シビルドンドンシビルドン!   作:ムラムリ

1 / 2
GW中に何か書くかー、でアンケートをtwitterで取ったらエイリアンとポケモンが選ばれたのでポケモンの方がこっち。エイリアンは性癖詰め詰めなのでpixivだけ。


シビルドンドンシビルドン!

 自分の生まれ育ったド田舎では、田んぼの用水路に一匹のシビルドンが棲んでいた。

 魚とも沼魚とも違う、かと言って蛇とも海獣とも違う、独特な形をした水棲のポケモン。四つの牙のついた、人の頭もすっぽり入りそうな程に大きい口と、それと同じくらいの三つの爪がついた大きな手。それと比較するとペラペラな後ろ足とヒラヒラとした頭ヒレと尾ヒレ。無機質なようで中々に可愛らしいまん丸な目と、ところどころに斑点。

 時に大舞台でも見かける事もある程にスペックの高い種族であり、そして図鑑説明では獲物に電流を流した上で水の中に引き摺り込むだとか恐ろしい事を書かれているにも関わらず、ソイツは誰のポケモンでもなかった。

 逆に言えばソイツは人と共生する事に対してはかなり弁えていて、いつも大体用水路をあるがままに流されていたり、遠方で田植えから収穫までの人の営みをひたすらに眺めていたりと、そんな図鑑に書かれているような凶暴性を人に対して向ける事はなかった。

 けれど偶に物陰でバリバリと音を立てているのを聞いたと思えば、ヘイガニかシザリガーの甲殻の欠片が用水路に流れてきたりだとか、他にも野菜を食い荒らしに来るような農家にとっての敵とも言えるようなポケモンをこの近隣ではあまり見かけない事もあったりと、圧倒的な捕食者としての姿が窺える事も少なくない。

 いつからここらに棲みつき始めたのか、それすらもはっきりとしないソイツは、けれど元々は人のポケモンだったのだろうという事で人から手を出される事も、ソイツ自身から人やその手持ちに手を出す事もなく、そしてまた他の誰のポケモンになる事もなく。

 平凡に、悠々と、ド田舎の俺達と共生していた。

 

 

 ポケモンマスターになるとかいう無謀な挑戦も特にせず、平々凡々と進学して、けれど限界集落で農家を継ぐというような平坦過ぎるような道も歩みたくなく、半ばそんな反抗心から都会の大学に進学する事になった。

 引っ越し先も決まり、そこまで多くもない荷物も纏め終えて後は引っ越し会社のトラックにそれを乗せて一緒に都会に旅立つだけの残り少ない日々。小さい頃から一緒だったオトラ(レントラー♂)とラロア(アローラライチュウ♂)を連れて田んぼばかりの景色を眺める。

「この景色も後数日で見納めかぁ」

 何度言ったか分からない台詞に、そいつらはもう何も返す事はない。期待と不安が入り混じって飛び出してくる独り言はオトラやラロアにうるせえ聞き飽きたと軽く電気を流されようが止まる事はなかった。

「はぁ〜あ」

 何もする事のない数日。友人と街まで出かけて遊ぶ程の金の余裕もなく、家でゴロゴロするのにも飽きて、外に出たもののやる事は相変わらず無し。

 まだ肌寒い外。水も張っていない田んぼ。目先に広がるのは野山ばかり。コンビニすら自転車を暫く走らせないと無い。

 用水路に足を下ろして座っていると、オトラは横で寝転び、ラロアはぶらぶらと尻尾に乗って好きに田んぼの上をサーフィンし始めた。

 スマホを手に取ってソシャゲを開くけれど、まだスタミナ切れで出来る事も大してないまま。

 つまんね、と声を出そうとして流石にそれはやめた。結構痛いレベルの電気が流れるトラパンチが来そうな気がした。

 その代わりにオトラに寄りかかって黒い毛皮に体を埋めればそれだけで気持ち良くて寝てしまおうかと思う。後数日で一旦見納めになる景色の中で眠るのも悪くないだろうし。

 そんなこんなで段々と眠くなってきたと思ったら、オトラが体を起こした。

「……ん? なんだ?」

 俺も体を起こしてオトラの見ている方向を見ると、用水路の先からシビルドンが流れてきていた。

「ああ、あいつか」

 シビルドンの体重は平均して80kgくらいらしいが、天敵など居ないようなこの場所でのんびりと生きているこいつは多分平均よりは結構でかく、100kgは普通に超えていそうな気がしている。

 そんなのが用水路をだらだらと流れていくのを眺めると、それだけで壮観だった。

 近付いてきて、何となく声を掛けた。

「俺、後数日でここを去っちまうからさ。暫くお前ともお別れだな」

 そう言うと。

 シビルドンは流れているだけの体を止めて、体を持ち上げてこっちを見てきた。

「……ん? 一緒に来たいのか?」

 冗談半分で空のボールを出して言ってみたが、まあシビルドンの方も別に着いて来ようとは思わなかったようで、少しだけ俺を見つめ続けた後、また水流に身を任せて流れていった。

「ヴゥ」

 オトラがジト目で睨んできていた。

「お前はあいつの事嫌なんだったっけ?」

 そう言う訳じゃないけれど、というような顔をしながらオトラはそっぽを向いた。

 ……それにしてもアイツ、俺の事を認知してたんだな。村の皆はアイツの事を知らないなんて事はないけれど、アイツの方からも一緒だったとは。

 意外と寂しがりなのか、人と付き合いたいとでも思っているのか。まあ……ここを去る前に意外な一面が見れて良かった。

 

 引っ越す日の早朝。手荷物と共に親の車に乗って、この生まれ育ったド田舎を去る。

 家族と遠出する時と変わらない光景をぼうっと眺めていると。

「あら、あそこ」

 母が小さく声を上げる。

 用水路の方からシビルドンが顔を覗かせているのが見えた。

「あんたの見送りに来たのかもね」

「いや、まさかあ」

 ……まさかぁ?

 

 

 大学3年の夏休み。

 すっからかんなバスの中でオトラとラロアも出しながら、最寄りのバス停に着いて外に出る。

 稲穂のざわめく田んぼの匂い。コンクリートジャングルとは大違いな涼しい風。

「田舎は涼しいな」

「ライッ!」

 ラロアが心地良さげにしながら早速サーフィンに興じていく。長い移動に疲れていたオトラがバスから降りると大きく背伸びをした。

 帰省という事にももう慣れて、久々という感覚そのものにも慣れてきていたが、こんな夏休みも今回を含めて後2回しかなくなってしまった。

 来年となればもう就職活動真っ最中……というかこの時期でも就職出来ていなかったらマズいんだろうけど、何もせずにのんびり出来る60日という長期間の休みも今回とそして来年でお終い。

 来年以降もあるとしたら、んまあ……仕事を辞めた時とか、辞めさせられた時とか、うん。え、じゃあ、もしかして晴れやかな、何にも気掛かりがないような状態でそんな長期間の休みを取れるのって、大学の次は老後とかだけ? それか働かなくて良いほどにお金を稼げた時くらい?

 まじっすかー。

 そんな事を思いながら歩いていると、ラロアが田んぼの方を見ていた。水の通っている畦道の方にシビルドンが居る。流石にその狭い水路を泳ぐのは無理なようで、ふよふよと浮かんでいた。

 もうそれは、ここらの夏の風物詩だった。田んぼの害となるようなポケモン……主にヘイガニやらをシビルドンは食べて回ってくれる。鳥ポケモンもシビルドンを恐れて田んぼの周りに巣を作ったりする事もなく、有機農法、とまではいかなくともそれに近いレベルでの農耕を可能にしてくれていた。

 ふよふよと浮かんでいたと思えば着地して、水路に腕を突っ込んだ。そして全身を少し光らせたかと思えば、腕を引き抜き、煙を上げて事切れているヘイガニが引き出されて、それはそのまま丸ごと口の中へと収められていった。

 殻ごとばりばりと咀嚼するような音がこちらまで大きく響かせながら、そのシビルドンがこっちに気付いた。

「帰ってきたぞー」

 シビルドンは少しの間こっちを眺めて、それから特に何もする事もなく。

 オトラが疲れた顔を隠さないで、さっさと行くぞと袖を引っ張ってきた。

 

「これ、ドンさんのところに持って行って」

「へーい」

 実家でだらだらとして数日。早速何もない田舎に飽き飽きとし始めた頃にそう言って手渡されたのは大振りなカイスの実。俺もオトラもラロアも数日にして食べ飽きているそれ。

 ドンちゃんとはシビルドンの事で、まあ、そう呼ばれるくらいには田舎の住民からは親しまれているという事でもある。

「オトラ、ラロア。一緒に行くか?」

 仰向けに腹を丸出しにして寝ていたラロアが体を起こせば、オトラはそれを見て尻尾をふりふりと動かすだけに留めた。

「じゃ、ラロア。行こうか」

 麦わら帽子を被り、サンダルを履いてペタペタと音を鳴らしながら、ラロアもぽてぽてと自分の足で歩きながら外に出る。

 体を焼いてくる灼熱の日差しを遮るものが一切ない道路。けれどやはり、都会の熱の籠ったコンクリートジャングルよりはよっぽどマシだ。

「俺、働くのも都会のつもりだけど、お前はそっちの方が良いんだろうな?」

「ライッ!!」

 強い同意。アローラピカチュウはパンケーキを沢山食べたからこんな変化を遂げたのだと冗談半分に言われているが、こいつも実際甘いものが好きで俺が稼いだバイト代をスイーツ屋で消費させようと何度も引っ張ってくるようになってしまった。

 用水路の橋を超えて畦道に。田んぼの濃い香り。水路が通っているところの隣を通れば、ところどころ大きな穴が空いていて、そしてそこには誰も居ない。毎年毎年シビルドンが食べても相変わらずどこかからかやってくるヘイガニ達は学習しないというよりは、それだけ沢山居るという事なのだろう。

 ヴヴヴヴ、と音を立てながらヤンヤンマも数匹飛んでいる。空を浮く事が出来ると言えど、流石に羽を持つ訳ではないシビルドンじゃ追いつけないのだが、幸いながらヘイガニのように田んぼを荒らすようなポケモンではない。

 そんな畦道を歩き、その交差する点に、一つの社がある。

 シビルドンの為に作られた……という訳でもなく、単純に元からあったそれが、いつの間にかシビルドンの為のお供え、というかお礼の物を置く場所になっていた。

 毎日欠かさずおにぎりを置く熱心なおばあさんも居るおかげで、夏の日でもすぐに腐らないように物を日陰に置けるように少し拡張された社。

 辿り着いてみれば、おにぎりはもう無かったけれどこんがりと焼いたモコシの実だったり、リンゴだったりが置いてある。

 そこにカイスの実をどすんと置いた。

 辺りを見渡せば、シビルドンが遠くでふよふよと浮いているのが見えた。俺達が去れば、程なくして食べに来るだろう。

 ……とても理想系のような形でこの村とシビルドンは共生していると思う。けれど、それは真にシビルドンの望む形だったんだろうか、とも少し思うようになっていた。

 最初がどんな形だったのか、俺は聞いてしか知らないけれど、元から人を知っているような所作をするソイツは、またモンスターボールの中に収まりたかったのではないだろうか。自分が大きな力を持っているからこそ、積極的に出れば危ないと分かりつつ、ひっそりと動くしかなかったのではないだろうか。そうしている内に、誰のモンスターボールにも入れないまま共生のような形になってそれがだらだらと続いてしまったのではないだろうか。俺がここから出ていく際にも、その関係性を崩すのが難しくてボールに入れなかったのではないだろうか?

 まあ、同じ電気タイプと言えど、オトラやラロアはシビルドンとは意思疎通は難しい。それに60日間もこの地に居ない俺が聞いたところで有難迷惑なだけだろう。

「ま、それじゃ、戻るか」

 特に何もする事もなく。ラロアも欠伸をしながら元来た道を向き直した。

 

 

 都会で就職して数年。

 今年は夏場が繁忙期で、お盆も帰省出来ないまま特に何の変哲もない週に帰省する事になった。

 けれどそれは丁度収穫の時期と重複して、俺も労働力として駆り出される事になった。

 何年振りだかのシンプルな肉体労働。しかもかなりの重労働。

 衰えた肉体を如実に実感しながら青息吐息で働けば、けれど昼のおにぎりが美味い事!

 ただ、そこで気付いた。

 シビルドンにおにぎりを毎日作っているあのおばあさんが居ない事に。

 聞いてみれば今年の夏に亡くなったのだと。そして、その時にシビルドンもずっと遠くで見ていたという事も。

 そこから、見るからに元気がないらしい。

「これから冬だしねえ。ちょっと不安だわ」

 どうしようかと町中でぼちぼちと悩んでいても、結局誰も毎日おにぎりを作るようにまでお節介を焼く人も居らず、また手持ちにしようとする人も居らず。あのおばあさんにはシビルドンも結構距離を縮めていた事も含めると、シビルドンは実質的にあのおばあさんのポケモンだったのかもしれない。

「何か良い案でもない?」

 急に振られても困るんだが。

 と思いつつ少し考える。まあ、アイツは誰かの手持ちになる事までは許容するだろうけど、この地に留まる事は最低条件だろうからなあ。

「番を用意してみたら?」

「……繁殖されても困るしねぇ」

「そもそもドンちゃんって雄なの? 雌なの?」

 ……却下。

 結局この人達が欲してるのって、誰にも負担が掛からない事が前提なんだよな。はぁ。

 ウンウン唸りながら何となく出てきた考えを口に出した。

「あのおばあさんの写真とかあったら、社にでも置いておけば少しは慰めになるんじゃないかな」

 何故かそれはとんとん拍子で採用される事となった。

 

 後日、様子を電話で聞いてみれば。

 そこまで効果は無かったようで、そのまま冬を迎えるに連れてどこかで冬眠したらしく、見る事も無くなったという。

 

 

 都会の街中を歩いていると、偶にシビルドンを見かける事がある。春から秋まではそのままの姿だけれど、冬となれば防寒着で全身をモコモコにされていて、その度につい目で追ってしまう。

 都会だからか、きちんとファッション性も備えているその防寒着はきっと数万は下らないんだろうなあ、と思いつつ、ラロアの方も見る。

 ラロアも本来は南国で過ごすように適応したからか寒さは苦手で、冬になれば防寒着を身に纏うのだが、スイーツ店に入りたい上等な舌を持つ割には、母が作った半纏をこの都会でも着たがる。大学生の時にはまあ、そんな野暮ったい服でも良いかなあとか思ってて直さなかったのが間違いで、今でも冬はそれを着ると全く譲らなくなってしまった。何年も着ていてもうボロボロなのだけれど、実家に帰る時にツギハギを母に依頼して今も着続けている。正直、俺も人の目に慣れてしまった。

 あんな服をシビルドンにも贈れば……っていうのはまあ、それも無いか。

 冬以外に誰がそれを管理するんだって事だったりで。結局あのシビルドンは誰もボールに収めようとする気も、面倒事を引き受けようとする気すらもないのだから。

 ……俺が電気タイプの二匹を手持ちにした理由もそのシビルドンが理由だったりするんだけど。

 小さい頃から見慣れていたシビルドンをみて、単純に同じ電気タイプが良いなあと思うようになった位なのだけれど、憧れといえばそうなのかもしれない。

 ピロン、とスマホから音が鳴った。

 嫌な予感がして、オトラとラロアも俺の方を見る。

「…………すまん」

 休日対応の依頼だった。

「……また平日にさ、埋め合わせするからさ。それなら混んでる店にも入れるし、良いだろ?」

「ウゥ」

「ヂュゥ……」

 謝りながら、来た道を戻る。

 入社してまだ数年だけれど、正直、会社にも不満が溜まってきていた。まだ、第二新卒として転職を有利に進められる。会社はクソだし残業塗れだけれどスキルは手に入れられた。そしてフルリモートで働ける職種であり、生活と仕事の両立という風潮も広まっている。カードはある。そして万一転職が失敗しても実家で農業をするというセーフティネットもある。

「……なあ、俺、考えている事があるんだけど」

 そう言うと、オトラもラロアも少し身構えるような顔をした。

 言葉に出さずとも、冬に限らず俺がシビルドンを見るとつい目で追ってしまうところから、察しているところはあったのかもしれない。

 

 

 生まれ育った場所とは言え、別にこのドが付く程の田舎に強い愛着がある訳ではない。

 けれど、ただ単純にそこにはずっと心に留まり続けるモノがあった。景色のようにずっと残り続けるものでもない。名産物のように取り寄せられるものでもない。家族のように情報化社会が発展した今では気軽に連絡を取り合える訳でもない。

 それは誰の手持ちでもない、悠々と生き続けているだけのポケモンだった。

 俺はそれを手放す事が出来なかった。

 

*

 

 転職はどうにかこうにか上手くいき、フルリモートで働ける事になった。

 そして廃屋の一つを安くリフォームして、親元とは別に住む事にした。

 お金はすっからかんどころか親から借金もしたが、親からしたら近くに住んでくれる事は嬉しい事らしく、借金の返済に焦る必要はなさそうだった。

 何もないド田舎。けれど人目を憚らずに自由にどこまでも走り回っているオトラやサーフィンをするラロアを見ると悪くない点も幾つもある。

 転職先の初出社日まではもう暫くの、長い春休みを過ごす日々。

 その雪解けも落ち着いてきて、段々と暖かい日が増えてきたある日。

 雪に埋もれていたのが湿った地面が露わになりつつある田んぼを傍目にしながら、今日も用水路沿いを早朝から長い散歩をしていると、オトラが気付いた。俺も立ち止まって、それが流れてくるのを待った。

 流れてくるに連れてはっきりとしてくるそのシビルドン。人に近いポケモンのように分かりやすく筋肉やらが付いている訳でもないけれど、大きさ以外でも、ただ都会のような場所で人と共に在るだけのシビルドンとは違う事が鮮明に分かる。

 食べる為にポケモンを殺す事を厭わないシビルドン。けれど、人と共に在る事を選んでいるシビルドン。

 その目には、いつ見ても人と馴染めるような柔らかさがあった。人と直接交流していないのにも関わらず。

「やあ」

 シビルドンが少し驚いたように止まり、浮かんでこっちを見てきた。

「またこっちで過ごす事になったから。で、提案なんだけど」

 空もボールを手に出して見せる。

「入るか?」

 シビルドンは、驚いたように何度か瞬きをした。オトラは好きにしろというように別の方向を向いて横になって尻尾を振っていて、ラロアは近くをサーフィンしている。

 けれど、そんな唐突な提案にシビルドンは中々決められないようだった。

「まあ……今無理に決めなくても良いけど。これはあんたに渡しておくわ」

 ボールをトスするように、掴めるように軽く投げ渡した。

 丁寧に受け止めたシビルドンは、それと俺を何度か交互に見つめた後、考えておく、というように去っていった。

「…………」

 眺めていると、体の揺れ幅がいつもより大きいように見えたのは、俺の勘違いなのか事実なのかは分からなかったけれど。

 ボールを掴んで離さなかったのは、紛れも無い事実だった。

 




男:
年齢: 18 => 25~27
ド田舎育ち。
都会の大学に進学してそのまま都会で就職。
就職先はブラックじゃなかったけれど、結構ハードだったりアサインされたプロジェクトが悪かったのもあって転職を決意。
シビルドンの事が頭にずっとあったので、地元に帰省しながらフルリモートで働ける事を前提に転職活動をして成功。
生まれ育った田舎で廃屋を親から金を借りながらリフォームしてそこに住み移る。
傷心中のシビルドンに手持ちにならないか持ちかけて保留にされる。
手持ちにオトラ(レントラー♂)とラロア(アローラライチュウ♂)が居るがポケモンバトルはしない方。
ただの家族。

シビルドン:
性別: ?
年齢: 少なくとも男よりは歳上。
多分元は人のポケモンだったシビルドン。人と共生する事を選んで、田んぼに害を為すポケモンを主食としながらその田舎で生きるようになった。
その地の人とは食べ物を毎日のように贈られる位に良い関係を築けているが、如何せんパワーが強いからか、誰のボールにも収まっていないし、距離感はそのままある感じ。
毎日おにぎりを社に置いてくれるおばあちゃんとは少し距離が近かったけれど亡くなってしまったので傷心気味だったところを、男が積極的に距離を詰めてきたので驚きつつ嬉しい感じ。
どうするかはこれから考える。

オトラ:
レントラー♂
男の手持ち1。
のんびりとした性格でどちらかと言えば面倒事とかは避ける方。シビルドンの事は正直ちょっと怖い。
名前は、最初はコトラだったけれどレントラーだった時にコトラのままは嫌だったのでどうにか意思疎通してオトラに変えてもらった。
辛いものが好き。都会より田舎の方が好き。

ラロア:
アローラピカチュウ♂
男の手持ち2。
元気一杯な性格で、サーフィン出来るなら大体サーフィンしている。甘いものに目がない。寒いのが苦手で冬になると男の母が作ってくれた半纏をどこに構わず着る。シビルドンの事はまあ分かり合えると思ってる。
名前はアローラを逆にしただけ。
甘いものが好き。田舎に帰るとなった時にスイーツの作り方の習得を頑張った。
田舎より都会の方が好き。

シビルドン

  • ドンくん
  • ドンちゃん
  • ドンさん
  • ドン様
  • ドン
  • ドンドン
  • 首領
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。