ダンジョンに霞龍がいるのは間違いだろうか? 作:デキンハンザー
〜オオナズチside〜
……これを退かして……これも退かして、最後に……よお〜し!!逃げ道の確保完了!!ハァ〜、地味に大変だった。
オレは、ゴライアスを転倒させ霧を出したあと、ゴライアスを冒険者に擦り付けて、ステルス状態でその場から離脱し、瓦礫で埋まっていた18階層から19階層へと続く出入り口を開けていた。
出入り口は完全に瓦礫で埋まっており、オレが通れるサイズにするまでかなり時間が掛かった。オレ、全長20メートル以上あるし、ドス古龍の中じゃ一番でかいしね。
今、冒険者たちは絶賛、ゴライアスと戦闘中のはずだ。ちなみに霧は戦場から離脱した後、すぐに消したため霧による視界不良には、冒険者たちはなっていない。
ドーーン!!!ドーーン!!!ドカーーン!!ドーーン!!!ドゴーーン!!!
ん?この音は?ゴライアスのいる戦場の方から聞こえたな。ゴライアスのいる方角から炎やら雷やら氷やらチラチラ見える。冒険者たちがゴライアスに魔法を一斉放火したようだな。いや~食らいたくないな!あれは!!
ウオオオオオオオオオオ!!!!
ズドン!!ズドン!!ズドン!!ズドン!!ズドン!!ズドン!!ズドン!!ズドン!!ズドン!!ズドン!!ズドン!!ズドン!!
アッ………ゴライアスが自己再生したようだな。声帯麻痺の毒も自己再生の時に一緒に回復したな。
さて、逃げ道は確保出来たし、オレの影響で原作が変わってベルくんがゴライアスに敗けてしまうかもしれない。それだけは、阻止しなければ……まだ、俺のゴライアスへの鬱憤も晴れてないしな!!
ステルス状態になって冒険者とゴライアスの戦場に戻るぜ!!
戻って来たぜ!!戦場によ!!さて、戦場の様子はっと……ベルくんがゴライアスに向かい合っている!それになんか……ベルくんの右手が青の光でキラキラ光ってるし、どこからかリーン、リーン、と
ゴライアスも
ウオオオオオオオオオ!!!
「ファイアボルト!!!!」
ドガーーーーン!!!!
ベルくんのもはや、青白いビームと化した【
凄まじい爆発音と光が辺りに響く。
ベルくんのファイアボルトとゴライアスの
ベルくんは、【
ゴライアスの方はまだ、爆発の煙で様子が見えない。
あっ……煙が晴れて見えてきた!!……おう……口から上が吹っ飛んでなくなってるよ……
アッ!!あいつ!!顔、吹っ飛んでるのに
ズドン!!
撃ちやがった!!口から上が吹っ飛んでいるからか、見えなくてベルくんに直撃してないけど、ベルくんの足元に当たり、ベルくんが吹っ飛ばされてる!!その間にゴライアスは、顔を自己再生させる!!
そしてゴライアスは、空中に投げ出されているベルくんに全力で平手で叩こうとしている!!
そうはさせるか!!オレは戦場に飛び出し、ゴライアスの平手をしようとしている腕に舌を全力で真っ直ぐ伸ばす!!
「!!ぐっ………!!うおおおおおお!!……」
チッ!!ちょっと遅かった!!原作通り、桜花が自分を盾にしてベルくんを庇った!!ゴライアスの平手が桜花の盾に触れる前にオレの舌がゴライアスの腕を貫いたはずだから威力は、弱くなったと思いたい……ベルくんと桜花は、リューさんが回収している。
この後、原作通り復活してくれたらいいんだけど……そこは主人公の力を信じるしかないか……
そして、今、オレの目の前のゴライアスはオレが貫いた腕を自己再生してステルスを解除したオレを睨んでやがる。相当オレの毒にやられたのが気に食わなかったらしい……
ウオオオオオオオオオ!!!!
ゴライアスがオレに向かって走り、殴ろうとしている……上等だ!!
ギシャャャ゙ヤャ゙ャャヤャ゙ッ!!!
第2ラウンドの始まりだ!!!
〜アスフィside〜
私は、ヘルメス様の命令で神ヘスティアたちのベル・クラネル救出隊に参加し、ベル・クラネルが18階層でロキ・ファミリアに保護されているところを発見した。
その後、ロキ・ファミリアの後続パーティに同行する約束を取り付けたあと、ロキ・ファミリアの【剣姫】、【
その夜、ヘルメス様がリヴィラの街の酒場でベル・クラネルを妬んでた冒険者、モルドのパーティを唆し、被ったものを透明にすることができる
その騒動で神ヘスティアが神威を解放してしまい、神威を感じ取ったダンジョンが哭き、漆黒のゴライアスが18階層に出現した。
そして、何故か18階層にいたヴェミスドラゴンがゴライアスと対峙し、モンスター同士の戦いは、ヴェミスドラゴンが優勢だった。
しかし、リヴィラの街の顔役、ボールスとリヴィラの街の冒険者たちと戦場に近付いていた時、急に霧が出てきた。これはヴェミスドラゴンが出す霧だ!そう気付いた私は、ボールスに注意を促す、が、戦場に着いた時には、霧は消えてヴェミスドラゴンの姿がいなくなっていた。いるのは立ち上がろうとしているゴライアスのみ、しかし、ヴェミスドラゴンは姿を透明にすることができる。リヴィラの街の冒険者にヴェミスドラゴンの情報を伝え、眼の前のゴライアスに集中する。リヴィラの街の魔導士たちの魔法の一斉放火でまず、ゴライアスを倒す!!
その後、私とリオンは一緒に魔道士たちの詠唱時間を稼ぎ、詠唱が完了したリヴィラの街の魔道士たちの魔法がゴライアスに炸裂した。が、ゴライアスは自己再生をして魔法で受けた傷とヴェミスドラゴンの毒を癒やし、私たち冒険者たちを連続の
私はなんとかゴライアスの
ウオオオオオオオオオ!!!
「ファイアボルト!!!!」
ドガーーーーン!!!!
ベル・クラネルと魔法とゴライアスの
ズドン!!
その状態でゴライアスは
「!!ぐっ………!!うおおおおおお!!……」
「クラネルさん!!」
救出隊に参加していたタケミカヅチ・ファミリアのカシマ・桜花がベル・クラネルとゴライアスの平手の間に盾を持ってベル・クラネルを庇って一緒に吹っ飛ばされる。
しかし、私はゴライアスの平手をした腕のことで頭がいっぱいになった。いつの間にかゴライアスの平手した腕に一つの大きな穴が空いていたのだ。
その答えはすぐにわかった。今までゴライアスに毒を喰らわせてから姿を見せなかったヴェミスドラゴンが透明化を解いて姿を現した。方法はわからない。しかし、ヴェミスドラゴンが何かしらの方法でゴライアスの腕に風穴を開けた。そう考えるしかない。
「アンドロメダ!私はクラネルさん達を後退させます!!すぐに戻ります!!それまでここを頼みます!!」
「……わかりました!!下がって置いて来たら、すぐに戻りなさい!!」
リオンがカシマ・桜花とベル・クラネルを後ろに下げるためにここから離脱する。その間、私はゴライアスとヴェミスドラゴンを見る。ゴライアスは、風穴が空いた腕を再生させヴェミスドラゴンを睨んでいる。一方、ヴェミスドラゴンは、そんなゴライアスを静かに観察している。
ウオオオオオオオオオ!!!!
ゴライアスが咆哮しながらヴェミスドラゴンに向かって走る!!
ギシャャ゙ャヤャ゙ャヤャッ!!!!
ヴェミスドラゴンもゴライアスの咆哮に応えるように咆哮を上げる!!
ゴライアスは右腕でヴェミスドラゴンを殴ろうと振りかぶり、殴る!!が、ヴェミスドラゴンは長い舌を器用に使いゴライアスの腕を捌いて弾いた!!
【剣姫】にヴェミスドラゴンのことを聞いてはいましたがここまで舌を器用に使うとは……これは脅威ですね。
ゴライアスは、弾かれた右腕を素早く戻し、拳によるラッシュをヴェミスドラゴンに仕掛けた!!ヴェミスドラゴンもそのラッシュに対応し、時に拳を避けて、時に舌で拳を弾いてラッシュを捌いていた。
疲れが出たのかゴライアスのラッシュの速度が緩んだ時、今度はヴェミスドラゴンが仕掛けた!
ラッシュをしている腕を最小限の動きで避け、ゴライアスの右足首を舌で絡み取り、上に思いっきり引き上げゴライアスを転倒させる!!ヴェミスドラゴンは転倒したゴライアスに飛びかかり、ゴライアスの顔面に紫色の液体を吐きかける!!あれは毒!!しかも、【剣姫】が言っていたスタミナを奪う黄色いガスの毒とは、明らかに違う!!
ヴェミスドラゴンは、毒を二種類以上持っていると考えたほうがいいようですね。
しかし、ゴライアスも黙って毒を食らっていなかった。のしかかったヴェミスドラゴンの腹に蹴りを入れてヴェミスドラゴンを怯ませてそのまま投げ飛ばす!!
ドガッ!!
ヴェミスドラゴンの巨体が宙に浮き、地面に叩きつけられる。しかし、ヴェミスドラゴンはすぐに体勢を立て直しゴライアスを見る。ゴライアスは顔面にかかった毒液を手で拭い、立ち上がりヴェミスドラゴンを見る。
「今戻りました。アンドロメダ、状況は?」
「ヴェミスドラゴンが毒液をゴライアスにかけ、ゴライアスは毒に冒されています。ヴェミスドラゴンは、ゴライアスに蹴りを入れられ、投げられましたがそんなにダメージになっていないと思います。」
「そうですか。やはり、あのモンスター危険ですね。」
「同意見です。あのモンスターは賢い……放っておくと不味いことになりそうです。」
ゴライアスはまた、ヴェミスドラゴンにラッシュを仕掛け、ヴェミスドラゴンは舌でそのラッシュを捌いている。その様子を見ていると
……ゴーーン!!……ゴーーン!!……ゴーーン!!
どこからか
音の発生源を探すとベル・クラネルが刀身が黒曜に鈍く輝く大剣を持って、そして、刀身に青白い光を纏って立っていた。
「……アンドロメダ……私は、時間とダメージを稼ぎます。」
「リオン!!貴方!!死ぬ気ですか!!あんなところに突っ込んでも無駄死にです!!」
「それでも私は行きます。」
リオンはそういってゴライアスとヴェミスドラゴンに走って行ってしまった。
「〜〜〜ッ!!もう!!リオン!!貴方を無駄死になんてさせませんからね!!」
そう言って私もリオンのあとを全力で追う。
「『今は遠き森の空。無窮の夜天に鏤む無限の星々愚かな我が声に応じ、今一度星火の加護を。』」
「高速戦闘をしながら詠唱を!!」
リオンは高速でゴライアスの足や腕、ヴェミスドラゴンの足、胴体を攻撃しながら魔法の詠唱をする。私もそれを援護するために金の翼が巻き付いた魔道具の靴を撫でながらいう
「『
二翼一対、左右合わせて四枚の翼が靴から展開され私は飛翔する。二体のモンスターに急接近しモンスターの目玉に
ボンッ!!!
グオオオオオオオオ!!!!
ヴェミスドラゴンには避けられましたか!!しかし、ゴライアスが暴れていてヴェミスドラゴンも下手に動けないようですね。
「『汝を見捨てし者に光の慈悲を。来れ、さすらう風、流浪の旅人。空を渡り荒野を駆け、物事よりも疾く走れ。星屑の光を宿し敵を討て!!』ルミノス・ウインド!!」
ズドドドドドドド!!!!!
グオオオオオオオ!!!
ギジャャ゙ャャャャ!!!
リオンの魔法が発動し、風を纏った無数の光球がゴライアスとヴェミスドラゴンに炸裂し2体のモンスターが悲鳴を上げる。ゴライアスは痛みの原因である高速で移動しているリオンを捕まえようと手を伸ばすがヴェミスドラゴンの舌がそれを阻止する。
ヴェミスドラゴンが私たちを援護している?……いや今、考えることではない。
「リオン!!一回離脱を!!」
「わかりました!!」
私とリオンは、一旦、2体のモンスターから距離を取る。すると、2体のモンスターの頭上から光の剣が出現し、地面に刺さる。刺さった剣先の中心から半径10
すると魔方陣の中にいた2体のモンスターが突然沈みこんだ!!
「これは……」
「……重力の結界!!」
グオオオオオオ…オオオ!!!
ゴライアスは力を込めて結界を破壊しようと抗っていて、反対にヴェミスドラゴンは抗わずにゴライアスに組み付いている。
しかし、誰がこんな魔法を……今はいいですね……置いておきましょう。
……パキ……パキリ……!!
もう結界がゴライアスに破られそうです!!追撃できるよう準備を……
パリィィィィン!!!
結界が破られた!!攻撃に出ないと!!その時!!
「お前ら!!巻き込まれたくなけりゃあ……そこをどけぇぇぇぇ!!!!」
ベル・クラネルのパーティメンバーのヴェルフ・クロッゾが炎のような赤い輝きを放つ大剣型の魔剣を持ってゴライアスとヴェミスドラゴンのいるところに走っていった。
「すまねぇ……!お前を……砕かせてくれ!!火月ぃぃぃぃいいい!!!!」
グオオオォオオオオ!!!!
ギシャャ゙アァァ゙ァ゙ァ゙ァ゙!!!!
「あれはクロッゾの魔剣!?」
「いや…!?そのオリジナルを超える……!!」
ヴェルフ・クロッゾが使った魔剣は、凄まじい威力の爆炎を作り出しゴライアスとヴェミスドラゴンを包み込む!!あれがクロッゾの魔剣!!噂以上の威力のようですね。私は、魔剣の力に飛ばされたヴェルフ・クロッゾを回収しながらそう思う。
……ゴーーン!!……ゴーーン!!……ゴーーン!!
ベル・クラネルを見ると、持っている黒曜に鈍く輝く大剣の刀身に白い光に包まれていく。
大剣が完全に包まれるとそこにあったのは、黒曜の大剣ではなく、刀身が白く輝く大剣だった。
ベル・クラネルは走って行く。大剣を持って2体のモンスターの元へ……
ゴライアスは、ベル・クラネルに気付き対処しようと手を伸ばし、ヴェミスドラゴンは、ゴライアスの後ろに隠れるように動く。
そして、その剣は下段から上段に振り上げられた!!
ズバンッ!!
そんなに音と共に視界が白い光で塗りつぶされる。
視力が戻って見えてきたのは、刀身があまりの威力でなくなった大剣を振り上げたままのベル・クラネルと上半身が消し飛び、身体の中心の巨大な魔石を露出させた、ゴライアスだった。
そんなゴライアスも下半身から自己再生をしている!!早く止めなければ!!そう動こうとするが先にベル・クラネルが動きゴライアスに走り出した!!
「ハアァアァァァァァァッ!!」
パリィィィィィィン!!!!!
ベル・クラネルを中心にキラキラしたものが舞う。
ベル・クラネルがゴライアスの魔石までジャンプしナイフで魔石を粉々に破壊したのだ。
「「「「うおおおおぉぉおおぉぉぉぉ!!!!!」」」」
冒険者の歓声の雄叫びがこの18階層に響く。ポテンシャルがレベル5のゴライアスを倒したのだ。当然、そうなる気持ちも分かる、が、
「まだ終わっていません!!」
私の声で歓声が止まる。
「まだ、ヴェミスドラゴンが残っています!!」
冒険者たちは私の声でハッとなる。そう、ゴライアスと一緒にいたはずのヴェミスドラゴンがまた、姿を消したのだ。魔石を見るまで安心できない。
「ヴェミスドラゴンを捜索するパーティを作りなさい!!絶対に上級冒険者を複数人入れて捜索してください!!いいですね!!」
「「「「「おう!!」」」」」
「リオン」
「わかっています。アンドロメダ、行きますよ。」
私は助け出したヴェルフ・クロッゾを他の冒険者に預け、リオンと一緒にヴェミスドラゴンを探そうとした、が、
「霧だ!!霧が出てきたぞ!!」
「まだ生きてんのか!?あのドラゴンは!?」
白い霧が私達、冒険者を一瞬にして包み込む。20
「アンドロメダ、ヴェミスドラゴンはどこに逃げると思いますか?意見を聞きたい。」
「そうですね………」
リオンの質問に私は周囲を警戒しつつ頭を回す。【剣姫】が発見した時、ヴェミスドラゴンは24階層にいた。ならば、
「おそらく、ヴェミスドラゴンは下の階層に戻るために19階層の出入り口にいると思われます。」
「しかし、17階層の出入り口と同様に瓦礫で塞がっているはずです。」
「えぇ、ですから、ヴェミスドラゴンが出入り口に向かっている場合、立ち往生しているはずです。急ぎましょう。こっちです。」
私たちは、急いで19階層の出入り口に向かう!!しかし!!
「これは………!!」
「馬鹿な………!!」
19階層の出入り口についた私とリオンが見たのは瓦礫を退かされた19階層の出入り口だった。
「いくらなんでも瓦礫をどかすのが早すぎる。」
「なぜ………まさか!?」
私の脳裏に一つの可能性が出てきた。
「……事前に瓦礫を退かした?」
「えっ?」
「ゴライアスとヴェミスドラゴンが戦闘していた時、一度、ヴェミスドラゴンは戦場を離れています。」
「……まさか」
「……ええ……そのまさかです。おそらくですがヴェミスドラゴンはゴライアスの相手を私達に押し付けてここの瓦礫を退かしたあと、戦場に戻った……そう考えるしかありません。」
「……しかし、どうして戻ったのでしょう?」
「……それは………わかりません。ただ、ゴライアスが先にヴェミスドラゴンに攻撃しました。そのことに関してまだ恨みを持っていたのかもしれません。」
「……これからどうしますか?追いかけますか?」
「いや……深追いは危険です。このことを他の冒険者に伝え、休みましょう。」
「……わかりました。アンドロメダ」
私達はまだ晴れない霧の中、警戒しながらリヴィラの街に戻っていく。自分のヴェミスドラゴンの危険度を上げながら。
〜オオナズチside〜
ぐおおおおお!!いって〜〜〜〜!!!全身火傷だよ!!重力を押し付けられて節々が痛むしよ!!
ベルくんの
そして全身火傷を負っているオレは、治療のために22階層の仮拠点に急いでいた。仮拠点にはオレが盗んで保管していたエリクサー、ポーションが多くある。それを飲み、早く傷を癒やし休憩しよう。さすがに疲れた!!
着いた!!仮拠点の洞穴だ!!ステルスを解除して、さっさとエリクサーで火傷を直さなければ……ん……誰かいるな、またモンスターか?さっさと始末して……って違う!!あれは!!
「……やはり……ここが拠点だったようだな。待っていて正解だったな。」
ソード・オラトリアでアイズに依頼を出していた黒幕っぽい全身黒衣の魔道士!!なぜここに!!隣にもう一人仲間がいる。全身マントで姿が見えないし、顔はフードで見えない!何者!!
「なぁ、フェルズ……?オレっち達、めちゃくちゃ警戒されてないか?」
「……私達はヴェミスドラゴンの拠点に無断で入っているのだ。警戒して当たり前だ。」
「どうすんだよ!!あのドラゴン!!今にもブレス撃ちそうなんだけど!!」
「……リド、フードを取って事情を話すんだ。」
なんか揉めてんな……さっさとスタミナ減損ブレス撃ってやろうか
そう思っているとリドって呼ばれてたやつが一人で前に出てきてフードを取る。そこにいたのは……
「勝手に拠点に入っていたのは悪かった。だが、話を聞いてくれ、オレたちの同胞よ」
瞳孔が縦に割れた爬虫類特有の黄色い目、赤い硬そうな鱗、腰に剣を二本帯剣した……リザードマンだった。
モンスターが……リザードマンが……
リザードマンが喋った〜〜!!!