ダンジョンに霞龍がいるのは間違いだろうか? 作:デキンハンザー
拝見、顔も思い出せない父と母ヘ、オオナズチヘ転生しダンまちの世界に来て早々やらかしてしまいました。どうしましょう……誰か……たすけて……。
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?通称ダンまち 円形都市オラリオとその地下に広がるダンジョンを主に舞台に神と神の眷属たちが織り成すファンタジー作品で、駆け出し冒険者、主人公ベル・クラネルが様々なヒロインを救い、仲間との絆を育み英雄を目指し、成長する物語だ。
そして、このダンまちの世界には、レベルというものがある。そう、RPGとかにある強さの数値の値いのあれだ。
ダンまち原作開始時の最高レベルは【猛者】オッタルのレベル7……ハイそこ、レベル低いと思ったそこのあなた、レベル7なんてドラ◯エの一番最初のボスを倒したぐらいのレベルじゃーんと、思ったそこのあなた!ダンまちのレベルアップ方法は、ドラ◯エみたいにモンスターを狩るだけでは上がらない。
まず、ダンまちのレベルアップの条件として、基本アビリティの『力』『耐久』『器用』『俊敏』『魔力』の5つの内、一つのアビリティが、D評価であること、そして、神々が認める偉業をなすこと、それがレベルアップの条件だ。偉業の具体例は格上を倒すことや自分の命をかけるようなことをするとかがある。この条件のせいでオラリオの冒険者の半分は、レベル1から上がらず、一生レベル1だという。
重要なのはここから!レベルが上がると能力が飛躍的に上昇するのだ!レベルが上がると能力が飛躍的に上昇するのである!大事なことので2回言った!!そのため基本的に、レベルが一つ違うとまず勝てない!!
そして、今、オレのいる方向を見て臨戦態勢を取っているパーティは、二大派閥の片側のロキ・ファミリアの【剣姫】アイズ・ヴァレンシュタイン、レベル6に【千の妖精】レフィーヤ・ウィリディス、レベル3【凶狼】ベート・ローガ、レベル5にディオニュソス・ファミリアの【白巫女】フィルヴィス・シャリア、レベル3、ヘルメス・ファミリアの【万能者】アスフィ・アル・アンドロメダ、レベル4にそして、ヘルメス・ファミリアの皆さんレベル3と2多数だ。
……どうするよ、まじでどうするよ!最強のヒロインがいるよ!レベル6がいるよ!レベル5の狼人もいるよ!アイテムメーカーのレベル4もいるし、並行詠唱できるレベル3もいる!!魔力バカのレベル3いるよ!!その他ヘルメス・ファミリアもレベル3とレベル2の集団だし!!転生初日でなに?!これ!?不幸すぎんだろ!!
待て。落ち着け!落ち着け!素数を数えて落ち着くんだ…!………やべーバカだから素数わかんなかった!!ポジティブシンキングだ!!オレはある程度の原作知識がある!
よし!!現状確認だ!!オレの状態はステルス状態で透明になっている!!まだオレの姿見えていない!!相手のパーティは探りを入れている状態だ!!どうする!相手は、モンスター絶対殺すウーマンのアイズに、匂いで追跡できるベートにマジックアイテムで空を飛べるアスフィ……面倒くさい相手だぜ!
「……ベートさん」
「匂いは動いてないぜ……そこにいる……」
「……わたしが仕掛けます。いいですね?」
「……はい!!」
………ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!アスフィがくる!ナイフを構えてこっちに来る!!どうする?まじでどうする!?考えろ!考えろ!考えろ!考えろ!考えろ!考えろ!!!…………あっ!あった!あったぜ!!逃げる方法が!霧だ!オオナズチの古龍としての能力!濃霧を発生させ操る能力!やったことないけど、やるしかねぇ!!古龍の力が集中している角というか鼻先と喉に力を集中!!おおおおぉぉぉぉぉおおぉぉぉ!!来た!来た来た来た来た来た!!開放!!
ようし!濃霧の散布成功!!この霧の濃さなら30メートル先を見るのも難しいはず!!さらにこの霧は五感を鈍らせる毒が混ざっている!もちろん嗅覚も鈍らせる!突然の霧に包まれて混乱している隙に、さっさと逃げるぜ!!翼を広げて空に逃げるんだよおぉーー!!
〜アイズside〜
私は、全身黒衣の魔道師の冒険者依頼を受け、同じ冒険者依頼を受けたヘルメス・ファミリアの皆さんと一緒に24階層のモンスターの大移動の調査に向かった。24階層の北の食糧庫で異変が起きており、そこで赤髪の調教師と対決し、私を救援に来てくれたベートさんやレフィーヤ、ヘルメス・ファミリアの皆さんのおかげでなんとか崩落する食料庫から脱出できた。
けど、脱出し休憩を取って今から出発するという時に森の方から視線と物音を感じ、ベートさんに伝えるとベートさんも、私の視線を感じた方からモンスターの匂いがすると言った。
エリクサーやポーションで傷を癒やしたとはいえ、今モンスターの攻撃を受けるのは面倒。すぐに片付ける。
そう心に決め、アスフィさんが、先制攻撃を仕掛けるその時
「……動いた!!あれは……白い煙……?」
「ひとまず、下がりますよ。」
「わかりました!」
森の中から白い煙が出てきた。モンスターが出したものなら厄介なものに違いない。私たちは、森から遠ざかる。しかし
「おい!!どんどん広がるぞ!!」
「なんです!?この煙は!?」
あっという間に白い煙は私たちを包み込み30
「……これは」
「煙というより霧だな。」
「全員!円形に集まってください!死角をなくします!」
ヘルメス・ファミリアの団長、アスフィさんの声がする方に向かい集まり円形に陣を作って死角をなくす。
「おい!アイズ!気を抜くなよ!この霧の中に入ってから鼻が利かなくなった!恐らく新種のモンスターだ!」
「ッ……わかりました。ベートさん」
私はベートさんの言葉を聞いてますます警戒を高める。すると、森の方で翼をバッサバッサと動かす音が聞こえた。森の中から風も感じる。相手のモンスターは翼を持ち飛行能力を持っているようだ。それに受ける風圧を考えてかなりの大型のモンスターのようだ。
この霧の中で空中から攻撃を受けたらひとたまりもない。飛ばれるのを阻止する!そう思い森の方に剣を構えながら音がする方に全力で走る。
「アイズさんッ!!」
「アイズ!!……チッ!オメーら!そこにいろよ!」
「【凶狼】!!」
私のあとにベートさんがついて来る。これなら新種が相手でも大丈夫!翼の音は近づいている!もう目と鼻の先!でも、モンスターの姿が見えない!どういう
ドン!!
「クッ!!」
「アイズ!どうした!」
ゴッ!!
「ッテ〜〜!」
「ベートさん!」
「気を付けろ!いるぞ!」
「ハイ!」
今、モンスターの硬い体に、私とベートさんは、ぶつかった。私とベートさんは、すぐに体勢を立て直し警戒する。けど、未だにモンスターの姿は見えない!
「アイズさんッ!!無事ですか!!」
「【剣姫】!!大丈夫か!」
「死んでないようだな。狼人」
「アァ゙!!ウルセェぞ!ザコども!!それよりも新種は近くにいるぞ!!どういうわけか姿が見えねェ!!」
「えぇ!?」
「……それは本当か?」
「ハイ。姿は見えないけど……警戒してください。」
「マジかよ!【剣姫】!!ついてくるんじゃなかった!!」
レフィーヤとデュオニュソス・ファミリアのフィルヴィスさん、それに、ヘルメス・ファミリアのルルネさんが、飛び出した私を心配して来てくれた。私は、援軍の3人に警戒を呼びかける。
今、翼を羽ばたせる音は聞こえない。飛ぶのは私とベートさんが偶然モンスターにぶつかって阻止できたようだ。まだこの近くいるはず。
意識を集中して。わずかな変化も見逃すな!
パキッ
枝が折れた音が聞こえた!私は、そこに走り、横に剣を振る!
ガキィィィ゙ィ゙ン!!
何もないところで私の剣が固い音を立てて止まった!新種のモンスターはここにいる!
「アイズさんの剣が!」
「なにもないところで止まった!!」
「どういうことだ!」
「知るか!たが!!」
ベートさんが私の方に全速力で走ってくる。
「これで!!わかるかもなァ!!ルオオオォ゙ォ゙ォォ゙!!!」
ベートさんが全力で右キックを私の前方にくり出す!私は、ベートさんと入れ替わるように後ろに下がる。
ドゴッ!!
「キシャヤャ゙!?」
「この感触!入った!!」
「この鳴き声は!?」
「モンスターの!?」
「『一掃せよ、破邪の
フィルヴィスさんの魔法がベートさんのすぐ横を通り過ぎる。
「ギシャ!?」
「当たった!!」
「ッチ!オイ!!クソエルフ!!危なねぇじゃあネェか!!」
「あれぐらいでほざくな。狼人。」
「アァァ゙ン!!」
「ふたりとも!今、ケンカはやめてください!」
「おい!【凶狼】!一旦離れろ!お前の前の方、なんか歪んで見えるぞ!!」
ルルネさんの言葉でベートさんは、私と同じ位置まで下がってきた。
「チッ!……まァ、これでヤツの姿が拝めるぜ……!!」
「モンスターの輪郭が見えてきたぞ!!」
ルルネさんの言う通り、モンスターの輪郭が見えてきた。全体の輪郭を見る限り、相手のモンスターは、ドラゴンのようだ。そして、
「ギシャャ゙ャ゙ャャャ゙ヤ゙ャ゙ャャ゙ャャャャャャ゙!!!!」
毒々しい濃い紫の鱗、尖った鼻に、左右別々に動いている目玉、背中には一対の翼、そして、団扇のように広がり先端だけくるくる丸まった尻尾。ついに、モンスターが姿を現した。
「あれが……」
「……やはり、見たこともないモンスターだ。」
「かなりデカい。全長20
「ハッ!あのキモい顔面に蹴り入れてやるぜ!!続け!アイズ!!」
「はい!」
モンスターに向かってベートさんが走る。私もそれに続く。
「喰らえぇ!!」
「ハッ!!」
ベートさんは飛び上がり、モンスターの顔面に右蹴りを繰り出し、私はそのベートさんの蹴りに合わせてモンスターの胴体に剣を縦に振る!
「なッ!?」
「えっ!?」
私とベートさんのモンスターに放った同時攻撃は、私の剣はモンスターの足で受け流された上に大きく弾かれ、レフィーヤのところまで下げられ、ベートさんの蹴りは、わずかに頭を逸らすだけで避けられた! そして、ベートさんは、モンスターの長い舌で足を絡み取られ、レフィーヤたちのいる方に投げられる!
「ぐおぉ゙!!?」
「ベートさん!!」
「チッ!…ヤロー……!」
「【剣姫】も、大丈夫か!?」
「ルルネさん、私は大丈夫。」
「しかし、【剣姫】と【凶狼】……二人の第一級冒険者の攻撃をいなすとは……危険だな……」
私とベートさんは、すぐに体勢を立て直す。新種のモンスターは、こちらの様子を見てから、息を吸い込み、白い霧を吐き出し、また新種のモンスターは、透明になり姿を消してしまった。
「また霧を!」
「しかも透明になって消えた!」
霧は、瞬く間に包み込み今まで、30
『
私の身体に風が纏われる。周囲の霧が風に飛ばされる。しかし
「!これは……!」
「アイズさんに霧が纏わりつくように動いてる……!」
「あのモンスター!霧を発生させるだけじゃなくて操るのか!?」
それでも、私はモンスターがいた方向に走る。モンスターの透明なったところから音はしていない。動いていないはず。そして、モンスターがいるであろう場所に剣を突き出すが
「ギシャャ゙ャ゙」
「クッ!!」
「キャ!!」
「クソッ!!」
私はモンスターの黄色いガスのブレスをまともに喰らいレフィーヤたち全員ブレスを受けてしまったようだ。
「【剣姫】!…まともに喰らっていたが大丈夫か!」
「大丈夫です。」
まだ、いける。そう思い走ろうとしたが……身体が重い。これは……身体が疲労している?なぜ?普段ならまだ疲れなんて感じないのに……
「……身体が重ぇ……」
「私もです……」
「あたしもだ……」
「全員が急に……なぜ?……まさか……あの黄色いガスのせいか……!?」
翼を動かす音と風を感じる。モンスターが空を飛ぼうとしている。それを阻止しようと足を動かすが足が思うように動かない……。
「キシャャ゙ャ゙ャャ゙ャ゙ャ゙!!」
モンスターが空を飛んだ。しかし、モンスターの鳴き声、翼の音は遠ざかる。まさか……逃げた?
「あのヤロー!!逃げたのか!!追いかけるぞ!!」
「でも!この疲労じゃぁ追いかけるのは無理ですよ!」
「うるせぇ!」
「【剣姫】!【凶狼】!【千の妖精】!【白巫女】!ルルネ!大丈夫ですか!モンスターは!」
「あっ、アスフィ!それが新種のモンスターが逃げたんだ!」
「えっ!?」
アスフィさんとヘルメス・ファミリアの皆さんが霧を抜け駆けつけて来てくれた。私たちは、アスフィさんにさっきまでの戦闘を説明した。
「……なるほど……そうですか……」
「どうします?アスフィさん?」
ヘルメス・ファミリアの一人がアスフィさんに問いかける。
「……これから地上に帰還します。」
「アァ゙!!帰還するだと!!なにほざいていやがる!!」
「……新種のモンスターは、姿を透明にすることができる。しかも第一級冒険者である【剣姫】【凶狼】を相手に戦え、さらに霧まで発生させ操る。そんな相手に万全ではないこの状況で追いかけても、死にに行くようなものです。ここは、早く地上に戻りギルドに新種のことを知らさなければ。」
「…………チッ!!」
「……これより地上に帰還します。いいですね、皆さん。」
アスフィさんの号令で地上に帰還する準備をする。今度、あの新種にあったら必ず仕留める。そう心に決めて。
〜オオナズチside〜
はあー!!アッッブナッッッ!!!死んだと思ったーーー!!!いきなりアイズと戦闘とか生きた心地しなかったーーー!!ベートに蹴られたとこ今もちょっとじんじんするし。
けどレベル6と戦えるボディでほんっと良かった!十分戦えることもわかったしな。
しかし、これからどうするよ。アイズたちに、このオオナズチボディを見られちまったしよーー。ギルドに報告、上がるよなあ………。
とりあえず……だ。姿を隠しなからこの身体のこと調べないとな。
そうと決まれば、アイズたちのパーティから全力で離れるぞ!!全速前進だ!!