(いつだったか 血が薄いと言った我が息子 ジャック・ハンマー 身長2メートル43センチ あいつが俺の見た最大のグラップラーか。
動物で言えばアフリカで屠った超規格外の象。俺が戦闘った相手で言えばその程度。
ところがどうだ!!俺が目にするこいつ。たしかゾラ・マグダラオスといったか、その巨体!!、発する圧!!大きさはシロナガスクジラとあまり変わらないように見えるが発するエネルギーのケタが違う!!
山のようなどころではない!!まさしく山そのもの!!)
今までにないほどに、血が騒ぐ。オーガの五体に流れる範馬の血が疼く。
そうしてかの龍の体表に降り立とうと甲板の手すりに足をかけたところで先ほどの二人組が声をかけた。
「おい!、何してる! 翼竜はこっちだ!」
「ここからならこいつでも陸地に辿り着ける。早く掴まれ!」
「あいつを前に下がれだと!なにを「あんたもはやく総司令にあった方が
いいだろ、とっとと行くぞ!」・・・チッ!仕方ねぇ」
湧き上がる闘争本能を押し殺し、オーガは翼竜に捕まり、飛んでゆく。
ーーー新大陸 古代樹の森ーーー
(とりあえずは陸地に降りたがさっきの奴らとははぐれちまった。)
「まぁ それはいいとして・・・だ。」
オーガは1人つぶやく。
「先ほどの翼竜、今目の前にある植物、昆虫、どれをとってもまるで見たことがねぇ。さっきの生物もそうだがいよいよ違う世界にでも来ちまったってのかぁ」
このような状況にいきなり置かれたオーガ。
しかし、オーガは高揚する。 ここでなら己を凌ぐ存在がいるかもしれないと。 己が全力をぶつけるに値する奴がいるかもしれないと。
「たまんねぇなぁ!! おい!!」
誰に聞かせるでもなくオーガは言う。周囲に響くオーガの声。
その直後、背後の茂みの中から何かが襲いかかる。
ボッッッ
一閃 オーガの足刀が放たれる。突然の落雷にすら対応すると例えられるオーガの油断の無さ、この程度の不意打ちではなんの痛痒も与えられず襲いかかったモノは一刀両断された。
(デケェトカゲか? やはり見たことがない)
もちろんオーガは知る由もないが、彼がトカゲと形容した生物はジャグラス。 普段は群れを形成して生活しているが、この個体ははぐれだったようだ。
「すごい蹴りだな ジャグラスとはいえ武器も持たず一撃とは」
「なんだぁ、てめぇ」(この男背負うものは大剣だが、体格を見るに扱える武器はそれだけじゃあねぇ。 かなりウデが立つ)
ジャグラスが現れた茂みの後ろから姿を見せる男、
「俺は調査団のリーダーだ よろしく」
ついにオーガは新大陸の住人と合流する。
「とりあえずは調査拠点に帰還するぞ。アステラというんだが、案内する着いてこい。」
そういうリーダーにオーガは「フン」と返事なのか鼻息なのかわからないものを返し、リーダーの後ろに着いていく。
「あんた、さっきのを見るに大した実力だが、武器は何を使うんだ?
それとハンターとしての経歴とか、どっから来たんだ? 俺は生まれも育ちもアステラであんまり詳しくないからわからないかもしれんが」
「俺はそんなモン使用わん。それとハンターとやらでもない。 気づいたら船の中だ、 何が起こったのかは俺も知らん。 船の中で会ったやつに総司令とか言うのに話をすりゃぁなんとかなると聞いてここまできた。」
「はぁ??」 流石のリーダーも困惑する。
「さっきの話が衝撃的すぎてきくのを忘れちまったが、あんた名前はなんていうんだ?」
「範馬勇次郎だ」
「ハンマユウジロー? 言いにくいな。」
「・・・オーガでいい。」
「オーガか、それなら言いやすい。 旧大陸にはそんな名前のモンスターもいるらしいしな。」
「あんたは?」
「俺は調査団のリーダーだ」
「???」 今度はオーガが困惑する。
新大陸 調査拠点 アステラ
「さぁ ついたぞ。 ここがアステラだ。 ようこそ オーガ。」
オーガ ついにアステラに到着。
「ほぅ ここがお前の言っていたアステラか。 想像する物よりよっぽどデケェ。 よくぞこんなものを作り上げた。」と、オーガが珍しく褒める。
「そりゃあな。 じいちゃんの代からのものだ。 人数も多い。デカくもなるさ。」 少し誇らしげにリーダーは言う。
「申し訳ないがあと1組到着してないのがいてな。 じいちゃんに話はしておいたから、司令エリアに向かってくれ。」
「フン」 ポリポリ (司令エリアってのはどこだ? まぁ歩きゃあ着くか。)