モンスターハンター オーガ   作:銭形

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(とりあえずは飯を食うか。さっきのトカゲも食いそびれちまった。アイツが言っていた司令センターとやらは後回しだ。)

 

そう思い、オーガは辺りを見回していると

 

 「ヨォ でっかいの! 見ない顔だなぁ 五期団組かい? 寝所はまっすぐ 飯は三階で食えるぞ。」 と陽気な男が話しかけてきた。

 

 「とりあえずは飯だ。 どうやって行く?」

 

そんな会話をしながら二人は進んでゆく。

 

 

 

 

 

「ついたぞ、ここが食事場だ。 食事券もやろう。1枚で一回飯が食える。 俺のおすすめはこの肉料理と酒だな これがまた・・・

 

男が話す内容を聞き流しながら、オーガは席に座り思索にふけっていた。

 

 (二足歩行の猫が歩き回っている、食材が逃げ出したのかと思ったが、調理しているところを見るにこいつらが料理人か。どうやってあの手で物をつかめるんだ?ほかにも疑問はつきないがとりあえず腹が減った。腹が膨れればいい。関係のないことだ。)

たとえオーガといっても生物、しかもオーガの持つ筋肉量に応じて、消費するカロリーも莫大なものになっている。ここまで何も口にしていないオーガ、かなり腹が減っていた。

 

「それで頼むがいいか?」

 

男の質問にオーガは「ああ」とだけ答える。

 

オーガの疑問をよそに、食事は進んでゆく。

 

 


 

食事が終わり指令エリア前

オーガは内心

 

(さっきの食事は何だったんだ。 気が付いたらすべて食していた。 なにが起こったのかもわからなかった。毒、催眠術 そんなモンは俺には効かねェ。アレは一体・・・)

味は良かったようで、満足もしていた。

 

そんなことを考えていると、

 「やあ、 君がオーガか。 話は聞いているが大変だったそうだな。いろいろと聞きたいことがあるがとりあえずはよろしく頼む。」と話しかけるものが現れた。

 

 「アンタが噂の総司令か 聞きたいことがあるのは俺の方もだ。何なんだァ ここは。 見たことのない動植物、世界中を回ったがあそこまで巨大な生物は今まで出会ったことがない。挙句の果てには猫の給仕ときた。突拍子のない話だが違う世界に来たといわれた方がまだ信じられるぞ。」   

 オーガはそうぼやく。

 

「異世界か・・・ 確かに今回の五期団の名簿には君の名前はなかった。あの荒れ具合の海で船に乗り込めるとも思えない。あながちあり得ないことでもなさそうだが、しかし古龍とはいえそんなことができる存在がいるのか?  

まあそこはどうしようもないから置いておく。君が非戦闘員なのであれば、迎えの船がくるまでどこかを手伝ってもらおうかと思っていたが「アホゥ!! 俺が戦れないように見えるかッ!!」

そうではないようだしハンターとして戦ってもらおうか。 

 俺の独断で君にハンター資格を授ける。早速ドスジャグラスの討伐クエストを受けてもらうが、無理だと思ったらすぐに引き返せ。武器は上で手に入る。その他狩猟に使えるものも置いてある。君の手になじむものを選んでくれ。

 それと君のバディである編纂者だがな・・ただでさえ数が少なくて、補佐できる回数が少なくなってしまうかもしれない。」

 

 「武器は使用わん。俺の流派じゃねェ、素手で行く。ほかのモンだけもらってくぞ。編纂者とやらも必要ない。俺のみ、それで十分だ。」

 

 

オーガ 初クエスト ドスジャグラスの討伐

 

 


 

古代樹の森 初期キャンプ場

 

ズサッッ

 

翼竜から飛び降りたオーガ、腰には導虫を付けているが、スリンガーは装着していない。 動きが鈍るから必要ないと断ったようだ。

 

 (ドスジャグラスか 先に見たトカゲをジャグラスと言っていたがそいつの親玉か? とりあえず導虫とやらが案内をすると言っていたが…)

 

瞬間、オーガの腰から緑色の光が宙を舞い、獲物へのルートを作り上げる。

 

 (ホウ、便利なモンだな) オーガは感心し、その光の筋を辿っていく。

 

そうして草葉をかきわけ、オーガは開けたところを進んでゆく。 

ここは古代樹の森のエリア1、開けた岩場の地がその大部分を占めており、

 

"コポ…コポ…”  (何だッ導虫が赤く霧散したッ!! 敵の反応かッ!)

 

"ゴポッッ”

 

ドスジャグラスの狩場でもある。

背後からのドスジャグラスの攻撃にオーガの体は迎撃ではなく、本能的に回避を選択した。直後、オーガがいた場所に、白い煙が上がる。

 

(投擲ッ いや、吐しゃ物かッ!! 地面から煙が上がっているのを見るにかなりの酸性ッッ)

 

息つく暇もなくドスジャグラスのローリング、オーガは回避が間に合わず押し潰されたかに思えた。 しかし、

 

「デカくなろうと、所詮はトカゲ。 むしろデカくなってノロくなっちまったか」

 

すでにオーガはローリングの方向と反対の側面に立っていた。

 

「ヒュッ」

    

オーガの下段蹴り(ローキック)がドスジャグラスの横っ腹に炸裂する。その威力にドスジャグラスは吹き飛びたまらずダウン、口からは吐しゃ物が流れ出す。 

止めを刺そうとオーガは歩み始める。 しかし、命の危機を感じたのかすぐさまドスジャグラスは復帰、しかし逃走は選ばない。武器を持たない相手からの逃走をプライドが邪魔をした。

胃の内容物がなくなり、身軽になった体でのタックル 

それにオーガはかかと落としで迎え撃った。 ただでさえオーガの技、自らの突進の衝撃も併せて、ドスジャグラスが耐えられるわけもなく… 

 

勝負は決した。

 

 

 


 

 

「フン 随分と楽しませてもらったぞ 異世界のトカゲよ」

満足そうなオーガ だがここで、

(そういや 討伐したことはどうやって証明すりゃあいいんだ?) という疑問がわく。

 

「面倒くせぇが全部持って帰るか」

 

オーガは尻尾を持って引きずり、拠点の方へ歩いていく。

 

 

 




調査拠点にて

(な…なんだこのドスジャグラスはッッ!! 全体的な損傷は少ないものの内臓と頭蓋骨ぐちゃぐちゃになっているッ!! たとえハンマーでもこんな跡はつかん しかも二撃での決着ッ! どんな力の持ち主だッッ!)

噂になっていた。
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