応がある隣に何か厄介なもの感じられるし。ひとまず、アルファたちの連絡を待つか。
七陰のシドとトキに対する好感度(よく面倒を見てくれたトキの方が好感度は高い)
シド トキ
アルファ 93 100
ベータ 95 120
ガンマ 96 98
デルタ 100 100
イプシロン 95 100
ゼータ 92 99
イータ 95 95
七陰列伝や番外編みたいな話を入れるか?
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もちろん、入れる
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いらん