英雄派(マジ) ちょっと変わったギャラハッドを添えて 作:静かなるモアイ
あの日から兵藤一誠のルーチンはだいたい決まったと言えるだろう。
「おっ、兵藤。早いんだな……」
「レッスン有るからさ……デビューは決まってないけど」
駒王学園は埼玉県に有るとはいえ、私立のお嬢様学校だった高等学校。県外からの入学生も居ており、中には都内から電車で通学している生徒もいる。
一誠は自転車通学→電車通学と変わってしまったが、定期代は会社持ちであり、気にせず通学できる。朝から夕方までは学校で授業と青春、成績が悪かったらギャーさんの手で地獄のマンツーマン授業が待っており……意地でも成績が悪くなってはいけない。
「しかし、松田と元浜のやつ……オカルト研究部に入ったってよ」
「へー。グラビア真っ青の美女……たしかグレモリー先輩だっけ?が所属してるんだよな」
ちなみに松田と元浜とは、一誠が日頃からツッコミを響かせる原因だった変態コンビである。それとオカルト研究部とは一誠も名前だけなら知っている、推薦でしか入部できない部員がちょー少ない部活である。
学校が終わると、電車で東京に戻る。その後、家に戻らずごじろくじプロダクション本社ビルに直行だ。
「おっ、遅かったな。青春を楽しむことは良いことだぞ?」
本社ビルに行くと、バーチャルタレントスクール略してVTSと呼ばれる部署のセミナーを受ける。バーチャルタレントスクールとは、ごじろくじプロダクションに所属してバーチャルタレント……所謂VTuberを目指すネット未経験者が、立派なVTuberに成るための講義を受けるのだ。
内容は主に伝わりやすい声の出し方、ボイスレッスン、動画編集、ネット機材の使い方、炎上しないためにマナー講座などなどである。
ここでは、ごじろくじプロダクションの社員さんから講義を受けたり、先輩VTuberから直接指導を受けたり、ごじろくじVTSチャンネルで実際に1人30分という限られた枠でだが……雑談配信や歌ってみた配信、ゲーム実況配信で実戦経験を積むことが出来るのだ。
「一誠どの、遅かったの!」
「一誠くんおそいにょ」
「一誠さん!!」
「遅かったな」
そんなVTSで一誠はノーヘッド・本田くん、ミルたん、アーシア、曹操と共に学んでいる。彼等が一誠の同期として、共にデビューを目指して頑張るのだ。
因みにVTuberネームは既に決まっており、ノーヘッド・本田(本名ベルディア)はノーヘッド・本田、ミルたんはマジカル☆ミルたん、アーシアはアーシア、曹操は曹操、一誠はイッセーである。まあ、ごじろくじは名前から取られたそのままな芸名が多いのだ。
土日は本社ビルの売店や喫茶店でバイト、平日は学校からのVTSでの勉強の日々を送って数日。
「一誠。ちょっと良いか?お前の先生を用意した。神器の先生な?」
ギャーさんから呼ばれ、そう告げられたのだ。
「俺は神器を宿していない。ドライグの力なら、知識を授けることが出来るが……神器という神様(笑)のフィルターがかかった状態じゃどうもな。
わが社のタレントだし、男性VTuberだし、文字通りお前の先輩だ。歴代最強の純人間だぞ?」
「歴代最強の純人間?もしかして、社長より強いんですか!?」
ギャーさんの言葉に対して、一誠は疑問を浮かべる。歴代最強と言うことはギャーさんやアーサー王……大先輩ヒロインXことアルトリアさんより強いのだろうか?
「ギャーさんと呼びな。いや、俺の方が強いよ?俺の言い方が悪かった……そもそも俺とアルちゃんは遺伝子レベルで普通の人間じゃない。
アルちゃんはドライグの遺伝子を埋め込まれた人間、言わば人間とドライグの混血。俺は神様(笑)が騎士ランスロットの遺伝子とイエス・キリストの子孫の魔術師の遺伝子を掛け合わせて作り出した人の形をした神造兵器に近い生体端末だしな」
「早い話、ホモサピエンスのゲノムを持った端末だったのさ。なんか、知らんが自我が芽生えて……俺が爆誕した」
「なんでそんなこと知ったんですか!?」
「神様(笑)をぼこぼこにして吐かせた。あと、序でにミカエルは肥溜めに埋めた」
「聖書の神様になにやってんの!?てか、ミカエルは埋めた!?しかもうんこに!?」
「気にするな、あと起業してからわが社のVTuberになったがぶりえること、熾天使ガブリエルが教えてくれた」
「熾天使が天界裏切ってVTuberしてるの!?」
「言い伝えでもガブリエル、ウリエルは堕天……この場合は追放処分かな?されてるしな」
書物の言い伝えにもよるが、熾天使ガブリエルと熾天使ウリエルは天界を追放されている過去があるのだ。そのお陰か、ガブリエルとウリエルは天界を去り、ガブリエルは日本でVTuber、ウリエルは何処かで人として暮らしてるのだろう。
「ウリエルは良く配信にスパチャしてくれるぞ?この前、アルちゃんの『モンハンライズ、参加型配信!』に参加してたしな」
「熾天使ウリエル、モンハンやってるの!?」
「しかもハンターランクとマスターランク共にカンスト」
「超ゲーマーじゃん!!なにやってんの破壊天使!?」
朗報!!破壊天使ウリエル、VTuberに応援スパチャをくれるようで、ゲームの参加型配信の常連参加者であった。モンハンでは重ね着のためか、プニキと呼ばれてるとか。
「話がそれた。まあ、早い話……俺とアルちゃんはゲノム配列意外人間じゃない。心は人間だがな。
普通に産まれた人間ではそのMUSCLEは間違いなく、人間最強だ。いや、歴代最強の神器保有者だ。そして……歴代最強の赤龍帝だ」
「赤龍帝?」
「言ってなかったけ?お前の神器、ワンオフ仕様で『赤龍帝の籠手』って名前でな、宿り主も赤龍帝と呼ばれるんだ」
「あんた、そんなこと一言も言ってなかったよね!?」
社長室に一誠のツッコミが響いた。
「てか、ワンオフ仕様の神器なら……俺に籠手宿ってたらその人死んでません?普通なら」
「おう。一回死んだ」
「じゃあ、ガウェインさんみたいに受肉サーヴァントですか?」
「いや、別口で甦った。ジーニアスが十種影法術の秘められ過ぎた力で、十種神宝を再現して復活させた。いやー、日本神話の十種神宝チートだろ。ギャーさん、びっくりだわ!てか、呪術廻戦まだ連載してるから芥見先生もびっくりだわ」
「あのチートショタ、なにやってんの!?」
因みに一誠はごじろくじに入社する前から、ごじろくじプロダクションのVTuberのYouTube動画は見たことがあり、有名な人物は知っており、入社してからもギャーさんやケイ先生からどんな人が居るのか教わっている。
「耐性無効、マニュアル操作とは言えNARUTOの神威出来る、無限に力が倍増する、力を様々な物に譲渡出来る、汎用性が余りにも高すぎるし……なにより限界以上に極めた肉体が強すぎる。能力+魔力or呪力ブーストなしの殴り合いなら、間違いなく俺も負ける」
「強すぎ!?」
「名前はベルザード・レーヴェンシュタイン。VTuberネームはベルザード・バンデラスだ」
ベルザード・バンデラス……その名前を一誠は知っている。てか、ごじろくじ入社前から見ていたVTuberの1人だ。
某スネークのようなイケボ、料理上手、ゲーム実況も行い、イケテるおじさまキャラの優しいダンディー。5年前から活動しており、登録者数は50万人。最強のMUSCLE!!
「ベルさんかぁぁぁぁあーーーーーーーーい!!」
『ベルかぁぁぁぁあーーーーーーーーい!!』
翌日。近くの運動公園。
「来たか青年。俺がベルザードだ、気軽にベルさんと呼んでくれ。皆からそう呼ばれてる」
そこに、範馬勇次郎に匹敵する最強のMUSCLEが立っていた。彼は本名ベルザード・レーヴェンシュタイン、芸名ベルザード・バンデラス。茶髪でタッパが190cmを超えている最強MUSCLEである。
「先ず、お前さんにやってもらうのは身体作りだ。身体が強くないと、神器の反動に耐えれないし……その籠手は自分の力を倍にするから、身体が強ければもっと強くなる」
一誠の修行は先ず、身体作りから始まった。
「つまり、筋トレですか?」
「そうだ。運動の経験は?」
「学校の体育だけです」
「そうか……道理でもやしっこだな。良し、最短プランで行くぞ」
ここでギャーさんからの豆知識。筋肉は筋トレを行うと、医学的には筋肉の繊維がちっちゃく断裂する。その断裂した筋肉に栄養を送り込み、修復されるとき……筋肉の繊維は強くなって筋トレの効果が出るのだ。
「ジーニアス!!カモン!!」
「ジーニきゅんまで来るの!?」
その瞬間、空からボルメテウスホワイトドラゴンが降臨した。
「ボルメテウス来やがった!!」
降臨したボルメテウスホワイトドラゴンは、影としてドロッと溶けて消えた。すると、ボルメテウスホワイトドラゴンの居た場所に、一誠も知っている出鱈目ショタ。ジーニアスが現れたのだ。
「ふふふ、呼ばれて来ちゃった。ベルさん、僕は手はず通り、ボロボロになったこの兄ちゃんを円鹿の反転術式エネルギーで回復させれば良いんだね?」
「そうだ。頼むぞ…………さあ、修行の始まりだ」
「おら走れ、走れ!!俺に追い付かれたら後100周だ!!」
「ひぃぃぃい!!」
先ずは走り込み。一誠は全速力で走るが、急行電車真っ青の速度でベルさんが追いかけてくる。その後、ジーニアスの円鹿+魔虚羅の反転術式エネルギーで即回復。
「次は腕立て伏せだ!!」
「ひぃぃぃい!!しぬぅぅぅ!!」
次は腕立て伏せ。ベルさんは魔虚羅を背中に乗せて、指一本……しかも下半身を浮かして腕立て伏せ。一誠はジーニアスきゅんを乗せて腕立て伏せである。
「次は背筋力だ!!懸垂すんぞ!!」
「一回もできましぇん!!」
次は懸垂。しかし、一誠は一度も出来ず、補助付きでやることと成った。
1週間後。
「太ももが筋肉で割れた!?」
一誠の筋肉は進化し、現代っこから高校生アスリートまで進化した。
「よし、次は神器の譲渡で負荷を百倍にしてやるか」
「ベルさん!!俺、まだ一般人なんですけどぉおおお!!」
頑張れ一誠!!負けるな一誠!!筋肉の力で原作の悪魔おっぱいを超えれるさ!!
モアイ式超越者って今、誰が出てる?
ベルさん、ギャーさん、ハジケタ魔獣創造(地の文)、ジーニアスきゅん、不倫仮面(地の文)
次回……ギャーさん「声優の子安さんと仕事の打ち合わせだ、場所は駒王学園だから案内頼む」
一誠「なんでさ!?」
因みに、スラドクはシエル先輩、因幡、ベルさんが介入したとか。
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