TSホビアニ転生:悪のTCG組織で実験体やってたけど、いつの間にか滅んだらしい 作:WhatSoon
「私のターン。カードを引いて、1枚マナへ」
>ニーナ:ターン6
>ニーナ:手札4→4
>ニーナ:マナゾーン5→6
自分の場へ目を向ける。
1/2の『スパルトイ』のみ。
対して相手の場には『大式神 土蜘蛛』。
5/5の高
更に、毎ターン自身のマナゾーン枚数以下のクリーチャーを踏み倒せる『根源の火』。
場の有利は間違いなく、アキラにある。
しかし、手札とマナゾーンの枚数はどうか。
私の手札は4枚……それも複数回発動した手札交換カードによって、質を高めた手札だ。
マナゾーンはこのターン設置したため、6。
対してアキラの手札は1枚。
マナゾーンの枚数も『根源の火』のターン終了時効果によって4となっている。
「…………」
思案。
相手の『大式神』サイクルクリーチャーは、死亡時に対応した次の『大式神』をサーチする。
破壊してもリソースを削る事は出来ない。
そして、相手の場に『根源の火』がある限り、アキラは毎ターンマナを5つ踏み倒せる。
つまり、10近くマナを使えるという事だ。
だが、幾つか……いや、多くの弱点が存在する。
その一つ。
まずは──
「私は手札から『穢血の魔術師』を召喚」
>ニーナ:手札4→3
>ニーナ:マナ6→1
私の場に、血痕が付着したローブを着た、痩せた女が現れた。
────────────────
⑤穢血の魔術師
クリーチャー・カード
種族:テラー・ウィザード
召喚時:相手のマナゾーンのカードを1枚破棄する。
パワー3/タフネス3
────────────────
「『穢血の魔術師』の召喚時効果。相手のマナゾーンのカードを1枚破棄する」
「けっ、マナ破壊かい」
>アキラ:マナゾーン4→3
そう、アキラのデッキ……正確には『根源の火』の弱点。
それは
『根源の火』は強力な踏み倒し効果を持っているが、その代償として毎ターン終了時にマナゾーンからカードを破棄しなければならない……つまり、マナの最大値が固定され、伸びないのだ。
毎ターン開始時にマナゾーンへカードを置かなければ、現在の最大値すら維持できない。
そこに、マナ破壊をぶつければどうなるか。
最大値が5から4に固定され、『大式神』サイクルクリーチャー達をプレイ出来なくなるのだ。
「そして『スパルトイ』でアキラへ直接攻撃」
>スパルトイ(1/2)
「……チッ」
>アキラ:ライフ16→15
少しでもライフを削り、圧を掛けていく。
そして、さらに。
「私は
>ニーナ:手札3→3
>ニーナ:マナ1→0
>ニーナ:マナゾーン6→7
────────────────
①闇への供物
呪文カード
自分の場のクリーチャーを1体破壊する。
その後、カードを1枚引き、このカードをマナゾーンへ置く。
────────────────
これで更にマナ差を開けた。
『根源の火』……その二つ目の弱点。
一つ目の弱点と同様だが、別の側面。
マナゾーン枚数が伸ばせないこと……それはつまり長期戦に弱いという事だ。
普通、『
しかし、アキラにはそれが出来ない。
長引けば長引くほどマナ差が広がり、私が有利になる。
「私はこれでターンを終了する」
更に……『大式神』の死亡時効果によるサーチを回させないために、『大式神 大蜘蛛』の
これで後続は用意できない。
マナがあったとしても、カードをプレイできなければ意味がない。
「ワイのターンや。カードを引いて、1枚マナへ置く……」
>アキラ:ターン6
>アキラ:手札1→1
>アキラ:マナゾーン3→4
想定通り、アキラのマナ最大値は4になった。
これではコスト5の『大式神』クリーチャーはプレイできない。
……そんな私の思考に対して、アキラが目を細めた。
「一瞬でワイのデッキの弱点を見抜くその観察眼……流石やと褒めたるわ」
「……どうも」
対戦相手である私を褒めるような言葉──
「でもな。このデッキレシピは遥か昔に吉祥院家が組んで、そっから歴代の当主が調整を積み重ねてきたデッキや」
そして、アキラが手札を1枚バトルディスクへ叩きつけた。
「そん程度の弱点はなぁ、既に克服しとんねん!ワイは手札から
>アキラ:手札1→0
>アキラ:マナ4→0
その、温存していたであろう1枚を。
「『神秘の邂逅」、その効果はカードを2枚引いて1枚マナに置く!」
>アキラ:手札0→1
>アキラ:マナゾーン4→5
────────────────
④ 神秘の邂逅
呪文カード
カードを2枚引く。
その後、手札を1枚マナゾーンに置く。
────────────────
マナ加速カード!
先程アキラは歴代当主が調整した……と言っていた。
私と同様にマナ破壊が弱点なのだと、そう認識していた当主が居たという事。
マナ破壊に対する対策カードを搭載したのだ。
それがマナ加速。
マナ破壊と真逆の効果を持つカード。
「これでワイのマナゾーンの枚数は5に戻った」
「…………」
再び、マナゾーンの枚数が5へ。
『根源の火』により
だが、残りの手札は1枚。
2枚引いて、1枚マナへ置いた残り。
そんな都合よく、クリーチャーを用意できるのか──
「ワイは『根源の火』の効果を発動する!」
いや……そうか。
彼のデッキには5種類の『大式神』クリーチャーが採用されている。
いずれかの枚数が0になれば、サーチ効果が止まってしまいアドバンテージを稼げなくなる。
ならば各々が1枚ずつではなく2枚以上……つまり各々複数枚の採用されている可能性が高い。
1枚ずつなら5枚。
2枚ずつなら10枚。
……最大値の4枚ずつなら20枚も採用している事になる。
それだけデッキに存在するコスト5クリーチャーの比率が上がる。
2枚も引けば1枚は『大式神』クリーチャーを引ける可能性は高い。
彼は自身のデッキ、そして自身の運を信じて素引きした。
そして、新たな『大式神』クリーチャーを引き寄せたのだ。
「ワイが場に出すのは『水』の大式神や!『大式神 水竜』を場に出す!」
>アキラ:手札1→0
場に青い竜を模した、式神が現れた。
────────────────
⑤大式神 水竜
クリーチャー・カード
種族:スピリット・ドラゴン
ターン終了時:カードを1枚引く。
死亡時:デッキから「大式神 木霊」を手札に加える。
パワー2/タフネス5
────────────────
ターン終了時にカードを引く効果……!
『大式神』共通の効果である死亡時サーチ効果も加えて、確実にカードを2枚増やされてしまう。
「そんでもって、ワイは自分の場におる『大式神 土蜘蛛』で『穢血の魔術師』を攻撃するで!」
土蜘蛛が大地を踏み砕き、突進する。
>大式神 土蜘蛛 (5/5)→(5/2)
>穢血の魔術師 (3/3)→(3/0)
これで私の場はガラ空き。
対してアキラの場には体力が残った『大式神 土蜘蛛』、毎ターンドローできるシステムクリーチャー『大式神 青竜』が存在している。
どちらも場に残せばライフアドバンテージや、ハンドアドバンテージを稼がれてしまう。
厄介だ。
「これでワイのターンを終了……その瞬間に、『大式神 水竜』の効果でカードを1枚引くで」
>アキラ:手札0→1
カードを引いたアキラは、ニヤリと笑った。
「そんで『根源の火』のデメリット効果処理。マナを1枚破棄する」
>アキラ:マナゾーン5→4
「……私のターン。カードを引いて、1枚マナへ置く」
>ニーナ:ターン7
>ニーナ:手札3→3
>ニーナ:マナゾーン7→8
相手の場に『大式神 土蜘蛛』と『大式神 水竜』。
対して私の場はガラ空き……除去しなければライフを守れない。
しかし、除去すれば後続である、次の『大式神』をサーチされる。
……次ターン以降の妨害をしつつ、相手の場を空けたい。
相手の場を開けつつ、後続の用意はさせたくない。
ならば──
「私は手札から『無貌なる臓物人形』を召喚」
>ニーナ:手札3→2
>ニーナ:マナ8→4
私の場に赤黒い血肉で出来た人形が現れた。
────────────────
④無貌なる臓物人形
クリーチャー・カード
種族:テラー
召喚時:墓場に存在するコスト5以下のクリーチャーを選択する。
そのクリーチャーが「召喚時」効果を持つなら、その効果を得る。
パワー1/タフネス1
────────────────
「『無貌なる臓物人形』の召喚時効果。それは墓場に存在するコスト5以下のクリーチャーの召喚効果をコピーすること」
「墓地利用やと?」
「私が対象とするのは『穢血の魔術師』。その効果は……マナ破壊」
私の場に存在する『無貌なる臓物人形』が形を変え、ローブを着た女性を真似る。
────────────────
⑤穢血の魔術師
クリーチャー・カード
種族:テラー・ウィザード
召喚時:相手のマナゾーンのカードを1枚破棄する。
パワー3/タフネス3
────────────────
「チッ、しつこい奴やな!」
>アキラ:マナゾーン4→3
これで次ターン、マナ加速をしなければ『大式神』は出せない。
マナ加速をしても、マナ加速カードによってコストを食われるため、1体しか場に出せない……筈だ。
だが『無謀なる臓物人形』の本体は召喚時
効果。
その
それに、相手の場には2体の『大式神』が存在する。
このままで場の主導権は握れない。
……そう、このままでは。
「…………」
指を滑らせて、手札のカードをバトルディスクに置く。
「私は手札から
>ニーナ:手札2→1
>ニーナ:マナ4→2
────────────────
②大いなる再臨
呪文カード
自分の場の「テラー」クリーチャー1体を選択する。
選択したクリーチャーより2つ、または1つコストが高い「テラー」クリーチャーを、エクストラ・ゾーンから重ねて進化する。
────────────────
「なっ、進化クリーチャーやと!?」
『大いなる再臨』により、臓物人形が姿を変える。
肉を突き破り、霊魂が剥き出しになる。
「『無貌なる臓物人形』は『憑依する悪霊 ギブモシュ』へ進化する」
肉の檻から解き放たれた魂は、青白い怖気へと姿を変え……半透明の『何か』になった。
────────────────
⑥憑依する悪霊 ギブモシュ
エクストラ・クリーチャー・カード
種族:テラー
進化元:種族「テラー」クリーチャー
進化時:相手クリーチャー1体を選択する。
次の自ターン開始時まで、選択したクリーチャーのコントロールを得る。
パワー2/タフネス2
────────────────
「『憑依する悪霊 ギブモシュ』の効果。相手の場のクリーチャー1体のコントロールを、ターン終了時まで奪う。私が対象に選ぶのは『大式神 土蜘蛛』」
「コントロール奪取……くそ、厄介な効果を使いよる!」
相手の場にいる『大式神 土蜘蛛』に悪霊が殺到する。
そうして凡そ正常とは言えない挙動で、私の場に移った。
「そのまま、コントロールを奪った『大式神 土蜘蛛』で『大式神 水竜』へ攻撃。その双方を破壊する」
>大式神 土蜘蛛 (5/2)→(5/0)
>大式神 水竜 (2/5)→(2/0)
『憑依する悪霊 ギブモシュ』でコントロールを奪えるのはターン終了時まで。
しかし、こうして別の相手クリーチャーにぶつける事で自壊させれば、ターン終了時に返さなくても良い。
今回は丁度、2体の
そして──
「チッ、せやけど死亡時効果は使わせて貰うで!ワイは『大式神 水竜』の効果で『大式神 木霊』をサーチする!」
>アキラ:手札1→2
クリーチャーの『死亡時効果』は最後にコントロールしていたプレイヤーに適用される。
つまり、コントロールを奪って特攻させた『大式神 土蜘蛛』の死亡時効果を、アキラは使えない。
「…………」
しかし、『大式神 水竜』の死亡時効果は使われてしまった。
このターン、マナ破壊によりアキラの最大値は4であるとはいえ……こうして後続サーチをされると拙い。
デッキ圧縮されるからだ。
今、アキラは手札にマナ加速カードを引きたい筈だ。
『大式神』サイクル・クリーチャーを引きたくないだろう。
故にデッキに眠る『大式神』クリーチャーをサーチによって減らし、通常のドローで引く確率を下げたいのだ。
「私はこれでターンを終了」
「へっ、ワイのターン!カードを引いて、マナへ置くで!」
>アキラ:ターン7
>アキラ:手札2→2
>アキラ:マナゾーン3→4
現在、アキラのマナゾーン枚数は4。
手札に加えた『大式神』をプレイする事はできない。
『根源の火』で踏み倒す事もできない。
これでマナ加速がなければ、アキラのデッキは動けない。
だが──
「ワイは手札から
>アキラ:手札2→2
>アキラ:マナ4→1
>アキラ:マナゾーン4→5
────────────────
③新緑の芽吹き
呪文カード
カードを1枚引く。
その後、このカードをマナゾーンに置く。
────────────────
……やはり、そう簡単には勝たせてくれないか。
私は落胆……した訳ではなかった。
寧ろ、安堵した。
この程度で勝負が終わって欲しくない。
自然と、口角が上がっていくのを……私は自覚した。
◇◆◇
観客席から、ニーナとアキラくんのバトルを見る。
そんな中、僕のすぐ側にいるミユちゃんが口を開いた。
「あー!惜しい!アキラくんがマナ加速さえ引いてなければ勝ってたのに!」
その言葉には確かに同意する。
だが……偶然、マナ加速カードを複数枚引けた訳ではない。
僕はミユちゃんへ視線を向ける。
「アキラくんのデッキ、マナ加速カードがいっぱい入ってるんだ」
「えっ?」
「恐らく、3割……もしくは、4割程はマナ加速だよ。だから、ああして、複数枚引けるんだ」
「そ、そうなの?」
そう、アキラくんのデッキ。
その弱点は……
そして、
その二つを解消するために、マナ加速カードと、手札増強カードを多く含んでいる。
コスト5の『大式神』クリーチャーをメインギミックとして、残りはそれらを補助するためのドローカードとマナ加速で埋めていた。
他に勝ち筋を用意しない事で、デッキの安定性、そして妨害への対処を充実させているんだ。
そういう意味ではニーナのデッキとは対極だ。
彼女のデッキは様々な状況に対応するために、ピンポイントのメタカードを複数種類投入している。
勝ち筋は一辺倒ではなく、安定性も……アキラくんのデッキに比べれば低いだろう。
「でも……ニーナちゃん、折角
「いや……それはどうだろう。そもそも、ニーナの想定範囲内じゃないかな」
「え?どうして?
僕は視線を、アキラくんの場にあるオーナメント『根源の火』へ向ける。
「元々、アキラくんは毎ターン、マナを10相当使える筈だったんだ」
そう。
通常の生み出される5マナ。
『根源の火』によって踏み倒せる5マナ。
合計で10マナ。
これを5ターン目に完成させている都合上、対戦相手は5マナで対応しなければならない。
しかし、アキラくんは10マナ分展開してくる。
10マナ対5マナ。
マナの総量とは即ち、物量だ。
5マナで10マナ分のクリーチャーや
だからこそ──
「ニーナが
実質的に10マナ分は使えない。
アキラくんは確実に削られた4マナでマナ加速しなければならず、5マナの『大式神』クリーチャーを1体しか出せない。
ニーナのマナ破壊は1マナしか破壊出来ていない。
だが、実質5マナ分の行動を阻害できているんだ。
「アキラくんはニーナの
「なるほど……確かに、そうだね」
そして、ターンを重ねれば重ねるほどニーナはマナを増加させていく。
このままマナゾーンが増え続ければ、アキラくんの踏み倒しも脅威ではなくなる。
この勝負──
「あとほんの少しで──
「勝敗が決まるだろうな」
ユウキくんが僕の言葉に続いた。
バトルが長引き、ニーナが勝つか。
早期に決着させて、アキラくんが勝つのか。
勝敗は残り、数ターンで決まるだろう。
◇◆◇
鬱陶しい女や。
初めて見た時は、どうでも良かった。
ちょいと顔が可愛かったけど、笑わん女は好みやない。
転校してきたっつーても、そんな興味は湧かんかった。
せやけど、どうでも良くなくなった。
あの女は……悔しいけど、ユウキに勝った事がある……っちゅー噂が流れた。
誰が言うたかは知らんが、ユウキが否定せんって事はつまり真実や。
こんな女が?
ワイよりも強い、ワイが認めとるユウキに……?
そう思った。
ユウキの強さは知っとる。
ワイは何度か戦ってるが、一回も勝てへんかった。
そんな奴に勝てた?
信じられる訳がない。
例え、それが事実だとしても信じられへんかった。
認めたくなかった。
戦った事もないヤツが、ワイよりも強いなんて信じられるワケないやろ。
ワイはカードバトラーや。
代々続く吉祥院家の後継息子や。
負け続けるワケにはいかん。
知らんヤツより弱いなんて思われとうない。
思いたくないねん。
だから──
「ワイは『根源の火』の効果を発動!『大式神 木霊』を場に出すで!」
>アキラ:手札2→1
場に半透明な精霊が現れる。
────────────────
⑤大式神 木霊
クリーチャー・カード
種族:スピリット・フェアリー
疾風(「疾風」を持つクリーチャーは、1ターンに2回攻撃できる)
死亡時:デッキから「大式神 炎鬼」を手札に加える。
パワー3/タフネス4
────────────────
『大式神 木霊』はキーワード能力『疾風』を持つ!
1ターンに2回……そのままでも3×2=6点のダメージを出せる。
しかも、それだけやない。
ワイの手札には、コイツがおる!
────────────────
⑤大式神 金獅子
クリーチャー・カード
種族:スピリット・ビースト
自分クリーチャーの攻撃時:攻撃するクリーチャーはターン終了時まで+X/+0の修正を受ける(Xは墓場に存在するコスト5以上の種族「スピリット」クリーチャーの種類に等しい。
死亡時:デッキから「大式神 水竜」を手札に加える。
パワー2/タフネス4
────────────────
素引きした金獅子……コイツが『大式神』デッキの
今、ワイの墓場には『炎鬼』『水竜』『土蜘蛛』……それだけやない。
マナを経由して手札から捨てといた『木霊』と『金獅子』もおる!
つまり、5種類!
確かに5点。
せやけど、ターン終了時までの5点や。
永続的なバフやない。
その真価は……!
『大式神 木霊』の持つ『疾風』、つまり二回攻撃にバフが乗る事や!
攻撃回数が2倍になれば、バフは何倍もの効果を得る!
何故ならバフはターン終了時まで……1回目のバフが2回目の攻撃時に適用されるからや!
1回目の攻撃で3+5の8ダメージ!
2回目なら8+5の13ダメージ!
つまり、合計で21ダメージ!
これで即死っちゅーワケや!
「……へっ、これでワイのターンは終了。『根源の火』の効果で、マナゾーンから1枚破棄する。
>アキラ:マナゾーン5→4
さらに、まだや!
「そんで今、マナゾーンから破棄したクリーチャー『式神 形代』の効果を発動!コイツは墓場に置かれた時、カードを引く効果がある!」
>アキラ:手札1→2
────────────────
③式神 形代
クリーチャー・カード
種族:スピリット
墓場に置かれた時:カードを1枚引く。
パワー1/タフネス1
────────────────
これで手札も補充できた!
除去を怠ればワイの勝ちや!
除去されても後続が用意できる!
賭けるなら今や!
「私のターン。カードを引く」
>ニーナ:ターン8
>ニーナ:手札1→2
>ニーナ:マナゾーン8→8
ついにリソースも切れたな?
マナゾーンにカードを置く余裕もないとはのう。
そら毎ターン、マナ
対してワイは、『大式神』によって無尽蔵の手札リソースがあるけどな。
「まずは『憑依する悪霊 ギブモシュ』で相手プレイヤーへ攻撃」
>憑依する悪霊 ギブモシュ(2/2)
「チッ、鬱陶しい」
>アキラ:ライフ15→13
残り13か。
せやけど、ライフはあんまり気にしとらん。
ワイのライフが削り切られるまでに、ニーナのライフが0になるからや。
「さらに手札から『終末の預言者』を召喚」
>ニーナ:手札2→1
>ニーナ:マナ8→3
場に、ローブを着た異形が現れた。
────────────────
⑤終末の預言者
クリーチャー・カード
種族:テラー・ウィザード
召喚時:自分の場のクリーチャーを1体破壊する。
その後、カードを3枚引く。
パワー4/タフネス4
────────────────
「召喚時効果。私は『憑依する悪霊 ギブモシュ』を破壊してカードを3枚引く」
>ニーナ:手札1→4
「へっ、手札補充かい」
これで残りは3マナ。
ワイの場の『大式神 木霊』を除去するのも楽ではな──
「更に私は手札から
>ニーナ:手札4→6
>ニーナ:マナ3→0
────────────────
③ 悪意の伝達
呪文カード
コスト5以下のクリーチャーを1体破壊する。
その後、クリーチャーの持ち主はカードを3枚引く。
────────────────
「はぁ!?」
困惑する。
場を空っぽにしてまで、除去をサボってまで、ドローを!?
……そうか、焦ったんやな。
目減りする手札に怖くなったんやな?
手札リソースに枯渇を恐れて、ワイの場のクリーチャーを無視してまでカードを引いたんや。
たかが3点が2回……そう思ったんやな?
「私はこれでターンを終了」
この勝負──
「……へっ。そうかい、そうかい。ワイのターンや!」
>アキラ:ターン8
>アキラ:手札2→2
>アキラ:マナゾーン4→5
手札切れを恐れて、判断を急いたオマエの負けや!
「ワイは『根源の火』の効果を発動!手札から『大式神 金獅子』を場に出すで!」
>アキラ:手札2→1
────────────────
⑤大式神 金獅子
クリーチャー・カード
種族:スピリット・ビースト
自分クリーチャーの攻撃時:攻撃するクリーチャーはターン終了時まで+X/+0の修正を受ける(Xは墓場に存在するコスト5以上の種族「スピリット」クリーチャーの種類に等しい。
死亡時:デッキから「大式神 水竜」を手札に加える。
パワー2/タフネス4
────────────────
「…………」
自分のミスに気付いたようやな。
せやけど、もう何も言えへんやろ!
「『大式神 木霊』でプレイヤーへ攻撃!」
>大式神 木霊 (3/4)
場の巨大な式神が動き始める。
「更に更に!その瞬間、『大式神 金獅子』の効果を発動!
>大式神 木霊 (3/4)→(8/4)
『金獅子』が光が放たれ、『木霊』が五色に輝く。
「これで終わりや!」
そして、ニーナへと飛び掛かり──
「その瞬間、私は
>ニーナ:手札6→4
>ニーナ:マナ0→0
────────────────
②絶叫
高速呪文カード
代替1(マナを支払う代わりに、手札を1枚破棄する事が出来る)
プレイヤーを攻撃対象としたクリーチャー1体は、ターン終了時まで-6/+0の修正を受ける。
────────────────
更に、マナを必要としない
せやけど、まだ!
ワイの方が上や!
「甘いねん!ワイは手札から
>アキラ:手札1→0
>アキラ:マナゾーン5→3
────────────────
②魔力乱し
高速呪文カード
相手の発動したコスト3以下の呪文カード1つを打ち消す。
────────────────
感謝するで、カードバトルの神様に!
ワイが最後に引いたカードが、ニーナの最後の一手を上回らせてくれた!
これでワイの勝──
「その瞬間、代替効果で
なっ、まだ何かあるんか!?
「『死霊街の番兵』は手札から捨てられた時、別の手札を1枚捨てる事で自身を
>ニーナ:手札4→3
相手の場に、中身の入ってない鎧が姿を現した。
────────────────
② 死霊街の番兵
クリーチャー・カード
種族:テラー・ナイト
防衛(「防衛」がフィールドに存在する場合、相手は防衛を持たないキャラクターに攻撃できない)
このクリーチャーが手札/デッキから墓場に送られた時、手札を1枚捨てる事ができる。
その後、このクリーチャーを再生する。
パワー2/タフネス2
────────────────
その手には、大きな盾──
「チッ!『防衛』効果かいな……しゃーない、『大式神 木霊』で攻撃や!」
>大式神 木霊 (8/4)→(8/2)
>死霊街の番兵 (2/2)→(2/0)
『防衛』クリーチャーが居る場合、他のクリーチャーやプレイヤーに攻撃出来へん。
業腹やがここは破壊せなアカン。
木霊により鎧がバラバラに砕け散った。
これで再び、腹空きや。
「『大式神 木霊』は『疾風』クリーチャー!相手プレイヤーに再び、攻撃や!」
霊魂が式神を動かし、攻撃を繰り出した。
「ついでに『金獅子』でバフも乗るで!くらわんかい!」
>大式神 木霊(13/2)
「……っ!」
>ニーナ:ライフ20→7
耐えたようやが……残りは7点。
次で終わりや。
「これでワイはターンを終了や。『根源の火』の効果でマナゾーンから1枚破棄するで」
>アキラ:マナゾーン5→4
そのままターン終了を宣言し……ニーナへと目を向ける。
そら絶望したような顔を──
「……あ?」
笑っとる。
楽しくてしゃーないって、そんな顔や。
こんな、負けそうな瞬間やのに……何で。
いや、知っとる。
ワイは知っとる。
この、嘲るわけでもない。
自棄しとるわけでもない。
ただ楽しんどるんや、コイツは……!
知っとる。
ワイはこんな風に笑うヤツに、負けたことがある!
「私のターン。カードを引いて、1枚マナへ」
>ニーナ:ターン9
>ニーナ:手札3→3
>ニーナ:マナゾーン8→9
手札をマナへ……?
マナは十分に伸びとる筈や。
マナよりも手札のリソースの方が重要……んな事はニーナも分かっとるハズ──
「私は手札から『無貌の供物』を召喚」
>ニーナ:手札3→2
>ニーナ:マナ9→5
場に黒いコールタールのような生き物が現れた。
────────────────
④無貌の供物
クリーチャー・カード
種族:テラー
このクリーチャーは攻撃できない。
死亡時:自分はマナを4生成する。
パワー0/タフネス4
────────────────
マナを生成するクリーチャーやと?
えらく悠長なカードや。
次ターンがあるとでも思っとんのか……?
「そして手札から
>ニーナ:手札2→1
>ニーナ:マナ5→3
場の『無貌の供物』が膨らみ出し……爆発した。
「自分のクリーチャーを破壊し、そのコスト分のダメージを全てのクリーチャーに与える」
────────────────
②肉骨の炸裂
呪文カード
自分の場のクリーチャーを1体破壊する。
その後、場の全てのクリーチャーにXダメージ(Xはこの効果で破壊したクリーチャーのコストに等しい)
────────────────
「チッ……!
>大式神 木霊(4/2)→(4/0)
>大式神 金獅子(2/4)→(2/0)
ワイの場におるクリーチャーが全滅してもうた。
せやけど……!
「『木霊』と『金獅子』の死亡時効果を発動や!デッキから『炎鬼』と『水竜』をデッキから手札に加える!」
>アキラ:手札0→2
「私も『無貌の供物』の死亡時効果を発動。マナを4つ生成する」
>ニーナ:マナ3→7
『無貌の供物』は死亡時に4マナ返ってくる4コストのクリーチャー。
実質的にさっきの
せやけど──
ニーナの手札は残り1枚。マナがあろうと、手数が足りへん。
愉快な気持ちや。
「…………へっ」
思わず、笑ってしまうほど──
「私は手札から『財宝に呪われし盗賊』を召喚」
>ニーナ:手札1→0
>ニーナ:マナ7→6
場に毒々しい金色の財宝を身に着けた……いや、取り憑かれた盗賊が現れた。
最後の1枚……クリーチャーやったか。
せやけど1コストの貧弱なクリーチャーのようやな。
恐るるに足らん──
「『財宝に呪われし盗賊』の召喚時効果。自身のマナゾーンのカードを2枚、手札に戻す」
>ニーナ:手札0→2
>ニーナ:マナゾーン9→7
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①財宝に呪われし盗賊
クリーチャー・カード
種族:テラー・ローグ
召喚時:自分のマナゾーンのカードを2枚、手札に戻す。
パワー1/タフネス1
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「あ?」
ニーナのマナゾーンからカードが2枚、手札に戻った。
9枚もあるマナゾーンの中から、2枚も……選んで、
マナの最大値を大きく削る自傷行為──
「………っ!?」
いや、違う!
9枚の中から、好きなカードを持ってくるやと!?
マナゾーンのカードを戻すのは、マナ最大値が減るからデメリット効果でしかないハズ……せやけど、今、この状況なら……!
「そして、私は手札に加えた
>ニーナ:手札2→1
>ニーナ:マナ6→0
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⑥ 甦りし悪夢
呪文カード
自分の手札、マナゾーン、場からカードを1枚ずつ破棄する。
その後、自分の墓場に存在するクリーチャー1体を「召喚」扱いで場に出す。
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まずい!
なんや分からんが、まずいコトだけは分かる!
「私は手札を1枚捨て、マナゾーンを1枚破棄し、場の『財宝に呪われし盗賊』を生贄に捧げる」
>ニーナ:手札1→0
>ニーナ:マナゾーン7→6
ニーナの場に3つの禍々しい光が立ち上がる。
その3つの光が空を裂き、現世と冥界を繋ぐ裂け目を生み出す。
そして、そこから真っ黒な血のような液体が……濁流のように流れ出す。
「なっ……!」
目を背けたくなるような光景。
禍々しい圧迫感。
黒い液体が大地を冒涜し、この世界に顕現する。
6つの黒い腕。
女性型を模った無機質な肉体。
三つの右目、二つの左目。
巨人の手のような翼。
「
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⑪解き放たれし破滅 エルザイン
レジェンド・クリーチャー・カード
種族:テラー
自分の場/墓場に同名カード(トークンを除く)が存在する場合、このクリーチャーは効果を失う。
召喚時/互いのターン開始時:墓場に存在するクリーチャーを1体選択し、デッキに戻す。
そのクリーチャーが「召喚時」効果を持つなら、その効果を得る。
パワー5/タフネス13
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11、マナの、
身に感じる圧迫感、そして恐怖。
これがニーナの
「『甦りし悪夢』により、『解き放たれし破滅 エルザイン』の召喚時効果が発動する」
「しょ、召喚時効果……?」
「『エルザイン』は
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④無貌なる臓物人形
クリーチャー・カード
種族:テラー
召喚時:墓場に存在するコスト5以下のクリーチャーを選択する。
そのクリーチャーが「召喚時」効果を持つなら、その効果を得る。
パワー1/タフネス1
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墓場に眠る召喚時効果を、複製する……やと!?
「『無貌なる臓物人形』の効果により、更に
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⑤穢血の魔術師
クリーチャー・カード
種族:テラー・ウィザード
召喚時:相手のマナゾーンのカードを1枚破棄する。
パワー3/タフネス3
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複製効果で、更に複製……?
な、何が起きとるんや!?
「『穢血の魔術師』から複製した効果により、相手のマナゾーンのカードを1枚破棄する」
「なっ……くそっ!」
>アキラ:マナゾーン4→3
マナゾーンをまた削られてもうた。
せやけどっ、まだデッキトップでマナ加速カードが引ければ良いだけや!
「私はこれでターンを終了する」
「……ワイのターン!カードを引いて、1枚マナへ置くで!」
>アキラ:ターン9
>アキラ:手札2→2
>アキラ:マナゾーン3→4
引いたのはマナ加速カード!
一旦、手札に加わえといた『大式神 水竜』をマナに置き、このマナ加速
違和感。
複製効果で複製効果を対象にせんでも、直接『穢血の魔術師』を複製すれば良かったハズや。
なんで、そんなややこしい手を──
「ターン開始時、『解き放たれし破滅 エルザイン』の効果が発動する」
いや、まさかっ──
「『穢血の魔術師』をデッキに戻し、その効果を複製する。再び、相手のマナゾーンのカードを1枚破棄する」
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⑤穢血の魔術師
クリーチャー・カード
種族:テラー・ウィザード
召喚時:相手のマナゾーンのカードを1枚破棄する。
パワー3/タフネス3
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「あっ!が……!!」
>アキラ:マナゾーン4→3
最悪の予測は的中した。
『解き放たれし破滅 エルザイン』は複製対象をデッキに戻してまう。
何度も同じクリーチャーの召喚時効果を使い回す事は出来へん。
せやけど『無貌なる臓物人形』は違う!
対象はコスト5以下やし、召喚時にしか複製出来へんが……デッキに戻さんでええ。
だから、敢えて一回目は『無謀なる臓物人形』の効果を介入させたんか!
二回連続で『穢血の魔術師』の『
「……く、っそ!」
ワイのマナは3つ。
こっからマナ加速を2回撃たへんと5マナの『大式神』クリーチャーはプレイ出来へん。
だから、マナ加速を2回、撃たなアカン。
せやけど──
「……………っ!」
目の前におる、黒い巨大な異形……コイツがそんな悠長な時間、許してくれへん!
手が、震える。
対面のカードバトラー、ニーナに視線を戻す。
コイツ……!
こ、コイツの、コイツのどこが……!
コイツのどこがユウキに似とるねん!
誰や、似とる言うたヤツは!
過去の自分を引っ叩きたいぐらいや。
相手の手を全て叩き、何も出来ないようにする……対面してる相手からすれば、腹の立つぐらいガッチガチの
受けた側はたまったもんやない!
「く、っそぉ……!」
悔しい。
歯軋りをしてしまいそうなほど、悔しい。
負けたくない。
せやけど、この状況から勝つ方法が分からん。
デッキに入っとる何を引いても解決策にならん。
詰みや。
分かっとる。
「っ、く……!!」
やのに、こんな……こんな……。
「さぁ、アキラ。ターンを進行して」
なんで、こんなに……!
「……ワイは、ターンを終了するで」
負けたくないのに!
「私のターン」
なんでこんな、気色悪い笑みから……!
「それじゃあ……まずは『エルザイン』の効果を発動しようかな」
目が、離されへんねん!
「く、っそぉ……!」
強大な異形が、両腕を広げる。
逃れられない敗北が目の前に迫っていた。
カードバトル要素を
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増やした方がいい
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このままでいい
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減らして欲しい
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