【完結】とある水神の半身の神話創造   作:ネシエル

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リメイク版です。
書き直しました。
本編にあるといなやクオリティが落ちてしまい、
作り直しました。


原作開始
新 第十四話 フォンテーヌ


キャラバン宿駅。

 

主に、スメールの熱帯雨林を破壊する砂嵐を防ぐ高い壁のふもとにある要塞化された村。森と砂漠の両端を遮る防砂壁を基に片方は森、

もう片方は砂漠という異なる環境に挟まれた場所。

日夜ここに砂漠の民と森の民は交互に行き交っている。

 

ここに、一人と一匹の……。いや、二人の英雄が居た。

 

金髪の肩までの髪に琥珀色の目、白と金色の冒険者風の軽装をまとった旅人。

彼女の名は蛍。

 

あらゆる世界を旅する異世界人で、このテイワットに訪れた際に謎の神と遭遇した。

 

天理の調停者によって双子の兄「空」を攫われて以降、

彼女は自身たちを襲撃した謎の神の手掛かりを探るべく神が治める7つの国、

通称七国を旅している。

 

これまで、沢山の国を旅してきた。

 

自由で風の神が見ている自由の国モンド。

 

契約の岩の神が守護する契約の国璃月。

 

雷の双生の神が統治する永遠の国稲妻。

 

そして、今回旅をして去ることになった草の神が共に歩む叡智の国スメール。

 

様々な国を訪れ、すれ違った国の危機と神と戦った彼女はもう一人の英雄である。

相棒かつ非常食のパイモンと共に旅をしている。

 

この前、ファデュイとスメールの教令院が結託し、

スメール全土を巻き込んだ創神計画を打ち破るべく。

 

スメールで隠居している草神ナヒーダと共に、

腐敗と汚職で横行する教令院を打ち破り無事革命に成功した。

 

 

革命のときにいろいろと手を貸してくれた、

ナヒーダの護衛アルカイルがいた。

 

謎のメイド服を着た美少女で、並みの神の目の保持者すら上回る力を持つ彼女はナヒーダの眷属ではなく遠く離れた水神の眷属だと言う。

 

 

 

曰く、水神は叡智の神ナヒーダの知恵を求めてわざわざ、

フォンテーヌから足を運んでいたという。

 

 

 

国家間の関係を揺るがしてもナヒーダを解放した。

水神の目的はナヒーダが最後まで言わなかった。

 

そのため彼女の主な人物像が思い浮かばない。

 

そして、アルカイルの本来の主である水神に出会うため、

砂漠を越えることになった。

 

そこで通りかかったディシアに話しかけられる。

 

 

「こんなところで会えるなんて。

あんたら本当にいろんな場所をぶらぶらするのが好きなんだな。」

 

その後、旅人とパイモンが一緒に話すと、ディシアが答えた。

 

 

「そういえば、あんたらフォンテーヌに行くんだったな。

あたしはいつも砂漠に住んでいるから詳しくは知らないけど、

お嬢さまが言うには、

フォンテーヌは水の都って言われるくらい水が豊富なんだってさ。」

 

 

「いつも、飲み水に困っているからか。」

 

 

「ハハハ、そういうことだな。

でも、安心しな。こう見えても三日三晩水を飲まなくても生きていけるさ。」

 

 

「それじゃあ、死んじゃうよ。」

 

 

「ハハハ。」

 

 

楽しい会話をして太陽が沈みかかった頃。

ついに、別れの時間がやってきたころ。

 

 

「そういえば、ディシア。フォンテーヌの神はどういうやつか知らないか。

ナヒーダに聞いても答えてくれなかったし。」

 

 

「あたしはずっとこの砂漠に住んでいたからあんまりよくわからないけど、

あたしを育てた養父によると、

水神はかつてキングデシェレトと戦い勝利した記述があるって。」

 

 

「本当なのか?」

 

 

キングデシェレト。かつてスメールにいた魔神で、

マハールッカデヴァータより前にスメールを統治していた神であり。

 

 

死後、エルマイト旅団、特に砂漠の民や、アアル村で暮らす者は、

かつてキングデシェレトに使えていた者たちの子孫で、

現在でもキングデシェレトを崇拝し、過激な行動を続けている。

 

 

 

特にキングデシェレトに関する文献に敏感に反応する。

 

 

 

「さあ、本当かどうか今更わかるわけないじゃん。

キングデシェレトを崇拝している人はデマだって信じる人も多いぜ。

何せ、文献はあまりにも少なすぎるからな。

一説によるとフォンテーヌに存在した帝国が関係していると言われているけど、

そんなの彼女に聞かなければわからないじゃん。」

 

 

歴史は簡単に書き換えられてしまう。

これは、旅人が事実と違う歴史を何度も目撃しているからだ。

 

 

「ありがとう」

 

 

最後、彼女に別れの挨拶を言う。

これで、スメールでの旅は終わった。

 

 

「いつでも、帰ってきてもいいからな。」

 

 

赤潮の砂を踏み、真夏の太陽に照らされながら進む。

 

 

 

▲■▲■▲■▲

 

 

砂の雪原を踏み、岩盤を越え、ついにフォンテーヌに着いた。

 

 

 

水が溢れ、滝のように流れ出す門。

砂漠を越えた靴を洗い、水の都フォンテーヌの入り口に立った旅人とパイモン。

 

 

今まで、たくさんの国に立ち会ってきたが

ここまで、先進的な国は初めてだった。

 

 

「やっと着いたな、砂がたくさんあって大変だったぜ。

それにしても先進的だな。変な機械がたくさん。」

 

 

「想像していたのとは大分違ったね。」

 

 

道中で語られたフォンテーヌの印象は法律に滅茶苦茶厳しく。

窮屈な国と感じたけど、来てみれば意外と自由な国と旅人は思った。

 

「それで、どうやって七執政に出会うのだ。

ナヒーダがいろいろと教えてくれたけど、

水神の情報はほとんど教えてくれなかったぞ。」

 

 

「アルカイルもほとんど黙ってたし。」

 

 

「それに、ほかの人に教えてもらっても強さに関するのばっかり。」

 

 

この国に来る前に水神、基、魔神フォカロルスについてはいろいろと聞いた。

 

ナヒーダは自身を解放させてくれて責任感が強い神といい、

他の純水精霊特にローデシアからは純水精霊で最も残忍かつ残酷な神と評し。

 

フォンテーヌの民フォンテーヌ人からは神々の中で

最も優秀で公平かつ優しい神と評される。

 

あの岩王帝君から直々に、自身に匹敵する力と裁量の持ち主と言われている。

このように、各方面での評価が分かれ。

 

また、側近であるアルカイルは何も言わずにフォンテーヌに帰ってしまった。

このように彼女に関してはいろいろと

謎が多く何を本当に信じればいいのかわからないが、

確かなことは圧倒的な強さを誇っており。

 

曰く、カーンルイアでの戦争で七神全員を上回る力を誇っていることだ。

 

フリーナによって救われ一命を取り留め、

以後昏睡状態に陥った眞が言うには影よりも強いと言わしめるほどの実力者。

 

それを、裏付けるかのように、

不完全といえど神となったスカラマシュを子ども扱いをするほどの

実力を持つアルカイルを従えている。

 

 

アルカイルの性質からして自らより弱いものに従っているとは思えない。

 

故にフリーナは最低でもアルカイルより上の実力の持ち主だ。

 

そんなこんなで神の中で最強と名高いフリーナに会いに来たのだか。

 

 

「やはり、一国の神を知るにはその国の住民に聞くのが一番だね。

行ってみようぜ。」

 

▲■▲■▲■▲

 

 

パレ・メルモニア最上階。

 

 

夜になると星々と文明の明かりを見渡せる。

 

 

100万モラの価値がある風景を独占し、

ランプの光に照らされたこの部屋には二人の存在が居た。

 

青髪ショートの髪はランプの光を反射し輝き、

人々が思い浮かぶステレオタイプなメイド服を着こなし、

今でもこぼれるほどの立派な胸部装甲の上乳をさらす。

 

 

竜の子。名はアルカイル。

 

 

人でありながら神とヴィシャップの血を引き。

尚且つ、龍への昇格を果たしたアルカイルは

テイワットの歴史の中で最も特質な存在である。

 

 

「以上、スメールでの旅人の活躍でした。」

 

 

ポセイドンの事務室にて、

長年にわたる任務をこなした彼女は旅人の情報と

戦闘能力の詳細を纏めた資料を自らの主に渡した。

 

 

海神ポセイドンに渡した。

神々の中でも最強と名高いポセイドンには

幼少期から助けてもらったご恩があり、尊敬してやまないお方である。

 

 

そんな、彼女の思いを受け取り、

持ってきた成果をじっくりと読み上げる。

 

 

読み終わったあと、ポセイドンはアルカイルに問いだした。

 

 

「きみの目から見た。旅人の印象はどうだった。」

 

 

「強さのことでしょうか。」

 

 

「それでもいい。キミの思うがままに教えてくれ。」

 

 

「わかりました。」

 

 

思い出すように彼女は語りました。

 

「戦闘力は申し分ないです。

魔神相手ならまだ、力不足です。

しかし、総合の戦闘力は並みの神の目を大幅に上回っているでしょう。

だか、それも常識内に収まりポセイドン様が期待するお方ではないと思います。」

 

 

「いや、キミが力に関して申し分ないならそれで充分だ。」

 

 

「ありがとうございます。」

 

 

「ご苦労であった。

もう下がれ。」

 

「は!それでポセイドン様。今度のデートは」

 

 

「海水浴に行こう。予約はすでに取ってある。」

 

 

「ありがたき幸せでございます。」

 

 

「もういい、暑苦しいからさっさといけ」

 

 

「はあ!」

 

▲■▲■▲■▲

 

誰もいなくなった部屋の中。ポセイドンは語った。

 

「調子のいいことだな。アルカイル。

キミのように能天気なら私も、いやもういい。

ついに、現れたか。」

 

旅人。第五降臨者であり、元素力に異常なまでの適正を持っている謎の少女。

 

もし、崩壊への適性を持っていればこの少女こそがポセイドンが求め続けた人物である。

 

長かったと言えば、嘘になる。

 

観測するまでに実に400年間もかかるとは予想はしていなかったが、予定よりも早かった。

 

でも、いい。これでやっと終わる。

 

「まっていろ。フリーナ、フォカロルス。あと少し、あと少しなのだ。」

 

もう少し、あと少し、だけでいい。

 

耐えてくれ。

 

俺が必ず救って見せる。




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