ストーリーは最終編までしか読んでおりません。
キャラの解像度もまちまちです。
それでも言い方は読んでくれると嬉しいです。
仕事に没頭するとやはり頭の中はスッキリするものだった。シャーレに戻るなり、リンに叱られたが、眼前の書類を見ては書いたり計算したり、印を押したりと何も考えずに(といっても内容はきちんと把握しているが)作業できた。
そういえば前回は仕事中に血迷ったことをしようとしていたな。あれだけの仕事に囲まれてなお、あんなことを思い立ったということはあの時の私は相当追い込まれていたのだろうな。
「ふ〜、一旦休憩するか。」
気づけば日は沈み、辺りは真っ暗に。ご飯も食べずにこんなに作業ができたのは、追い込まれていた故のバカ力だろうか。
とりあえず、なにか食べないと死ぬ。
そして冷蔵庫をあければいつも私を待っているのは、
「エナドリ先輩今日もお世話になります。」
エナドリだ。私は何を言っているんだ?という疑問は投げ捨てて一気に飲み干す。
「あ、そういえば...今日はまだシャワー浴びてなかったな。」
颯爽とシャワーを浴び、机に対峙する。
徹夜スペシャルマッチ Round 1 Fight!!
黙々と作業すること数時間。
勝者...先生!!
「さてと、朝だしモモトークでも確認しようか。」
通知99+
「・・・。」
いつも通りだ。
雑談から、業務連絡、厄介事の解決依頼。
これまたいつも通りに予定を立てて、今日は余裕があった(ないけど)ので朝もカフェを開くことにした。
四人の生徒との面談及び雑談が終わったところだった。
「最後は...小鳥遊さんか。」
シロコからあの一件を聞いていなければいいのだが、聞かれていた場合は面倒なことになりそうだな...。
「やっほ〜先生、遊びに来たよ〜。」
「おはよう小鳥遊さん。朝早いの珍しいね。」
などど話しながら適当にコーヒーとアイスを準備しホシノのもとへ持っていく。
「今日はどうしてここへ?」
「そりゃあシロコちゃんからあんな話を聞いちゃったからね〜。おじさん、先生が心配になっちゃってシャーレまで来ちゃったよ〜。」
カフェは一応抽選なんだけどな〜、こんなちょうどよく来れんなんてことあるのかな。いやいや、絶対なんかしてるよね?!
「私は大丈夫だから、小鳥遊さんの話をしようか。最近は困ってることはないかな。」
無理矢理にでも話題をそらす、見苦しいのは自分が一番わかりきっているが、
「おじさんの最近の悩みの種は先生かな〜。」
まあ、そうなるよね。口調こそいつものホシノだが、表情や仕草が完全に怒っているときの
それだ。まずい。どうやって言い訳したものか。シロコから話が漏れた以上どう言い訳を立てようにもやりようがない。
「砂狼さんからはどんなふうに聞いてるのかな。」
帰ってきた答えは私のみに起きたことそのままだった。
完全に詰みってやつだ。
「小鳥遊さん、今日は帰ってくれないかな。私に関する話ならわざわざ時間を割く必要はないよ。砂狼さんから聞いているのなら分かると思うんだけど、仕事が溜まっててね...。」
ホシノは何も言わずに帰っていった。一応見送るために外に出たが、振り向かずに真っ直ぐ帰って行った。とくに根拠はないけど、カフェで話を聞いてもらっていたほうがよかったのかもしれないという謎の不安に襲われた。
その不安は日中の仕事を終えてから的中した。
というのも、ミレニアムから帰ってから作業をしていると執務室から出られなくなってしまったのだ。幸いトイレは行って帰ったし、飲み物も置いてあるからすぐにすぐどうこうという話ではないのだが、どのみち出る必要はあるし、とりあえず誰かに連絡をとスマホに手を伸ばした時だった。
ッ?!
何者かが陰から現れ、気づけばスマホは私の手を離れたいた。
「誰だ?」
と、いいつつも大体の予想はついているが...
「先生。」
やっぱり、ホシノの声だ。
「先生。」
声が震えている。
「先..生..。」
「どうしたんだい小鳥遊さ...」
「先生!!」
背筋がぞっとした。普段彼女はこんなに大きな声は出さない。
「一旦落ち着こうか。ほらここに座って。」
そう言って近くのソファへ座らせる。
なんで来たのなんてことはわざわざ聞く必要はない。問題はどうやってホシノを説得するか、だ。
静寂に包まれた執務室。ただただホシノが落ち着くのを待つ。
しばらくたってホシノが口を開く。
「先生、おじさん...私がなんでここに来たのかは分かるよね。」
「まあ、うん、そうだね分かるよ。」
「シロコちゃんからも聞いた、先生を休ませたかっただけなのに飛び出して行っちゃったって。朝のカフェの時もそうだった、仕事を口実に私を追い返した。」
「仕事は本当に大量にあったんだけどね...。」
まあ、そんなことは関係ないよね。
「そうだとしてもだよ、先生。私が一人でなんとかしようとしたときは助けてくれて、叱ってくれて、それなのに先生は自分のことになるとそんなことは考えない。1人で解決しようとする、誰にも助けを求めない。」
言われたって仕方のないこと。実際、人に偉そうに物を言えるほど私はできた人間ではない。ホシノを叱ったのだって、今まで生徒たちを助けてきたのだって、私がしたいと思ったからだ。自分がしたいと思ったことへの代償は自分が背負うべきであって、それを生徒に背負わせるわけにはいかない。
って正直に言えれば楽なんだろうな。でも言えない。本音を話すこと...自己開示ということをあまりにも恐れている。本当の自分を晒していいのか?認めてくれるか?愛してくれ...いや、これは違うか。
「そこは、大人と子供の違いだよ。子供のために背負ってあげれる物があるならそれを背負うのが『大人』。子供が間違いを犯したのならそれを正してあげるのが『大人』。大人は自分で自分の責任を負う、間違えたのなら自分で気づき修正する。そういうものさ。」
そう信じてやってきた。自分の行動に責任を持たない大人、自分の間違いを認めず非行の道を突き進む大人、『子供』の私を捨てた大人。そんなのは間違えていると思った。そうなってはいけないと思った。
「先生、それは大人じゃないよ。大人だって助け合ってる、会社には何人も人がいてお互いがお互いのことを助け合いながら仕事をしてる。私たちはまだ大人じゃないけど、対策委員会だってみんで協力しながらやってる。どうして?どうして先生だけが一人でなにかもしないといけないの?そのままでいつまで続けるの?今はまだいいとして、その次はどうするの?その次は?こまま行くと先生は限界を迎えてしまうなんて誰が見ても分かる。私が言えたことじゃないけど、なってからじゃ遅いんだよ?先生。」
そんなこと、私が一番分かってるさ。じゃあどうしろって言うんだい。誰にも話せない過去を抱えたまま、本性を隠して自分の荷を預けろと?自己開示をしないで、助けは求めると?隠し事をしている後ろめたさの前で私にはそんなことはできない。やるなら正直に。でも正直になれない。なら一人でするしかないじゃないか。
「小鳥遊さん、いや、ホシノ。私は誰になんと言われても自分の正しいと思うことを貫く。君たちを助けるのが私の役目、私の日常が壊れようとも君たちの平穏な日々が護られるのならそれでいいんだよ。次のことなんて誰にも分からない。だから、今できることを全力でする。私は何かおかしいことを言ってるかな。」
「先生、対策委員会のみんなも、そんなこと望んでない。先生が自分を壊してまで守ってもらいたいだなんて思わない。先生が壊れてしまったらきっとみんな悲しむよ。」
「私なんてのは替えが効くんだ。悲しむことはないよ。それに、私より有能な人間なんてごまんといる。だから心配しないで。こんな私でも後任探しぐらいはうまくやってみせるからさ。」
ホシノの想いは届いている。それでも先生は折れるわけにはいかない。
「先生、ごめんね。本当はこんなことしたくないけど、シロコちゃん、みんな、行くよ。」
そして次々と現れる先生救済委員会の面々。
あんなに突き放すようなこと言ったのにそれでもまだ懲りないなんて...。そんなことを考えながら薄れていく意識。似たような光景がつい先日あったというのに...。
「今度は、失敗しない。」
「口を割るまでは逃がしませんよ」
「助けてもらってばかりじゃいられないっす。」
「あとでしっかり、話は聞かせてもらうから。」
前回をよりも強い意志を感じる瞳。今度こそ先生を助けようと、話をしてもらおうと決意に燃える瞳であった。
アビドス新章読んどけばもう少しいい感じにかけたんですが...って感じです。自分の目で見届けたい派なもんで、あらすじ読んで~とかも最初考えたんですが、やめました。すみません。リメイクするかもです。
先生の掲げる大人は『大人』、ホシノの考える大人は「大人」、両者の間には絶対的な乖離があってそれを解消するのは難しい。反面教師によって作り出された狂気なまでに真っすぐな『大人像』を壊すことはできるのか。
次回、アンケの結果によるっすよ~。(適当に1・2週間ぐらいで切ります。)
ルート分岐どれからいく?(票が多かったものから書いて次話で再アンケします)
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worst end
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bad end
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true end
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happy end
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happiest end