Fate/Next Stage 番外編 ホワット・イフ...?もしもヒュドラの毒が強すぎたら? 作:ShadowShop
「ヒュドラか……此度は独力で踏破しよう」
「ふざけやがって……私が挑戦者(チャレンジャー)だってーの!アタシの方こそ今度こそアンタを”乗り越えて見せる”!」
「竹内のおじさん!いくらセイバーのお兄さんの計画だって…なんで、教えてくれなかったの!?なんで、戦わなくちゃいけないの!?」
「……恨むのなら好きなだけ恨みな。それも大人の役割だ。だが、黙ってみてるだけならほら、アサシンはもう瀕死だぞ」
「グッ〜……連戦はやっぱくるわ〜。まあ、お行儀よく回復なんて待ってくれないよね〜」
強弓から放たれ続ける必殺の矢を弾き躱し続けるアサシンだがその動きは徐々に精彩を欠いていく。
「だめ!このままじゃアサシンのお姉さんが……でも、私なんかに何が……」
「こんなときセイバーのお兄さんだったら……」
轟音の最中、静かに瞳を閉じ、かの英雄ならばどうするか、何を成すかを思考する。
(私にできること、ちっぽけな私の力でもできること)
その時、戦闘の余波により突風が上がり辺りの木の葉が舞う。
(まるでお兄さんが初めて現れたときのような光景……私もできるのは精々植物を少し動かすくらいしか…舞った木の葉を集める……程度……あ!)
「捌き切れなくなるまで距離を保って続けろアーチャー!」
「あぁ、任せろ」
「(この念話聴こえてますか!お姉さん!)」
「(聴こえる!マスターちゃん!ジリ貧なんだけど!これまた覚醒起こさないといけないっぽいから手短にね!)」
「(お願いします!”私を信じて”全力で突撃して全力攻撃して下さい!)」
「(あいよ!正直もう覚醒の余地ないから任せるよマスターちゃん!)」
マスターの言葉に背中を押されアサシンは最速最短でヘラクレスへ挑む。
「来たぞアーチャー!アイアス戦の捨て身だ!全力で迎撃しろ!」
「宝具開放だ…『射殺す百頭(ナインライブズ)!』」
全力のアサシンに呼応しアーチャーも宝具を合わせる!
「ここ!お姉さんを守護ってあげて!」
防御宝具として防御を完遂せず発動状態で残留していたバーサーカーの宝具【熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)】の花弁が宙を舞い、アサシンを守護する。
「ヘラクレスの宝具防いでるんだけど!?これなら!」
「宝具連続開放!【途絶えぬ百頭】(アンリミテッド・ナインライブズ)【不死殺しの死毒】(デッドエンドヒュドラー)!!!」
止まらぬ連撃から死毒がヘラクレスへ叩き込まれる!
「ガァ!……グッ……ま、まだだ!」
「こっちの台詞だ!大英雄!反撃の隙なんて与えてたまるかってーの!!」
”霊核”を消耗しながら連撃を続ける!
「嘘だろ……あのヘラクレスが!」
「やっちゃえ!アサシン!!!」
「うりゃあああああああああ!!!!!」
「があああああああああああ!!!!!」
伝承宝具の【十二の試練】により命のストックを得ており、死の度にその死因に対して耐性を得るはずの【十二の試練】が耐性を得られない死毒と衰えるどころか霊核の燃焼とともに激化する連撃の前にただただ命のストックが消耗されていく。
そして、
「すまぬ……盟約を遂げられずに……」
アーチャーは謝辞を残し消滅した。
「ハァ……ハァ……か、か、かった!勝ったぜ!勝ったんだ!!このアタシが!ヘラクレスに!」
『勝ったんだあああああああ!!!!!』