Fate/Next Stage 番外編 ホワット・イフ...?もしもヒュドラの毒が強すぎたら? 作:ShadowShop
「すまねぇな……イアソン……ナポレオン……ヘラクレス……不甲斐ねぇ結果になっちまって」
「おじさん……」
「色々悪かったな、嬢ちゃん。そして、おめでとう。お前が勝者だ。」
竹内力は義務を義理を果たした。
彼はその背だけを見せ、彼女のもとを静かに去る。
連戦に次ぐ連戦、過酷な戦闘、聖杯戦争の終幕。
この短い期間、時間の中で少女の人生は、価値観は、日常は大きく変わってしまった。
だがここに日常が返ってくる。
その安堵からか、それとも多大なる魔力消費によるものなのか、
少女は力が抜け倒れてしまいそうになる。
しかし、功労者がいる。
死力を尽くし、挑み、こんな自分を信じて勝利してくれた人。
感謝を、労いを、心配を、声を掛けたい。
その一心で彼女の下へ向かう。
「やったね!お姉さん!やったんだ、よ」
「……だから、……これで、やっと、お姉さんのこと、ゆっくり話して、、、、知れると思っていたの……に」
笑顔で迎え入れたいのに、今度こそ、大事な人を失わずにいられると思っていたのに。
大粒の涙が止め処なく溢れてくる。
眼の前のアサシンは霊核を燃焼しきり、退去間際であった。
しかし、彼女は笑顔で何処か安心したようなような表情を浮かべている。
「女が涙を見せる時は男を落とす時だけにしときなマスターちゃん。先輩からのアドバイスだぜ」
「大丈夫だって、あなたは、アタシのこと知れなかったかもだけど、私はアナタのことわかったし、十分な成果も得られた」
「つまりは既に100点ってこと、120点望んでも無理なものは無理って話」
「だから、今回はアナタもここらへんで満足して自分を褒めてあげて!」
「褒めて、ご褒美あげて、ゆっくり休んで、またこんな事に関わる感じだったら、また試練受けてやるからなるべく呼べよな!」
「……うん!わかった!」
涙で濡れてはいるが、その表情は何かが開化したのだろう、晴れ晴れしい。
(いい顔するじゃんこの分なら男には困らないなこの娘は羨ましいな〜全く)
「じゃあ、精々幸せにな!」
アサシンは手を振りながら退去した。
「コホン、聖杯戦争の管理者としてアナタへ問います。願いはどうしますか?」
「願い……ねぇ、シスターさんどんな願いでも叶うんだよね?」
「えぇ、どんな願いでもこの願望機は叶えます。」
「私は一杯もらいすぎてもう何もお願いなんてないんだよね。」
「じゃあ、、、、、、、、、こんな、お願いもいいのかな?」
「『もしもヒュドラの毒にセイバーが耐えたら』どんな結末だったか見てみたいな!」
END