Fate/Next Stage 番外編 ホワット・イフ...?もしもヒュドラの毒が強すぎたら? 作:ShadowShop
時は少し遡り
「アサシンのお姉さん……貴女は勝者ですので戦利品を得ます。私です。」
「おいおい、人身売買ってやつかぁ〜?まあ、道理ではあるのか?まあ、それだったらアンタを殺さない理由にはなるかな?」
「そして貴女は試練としての側面が強いと見てます……合っていますか?」
(ズケズケと他人の心に踏み込んでくる。見た目の割には距離感が近い?いや、距離の取り方が下手なだけなのかな?)
おおよそ力を感じさせない未熟な魔術の娘を前にして、アサシンは余裕を見せる。
「セイバーちゃんの入れ知恵かなぁ?合ってるわよ」
「私の試練を受けてみませんか?」
「試練?アタシが?」
「はい、試す存在ではなく試される存在。貴女は試す存在として多くの英雄を見て、その輝きに囚われ憧れているんじゃないですか?」
「…………」
「私にもわかります。カッコいいですよね。お兄さんもアーチャーさんも苦難に立ち向かう人のことは尊敬できますし、キラキラして見えます。」
「私もこうなりたい……違いますか?」
少女は続ける。
「英雄のようにキラキラ舞い、苦難や困難に立ち向かう貴女の姿はとても素敵だと思います。」
「だから、受けてほしいのです。最も弱いマスターである私と、最も強いマスターを倒し、この聖杯戦争を終わらせる……どうですか?やり甲斐がありそうな困難でしょ?」
「それに、その試練に挑み志半ばで倒れたセイバーのお兄さんの跡を継ぐ責任もお兄さんを倒した貴女にはあります。」
「………」
正直驚いているとしか言えない。
何故、こんなにも短い時間でアタシの事をこんなにも物知り顔で話せるのであろう?
どうして、試練に巻き込まれるような道を選ぶのだろう?
どうして、、、
「アタシみたいなバケモノに期待すんだよ」
「ふふっ、私には貴女が悪い人には見えません。
それこそお兄さんと同じくらいお人好しで憎めなくてほっとけ無い感じがします」
嘘偽りのない言葉がアサシンの心に広がる
「大変よ?」
「知ってます」
「死ぬかもしれないよ?」
「ここ数日で何度もありましたよ」
「アタシを信じてくれる」
「はい、信じるのは得意です」
「じゃあ、初めての試練……受けるわぁ」
時は現在に戻り……
「さてと、マスターちゃん。次はこのおっさん達と戦う感じでOK?」
静かに場の空気がピリつく。
「いや、おじさんたちは同盟相手だから!」
「冷汗かいて慌てんなっつーの!もっと美味そうな英雄(オトコ)に目星はついてるから安心しな」
「それって…………」
「ランサーとバーサーカー!」