【完結】とある水神の半身の神話創造   作:ネシエル

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コメントで日本語がおかしい部分が多くて読みづらいと書いてあったので
時々、書き直します。

今回は第十話を書き直したので良かった読み返してください。
誤字脱字があったらどうぞ、ご指摘いただいて構いません。



第十一話 ブエル

「知恵とは何だ。」

 

 スメールにどこでもある店の中、

ポセイドンは話しかけた。

 

「一般的には正しく物事を認識し判断する能力とされているが、

 俺は騙されない能力だと思っている。」

 

 神の住まう牢獄の中、

 大海の神は知恵の神に訴える。

 

「例えば、税金。偉い奴らがわざとわかりにくくして、

 ろくに調べもしない人間から多く取ろうとする仕組みだ。

 じゃあ、どうすればいいのか。

 簡単だ。頭の良い奴になればいい。

 騙されたくない、損をしたくない、負けたくない。

 そのために知識は存在し、それを培ったものこそが知恵だと思っている。」

 

 自らの人間時代からの経験。

 生きるため死なないため騙されないために自らの知識を増やした。

 

「だが、ここはどうだ?知恵の国という割には愚者が多すぎる。

お偉方から与えられたものにすがり、疑問を持たない。

 知識とは未知を探検するものだ。

 それにもかかわらず、超常の存在にすがる。

 愚民。そう思わないかブエル。」

 

 ▲◆▲◆▲◆▲

 

「魔神ブエル?」

 

 久しぶりにスキュラとポセイドンが二人で話し合えた。

 

 スキュラは龍の長である故にヌヴィレットの部下になった。

 

 必然的に単独でポセイドンと会う時間は減っていたが、

 先日の裁判の後片付けが終わりようやく対面するができた。

 

 100年かけても今だに予言への突破口を見つけられない状況。

 

フォカロルスの計画にはそもそもいくつかの欠点がありましたが、

天理にほぼ完全に打ち勝つものであり、

それを、さらに修正することは困難に極める。

 

 それに、天理には敵わないことは挑んだことがあるポセイドンは一番よく知っている。

 

 最早、形振り構わず。

 手段も選ばないべきだ。

 

「そう、スメールの神にして世界樹の化身。」

 

 この世の中で起こった出来ことの記録を宿す生命のエネルギー

 「地脈」が樹木の様に集積した存在。

 

 それが、世界樹。

 

 その管理をしている存在こそが

 世界樹の化身である草神ブエル。

 

 世界樹の端末としての役割を果たし、

 世界樹の根から生まれた神。

 

 間違いなく、この世の概ねの出来事を

把握している。

 限りなく全知に近い神。

 

「彼女の知恵を借りれば、

 確実に天理に対抗できる。」

 

「しかし、スメール側に拒否されたのではないのか。」

 

 以前、アルカイルにブエルと面談するようスメール側に依頼をしたが拒否された。

 聞いていたが、スメールには神に対する敬意はなく、あまつさえ侮辱をするなど、

 神に対する不敬を働いていると聞いたがまさか、ここまで酷いとは。

 

『あのものは神ではなく、ただのボンクラ。』

 

 返事を聞いたとき一瞬滅ぼそうかと思ったが、

 さすがにこらえた。

 

 そんなことをすれば、

 フォンテーヌは諸外国から危険視されることになり

 国としての信頼を失うことになる。

 

 何とか、潰せないのか。

 

 国内の反体制派をそそのかし、革命や反乱を起こすか。

 政権転覆をやる。

 

 これでは、完全に侵略国家だろ。

 

 「もう一層のこと。

 突撃してブエルをフォンテーヌに亡命させたほうがいいかもしれない。」

 

 ブエルが居れば予言への対策法も完璧だろう。

 スメール側にばれてしまったらフォンテーヌとの外交関係は悪化する。

 

「だけど、それをやってしまい。

 何かしらでブエルの怒りを買うことになったら。」

 

それでは、助言どころではなくなる。

 今のところ、革命も亡命も俺たちが勝手に考えたことだ。

 

 しかし、重要なのは彼女自身の決定だ。

 

とはいえ、問題ない。

 バレるのは彼女が亡命するとき、侵入自体さほど難しくない。

 

 ▲◆▲◆▲◆▲

 

スメールシティ。

 スメールの中心都市で、超巨大な大樹「聖樹」と一体化する形で作られた樹上都市。

 その頂上に立つのはテイワット最高峰の学び舎である「スメール教令院」。

 

学問だけでなくあらゆる分野の研究を行っている総合学術機関であり、

 国の実務を司る行政機関もここにある。

 

 そして、そのさらに上に存在しているのはスラサタンナ聖処。

 

 草神ブエルの住処だが、実際にはただの牢獄のような場所だ。

 

 侵入自体はさほど難しくなかった。

 護衛はあろうとなかろうと神の敵ではない。

 

 護衛を気絶させ、

 ブエルに出会う。

 

 彼女を先代草神が残した瞑想装置を改造し、

 神の意識を遮断させ強制的に眠らせる。

 

 中に浮いているのは幼いエルフの少女。

 若きマハールッカデヴァータのころにそっくり。

 

 こんな子供を閉じ込めるとは。

 流石のポセイドンでさえ、ドン引きした。

 

 この装置を解除するためには、

 教令院の大賢者(笑)の部屋にある解除装置を押す必要があるが、

 別に壊すのは簡単だ。

 

 振動を当て、スメールシティに軽い地震が発生した。

 

「ここは。」

 

この時、囚われた神は解放された。

 

 

 




次回投稿5/29日
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