英雄派(マジ) ちょっと変わったギャラハッドを添えて 作:静かなるモアイ
ごじろくじプロダクション。数年前にギャラハッドことギャーさん、アルトリアことアルちゃんが起業した芸能プロダクション。芸能プロダクションとは言え、流石にギャーさん達がそのまま芸能活動すれば三大勢力の皆様から『なにやってんの!?あのハジケ円卓ぅぅう!!』と言われてしまうので、数年前からYouTubeなどで流行りだしたVTuberを用いたバーチャルタレントの起用やプロゲーマーチームの運営を行っている。
ではどうしてバーチャル技術を用いたVTuberなのか?これには訳がある。
『へー、この世界。人間界に暮らしてる人種って人間だけじゃないのな』
隠居生活を終えて、ブリテンの外に出たギャーさんとアルちゃんは世界を巡った。その最中、完全地球産の吸血鬼、エルフや小人族、妖怪と言った人種が存在していた、ホモサピエンスの他に人類が居たのだと言っても過言ではない。だが、そんな彼等……纏めて亜人と呼ぼう、亜人の皆様はホモサピエンスと容姿が違うこともあり、働ける職種が現代では限られるように成ってきた。
そして天界勢力の一部や堕天使の一部、悪魔の一部が神器目的で人間を狩ったりして行き場のない人間や混血児が続々と出てくる。そんな彼等の居場所と職を提供するために、バーチャルの姿で働けるバーチャルタレントの芸能プロダクションを作ったのだ。因みに、一部のタレントはリアルとバーチャルの姿が全く同じである。
亜人の皆様は勿論のこと、ホモサピエンスの方々も積極的に採用している。タレント、スタッフ共に常に募集中である。人種は問わないので、希望すれば三大勢力の方々も応募することが可能なのだ。
「おい!!俺達は英雄だ!!ギャラハッドを出しな!!」
そんなごじろくじの本社ビル。そこに、数名の人物がやって来た。彼等は年代がバラバラだが、その多くは十代後半~二十代前半だろうか?この日本では明らかに通報されそうな武器を堂々と担いでおり、銃刀法違反で通報されても可笑しくはないが……そんな不審者相手にロビーの受付スタッフは冷静に対応する。
「社長は現在、会議中です」
「おいおい、同士の俺達が来たんだぞ!!このヘラクレスがな!!」
その数名の人達は全員がホモサピエンスであり、なぜか明らかに高校生ではないのに学ランを模した服を着ている。リーダーと思われる人物は漢服+学ランという謎ファッションであり、金色の槍を担いでいる。
「ヘラクレス?ヘラクレスって人だった頃はアルケイデスと名乗っていたギリシャ神話の英雄ですか?」
「アルケイデスってのは知らないが、俺はヘラクレスの生まれ変わりだ!!」
来客の団体は英雄派と名乗り、英雄の生まれ変わりや子孫を自称。幹部格と思われる自称ヘラクレスは英雄ヘラクレスの人名であるアルケイデスという名前を知らないようであり、知識不足も目立っている。
「見学は所属タレントやスタッフの迷惑になるから、事前予約が必要なんだがな」
その瞬間、瞬間移動したようにスーツ姿のギャラハッドが受付スタッフと英雄派の間に現れた。
「社長!!」
「後は俺が対応する。用件はなにかな?」
「迎えに来たのさ、ギャラハッドの生まれ変わりor子孫よ」
ギャーさんに対して、リーダー格と思われる人物が告げた。なんでもギャラハッドを迎えに来たとのことで、ギャラハッドの事をギャラハッドの生まれ変わりor子孫とのことだ。
「?いや、そもそも俺はギャラハッドの生まれ変わりじゃないぞ」
嘘は言っていない。ギャラハッドであって、ギャラハッドの生まれ変わりor子孫ではない……本人である。
「此処じゃ、スタッフに迷惑がかかる。会議室に案内する」
会議室。そこに英雄派御一行は通された。
「おや?ギャラハッド。その人達は面接希望者ですか?」
「ギャラハッド先生、誰ですか?その人達?」
「ギャーさん先生!!会議抜け出してどこ行ってたの?」
「ギャラハッド。トイレにしては長すぎませんか?」
会議室にはギャラハッドと先程まで、会議を行っていた所属タレントが4名居た。
1人はジャージ姿のアルトリア。VTuberネームは『ヒロインX』登録者数は驚異の400万人、稼ぎ頭である。
もう1人はエレイシア。月のアルテミット・ワンが創造した吸血種、真祖から出てきた吸血鬼の死徒二十七祖の番外だったロアの転生体であったが、ギャーさんとアルちゃんに救われた不死身の少女である。肉体年齢12歳、外見年齢17歳、実年齢2ピー歳だ。VTuberネームは『シスター・シエル』登録者数は120万人。
エレイシアに何処か似た男の娘な3人目はジーニアス。名付け親、ギャーさんとアルちゃん。ギャーさんと過去に意気投合した魔獣創造の青年の遺体から得られた遺伝子で、堕天使が産み出したデザインベイビー。なんでも、その魔獣創造は「いろいろはっちゃけたお陰」でサブカルの体質があり、それを狙ったアザゼルが産み出したようだ。
遺伝的キメラ体(双子の片方がもう片方に取り込まれ、二人分の遺伝子を持つ人間)であり、呪術廻戦の天与呪縛に匹敵するフィジカルと魔力?を持つ。なお、写輪眼を体質として持ってるとか。男の娘で、遺伝子上の母親の都合でエレイシアの半弟。VTuberネームは『ジーニアス』、そのままである……ごじろくじでは良くある。登録者数は90万人であり、中3。
4人目はガウェイン。御存知、円卓の騎士であり……受肉したサーヴァント。生前からマヨネーズとプロテインに嵌まった男であり、ポテトとマヨネーズは必要である。最近、ボディービル選手権に出場した。VTuberネームは『ガウェイン』登録者数は40万人。muscle枠。
この4人、全員……魔王をボコボコに出来る強さがある。
「なんか、俺を迎えに来たとか言ってた不審者の皆さんだ。ロビーに居たら、迷惑かかるしな」
と、一先ずギャラハッドが英雄派をそう説明する。
「ふっ!!俺は曹操!!英雄のリーダーだ!!」
「私はジャンヌ・ダルクよ!!」
「副長のジークフリートだ」
「ゲオルグだ」
「「「ゲオルグって誰?」」」
「知名度低くて悪かったな!!」
「俺はヘラクレス!!」
「「ガリガリですね……」」
「もっと食べなさい!!そんな筋肉でヘラクレスは名乗れませんよ!!」
「やっやめろぉぉおおお!!マッシュポテトを放り込……もごぉぉおお!?」
英雄派は自己紹介を次々と行うが、ゲオルグは知名度が低いし……どうしてこれを名前に選んだのやら?そしてヘラクレスは余りにもガリガリ過ぎた為に、ガウェインの手で大量のマッシュポテトとマヨネーズを流し込まれ……トドメにプロテインを流し込まれる。
「プロテインビーレジェンド!!そんなバナナ味!!好評発売中です!!購入は以下のURLから!!お安くなります!!ヤーー!!」
「ガウェイン、案件は来てませんよ」
ガウェインはプロテインの案件を大絶賛募集中だ!!
「で?お前達は英雄とか言ってたが、何がしたいんだ?」
「英雄として産まれた!!だからこそ!!化物を殺して誰からも讃えられたいんだよ!」
曹操は告げる。なんでも曹操達は英雄の末裔であり、英雄の生まれ変わりだ。だからこそ、人外を殺して英雄として誰からも讃えられたいそうだ。
「アホか?そんな理想で英雄に成れるわけはない。
その人外がひっそりと平和に生きたくても殺すのか?そんな人達を殺して誰が讃える?今の時代、民間人から武力で讃えられる英雄は不必要だ」
だが、ギャラハッドはそれを否定する。今の時代、民間人に裏側の存在は公にされていない。悪人から人々を守っても感謝はされない、テレビで報道なんてされない。それに誰かを武力で守るということは、誰かの正義を否定して誰かを殺すことに成る。
「俺達の理想をバカにするのか!!貴様、それでもギャラハッドか!!」
「英雄に成るのを否定はしない。やり方を変えろと言うんだ。
偽善だと言われても良いなら、やり方はいろいろある。被災地に毛布を届けたり、炊き出しをしたりな。心ない人から文句を言われても、必ず誰かが感謝してくれる……ほら、英雄だろ?」
「今の時代では音楽で誰かを救う、YouTubeやテレビでエンターテイナーとして誰かに元気を与える。こういうのも立派なことです」
ギャラハッドに続くようにアルトリアも告げる。エンターテイナーとして誰かの心を救えば、充分その人から英雄と呼ばれるだろう。
「だが!!俺達は人間の強さで!」
「ほー……そんなに腕っぷしでのしあがりたいか?俺が相手でも良いが、ジーニアスやってやれ」
「OK!!」
英雄派はどうしても腕っぷしでのしあがりようだ。ならば、圧倒的実力を教えてやれば良いだろう。
ギャーさん、アルちゃん、ガウェインの大人トリオが相手しても良いのだが、最年少のジーニアスが相手ならばより……自分達のやり方が間違ってたと思うだろう。
場所は変わって、ギャーさん所有のロケ用山。
「じゃあ、行くよ……おじちゃん達」
ジーニアスの瞳が六芒星と4枚刃手裏剣が重なった万華鏡写輪眼に変化する。
「万華鏡写輪眼!?どうなってる!?」
「それだけじゃないよ……僕の術式は十種影法術。影を触媒にして、影から式神を呼び出すよ」
更にジーニアスが犬の影絵を手で作り出すと、彼の影から白い犬、黒い犬、狼男を彷彿させる全長5メートルほどの式神が現れた。
「十種影法術!?呪術廻戦だよな!?どうして!?」
1人の英雄派のメンバーが叫ぶ。そう、ジーニアスは実父がいろいろはっちゃけたお陰で、漫画呪術廻戦の術式 十種影法術を宿してるのだ。
「本来なら破壊された式神の再顕現は不可能。だけど、僕は拡張術式で再顕現を可能にしたよ」
「「チート!!」」
「更に拡張術式で式神を融合させ、オリジナルの式神も呼べるよ」
これは術式の開示。曹操は様々な英雄を参考にするため、ジャンプを読んでいた事がある。だからこそ、これが術式開示の縛りで、呪力出力を上げることに気付いた。
「総員!!散開!!」
「モデルが有ればなおOK!!特別ゲストのおよびだーい!!」
「ボルメテウスホワイトドラゴンさんでーす!!」
その瞬間、ジーニアスの背後に全長20メートルオーバーの四足歩行のドラゴンが現れた。
タカラトミーが誇るマナ7火文明、攻撃力7000!!Wブレイカー!!破壊したシールドを墓地に送るシールド焼却能力を持つ大人気ドラゴン ボルメテウスホワイトドラゴン先輩である!!
「グゥゥオオオオオ!」
「勝てるわけねぇぇぇぇぇえだろぉぉぉおおおおお!!」
曹操の悲鳴が響き、英雄(笑)はノックアウトに成った。
翌日。
「えっ?曹操って本名?」
「俺、中国の農村生まれで、戸籍無かったんで……戸籍作ったときに……」
フルボッコにされた曹操達は改めて履歴書を書いて、ごじろくじの面接を受けたのだった。因みに自称ヘラクレスの本名はポチョムキンである。
次回、新入社員の曹操さん。
ギャーさん「デビュー前にレッスン、お金の有り難みを知るために、協定を結んでいる飲食店や本社ビルの売店や喫茶店でバイトだ」
曹操「下積みあるの!?」
やってみたいネタ
-
ごじろくじ、ローションカーリング
-
曹操、無人島を開拓する
-
三大勢力、格付けチェック
-
円卓、マリカー対決
-
曹操、ヤーナム体験