天龍
「こちら天龍、
往路終了、これより復路に入る。」
香取
〈了解、第二艦隊はそのまま帰路に付いてください〉
天龍
「天龍、第二艦隊了解、
万が一、深海棲艦との遭遇の際は?」
香取
〈最低限の消費で最大限の戦果を挙げられて?〉
天龍
「ちっ、襲撃に備えて迂回路で帰る。」
香取
〈第一艦隊より、第三艦隊へ〉
▽
龍田
「は~い、第三艦隊龍田だよぉ~。」
香取
〈現在地は?〉
龍田
「まだ工程の4分の一ね~、
電探範囲ギリギリに
深海棲艦を探知して
迂回路を使ってるの~。」
香取
〈・・・嘘の報告は要りません〉
龍田
「冗談よ、既に復路よ?」
香取
〈誰も欠ける事の無い様に願います〉
龍田
「・・・そぅ、ね、
ごめんなさいね。」
香取
〈続けて、第四艦隊〉
▽
五十鈴
「こちら五十鈴、
今の所順調よ、
気味悪いぐらいにね。」
香取
〈帰投時間は〉
五十鈴
「ヒトゴーマルマル、
午後三時って言った方が良いかしら?」
香取
〈・・・好きな方で構いません、
第一艦隊はこれより戦闘状態に入ります、
第二・第三・第四艦隊は、そのまま作戦を続行、
資材を早急に基地へ搬入してください〉
天龍
〈第二、りょ~かい〉
龍田
〈第三、りょ~かいしたわ~〉
五十鈴
「第四艦隊、了解、さ、急ぐわよ。」
▽
香取
「各員、戦闘態勢、
扶桑、山城は水上機展開、3方向索敵、
隼鷹は全力出撃準備、
山雲は対空警戒、
艦隊、このまま直進、単縦陣。」
扶桑(航)
「山城。」
山城(航)
「姉様。」
「「瑞雲、発艦開始!」」
隼鷹
「よ~し、みんな準備は怠るなよ~?」
山雲
「指示は、悪くないのね~。」
▽
執務室
箱国
「ふぅ、思ったより多いか。」
机に纏めた『血糊』が残る書類を
判別出来る物だけでも纏め終わった
箱国
(ったく、艦娘庇って死ぬとか、
人間としては『間違って無い行動』だが、
相手が『艦娘』だと問題だ、
傷つき、心を持つ、
ま、『人間』として接するのが
『常識ある人間』だわな)
拳銃をスライドし、発射可能状態へ移行する
箱国
「扉の裏に居るのはわかっている、
用事があるなら、
ノックぐらいしたらどうだ?」
返事は無い
箱国
(・・・そこかっ!!)
割れる窓ガラス
「ナっ!?」
ドン!!
脳天に銃弾が直撃する
そのまま『彼女』は仰け反り、倒れ込む
「姉様っ!!」
ドン!!
「あぐっ!?」
箱国
「次。」
ドンドン!!
一瞬の悲鳴と倒れる音は一致した
リロードし、構えは解かない
箱国
「そこ、お前はどうする?」
「ひゃぃっ?!
ふ、フリーズしてマースっ!!
う、うたないデェ~っ!?」
箱国
「・・・ガンビア・ベイ、か、
コイツ等はどうして襲撃に来たかわかるか?」
ガンビア・ベイ
「べ~ぃ・・・それは、
アタらしい、アドミラルが
認められナイから、カト。」
箱国
「まぁ、想定はしてたから対処できたが。」
そのまま『金剛』の頭を踏んづける
金剛
「チョッ、乙女の頭を踏みつけるとか
人としてどうかと思いマース!!」
無視し、そのまま足を腕に絡め
しっかり押さえ込む
金剛
「いだだだっ?!」
箱国
「提督への襲撃は重罪だ、
独房で済むと思うなよ?
そこ、霧島、
いい加減下手糞な寝たふりは止めろ、
スカートぐらい直せ、女だろうが。」
素早く翻しぺたん、と、女の子座りをする霧島
霧島
「み・・・みました?」
箱国
「色か?別に興味ない、
女なら少しは自分の服装を考えろ、
比叡、榛名、お前らも起きてるだろ、
それとも、また撃たれたいのか?」
比叡
「おっ、起きます起きますよぉっ!!」
榛名
「っ、お姉様を離して貰えますか?」
箱国
「反攻の意志が無くならないからな、
『明石』
ここの艦娘で馬力のある艦娘を寄越せ。」
明石
〈え?執務室ですか?〉
箱国
「あぁ、金剛を抑えてる、
他の3姉妹じゃ
信用出来ないからな。」
明石
〈ぁ~、了解しました、
瑞鶴ちゃん、ちょっとお願い出来る?〉
瑞鶴
〈え?あ、はい、でも〉
明石
〈こっちは何とかするから、
家の提督を助けてあげて〉
瑞鶴
〈わかりました、
瑞鶴、執務室へ向かいます〉
▽
瑞鶴
「えっと、コレで?」
金剛の両腕を後ろで拘束し
背負っている瑞鶴
箱国
「あぁ、それなら動くと自分で痛めるから静かだろ。」
金剛
「待遇の改善を具申シマース!!」
瑞鶴
「いや、コレは金剛さん達が悪いかと。」
襲撃の際、折角まとめた書類たちは散らかってしまった
箱国
「はぁ、また、最初からか。」
加賀
「なんの騒ぎ?」
箱国
「あぁ、加賀か、
実は・・・。」
▽
加賀
「アナタ達は余計な事しかしないんですか?」
金剛型4姉妹
「「「「すいませんでした。」」」」
加賀
「対象は私ではありません、
提督です。」
そう言いながら書類を今一度集め、
種類分けを手伝ってくれる加賀
箱国
「加賀、その左腕は・・・。」
加賀
「え?
あぁ、何時からか、この痣は
自然と出て来たのよ、
別に戦闘に支障は無いし、
修復材でも痣が消えないだけで
問題無いわ。」
箱国
「そぅ、か、すまない。」
加賀
「なぜ、貴方が謝るのかしら?」
箱国
「・・・いずれ話す、
可能なら書類整理を手伝ってくれるか?」
加賀
「えぇ、
赤城さんの相手をしなくて良いのなら是非。」
箱国
「・・・ここの赤城は何をしたんだ?」
加賀
「私のおやつを勝手に食べたり
間宮さんに迷惑をかけたりと、
まぁ、
シバいてもシバイテもシバイテモ
懲りないので、
一度撃沈してヤロウかと・・・。」
ガンビア・ベイ
「カガさん、こんど
ワタシが、パンケーキ焼いてアゲマース。」
加賀
「あら、いいのかしら?」
ガンビア・ベイ
「ハイ!あ、ただ、材料が。」
箱国
「・・・どこ産の小麦粉がいい?」
ガンビア・ベイ
「出来れば母国のがアレば・・・。」
箱国
「備蓄倉庫に眠っているのを取り寄せよう、
今は『俺が持って来た食糧品』で
我慢してくれ。」
明石
〈こちら明石っ!!大変です!!
赤城さんがっ!!〉
加賀
「・・・全機、出撃準備。」
ガンビア・ベイ
「ソウデスネ、
流石にワタシも
かんにんのフクロが
限界デース。」
ジャコッ
箱国
「俺も行こう、龍驤。」
龍驤
「うげっ、気づいとったんかい。」
箱国
「種類分けで良い、
書類を頼めるか?」
龍驤
「ぁ~、えぇよ、
ちゃんと秘書艦手当
出るんよな?」
箱国
「出来高払いで良いか?」
龍驤
「時給もや。」
箱国
「しっかりしている。」
龍驤
「せや。」
箱国
「なんだ?」
龍驤
「家の赤城は
『○○○○』がおろそかなんよ。」
箱国
「特別手当も上乗せだ。」
龍驤
「おおきにな~。」