乳首から魔貫光殺砲が出せたらロマンチックビーム 作:ミスターポポティンティン
東のヤクザ。
この世界の代表的な巨悪。西に本部を持つレッドリボン軍ほどの規模ではないが……というか、そんな
正確には、東のエリアで活動している一部のマフィアのことなのだが、象徴的な悪として、西のマフィアやギャングスタも一緒くたにヤクザと呼ばれることが多い。
それだけヤバイ存在だということだ。前世のそれとは違って、普通に表で警察とドンパチやるし。
それでも、表立って警察を相手する場合は、なんだかんだで厳しいものがある。悪党が世界中にはびこっており、そうそう人員は送れないのだが、本気になられたら、それこそ相手は世界だ。
この世界は国という概念がないからな。地方自治体はあるけれど。
そこで警察相手にだけは手を組もうということで生まれたのが目指している都市。
一定以上凶悪なヤクザの本部が次々と置かれ、いつしかヤクザの聖地と呼ばれるようになった。
そんな危険な場所から、少し離れた山の中、女2人が激闘していた……二日酔いと。
「お゛ぁ、ぁ、うー……、たしか……タイツ、さんでしたよね? 作家やっているっていう」
「そそ。う゛ぁ゛〜……あたしも思い出してきた……キミは……エビちゅちゃんだね?」
「違う……。エビちぇ、ぅえ゛っ、エビチリです」
あんな下品な存在ではない。せいぜい今こうして何とか喋っている間も乳首は丸出しで、そよ風が当たっているぐらいだ。
「そーそー! わかってる……。わかってた。記憶力にはぁ……自信ある」
二日酔いで苦しんでるのか、思い出そうとしているのかわからない様子で
「あ゛〜……なんか、前世の記憶があって……世界を救う……伝説の、暗殺拳……の継承者だとか、そんな感じ………えぇ!? 私の記憶大丈夫!? 頭打ってない!?」
「打ってた。打ってたよ……でも、大雑把にいえば、そんな感じ……?」
微妙に世紀末感がある物言いだけど。そもそも昨日俺がどんな自己紹介をしたのか覚えてない。
その後、何とか普通に喋れるくらいお互いに酔いを冷まして、覚えていることを確認しあう。
お互い山でグビグビと酒を飲みながら1人キャンプ的なことをしていたら、両者とも狼の集団に襲われて、両者とも何とかして撃退したけど、混ざって飲むことになったという経緯かな……飲むのを止めろ! 2人共爆睡してたじゃねーか!
「護衛に連れてきてた強い友人に、緊急の用事が出来ちゃってさ〜。迷ったけど、1人で残ったところだったから慌てちゃったよ。別れた時点で、もっとちゃんとした武器をカプセルから取り出しておいて、すぐに使えるようにしておくべきだったねぇ……」
「いや、護衛がいなくなったのに、飲むなって話だと思いますよ? ヤクザの聖地のそばですし」
「痛いトコをつくね……さすが暗殺拳の使い手。というか、喋り方が違くない? 敬語はともかくもっと男口調じゃなかった?」
「あ〜……そこら辺の口調はあまり安定しないと言うか……存在が安定していないと言うか……」
「ふぅん? まあ、いいや。アタシ西の出身で、敬語とかあんま気にしないから楽なのでいいよ。それより、キミってどこかの組に雇われている感じ? 昨日も言ったかもしれないけど、あたし、ここには取材と冒険にきたんだ。基本的にはSF小説家なんだけどさ。実際にした冒険をベースにエンタメを創っていくって感じで今までやってきてね」
冒険を元にリアルなSF小説が書けるのかという疑問はあるが……まあいいや。
「いえ私は、カクカクシカジカで……ヤクザを拒否した勇気のある方達の決断を……間違いにしないために動くことに決めたのです」
腕を組んで、顎を上げ、フフンって感じで答える。強調された胸からこぼれ落ちている乳首に視線を感じてちょっと恥ずかしくなった……。
「……そのヤクザを退けたっていう社長の会社、世話になっている出版社の1つと同じグループ系。今回の本、そこで出版する予定なんだけど……。そんなことして生きて返って来れるの?」
「どんな敵が、どれだけいるかわからないので確証は……。でも、マシンガンぐらいならまったく効かないくらいの防御力はありますし、空も飛べるので……戦うのも逃げるのもかなりのアドバンテージがありますかね……こんな感じで」
上空に浮かび上がり、左チクビン波で遠くの岩をチュドーンっと吹き飛ばす。
空中を舞う破片。その中で一番大きいものに向かって、今度は右チクビン波を放つ。それは先ほどとは違って、爆発はせずに、ジュッ……と貫通した。
キツい修行の成果により色々と使い分けられるのだ。しかも、狙いは身じろぎや、軽く手で胸を撫でるだけで付けている。
プルプルと震えるオッパイの先での繊細な狙い付けに、気のコントロール技術。服によっても変わる。もはや神業だ。うろ覚えの超からだが、名付けて『身勝手のちくびい』。
文字通り必殺技で、これを見て生き残った人間がいなかったことを逆に残念に思っていた。
タイツもあまりの超高度技術に恐れ
タイツ(伝説の暗殺拳ッwwwwブハハッwwwwwwっ)