打ち寄せる波、黒い砂浜、見渡す限りの水平線。それを体育座り(三角座り)をして眺める自分・・・もうかれこれ何時間そうしているだろうか?
まぁ、いわゆる現実逃避である・・・だってしょうがなくない?家のベッドで寝たのに、気が付くと砂のベッドってナニ?ふざけてるの?なめてるの?
まぁ、いいや怒っていても仕方がないし・・・現実逃避もそろそろ飽きてきたし、それに、ずっと気になってる事もあるし。
「突然でスミマセン。ここ何処だかわかりますでしょうか?気が付いたら、ここに倒れてたんですけど・・・」
結構前から突然現れて、隣で同じように座っていた小さな人?に声をかけた。小さな人は、さも当然のように顔をこっちに向けて質問に答えてくれた。
「え?・・・硫黄島?あの、太平洋戦争の激戦地の!あの硫黄島ですか?」
正直、[マジかぁ?]っと思った・・・が、起きたら砂のベッドって所で諦めた。
「・・・そうですか・・・ありがとうございます」
お礼を聞いた小さな人は、いえいえ困ったらお互い様ですよっと、さも人として当然ですよっと言う顔をしていた。正直少しかわいいっと思ったのは内緒である。
[クイクイ]
小さな人の尊さに浸っていると、急に服を引っ張られた。何事かと見れば、小さな人が服を引っ張り、此方に注意を向けさせる
「え?何でしょうか?これからどうするのかって?・・・確か硫黄島には自衛隊が駐屯していましたから、事情を話して・・・それから・・・え?いない?どう言う事ですか?」
話を聞くに数十年前に突如、[深海棲艦]と言う敵が現れ世界を襲った。各国は直ぐに迎撃に出るが既存の兵器ではダメージを与える事すら出来なかった・・・アワや世界の終わりかと思ったその時、彼女たちは現れた。かつての太平洋戦争時に活躍した艦船の魂を持った女の子、その女の子たちは特殊な艤装を持ち、現代兵器ではダメージすら与えられなかった深海棲艦にダメージを与え倒す事ができた。そして彼女たちの活躍で最悪の事態は避けられたとの事。
「へ~そんな事が・・・で、その後はどうなったのですか?」
現実身のない話に他人事の様に感じながらも話を促す。
窮地を脱した日本は直に彼女たちに話を聞いた。彼女たちは自分たちを[艦娘]と言い、太平洋戦争時の艦船の魂を持っていると言う。そして艦娘が持つ特殊な艤装は艦娘にしか使えないとの事、自分たちを指揮する提督が必要な事、提督は妖精さんたちが見える人材である事。
その事を聞いた日本政府は直ぐ様それを了承して、彼女たちに頭を下げ共に深海棲艦と戦うことをここに誓ったのだった。
「フムフム、と言う事は君は妖精さんなんだね」
『コクコク』
「そうなんだ」
そんな胆略的な返答を返して、私は立ち上がりお尻に付いた砂をはたく、それを不思議そうに見てくる妖精さん。
「よし!移動しよう。ずっと砂浜にいるのもアレだし、それに暗くなる前に拠点となる場所をきめないとだし」
目指すは自衛隊駐屯地!レッツゴー・・・
私は妖精さんと一緒に歩き始めた。