ただし、契約するまでは…
男は誓った
「先生、今回もお疲れ様」
「うん、お疲れ様、シュイ」
敵の所持物を漁っているシュイ
「…何か敵の様子が最近変じゃないですか?」
「確かに、様子が違うよね」
「何かこう、まるで操られているかの様に」
「最近、こういう無差別攻撃が増えてますし…」
「うーん、調査しても異常が無いから、何が原因だろ?」
「特に目立つ物も無いですね」
「じゃ、とりあえず帰るか…」
バン!
「先生!」
バン!バン!
「コイツ、やられてなかったか…いや先生、大丈夫か!」
「おい、先生、先生、先生!」
電話を取り出す
「シャーレの先生が射撃された、救護を…」
手術室前
「…」
ランプが消える
「先生の状態は?」
「我々では…」
「チッ、そう、ですか…」
病室
「…先生、頼むから返事してくれよ」
「俺が確認してれば、先生は…」
「また、大切な人が消えるのか…」
数ヶ月後
「…おはよ〜って、誰も居ない、か」
本棚から一冊の本を取り出す
「懐かしい、皆で水族館いったな〜」
「銀行強盗も、この時やったな」
「みんなが居なくなって、早数週間か…」
「何で、俺を置いていく…」
「もう嫌だ…」
「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ」
自宅
「シロコ、大丈夫か?」
「…」
「少くてもご飯食べなよ…」
「…要らない」
「でも、しばらくご飯食べて無いだろ?」
「要らないし、私に構わないで!」
「…そっか、食事部屋の前に置いておくよ」
「シロコは部屋に籠もりっきりになった…」
「はぁ〜、嫌な事しか続かないな」
「親父…母さん…、助けてくれよ…」
数週間後
「…今日もご飯食べて無いか」
「朝ご飯、置いて置くよ」
「今日は先生の見舞いに行くか」
「やぁ、先生」
「まだ、意識不明か…」
「先生、頼むから、起きてくれよ」
先生の蘇生不可がスマホのニュースから流れてくる
「…先生」
先生の指が動く
「…!」
「せ、先生?生き返ったのか!」
「と、止めなくちゃ…」
「止めるって、そんな身体じゃ!」
「た、頼む、手を貸してくれ…」
「…チッ、わかりました、でも死なないでくださいよ!」
とある廃墟
「先生、何でシロコが…」
「俺だよ俺、シュイだよ!」
バン!バン!
「先生、危ない!」
先生を庇うシュイ
「ゲホッ、ゲホッ、大丈夫、ですか先生…」
「大丈夫か!シュイ!」
「先生よりかは、大丈夫ですよ」
カチャ
「先生!」
バン!バン!バン!
憎かった、世界も、親も、友人も、妹も
何で、俺は、理不尽な事しか、ないのだろうか
守った幸せは壊される
友人の死に
家族すら消された
何の為に
何の為に
何の為に
何の為に
何の為に
何の為に…
何の為に俺は…
生きてきたのだろうか
そうか、俺も…シロコも…みんなも
「これで先生を守る者はいない」
カチャ
「だめ……私には……できない……」
「これだけは…私には…先生、ごめんなさい…私には…」
守る為に犠牲を謳わない
だから、俺は…
「なぜ、躊躇う…、お前は、もう取り返しがつかない」
「躊躇わくても殺人犯だ、俺もお前も」
「兄さん…何で…」
「で、でも、私は先生を殺す事は」
バン!
「俺達は、もう」
「手遅れなんだ」
「な、なんで、先生を撃ったの兄さん…」
「色彩、いや俺の邪魔、だからだよ」
「な、何故、色彩が!」
「…先生」
わかっていた、わかっていた、だが…
「アンタは、それで良いのか」
子供を、生徒を守るーー大人としての責任を
先生としての責務を果たすべく
それがどんな方法だったとしても
いかなる代償を払うとしても
たとえ、世界の終焉を招くとしても…
「…責任は、私が負うからね」
カチャ
「お前は俺達の味方だよな?」
「…うん、兄さん」
「…行こうか、先生、いや、プレナパテス」
次回 虚無
天狼達とテラー達、その後は…?
-
天狼かテラーが先生を継ぐ
-
誰かと結婚して、普通の暮らしをする
-
旅に出る
-
結婚した上で先生をどちらかが継ぐ