影の中に物を収納できるとか神か?
そんなこんなで私は四歳になった。すでにあの部屋の本は全て読破済みだ。もちろん呪術関連の本だけでなく絵本や紙芝居といった物語も含めた全ての本だ。
別に呪術の本だけで良いじゃないかとも思うかもしれない。しかし私はそうではないと考えた。こういった物語からも呪霊は生まれる可能性がある。ならばその本を読んでおくことで術式や弱点の予測などができるはずだ。つまり、ここにある本全てに価値なしものなどなし。
そして私は四歳になったのだ。みんな思ったことがあるだろう。
術式はどうした? ってね。
ふふふふふ。
私の術式なんだがね。それは――――――
……まだ発現してません。
ま、まあ、まだ分からないし? このあと発現するかもしれないし? まだ希望はあるし?
まあ、そんな希望をもったところで今は発現していないのだから術式をもっていようがもっていなかろうが関係のない話だ。それに原作には術式なしで一級術師になった人だっているんだ。なかったとしてもやりようはある。
だけど術式はあったほうが有利になれるだろうし、あったほうがいい。そして何より応用の幅が増えるし呪力だけでは対応できないことにも対応できるようになる可能性だってある。術式一つで戦況が大きく変わることもある。なので禪院家で術式があるのとないのでは扱いが大きく異なるのは別にそこまでおかしいことではないのだ。
そして何より、ロマンがある!
特殊な能力があるとか絶対にみんな一度は考えたことがあると思うんだよね。
まあないから今まで通り呪力操作の修行かな。
四歳になって体も少しずつ丈夫になってきた。ということはようやく念願の体術の修行ができる。あと刀も扱いたいから剣術の修行もしなくては。日本刀が好きじゃない日本人っていないと思うんだよね。私はめちゃくちゃ好きだった。よく展示会みたいなところに行って展示されている刀を眺めてた。実際に使って見たいと思うのは仕方ないと思うんだよね。
それに現実的な話もすると体術だけじゃ倒せない敵もいるだろうしね。打撃無効みたいな特性をもった敵とかが。そのためにも斬撃と打撃両方の攻撃手段はもって置くべきだと思う。
ただ修行はどうするべきだろうか。剣術も体術も前世でやったことなんてない。稽古する相手もいない。教えてくれる人もいない。まあ、とりあえずは思いついた方法でやっていくしかないか。
………体を鍛えることが先だった。ちゃんと修行に耐えられるだけの体じゃなきゃどうしようもないのだから筋トレとか走り込みとかから始めることにしよう。
………鍛えたとしてもゴリゴリのマッチョは嫌だから、せめて細マッチョがいいかなあ。