転生したら禪院家の女でした   作:苦鳴

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絡ませたいなら今出さないと困るから出した


五条悟

 二級呪霊と言ってもそこまでのものではなかった。奇襲の時の速さは私の全力よりも少し速い程度で、簡単に対応ができた。端的に言えば鈍かった。

 

 それはそうと、

 

「先程から様子を伺っていますが何か私にご用でしょうか?」

 

「へえー。気づいてたのか。」

 

 少し高い声の私とまだ同じくらいの歳の少年が出てきた。

 

「はい。」

 

 実は私が帳を張ってからすぐに何者かの呪力反応が私の感知圏内に入った。少なくとも呪術師であることは分かったが、何が目的なのかは分からなかった。害を与えようとする意思もなかったため、呪霊を祓うことに集中したが、終わったのなら話は別だ。

 

「お前、結構強いな。」

 

 は?

 

「いや、帳が張られたみたいだから見に来たらガキが一人でいるみたいだったから気になって見てたんだよ。んで、そしたらあっさり二級を祓ったから結構強いなって思って声をかけにきたわけだ。」

 

 いや怖。というか帳はられているんだから入ってくるなよ。

 

「はあ。ところで貴方はどちら様ですか?」

 

 本当に誰なんだろう。多分禪院家の人間ではなさそうだし、そこまで警戒する必要はないけど、家によっては仲が悪い家とか普通にあるから慎重に関わらなくては。

 

「ああ、そういえば言ってなかったな。俺は五条悟。お前は?」

 

 ………はあー!?

 

「確か何百年ぶりかの六眼と無下限呪術の抱き合わせの子がそんな名前でしたか。すごい偶然ですね。」

 

 お願い違うと言って。

 

「お、何だ知ってんじゃん。それが俺だよ。」

 

「は、ははは。」

 

 乾いた笑いしか出ない。原作で現代最強キャラとこんなところで出会すとは思わなかった。将来グッドルッキングガイを自称し、目隠しをつけた不審者になる男がなぜここにいるんだ。

 

「で、お前名前は?」

 

 ま、まずい。禪院家と五条家は以前あった御前試合のせいでバチバチに仲が悪いんだ。もし私が禪院家の人間だと知れたらどんな目にあうか分かったものじゃない。ただ名乗らないわけにもいかないし……。

 

「私は絳禰と言います。よろしくお願いします。」

 

 名字は言わないという精一杯の抵抗! どうかこのことに突っ込んでこないでくれ!

 

「ふぅーん、絳禰か。名字は?」

 

 ……触れるなって言ったのに。

 

「私、自分の家が大嫌いなので名乗りたくもないです。」

 

 これでいいだろう。事実だし。

 

「あ? 俺が聞いてんだから言えよ!」

 

「嫌です。」

 

 殺しにこられても困るので。

 

「いいから言えよ!」

 

 ツカツカと私の方に歩いてきた五条悟が私の襟を掴み上げた。彼の怒気が伝わってくる。だからといって言うつもりはないけど。

 

「嫌です。」

 

「チッ! じゃあ戦って俺が勝ったら教えろ。」

 

 ええ、何でそんなに知りたいのさ。別に知ったところでいいことないのに。そして私側に何のメリットもない戦いなんてやりたくない。初めて外に出たんだ、今日は楽しみたい。

 

 ああ、でもメリットがあるならいいのか。折角五条悟と出会ったんだ、これを無駄にするのは馬鹿なことだ。

 

「私が提示するいくつかの条件を飲んでくれるならいいですよ。」

 

「条件?」

 

 問題は五条悟が一体私の名前を知る、あるいは私と戦うということにどれだけの価値を見出しているかだけど、多分いけるだろう。

 

「一つ、私と私が指定した人が家から出る時、出た後の後ろ盾になってくれること。

 二つ、私が助けを求めた時にそれが私の意思である場合可能な限り全力で私を助けること。

 三つ、戦闘中に得た相手の術式や戦い方の情報をお互いに誰にも漏らさないこと。

 四つ、戦闘終了後に友好を結び、相手が敵となった場合を除き、双方からの害意ある攻撃を禁ずること。」

 

「これが条件です。」

 

 結構欲張ったけど、いけるか?

 

「分かった。それでいい。」

 

 よし! これで禪院家を出る時も出た後も安全が保障された。

 

「では、縛りです。」

 

「ああ。じゃあやるぞ!」

 

「へ? 合図は?」

 

「術式順転【蒼】!」

 

 ウッソでしょ!? いきなり蒼放ってきたよこの人! 悪寒を感じて咄嗟に飛び退いたけど、でなかったら間違いなく巻き込まれていた。

 

「はははあ! やるなあ!」

 

 

 

 

 ああーもう! やるしかないのか!




 速攻で甚爾に襲いかかった前科があるから同類。
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