箱国
「ベイ、上空からの情報は?」
ガンビア・ベイ
〈ハイ、今、資材庫上空デース
赤城サンを確認シマシタ!
加賀サンの攻撃隊が仕掛ケテマースが
赤城サンの航空隊ト
撃ち合ってマース〉
箱国
「明石。」
明石
〈はい、加賀さんの攻撃隊をこちらも確認、
赤城さん本人の姿がありません
付近に潜んでいるか移動中と思われます〉
箱国
(さて、
この岩川基地見取り図を照らし合わせると
『旧・岩川基地』と
幾つかズレと使われていない
通用口があるようだな)
「明石、
今動けて『赤城』を捕縛する事に
躊躇しないメンツは居るのか?」
大井(雷巡改二)
〈こちら大井、
赤城さんには日頃手を焼いてるのよ〉
北上(雷巡改二)
〈ほ~い、北上さまだよ~、
うちらも協力するけど~?〉
箱国
「助かる、
今から指定する座標へ向かって欲しい、
そこの廃棄通用口に
何らかの痕跡がある筈だ。」
大井・北上
〈了解!〉〈りょ~かい〉
▽
赤城
(さて、新しい提督も
私の食欲を止めようと言うのね)
「でも、私の食欲はこの程度で
止められない《どごん》な゛っ!?」
大井(雷巡改二)
「あ~か~ぎ~!」
北上(雷巡改二)
「お~、いたいた、
赤城さんさ、今うちらの
状況わかっててこう言う事してるの?」
赤城
「だからって、
私の食欲は収まらないわ!!」
この狭い通用口の中で艦載機を飛ばして来る
北上(雷巡改二)
「大井っちっ!!」
大井(雷巡改二)
「対空防御!!」
赤城
「くっ。」
煙幕を焚かれ見失う
大井(雷巡改二)
「こちら大井、接触するも煙幕で見失ったわ。」
箱国
〈一度反転、次の場所へ移動しろ〉
大井
「了解、周波数を切り変えるわ。」
箱国
〈あぁ、赤城に悟らせない為にも
一接触毎に切り替えるのを忘れるな〉
大井(雷巡改二)
「了解、北上さん?」
北上(雷巡改二)
「ぇ、あ、あぁ、うん、
行こう、大井っち。」
▽
箱国
「こちら箱国、各員へ、
赤城の予測移動先を今送信した。」
サミュエル・B・ロバーツ
〈こちらサミュエル・B・ロバーツ
赤城さんと接触
現在ボーキサイト保管庫方面へ逃走中〉
箱国
(サミュエル・B・ロバーツ?
資料にはあったが・・・)
『明石へ、周波数を確認』
明石
『明石・了解』
箱国
「サム、間違い無いのか?」
サミュエル・B・ロバーツ
〈はい〉
箱国
『大井、北上へ、
赤城はポイントTの通用口だ』
大井(雷巡改二)
『了解、既に潜伏、待機しています』
北上(雷巡改二)
『恐ろしい先読みだね~、
提督、なんかやってた?』
箱国
『後にしろ、恐らくサムは脅されている、
万が一に備え、
模擬弾へ変更して置け』
北上(雷巡改二)
『ぁ~ありうるかもね、大井っち』
大井(雷巡改二)
『北上さん、来たわ』
▽
赤城
(おかしい、なぜ行動が読まれる?)
小刻みに震えるサム
赤城
「大丈夫よ~、食べたりしないからね~。」
カラン
赤城
「しまっ!?」
スタングレネードが炸裂し
ごりっ
赤城
「か、艦娘に、銃弾は効きませんよ?」
箱国
「お仕置きには十分だ。」
アサルトライフルをフルオートで
赤城の頭に叩き込む
サミュエル・B・ロバーツ
「ひっ・・・ひっ・・・。」
箱国
「安心しろ、気絶しただけだ、
大井、北上、拘束を頼めるか?」
大井(雷巡改二)
「ぇ、えぇ、北上さん、そちらを。」
北上(雷巡改二)
「そぅだ・・・やっぱり、
『聞き覚えのある声だ』」
破獄の提督
箱国
「懐かしいな、もう何年も前の呼ばれ方だ。」
北上(雷巡改二)
「うわっ、本人かぁ~、
大井っち、アタシ達
明日には命日かもね~。」
大井(雷巡改二)
「噂の?そうは見えないけど。」
サミュエル・B・ロバーツ
「ぁ・・・ぁ。」
上着を脱ぎ、
それをサミュエル・B・ロバーツに掛ける
箱国
「大井、先に『サミー』を介抱してくれ、
赤城は俺が引きずってく。」
再度アサルトライフルを30発撃ち込み
縄で腕を縛る
大井(雷巡改二)
「了解、さ、行くわよ。」
サミュエル・B・ロバーツ
「ぁぃ。」
▽
北上(雷巡改二)
「ちょいと質問。」
箱国
「なんだ?」
北上(雷巡改二)
「『あの事件』ほんと?」
箱国
「・・・俺のミスで
半数以上を失った、それは事実だ。」
北上(雷巡改二)
「その首飾りは?」
回収出来た彼女達の遺品だよ
北上(雷巡改二)
「・・・ごめん。」
箱国
「構わん、俺は自分を許せないから
提督を続けてる。」
北上(雷巡改二)
「そっ、か、ありがとね。」
箱国
「貴様に感謝される由縁はないぞ?」
北上(雷巡改二)
「・・・居たんでしょ?『私達も』」
箱国
「あぁ、居た。」