モンスターハンター オーガ   作:銭形

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オーガの帰還を総司令が出迎えた。

 

 

 

  「さすがだな オーガ。 君の実力を疑っていたわけではないが、それでもずいぶんと早い帰還だ。」 調査拠点の入り口の門で総司令が話す。

 

 

 

 「かなりの大物だな。そのドスジャグラスは解体場に運ばせておく。汗でも流してきたらどうだ。 解体が終わったら、君のところに素材と報酬金をもっていかせるさ。」

 

 

 

  「馬鹿を言え あの程度のトカゲなんぞどうとでもなる。汗をかくほどですらねェ。次はもっと強ェやつを用意しておけ。それとあのトカゲは食えるのか? 素材なんぞは必要ねェから 肉を上の食事場に運んでおけ。」とオーガが言う。

 

 

 

「まあ ドスジャグラスはこの大陸でも下から数えた方が早いぐらいだ。君の実力を測るには役者不足だったかな? それとだが あれを食べるのか? 新大陸にきて間もない時に試したことはあるが…アプトノスの方がうまいぞ。 ドスジャグラスは筋っぽくて好かん。」 

 

 

 

「それで構わん 食えるのならば食う。調理場の猫にやらせるからとっとと持って来い。」

 

 

 

 

 

 

 

調査拠点 食事場

 

 

 

 

 

テーブルに座るオーガに総司令が話しかける。

 

 

 

 「オーガ 解体が終わったぞ。担当者が言っていた 内臓と頭蓋骨は原型がほぼ残っていない。だから牙はとれなかったがそれ以外はほぼ無傷のままだとな。素材はいらないようだからこちらで勝手だが換金しておいた。素材分と合わせてかなりの報酬額だぞ。それと君にとってはこちらが本命かな? 肉の方だが2tもあるがどれくらい必要だ?携帯食用も含めて50㎏ほどくらいか?」

 

 

 

 (2tか… 見たところあのトカゲは11mほど 食事後の肥大化した姿を見るに体重は4t程度か 豚が体重の半分の肉が取れるのを見るに妥当か? ワニ肉が100gあたり125kcal 2tで250万kcalか… 20日分だな)

 

 

 

 「全てだ」 オーガは当然のように答える。

 

 

 

 「ホゥ?2tをか? いくらハンターが大飯食らいといってもさすがにそれは…」

 

総司令が信じられないといった顔で聞き返す。

 

 

 

 「何度も同じことを言わせるな。 取れたトカゲの肉はすべて食うといったんだ。」

 

 オーガは少しイラついた様子で答える。

 

 

 

 「いやしかしな、2tだぞ。ジャーキーにしたところで限度がある。いくら保存食でも最後の方は安全に食えるかわからんぞ。」 総司令の当然といえば当然な質問。 だが 相手はオーガである。

 

 

 

 「あのトカゲ、2tで250万kcalほどか 教えてやろう。 俺の一日の摂取カロリーは10万kcalを優に超える。10万kcal ここの住人が好んで食すパンならば約500個分。その程度1か月あれば食い切れる。」 オーガの超人的能力を支える、彼の食事量 確かに2tならば何の問題もないだろう。

 

 

 

 「パン500個か なるほど合点がいった。狩ってきたドスジャグラスの跡を見たんだがその食事量から繰り出されたのならば納得できる。 分かった すべて君にひき渡そう。待っていてくれ 量が量だから時間がかかる。君のボックスに送っておく。とりあえず20㎏ほど持ってきているから料理長に渡してくるさ。」 総司令はそう言って下に降りていく。

 

 

 

しばらくしてドスジャグラスのステーキがオーガの前に運ばれてくる。 圧巻の20㎏ステーキだ。律儀に一礼した後、オーガが肉に食らいつく。 総司令は筋っぽいと表現したドスジャグラスの肉。オーガの発達した犬歯はその肉ををやすやすと切り割いていく。

 

 (味はどちらかというとトカゲというよりワニに近い。 爬虫類にしてはかなり脂がのっているな。よく食っているからか?) そんな感想を抱いた後は無心に肉を食らっていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 十数分後、オーガの前の皿はすべて空になっていた。

 

そうして食事を終え、オーガが席を立った時1階から大きな音が鳴った。何か勘が働いたのか気になったオーガが下を見ると、恐竜のようなモンスターに追われた二人組が間一髪調査拠点に滑り込んだところであった。いつもなら追いかけてきた恐竜に目が行くオーガ、しかし滑り込んだ男から目を離さない。

 

 

 

 (野郎 とんでもねェ男タマが現れやがった。ッッ‼ ここで俺を楽しませるヤツはいないと思っていたが、とんだ思い違いだったかッッ!! まだまだ粗削りだが潜在能力はトップクラス これからの成長が楽しみだッッ‼)

 

突然の逸材の登場にオーガは笑みを浮かべ、髪が荒々しく逆立つ。

 

 そこに総司令が登場する。

 

 「はやいな オーガ もう食べ終えたのか。 立て続けで悪いがまたクエストを受注してもらいたい。 今回は特に急を要するものではないからいつ出発してもらってもいいぞ。次はプケプケだ。」

 

 

 

「阿呆ッッ!! すぐ出発つた!! 」 逸材を見て血がたぎったオーガが答える。

 

 

 

しかし、総司令は、「すぐは無理だ、編纂者がいない君用に導虫にプケプケの痕跡を覚えさせる必要があるからな。君も食後だろう。少し休んでおけ。」 と返す。

 

 

 

 「いつどんなときだって俺は戦れる。 導虫が準備できたらすぐに出る。」とオーガは返答し、席を立って去っていく。

 

 

 

 

 

次回 プケプケ戦

 

 

 

 

 

 

 

 




ブルッ 
(???)

「どうしたんですか?相棒」

「? すごい気配を感じた気がしたんだが… 海風で気分が悪くなったかな?」
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