建造を開始してから、二十分がたとうとしていた。
今か今かと、建造に勤しむ妖精さんを眺めながら待っていると、遂に待ちに待ったその時が来た。
「いよいよご対面か・・・どんな子が来るのか楽しみだなぁ~」
目の前に映る液晶モニターが残り時間をカウントする。
(三、二、一、ゼロ、建造完了)
心弾む思いを押さえながら、液晶モニターに映る[建造完了]確認ボタンを押す。(建造表現ってどう書けばいいの?)
「電です。どうか、よろしくお願いします」
「・・・」
荘厳な機械?から出て来たのは、小学校高学年くらいで、茶色の髪にセーラー服を着た真面目そうな女の子。(主観です)何この子・・・ものすごくカワイイですけど・・・艦娘ってもっと、こう!いかにも女軍人です見たいな娘を、想像していたけれども・・・まさかこんな子も居るなんて・・・!
「司令官さん、大丈夫なのです?」
「え?えぇ、だ、大丈夫よ、気にしないで・・・ねぇ?お名前は電ちゃんでいいのかしら?」
「なのです」
「そう・・・私は[千葉美咲]これからよろしくね電ちゃん」
「はい!なのです」
「じゃあ~、今日は特にする事ないから、これでお仕舞い。具体的な話は明日聞きます・・・では、あとの事は妖精さんの指示に従ってね・・・解散」
頭を下げてから、工厰を出ていく電の後ろ姿を眺めつつ、今後の事を考える。何せここまで、妖精さんにおんぶにだっこで、硫黄島鎮守府が出来上がった様なもの。この先どうなるかも皆目検討もつかない。
「まぁ、考えたったって、しょうがないか~下手の考え休むに似たりってね」
くよくよ考えずに前向きで行こう!それに、私には頼れる妖精さんたちと新しく来た電ちゃんいるし、難しい事は、みんなと相談しながら、一歩ずつ進んでいこう。じゃあそうと、決まれば今日はもうお仕事はお仕舞い!さっそく部屋に戻って・・・あの~妖精さん・・・掴んでる服を放してくださらないでしょうか?・・・え?ダメ?書類が残っている?・・・それ、明日じゃダメですか?・・・そうですか?はい!やらせていただきます。
日本国神奈川県・横須賀鎮守府
「なに?硫黄島に明かりだと?」
「はい!夜間哨戒任務にあたっていた、第二水雷戦隊が硫黄島に人工の明かりを発見したとの事」
「で、彼女たちは・・・?」
「は!第二水雷戦隊は人工の明かりを見付けたが燃料が乏しくやむ無く鎮守府に帰還しています」
「そうか・・・ご苦労だった」
硫黄島に人工の明かり・・・か、調べなければいけないな!