Fate/Next Stage 番外編 ホワット・イフ...?もしもヒュドラの毒が強すぎたら? 作:ShadowShop
英雄との決戦前夜。
恋する乙女のように期待に胸を躍らせながら冷たい夜風を感じる
「朝になったら決闘(デート)のお誘いしに行くか〜」
「あれ?あれあれ?ちょっとマスタ〜!セイバーの霊気反応消えてんだけど〜!」
毒々しいピンクの髪を巻きながらアサシンはマスターに戦士の脱落を報告する。
「よし!それじゃあサッカーやろうぜ!」
「(意味わかんね〜)あ~ハイハイ、ライダーちゃんがシュート練習したいって言ってたからよろしくね~」
「えっ!??ちょっと!?グワーッ!」
お〜っとライダーくんふっとばされたー!
「はあ~クソつまんなくなっちゃったなぁ〜。
てか、アタシの毒強すぎね?まあ、死んじゃったもんは仕方ねぇか〜」
グチグチ呟きながら夜の街を歩き廻り気が付くと空は明るく、歩は無意識に決闘の舞台にする予定であった教会跡へ向かっていた。
「うへぇ〜感傷に浸る乙女かよ。まあ、マスター(バケモノ)とライダーちゃん居ればあとは余裕っしょ!アタシはランサーかバーサーカーにでもちょっかいかけようかしらね〜。あ~いい男(英雄)いないかしらぁ」
瓦礫を蹴りながら戦うはずであった場所で繰り広げていたであろう死闘を幻視する。
「弱っちそうだったけど目は死んでなかったし諦め悪そうだったのになぁ〜意思の力だけじゃ流石に無理だよなぁ〜はぁ……」
やる気なんてこれっぽっちも無く
生まれた意味すら知らないアタシ
今ここにいるアタシ
ただあるのは神の試練としての役割のみ
英雄を試す存在
英雄を殺す存在
そして、英雄に殺される存在
「ねえ、アサシンのおばさん」
背後から少女の声がした
あまりにも弱々しいその存在感に声をかけられるまでアサシンは気がついていなかった。
「えーっと?アタシまだまだお姉さん系じゃね?……あっ、セイバーのマスター?ごめんね~気が付かなくて」
むざむざ殺されに来たのだろうか?
別にアタシは殺しが好きなわけじゃない
ただ眼の前の相手が息絶えるのみ
英雄になれるはずもない脆弱な少女では
自身は試練ではなく、何で接すれば良いのか?
ふと湧いた疑問が脳裏を回る中、沈黙が続く。
少女は何かを決意したような眼差しでこちらを見据え口を開く。
「……アサシンさん。お兄さんは貴女の毒で倒れました」
やはりそうか…自身の毒は、かの賢者ケイローンや自らを打倒したヘラクレスですら苦しめ自死をせんたくさせるほどのもの。
故にあの脆弱なセイバーでは耐えきれるはずもなく
「貴女はセイバーのお兄さんに勝ちました。だからこそ貴女に提案があります」
強い覚悟を感じさせる眼差し
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