中二病と性癖が原因で命を狙われてますが元気です   作:あああああああ

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中二病と性癖が原因で命を狙われていますが元気です

1:イッチ

懺悔させてくれ。ワイは………原作介入をしました!挙げ句、改変したかもしれん!ああああああ!

 

2:名無しの転生者C

落ち着きなさい

 

3:名無しの転生者C

詳しく

 

4:名無しの転生者C

 

5:名無しの転生者C

錯乱

 

6:名無しの転生者C

説明が足りん

 

7:名無しの転生者C

まず何処の世界に転生させられたん

 

8:名無しの転生者C

勢いがすごい

 

9:イッチ

リブートファンタジア。 幻獣と呼ばれる不思議な生物が 存在しており、普通の人の目には見えない。幻獣が与える影響は、災害として処理される。だから幻獣が暴れた痕跡とかは別の何かと認識されて改変されている。そんな幻獣を討伐す 秘密の存在が、ウィザード。特殊な武器に魔力を流すことによって様々なことができる。ただ、この世界には武器なしで魔法を使うことができる魔女と呼ばれる存在がおり、魔女を危険視する勢力も存在しているため、彼女たちはその身分を隠している。そんな世界で、突然魔法が使えるようになった主人公が魔女たちと出会い、世界を救うみたいな話。主人公は仲良くなった魔女の力を使えるので実質ギャルゲー。

 

10:名無しの転生者C

原作はギャルゲーだけど書籍化してめちゃめちゃ有名になったはず。確か アニメ化もした気がする

 

11:名無しの転生者C

イッチはどういう立ち位置?

 

12:イッチ

普通の一般人を装ったけど転生特典があるので普通に魔法は使える。簡単に言うと、主人公と似たようなことができる………転生特典のお陰だけど。

別に仲良くならなくても見ただけで使える。原作に関わるつもりは、全くなかった。ただ、中二心が爆発して原作で重要な場所に行っては意味深なことを呟いてました。原作キャラとエンカウントした。

ついでに隠しヒロインの1人であるヒスイが可愛すぎて………まあなんて言うか、性癖にぶっ刺さったので、後先考えずに 助けた。

結果秘密組織にマークされました。あれは反則。あの状況で助け求められたら助けてしまうじゃん。無理があるって。

開き直って主人公の活躍である原作開始を見に行ったらラスボスにエンカウントして追いかけっこもしてきました。

 

顔がいい美少女最高や

 

13:名無しの転生者C

 

14:名無しの転生者C

 

15:名無しの転生者C

 

16:名無しの転生者C

原作知らない。どんなヒロイン?

 

17:名無しの転生者C

懺悔?

 

18:名無しの転生者C

リブートファンタジアか。久しぶりに聞くなー。

 

19:名無しの転生者C

懺悔しろよ

 

20:名無しの転生者C

マジで草

 

21:イッチ

偽りの自分を演じてる系。幼少期に虐待の疑いあり。依存癖。自分に自信が持てなくて理想を演じてるけど誰かに見てほしい。

いやー、依存させて救った後突き放して曇らせたら可愛く泣いてくれそうで………高鳴るわ

 

22:名無しの転生者C

 

 

23:名無しの転生者C

 

 

24:名無しの転生者C

 

 

25:名無しの転生者C

 

 

26:名無しの転生者C

 

 

27:名無しの転生者C

やべー性癖じゃねぇか

 

28:名無しの転生者C

曇らせ厨かよ

 

29:名無しの転生者C

マジか

 

30:名無しの転生者C

イッチがやばいやつとは

 

31:名無しの転生者C

転生者性癖歪みがちだから

 

32:名無しの転生者C

主人公に成敗されてこい

 

33:イッチ

死にたくないのは本当。だから介入する気はなかった。だけどこれからはするので。引っ掻き回してやるぜ。ヨロシク!

 

34:名無しの転生者C

これ世界終わるのでは?

 

35:名無しの転生者C

懺悔?

 

36:名無しの転生者C

懺悔してね

 

37:名無しの転生者C

どうするの?

 

38:イッチ

原作イベントを観察しつつ、ヒスイちゃんの好感度を上げる。ついでにミステリアスキャラムーブで引っ掻き回す。転生者何だから愉しく生きないと!

 

39:名無しの転生者C

1から人格変化した?

 

40:名無しの転生者C

ただの狂人だった

 

41:名無しの転生者C

よくラスボスから逃げ切れたな

 

42:名無しの転生者C

ラスボスから見逃されたん?

 

43:名無しの転生者C

原作開始時にラスボスがいる時点で原作崩壊してない?

 

44:名無しの転生者C

わかる

 

45:名無しの転生者C

やばい

 

46:名無しの転生者C

わかるわ

 

47:イッチ

強かった。何で日本にいたのかは不明だけど

 

48:名無しの転生者C

イッチ、やったな?過去になんかしたやろ?

 

49:名無しの転生者C

あっ

 

50:イッチ

………ラスボスの計画の一部を壁画にしました。

 

 

 

 

 

少年にとってその日は分岐点だった。現れた幻獣がこの世界を蹂躙した。倒れ気絶する人々、血を流す姉、自分を助けてくれた少女。

 

絶望的な状況で少年は、心の中に、ただ一つ。皆を救いたいという願いだけを思い描く。

 

(武器だ…!強い武器が、力がいる!あの少女のように。魔装が!)

 

「──頼む……来い〈エクリプス〉!」

 

するとその瞬間、少年の視界が目映く光り輝き──右手に、何かを握る感触が生まれた。

 

目を灼く光が薄れたとき、少年の手には、淡く輝く巨大な剣が現れていた。視線を鋭くすると、足を止めて、迫りくる幻獣を見据え、両手で〈エクリプス〉を構えた。細く息を吐き、心を落ち着ける。あらゆる雑念を振り払い、ただ、地上の人々を護ることだけを考える。

 

そして少年は〈エクリプス〉を振りかぶり──空に向けて一閃した。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ──ッ!」

 

〈エクリプス〉の刀身から光が溢れ、彼の太刀筋に沿うように空へと伸びていく。

 

瞬間、幻獣は両断され消し飛んだ。同時に、少年の意識もそこで途切れたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

転生者である如月白は壊れかけたビルの屋上に佇んでいた。中二病を再発させ最高に痛い恰好をしている彼は、白いフードを被って片目に眼帯をしていた。白の足元に広がる光景をビルの屋上から眺めながら、不敵に笑う。

 

「始まった。運命を背負わされた少年が少女との絆をなぞる旅路」

 

先ほどまで主人公が戦っていた痕跡を眺めて意味深な言葉を吐き、満足した白は後ろを振り返った。

 

「ご機嫌よう」

 

そこには一人の少女が立っていた。見覚えはないが、懐かしい。フリルまみれの豪華なドレスを着た小柄な少女だった。人形を思わせる美しい顔立ちに長い黒髪。深夜だというのになぜか日傘をさしていた。若いというよりかは幼いと形容すべき顔立ちだ。

 

「誰だ?」

 

「それはこちらのセリフなのですが、いいでしょう。仮の名で申し訳ないですが名乗らせていただきましょう。私はイブ。原初を司るものです」

 

その言葉を聞き白は同類の気配を感じた。つまり、彼女も中二病なのではないかと。

 

「では俺も名乗ろう。如月白、世界を観測する者だ」

 

「………観測ですか。どこまで見えているのですか」

 

完全に乗ってきてくれたもんだと思った白は

 

「すべて」

 

と返した。そして続けて

 

「見たくもないものまで見えるからな」

 

白は振り返りもせずにそうつぶやいた。

 

「そうですか………今代の観測者は貴方ですか」

 

少女が言葉をつなぐ。

 

「一つ—————お聞きしても?」

 

「何だ?」

 

「この光景を観るためにここに来たという認識でよろしいのでしょうか?」

 

少女が口元に笑みを浮かべる。後に知ったが、自分たちがここに来ることを知っていた、つまり戦闘になる可能性も覚悟していたということだと判断したようだ。

 

「ご想像に任せる」

 

「【煉獄剣(ヘルアグニ)】よ」

 

少女は灼熱の炎を纏った鋼色の剣をいつの間にか手に握っていた。膨大な魔力が大地を揺らし、周囲の空間を震わせる。白は思わず感嘆の吐息を漏らす。あまりにも見事な魔力制御だったからだ。それと同時に、自分の思い違いを知った。

 

それは魔女にしか使えない魔装であり、ラスボスが使用する魔装の一種だったからだ。つまり、中二病だと思っていた少女は、魔法で視界情報を誤魔化しているラスボスだったのだ。

 

「ッ!アリス・メタトロギア?」

 

「やはり私の名を遺跡に刻んだのは貴方ですか」

 

結論から言えば少女はそのまま白を襲った。攻撃が白を襲うその瞬間、彼は反射的に右手を掲げその攻撃を無操作に振り払いのけていた。自らの攻撃と同等の衝撃を浴びて炎をまとった剣が折れる。激突の余波を真正面から受けながらアリスは愉し気に哂う。

 

月明かりが眩しいなと思ったら、先ほどの爆風でフードがめくれたせいで白の素顔が露になっていた。白は顔を隠すため、フードを被りなおして少女を見つめる。

 

「ッ!」

 

先ほどまで黒かった少女の髪は、腰まで届く長い金髪に変わっていた。そして、少女の大きな瞳は炎のように赤く輝いていた。ランランと輝くその表情はまるで新しい玩具を見つけた子供だった。

 

くふっと小さく息を漏らして少女は、幼い子供のように無邪気に笑ってみせる。その後、顔を引き攣らせている白に声をかける。

 

「人の身で魔法を使いますか。人の身で魔装を生み出しますか。人の身で私の力を弾きますか。観測者、貴方こそが鍵だと思いましたが違いますね。先刻、幻獣を魔装にて討伐した少年と同じく、特異点。それもこの世界を壊せるほどの」

 

呆然とする白に少女は上品かつ邪悪な笑みをぶつける。白はここから逃げるため魔装を顕現させる。

 

「【跳躍天使(エデンワープ)】」

 

顕現したのは3人目のヒロインが所持する魔装であり、視認できる範囲全てにテレポートできる魔法を内包したぶっ壊れ魔装だ。視力強化の魔法を使えば、500m以上を一瞬で移動できる。

 

「空戯美玖が所持する魔装。やはり他者の魔装を使用できるのですね。で、あれば。使えるのではないですか?【縛鎖比翼(アフォーリア)】を」

 

それはラスボスであるアリスが目的を遂げるために探し求める魔装。白はこれを使用することができないが、見逃してもらえる雰囲気ではなかった。

 

「提案です。如月白さん。我々の仲間になりませんか?」

 

アリスは柔らかな笑みを浮かべて、白に手を差し出した。

 

白の転生特典は一度肉眼で見た魔装を模倣するというもの。故に白は見たことのない魔装を使用できない。それは知っていても同じだ。原作で見ただけでは顕現できず、故に白は二つしか魔装を使えない。

 

裏を返せば肉眼で魔装を見てしまえば使用できる。アリスはその事実にこの短い問答と戦闘で感づいた。

 

白を手元に置けば、縛鎖比翼本来の所持者である魔女を仲間にする必要がなくなる。

 

「断る」

 

こうして彼は鬼ごっこを始めた。

 

 

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