Fate/Next Stage 番外編 ホワット・イフ...?もしもヒュドラの毒が強すぎたら? 作:ShadowShop
学校のグラウンド前
「兄弟行けるか?」
「……」コクリ
アーチャーと竹内力がアサシン陣営に強襲を仕掛けようとしていた。
「ゼェゼェ……マスター!お客様ですぞぉ!だから!シュートを!グワーッ!」
お〜っと!ライダー君ふっとばされたー!
「おう!お前たちが今日の試合相手か!」
「俺の名前は円堂守!サッカーやろうぜ!」
あたりの景色が歪み始め、次第に空間はサッカーグラウンドに変わって行く。
「コイツが固有結界か……あの若さで対したもんだぜ」
「………」
「魔術師ってのは才能九割九分の世界だ。あの若さで躊躇なく正面から仕掛けてくるって事はかなりの”実力に裏付けされた自信”があるぜぇ」
「つまり?」
「油断大敵ってことだ」
「………」
アーチャーは寡黙に頷く
「は〜い、そこまでよぉん」
空間の歪みを無理やり突き破りアサシンが現れる。
「アサシン!」「アサシン殿!」
「は〜い、予定が空いたから来てあげたわよ~」
ぬるりと円堂とライダーの傍らに立つ。
「敵として♡」
「アサシンのお姉さん!令呪を持って命じます!宝具を使って下さい!」
姿を現したセイバーのマスターだった少女が赤き魔力の煌めきを放つ!
「了解♡ 宝具解放【不死殺しの毒デッドエンドヒュドラー】」
自らのマスターとライダーにしなだれながら禍々しい蛇毒が二人を蝕む!
『『ぐあああああああああああああ!!!』』
ライダーは瞬時に全身を毒に侵され光の粒子になり、円堂守も珍しく額に、たま粒の汗を滲ませている。
「いい顔すんじゃんマスター♡イカれたやつだけどやっぱり英雄になる素質バリバリだねぇ」
「ハァ……いいシュートだ!アサシン!」
「いいじゃん!いいじゃん!やっぱりアンタだよ!ココで1番試練に真っ向から立ち向かってくれる英雄はさぁ!」
「さぁマスター!アタシと……踊ってくれる?」
「キックオフだ!」
次の瞬間2つの爆発的な突進によりグラウンドに砂嵐と突風が巻き起こり、周囲の者は顔を上げることすらできない!
そして…
「ナイスゴール……ヒュドラ……」バタリ
「お疲れ、キャプテン」
お互い満足げな笑みを浮かべ勝敗は決した。
「ハァハァハァ……」
慣れない魔力行使ではなく明確に人に害を成す為命じた重圧が彼女を心身ともに蝕む。
「あらら?大丈夫?アタシの新しいマスターちゃん♡」
最後の令呪を宿した彼女の手を取り、アサシンは新しい魔力パスから魔力を補充する。
「ぐぅ!あぉ!」
次の瞬間彼女の肉体からゴッソリと内蔵を取り除かれたかのような感覚が襲う。
「おいおい、アサシンの。吸い過ぎじゃないのか?」
「あん?おっさんは黙ってろよ?アタシだって魔力だいぶ使ってペコペコなんだけどぉ?てか、やっぱアタシの毒ヤバくね?ライダーちゃん一瞬で溶けてドン引きだったんだけど……」
「おい、こいつを飲め。少しは魔力の回復が速くなるぜ」
見かねた竹内力が懐から取り出した霊薬水をゆっくりと飲ませる。
「ハァ……おち…つき……まし…た」
「貴女の提案に乗って正解だったわぁ。ありがとねぇ」