ダンジョンに霞龍がいるのは間違いだろうか? 作:デキンハンザー
〜レオスside〜
「ハァ……ハァ……」
(ハァ……ハァ……)
「キュ〜キュ?」
(レオス、大丈夫?)
「ハァ……ハァ……スゥ……クルルルル」
(ハァ……ハァ……スゥ……大丈夫だ)
オレは、アステリオスたちを背中に乗せて隠れ里から18階層、
「クルルルル……クルル。」
(ヘルガ……どうだ。)
「クンクン……クンクン……バウ!バウバウ!バウ!!」
(クンクン……クンクン……いる!レイだ!こっち!)
「キュ!キュキュキュ!!」
(あっ!ヘルガ!待って!!)
そういってヘルガは、オレの背中から飛び降り、走り出しアルルもヘルガの背中に乗っていってしまった。
「レオス、追え」
「キシャャャ!!」
(わかってる!!)
アステリオスに言われ、オレはステルスを発動しながらヘルガたちを追いかける。どうやら東の方にレイたちがいるようだ。
そうしてしばらく走ってると遠目に冒険者とレイが見えた。どうやらレイが冒険者に追い詰められているようだ。
「キシャ!キシャャャ!キシャャャァァァ!!」
(ヘルガ!そのままいけ!レイは任せとけ!!)
「バウ!!」
(わかった!!)
「キュ〜!!」
(気をつけて!!)
「キシャャャァ!キシャャャャァァ!!」
(アステリオス!殺さない程度に冒険者を蹴散らせ!!)
「難しいことを言う……だが……わかった」
ヘルガたちは冒険者の前を走り去る。モンスターが横切ったことに呆けている冒険者たち
うん、呆けている場合じゃないよ〜だって
ブモオオオオオオォォォォ!!!
ドガーーーーン
「「「ぎゃあああああ!!!!」」」
「ア、アステリオス!!」
アステリオスがオレの背中から跳躍し、そのまま冒険者達の中心に斧を振り下ろしたのだから
しっかし派手にやったな〜……死んでないよね……?
あっ大丈夫そうだ。半数以上は立っている。
「黒いミノタウロス……?」
「気をつけろ!こいつも強化種だ!」
「間合いを取れ!囲んで慎重に攻めるぞ!」
うむ…あのオレンジの装備をみる限りガネーシャ・ファミリアの集団みたいだ。先頭で指示している藍色髪の女性は、たぶん団長の『
「クル…!」
(レイ…!)
「この声…!レオスですか?」
「クルル……クルルルル……!」
(そうだ……ここはアステリオスに任せてリドたちのところに案内頼む!)
レイはちょっと考える素振りを見せたあと頷き
「……わかりました。こっちです」
そう言ってレイは東のほうに飛んでいく。チラリと戦闘が気になってアステリオスをみてみると
ブモオオオオオォォ゙ォ゙!!!
「クソっ!!」
「よくも団長を!!」
……うん……めちゃくちゃ暴れてるな〜いつの間にかシャクティを倒しているし……これなら大丈夫そうだな……そう思い東のほうに飛んで行ったレイを追いかける。途中でほかの
「こっちです!!レイ!!待ってました!!」
「レット!!リドたちは!!」
「この先です!!付いてきて下さい!!」
そう言ってレットは走り出す。しかしこの先はただ壁があるだけだと思うけど……とりあえず追いかけると案の定壁の前にレットが立っていた。するとレットは懐から銀色の球体を取り出し壁に掲げる。すると銀色の球体が輝き壁が崩れて大きな穴がが現れた!!
「……!!これは……!!」
「クルルルル……!!クルルルルルル……!!」
(マジか……!!隠し通路ってわけか……!!)
「早く行きましょう!!」
そう言ってレットは穴に向かって走っていく。それをまたレイたちと一緒に追いかけていく。しかしこの通路、自然にできたものではない。人工物っぽい。しかも壁に触れた感じ硬い感じがする。全力の七割で突進しなければ破壊は難しいと思うほどに。そうして進んでいくと黒鉄色の扉が見えてきた。その扉に対してレットはまた銀色の球体を掲げる。すると黒鉄色の扉は上に上がっていき道を開ける。なるほど……あの銀色の球体は鍵ってわけか……そうして扉を開けながら進むと広い空間に出てきた。その場所には多くの檻と多くの傷ついた
「リド!!グロス!!これは一体……!?」
「無事だったか!?レイ!!」
「クルル!クルルルル!!」
(良かった!無事みたいで!!)
「!レオス!!よく来てくれた!!てことは」
「ハイ、アステリオスとレオスが私たちを助けてくれました。人間たちに犠牲者は出てないと思います」
「そうか……」
そう言ってリドは苦い顔をし、グロスは悔しさに顔を歪ませながら言い放つ。
「コチラハ、敵の頭二逃ゲラレタ!ヤツハ危険ダ!コノママニハシテオケン!!」
「ですが……この様子では……」
そう言ってレイは周りを見渡す。その視線の先には傷ついた
「クルルルル……」
(動けないか……)
「レオスの言う通り、動けない仲間もいます。相手の縄張りの中を追いかけるのは無謀が過ぎます」
「ああ、オレっちもそう思う。だから今はベルっちを助けるべきだ!!」
「「っ!!」」
「クル!!」
(ゑ!!)
びっくりした!!リドの発言に心臓が飛び出すくらいにびっくりした!!だっていきなり主人公の名前が出てくるんだもん!!いつの間にベルくんと交流してんの!?なにサラッとベルっちってあだ名つけてんの!!
そんなオレの内心を知らずにリドは、オレたちに真剣な眼差しで語る。
「オレっち達が地上に出れば余計ないざこざを起こすかもしれねえ……それでも!!今度はオレたちがベルっちとウィーネを助けねぇと!!」
そうして語りながら握っていたリドの拳は力強く握られていた。それをみていたグロスはため息を深く吐き、続けた
「……フェルズハトモカク、アノ小僧ニハ任セテオケン!!ワタシも地上ニ出ル!!戦エル者ハ続ケェ!!!」
「「「「グオオオオオオオオオ!!!」」」」
グロスの宣言にその場の俺以外の
「クルルルル……クルルルル…」
(なあなあ……ベルっちって…)
「ん?……ああそうかレオスとアステリオスはあの時、武者修行に行ってたもんな……時間がねぇから簡単に言うとだな……ウィーネ……新しいオレっちたちの同胞を助けてくれた冒険者だ!!それでオレたちがこの騒動を起こしたって聞いてここまで来て助けてくれたんだ!!」
………マジか……スッゲーお人好しだな……そりゃオレはベル君の物語をある程度知ってるし、リリを助けるぐらいのお人好しなのは知ってたけど……この2か月で人間とモンスターの確執は底が見えないほど深いのを実感している。それなのに……ここまでとは思ってなかった……ここは何ができるのか分からんけども頑張って助けにならんとな!!
「クルルルル……クルルルル!!」
(わかった……じゃあ恩返ししないとな!!)
「!ああ!!ありがとう!!レオス!!」
そう言って笑顔を作って奥の階段にリドは走り、それに追従するようにグロスが飛んでいく。そんな姿を見て